にゃんぱすー(‘ω’)ノ
そんな10月のとあるすがすがしい朝に我がデウス・エクス・マキナことPORSCHE 911 Carrera GTS Cabriolet(長い。なので以下911)が降臨なされました。
納車時に初めて自分がオーダーしたクルマの実物を拝むことになりましたが、最初に思ったのは「最悪だな」でした。
マジで最悪。
わかっていたけど、改めて実物を目の当たりにするとその見た目のかっこ悪さに絶望感を覚えます。思わず呪いの言葉が口を出そうでした。
いや、だって見てくださいよ、これ。
私の歴代のクルマでもダントツで最もひどいナンバープレート取り付け位置です。
バランスが悪くて見た目最悪。そもそもせっかくの空力デザインをスポイルしまくりです。
燃費が落ちますし、地球環境にもよくないんじゃないでしょうかね。環境団体にはこういうところでも仕事をしてもらいたいところです。
あ……「排気量がムダに大きくて燃費が悪いクルマに乗るな!」とばかり、こっちにとばっちりがきそうですね。
そもそも日本のナンバープレートが見た目最悪だとおもうんですよ(個人の感想です)。
GBとかUSAの真似をして今の形状になっているようですが、今ではGBも変わってますしUSAなんて州によってはフロントナンバープレートの装着義務がなかったりします。でも日本はそっちは真似しないんですよね。
クルマ好きの高市総理にはこういうところも頑張ってほしい。環境性能割の廃止(停止?)は素晴らしかった。
「変えること」「変わること」に抗う事に対して全精力を注ぎこむ「何も考えない」「だから動こうとしない」連中のケツをバットで叩いて常に「これでいいのか?」「これが最良なのか?」という現状に疑問を持つマインドを持つように洗脳してもらいところでございます。
グローバル化が叫ばれてますが、ここもグローバル……というかぜひヨーロッパに倣ってもらいたい。そうすれば輸入代理店というかPDIセンターでの手間やコストも激減しまっせ。
さらに言えばすでに輸出がメインになっている日本の自動車メーカーもわざわざ日本向けとヨーロッパ向けでフロントバンパーを2種類作ったしなくて済むし、そもそもデザインの自由度が格段に上がると思うんですよね。
一番いいのは左ハンドル・右側通行に変えてもらう事なんですが……。
あ、いっそトランプ大統領に「日本はアメリカの領土だ」ってな具合にUSAの51番目の州にしてもらうといいかもしれません。
軍の基地だらけの州になりそうですが……。
ちなみにADASやナイトビジョン用のカメラやセンサーに影響が出るのでナンバープレートはあの位置から下げられないようです。
初代DELICA MINIやアルファロメオの一部モデルのように左右にオフセットしようにもでっかいエアインテークがあるのでそれも無理。八方ふさがりというかああするしかないのでしょうね。
とまあ見た目の第一印象について呪詛を吐くのはこれくらいにして、ナンバープレートにがっかりしたすぐあとで思ったことを。
それは「コイツにはいったい何年乗ってやれるかな」というややネガティブな心のつぶやきでした。
できれば1回は車検を通して5年は乗りたい。
……契約時にはそう思っていましたが、いざ実際に新しい自分のクルマに対峙してみると、そこに佇んでいるのはカエル系のちょっとマヌケな顔をしながらも、それでもどう見ても「スポーツカーでござい」というオーラをまき散らしている物体だったのです。
どういうことかというと「やっぱ乗り降りしんどそうだよね」と。
もちろん現時点では腰が痛いとか膝が辛いとか身体的な問題があるわけではないので(幸いなことに)乗り降り自体に問題はないのですが、このところずっと(7台続けて)SUVばかり乗っていた身からすると一見するだけで乗降性が悪そうな(実際に悪い)911を見ると精神的に億劫になる自分を発見してしまったわけです。
「足腰関節がしっかりしている今乗らないと、将来乗りたくなっても乗れなくなる」という焦りが911購入の原動力だったわけですが、肉体的な問題だけではなく実は精神的な問題も存在することを忘れていたことに気づいたわけで。そしてついつい「しまったな」と思っちゃった……という感じ。
この微妙な感情の揺らぎ……お判りいただけますかね?
