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★桜散り、ルンバ逝くそして「こんにちは、ルンバ♪」【iRobot Roomba j7】

家電

やっはろー(*’▽’)

お元気ですか?

私は元気です。
でも……。

我が家のルンバが元気じゃありません。
というか壊れました。

2016年に導入してから我が家の掃除をせっせとこなしてくれていたルンバ。
安らかに……と言いたいところだけどこっちは10年は保つと(勝手に)思って予算組しているのに2年も予定を早めやがって!!

でもまあいいだろう。
洗濯機とオーブンレンジが予定よりも寿命が延びているので勘弁してやろう。

ということで8年ぶりにいわゆる「ロボット掃除機」を買いました。

◎そもそも「ロボット掃除機」は必要か?

こういうのは帰納法的な考えではなく演繹法的な考えから入るべし。
盲目的に「壊れたから同じ(機能のもの)を買いなおす」というのは思考停止ってやつでしょう。
いわゆる「カネがたまらない」系思考というやつです。
なのでまずは【そもそも論】から入るべきであろうと愚考しました。

ええ、愚考でした。
なぜなら【無理】だからです。
いまさら「ロボット掃除機のない生活なんて無理!」だからです。
ええ、ルンバを買ってからこっち、我が家は堕落しきってしまっていたからです。
そう。「ロボット掃除機が必要か」などという自問は「パソコンは必要か?」と同列レベルの「つまらない命題」であったのでした。

いや、マジでロボット掃除機+マキタのバッテリー式小型掃除機のコンビはメイドロボがコモディティ化するまで最強の座に居続けることでしょう。

◎ルンバ(iRobot)か、それ以外か

さて、愚かな考えで貴重な老後時間を消費してしまいました。早速市場調査といきましょう。

冷蔵庫と違って掃除機の買い替えには危機感がありません(経済的な問題を除く)。
その間部屋の掃除ができないだけです(自分ではしない)。
人間、飲み食いしないと死にますけど汚部屋にいてもあまり死にませんからね。
なのでじっくり吟味です。

なんとなく感じていましたが【聞いたこともないような中華の会社】の製品が幅を利かせていますねえ。


しかも上位機種なんて当たり前のように10万円超えてます。
つまりiRobotのルンバと「タメ」で勝負できているということです。

が、しかし。
家電ブロガーや家電YouTuberのベスト1というか【推し】の上位がそろって中華高額商品という時点で【怪しさ】爆盛りじゃないスか?

以前、ルンバのライバルと目されていたダイソンとか息してませんね。
かろうじて息をしているのはPanasonicとかMakitaとか?

「うーーーーーーーーーーーーーーん」

◎どのルンバにするか

数時間のweb調査(笑)を行ったわが調査班(?)は目標を変更しました。「どのロボット掃除機にするか」ではなく「どのルンバにするか」です。

ほらアレですよ、アレ。
私はもう老人なのできわめて保守的な考えを是とする生き方にシフトアップ(ダウン?)しています。
すなわち「聞いたこともないような中華メーカーの製品に老後資金をつぎ込むなどありえない」という結論です。

マイクロソフトとかアップルとかエヌヴィディアとかエイスースとかBMWとかアルファロメオとかビアンキとかウィリエールとかCANNYONとかが作っていたら候補に入れた可能性はありますが「聞いたこともない中華メーカー」ですからね。
あ、言っておきますが「聞いたこともない」というのは私基準ですから。「ウィリエールとか知らねーよ」という人と同じ肌感覚だということを理解しておいてください。
つまりロボット掃除機を作っている中華メーカーを全否定というわけでは全くございませんのであしからず。

ルンバ選びに戻りましょう。
実はこれが結構悩ましいんですよ。

◎ロボット掃除機のトレンド(?)

