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★中間総論 HOYA PENTAX K-5

カメラ

(初出:2010/12/07)


(GF1/LEICA DG45)

K-7とK-5とは、そもそもどこが一番違うのか?

本当に申し訳ないのですが、「K-7とは違うのだよ、K-7とは」と書いたのは、事実です。
事実ですが、さて、じゃあ各論を申し述べよ、と言われても「手元にK-7ないし。あってもいちいち検証するのめんどくさいし。テヘ」という感じです。
ごめんなさい。

これはもうK-7を使っていた人がK-5を使った時に感じる「これはっ!」感としか言いようがありません。
定量的に数値に置き換えて比べられるなら簡単でしょうが、一般人にそれを求められても難しいのは確かです。
とはいえ、書いたからにはなんとかごまかして……もといそのあたりを説明したい思いもありますので、今日はその辺を重点的に。

1)シャッター音
すでに書いた項目ですが、とはいえ真っ先に違いを感じるのはここじゃないかと思います。
感覚的には音量1/2っていう感じで、この部分だけでも違うカメラだと思えるんじゃないかと考えますがいかがでしょうか

2)低感度ノイズ
これもその辺をいろいろ撮ってPCでチェックするとぱっと見てわかる(事もあるかもしれない)でしょう。
全体にクリアでコントラストが高く見えるのは、暗部のノイズが減った事が大きいと思われます。暗部の締まりが増した事により、全体がすっきりと見通しのよい画像になっていると思われます

3)AF速度
レンズにもよりますが、18-135ではないレンズ、たとえばDA35Macro ltdを付けても「おっと、K-7はこんなに速く無かったはず」という感じです。
ええ、K-7が手元にないので主コミかもしれませんけど、少なくともストレスありません。あ、でも位相差じゃないコントラストAFの雄、GH2と45Macroの組み合わせの方がもっとストレスありませんけど。
って、脱線脱線。

4)AF精度
これは経験上、レンズやボディの個体差もあるので一概には言えないと思いますが、近接での精度が嘘っぱちっぽかったK-7に比べるといわゆる「歩留まり」は相当上がっています。
とはいえ、しょせんは位相差AFなので、コントラストAF組の足下にも及びませんが。

5)コントラストAFモード(ライブビュー)
これも相当使いやすくなりました。
AFでブラックアウト、シャッター押してブラックアウトというのは仕方ないのでしょうが、それさえなければそれなりに使えるようになったと思います。
とはいえ、純コントラストAFの…(以下略)

6)レスポンス
相変わらず収差補正なんかのコレクト系を使うとアフタービュウに五秒ほど待たされたりするので、この辺は変化なし。収差補正使ってもサクサク撮れるμ4/3系ボディと違ってストレスがたまるところです。
補正系をオフにしておけば全然問題ありません。サクサク撮れます(K-7も)。

7)連写
いやー。
この項目はどうでもいいかなあ、と(^_^;
K-7でもまったく困った事がないので。(要するに使ってない)

8)動画
同上

9)AWB
相当良くなってます。
私の今の手持ちのカメラでは一番苦手シーンが少ないAWBです。
私はAWBでカスタムイメージを雅に設定して楽しんでいます。
とはいえ、K-7やK-5には、CTEというWBがあるので、そちらも積極的に使った方が 楽しいと思います。
私の場合、夕焼けシーンはCTEにします。
雅にしろ、AWBにしろCTEにしろ、出てきたJpegが外れたりおかしいようならRAWをいじればいいんです。

10)USERモード
五つ登録できるのはたぶんK-7と同じだと思いますが、どちらにしろ使い勝手がとてもいいな、と思える点です。切り替えが楽なのが特に○です。

ちなみに私の現時点でのUSERモードですが……
RAW+Jpeg(☆☆☆☆) プログラムオート ISOオート(80-1600) 雅 AWB
これが私の基本セッティングです。USER1に設定してます。
USER2はISOオートを80-6400に変えただけ。
USER3はISOを100固定にしただけ、です。
USER4はUSER1をベースに、1EVブラケットのHDRモード
USER5はUSER1をベースに、各種収差を全部onにした「破れかぶれ」モード
ISO6400以上を使う事は少ないですからそれこそ必要な時にテンポラリでISOを変更すればいいですしね。
6400まではがんがん使っちゃえるので、夜の室内で手持ちなんかで重宝します。
最終決定ではないですが、これで結構遊べますし、実用的だと思ってます。