お若い方にはさっぱりわからないと思いますし、ご同輩であっても911を週末の特別なひと時を共にするセフレ的な(おいおい)立ち位置に据えている方には「それこそがスポーツカーだし、そこにハレ感や特別感があっていいんじゃないか」と思われるかもしれません。
だがしかし。
私は911で「ちょっとそこの産直店に大根とネギを買いに」あるいは「年寄り用の紙パンツが少なくなってきたのであそこのドラッグストアへ」もしくは「炭酸水を仕入れにご近所の業務スーパーへ」なんて感じでほぼ毎日のように「実用車」として出動させねばならんのです。というか大前提です。つまり本妻です。
だってGLC Coupeのリプレイスですから。もちろん100%カバーするのは無理だとしても(5人乗るとか、ね)それに近い仕事をこなしてもらわねばなりません。なのでほぼ毎日出動です。
これまでは最低地上高が高くボディの上下幅が大きなSUVだったので、乗り降りはラクチンでした。というか乗り降りが楽とかしんどいとか考えることなど一瞬たりともありませんでした。
しかしこれからは毎回「ヨッコラショ」とばかりに身をかがめる必要があります。
乗り降りは一回の出動で最低2回。買い物が多い時は5~6回くらいでしょうか。
泊りがけの長距離ドライブなんかだと天文学的な数字になりそうですよね?(いやいやいやいや)
しかもしばらく4ドアばかりでラクチンでしたが911は2ドアです。駐車場所にもこれまで以上に気を遣う必要があります。そもそもある程度ドアが開かないとマトモの乗降できませんからね。
とまあ、新車の納車って何台買っても人生に於いてメインを張れる嬉し楽しいイベントなのにもかかわらず、心の中の高揚感とは相反する感じで頭の中ではそんなネガティブなシチュエーションばかり思い浮かべていた私でした。
私がリタイアして無職になってから初めて買ったクルマはMacan GTSでした。
実はMacan GTSのキーを受け取って国道に面したディーラーから走り出して最初に思ったのは「この後、いったい何台のクルマに乗れるんだろうな」でした。
そして同時に「できればいろいろなクルマに……そうだなあ。あと10台くらいは乗りたいな」とも。
還暦過ぎからさらに10台というのは、まあ普通に考えると突拍子もない数字ではあるのですが……でもクルマ好きとしては抱いてもいい夢じゃないですか?
そして今回、同じようにディーラーから国道へと出て、すぐに捕まった信号が青に変わりガスペダルをゆっくりと踏み込んだ時に、こう思ったんです。
「あと10台くらいはいろんなクルマに乗りたいな」って。
そしてその直後に苦笑しました。
「そういえばMacan GTSの時にも同じことを思ったなあ」と。
今回のPORSCHE 911 Carrera GTS CabrioletはMacan GTSから数えて5台目になります。そうすると実はあの時思った「あと10台」のうち既に半分クリアしちゃってる勘定になるのですが、今回でリセットです。
あと10台、ぜひ乗りたいな。と。
だって思ったんですよ。「ああ、新しいクルマに乗るのって本当に特別な経験だよな」と。
しみじみと。
だから「新車の納車という特別な体験をこれからもできるだけ多く味わいたい」と思うのは人情ってもんじゃないですか。
まあ……アレですよ。もちろん実現できるかどうかはまた別の話ですが……いいじゃないですか、夢を見たって……。
Macan GTSの時と同じことを思っちゃったということは、PORSCHEのクルマって私のようなクルマ好きの中にある何かを強く刺激するような成分があるのかもしれませんね。
鉄道ファンにも「撮り鉄」「乗り鉄」最近では「呑み鉄」なんてのもあっていろんな派閥?があるようにクルマ好きにもいろんな種族?があります。私はとにかく「いろんなクルマに乗りたい」属性が強いのです。しかも「車の進歩をリアルタイムにこの手で感じて楽しみたい」系なので常に「最新のクルマ」に心が奪われる呪いがかかっているような感じです。
あと10台……そう考えるとこの911に5年も乗っている場合じゃないのでしょうね。
うーん。まあ、そんなこんなで?フィジカルにもメンタルにも小さなダメージを与え続けてくれるスポーツカーとやらを日常使いにする老人が、ネを挙げずに果たしていったい何年乗り続けることができるのか? あっという間にまた「次のクルマを考える病」に冒されてしまうことになるのか?
これはそんな「体がすっかりSUVに慣れきってしまった」つまり「ぬるま湯にどっぷりつかりまくった」高齢者が本格的なスポーツカーと格闘する(かもしれない)闘争(?)日記の1ページ目でございます。
お暇な方は広い心と二人連れでお付き合いいただけると幸いです。