先日、久しぶりに自作PCを作った一連の記事をアップしたのですが、そこでも「トレンド」ってやつが存在しました。
プロダクト全般に言えることなのでしょうけど消費者はどうしてもトレンドに縛られてしまうということ。そのメーカーも「マーケティング」なんていう曖昧模糊(と私はそこはかとなく思っている)なキーワードに圧迫されてせっせとトレンドを更新して目先を変えて商売していかねばならない豪があるんですよね。

私が理解したコンテンポラリなロボット掃除機のトレンドは次の通り。

・ゴミステーション
・水拭き機能
・マッピングによる掃除場所の認識および制御
・アレクサ(とその仲間たち)対応
・スマートフォンアプリによる制御
・静穏

とまあ、こんなところでしょうか。
お亡くなりになった私のルンバはほぼ第一世代の後期モデルですから、上記のトレンドには何一つ対応しておりません。
結構重要な機能である掃除場所の制御はバリアと呼ばれる周辺機器を複数個駆使して行っていました。
6年の歳月はかくも多くの機能を付加したのです。

どの機能も一見魅力的なようですが、このうち我が家的に全く不要なのが【水ぶき機能】です。
そもそも我が家のフローリング材は表面処理の問題(無塗装の無垢フローリング)で、マニュアルにも「水拭き厳禁」とうたわれているヤツなんですよ。
汚れがついた部分などは死ぬほど絞り切ったウェスを使って処理することはありますがロボット掃除機の水拭き機能が【死ぬほど絞り切る】なんてことはしないでしょう。使わぬが吉ってやつです。
もっとも「水拭き機能」付きのモデルはフラグシップで15万円クラスと軽く10万円の壁を突破している金額なのでどちらにしろあまり選択肢には入らないんですが。

いろいろ考えたんですが、我が家的に要らない機能その2は【ゴミステーション】です。
これは充電用のチャージステーションに本体のごみパックのごみを吸い上げる機能を付加したもの。
本体のごみパックのごみを捨てたり清掃したりという手間を省くためのもの。
ゴミステーションは本体より格段に大容量なので長期間(人によっては1年くらい?)ごみを捨てる必要がないっていう触れ込みで、要するにグータラ用家電であるロボット掃除機のグータラ度をさらにアップするために考え出された便利機能なわけです。

が。
私的にはこれはNG機能かな、と。
「ゴミをそんな長期間放置したくない」というのが理由です。
気持ち悪くないッスか?
もっともこの辺りはマインドの問題なので【人による】としか言いようがありませんね。
私はルンバ本体のごみ捨てサインが出たタイミングでルンバをきれいに手入れしてやることにしていました。でもゴミステーションがあるとこれをやるタイミングがわかりづらいというか、一週間に一回とかきめてやればいいんでしょうが、なんかそれも面倒だな、と。

ゴミステーションにはもう一つの問題があって「物理的にでかくて(主に視覚的に)邪魔」なんですよ。

ルンバのはまだちょっとましですけど。


各社ゴミステーション機能付きモデルがあるわけです(なんといってもトレンドですからね)。その中だとルンバは最小といっていいつつましさではあるんですが、それでもでかい。
でかいゴミステーションが目に入る都度「あの中にはゴミがはいっているんだよな」と思うとストレスが半端ない気がするのです。

残りの機能はすべてウェルカム。
特にアレクサ対応(アプリ経由でルンバに掃除の指示を出せる機能含む)のが素晴らしい。
我が家的【ルンバあるある】は出がけにルンバのスイッチを入れ忘れていたことに気づいてがっかりすることなんですよ。
でもこのリモート機能があると「あ、忘れてた」と思った時にスマートフォンで掃除の指示を出せば問題ないわけです。
この機能、私が買ったすぐあとくらいに実装されてうらやましく思っていたものです。
アレクサ対応もしかり。
特に家にいる時などは便利。スマートフォンアプリを開いたりすることなく「アレクサ、ルンバで掃除して」というだけでオッケー。