11)高感度
高感度が好感度なのが、K-5とK-7の大きな違いの一つでしょう。
記述で、さらに前述したように、ISO1600までは普通に使えます。
個人的には6400までは普通に許せます(使えると、許せるのニュアンスに注意)。
これでK-7を使っていた時には決して訪れなかったモチベーションをゲットできます。つまり、相当大きな違いなんだと思います。
K-7の時はD700をサブとして併用していました。高感度が必要な時は迷わずK-7を捨ててD700を手に取っていました。
でもK-5があれば、それこそ全部K-7でオッケーです。
わざわざ重厚長大なD700とNikkorレンズの組み合わせをどっこらしょっと担いでいく必要がなくなりました。というか、どうせもうD700持ってませんけど。

12)デジタルフィルター
アートフィルター(笑)よりもずっと前からあったPENTAXのこれ。
本家? だけに種類も豊富で、アートフィルターと違ってパラメータがかなり細かくいじれるところがマニア心をくすぐります。
私はマニアじゃないのでくすぐられませんが、パラメータがいじれる、という部分だけでわくわくします。
もっとも撮影前に設定できるものは限られていて、主に撮影後にボディ内RAW現像で楽しむ「オトナのお遊び」のような気がします。
デジタルフィルターではないですが、私は銀残し、気に入ってます。

13)付属RAW現像ソフト
問題外。
正式名称を確認するのもめんどくさいくらい問題外。
もちろんインストールして一通り触りましたが、今時あんなひどいソフトはないと思われます。
当方、iMac アーリー2010のCore i7(要するに一つ前)に16GBのメモリを積んだ普通よりは多少速そうな?Macなんですが、そもそも動作が重すぎる。
Windows版は試していません。
純正ソフトなのにカメラのパラメータ(カスタムイメージやデジタルフィルター)を網羅していない点でヤレヤレです。
ノウハウを市川ソフトに渡したくないのでしょうが、だったらSILKYなんて○ソソフト(失敬。個人の感想です(^_^;)使うな、と。
SIGMAでさえ自社でもっとマトモなソフト作ってるんですから。
でも、K-5のPEFを現像できるのは今のところこれと、エンジンが一緒のSILKYPIXのみ。
SILKYPIXも個人的には問題外。
なので今のところJpegで遊んでます。
DNG?
問題外。

でも、AdobeのCamera RAWも、Capture ONE ProもK-5を該当機種に入れてくれるのは相当先でしょうね。
ま、それまではボディ内現像で楽しむか!(色がいい加減な背面液晶でそんなもん、できるかっ!)

つまるところ、K-7に満足している人はK-5にあえて買い換える必要はないんじゃないでしょうか。デジタルものは新しい方がだいたいいいのは間違いないのですし、問題はその「進歩」が自分の要求水準に比べてどうよ?という点だと思われます。
K-7は私も大好きなカメラでしたから、思い入れが大きいです。
過去に使ってデジタル一眼レフで一番気に入った機種を挙げよ、と言われたら、私は迷わずK-7を選びます。
でも、K-5を使っちゃうと、二度とK-7を使おうとは思いません。
だから、人によってはそれほどの差があるという事なのでしょう。
K-7、安くなっていますね。
値段でどちらかを迷っている人は安い方がいいと無責任に応えておきましょう。
そしえK-5が今のK-7くらいの値段になった時に買い換えるなり買い足すのがいいんじゃないでしょうか。
K-5を買えるお金を持っている人はK-5の方が結局長く使えていいんじゃないかと思います。HOYAのPENTAX事業部の成績(利益)にもなりますし、時期K-5へ期待を込めて、という言い訳もアリでしょう。

そういうわけで、エントリの最後に一言。
「どう考えても『コレジャナイロボK-5エディション』を作るべきだ!」
そしてこの際一円スタートでオークションすればいい。百台限定で。
お金を持っている人からはお金を巻き上げなきゃね。
それだけの魅力を、K-5は持っていると思うし、フラグシップでコレジャナイロボが許されるのはPENTAXブランドだけじゃないかとも思います。
ニコンがD3Sあたりでコレやると「ふざけるな!」コールがニコンに殺到、じゃないでしょうか。
見物ですね。


(K-5/DA18-135 意味もなく銀残し)