今まではルンバの物理スイッチ押してましたからね。

マッピング機能は使ってみなければわかりませんが、エリアを選択して掃除場所を指定する機能よりも私的には掃除時間が短くなるという時短効果のほうが重要です。
今までのルンバってランダム走行を重ねることによって未掃除エリアをなくすという力業だったので結構時間がかかってたんですよ。
マッピング機能だと効率的な走行を行うわけで、そのあたりが劇的に改善されるであろうと思われます。
バッテリ(電力)も少なくて済みます。

というわけで我が家のルンバ選びの要件が整いました。

・水拭き機能がないもの
・ゴミステーションがないもの
・リモート機能は必須
・マッピング機能も必須

○もう一つの要件

上記の要件に加えてもう一つ、我が家的に加えたのが【上部がフラットなモデル】という項目です。
今まで使っていたモデルは前方の天面にアンテナ用?の突起があったんです。
今回お亡くなりになった主たる原因はこのアンテナ用の出っ張りが何かにぶつかってちぎれてしまったためなんですよ。

一体どこでぶつかったんだよ?という感じでかなり時間をかけて探し回ったんですが場所を特定できませんでした。
つまり対策が立てられないわけです。
ちょうどいい感じで突起が当たるようなところがわかりませんし、だったら突起がなければいいんじゃね?という安易な結論を導き出した次第です。

◎新旧入り乱れる

上記の条件に価格を加味して探し出したのがi5とJ7というモデル。どちらも現行の最新モデルではないような気がしますが、そこは何も問題ありません。
両者の市場価格的に大体同じだったのが比較対象となったポイントです。
ちなみにi5+とかj7+という機種名の末尾に+(プラス)が付くモデルがあるのですが、iRobot的にはそれがゴミステーション付きという意味です。
つまり私は+無しモデルを選べばいいわけです。

あとはi5とj7の違いです。
どちらも天面がフラットで見た目はほぼ同じでゴミステーションがないタイプ。
あとは見えない?機能的な違いです。
調べてみました。

想像していた通り数字が大きいほうが上位機種なのでj7のほうがカタログデータ的な機能は上。
ただし価格は私が検討した時はj7のほうが1万円程高い。
つまり価格差はその隠れ機能?の差といえ、私がその機能を必要だと判断すればj7に、そんなもんいらんな、と思ったらi5をチョイスするということになりました。

○j7とi5の違い

・障害物感知の有無
・スマート充電の有無

違いは上の2つです。
価格差の1万円を吸収できる機能か否か。

機能の差を確認した私は、この時点で迷わずj7をチョイスしました。

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決め手はスマート充電機能です。
バッテリーのもちが違うだろう、と判断しました。

先ほどお亡くなりになった我が家のルンバはスマート充電機能なんてもちろんついてません。その間バッテリーを2回交換しました。
バッテリーの価格ですが、1万円以上した記憶があります(定かではない)ので新しいルンバの生涯においてスマート充電機能の恩恵でバッテリー交換が1回少なくなれば価格さは吸収。加えて【障害物完治】機能がおまけでついてくる、と考えるとj7でしょう、という考察です。

ちなみに障害物感知機能ですが、ルンバのwebサイトによると電源コードやスリッパや靴下、衣服、ボールに加え犬のウンチまで回避してくれるそうです。
カメラを搭載しているとそういうことができるようになるわけですね。素晴らしい。

我が家的には犬のウンチの心配はありませんが、電源コードがらみでルンバが行き倒れることはままあります。つまりこの機能は我が家的にはプラス要因。

結果的にはお亡くなりになったルンバの3/4の価格で「欲しかった機能全部入り」ルンバをゲットすることができました。

◎感想

○作動音

使ってみた感想ですが、スイッチを入れてすぐ驚いたのが音が静かになっていたことです。
実はロボット掃除機業界?では「ルンバは爆音」と言われているらしくルンバの欠点の一つとして筆頭クラスに上がっていることが多いんです。
なので覚悟していた、というかお亡くなりになったルンバはマジで爆音だったので「え、めっちゃ静かやん」と肩透かしを食らった感じ。
この辺は要求水準の低さ故の高評価なのであてにしてほしくはないのですが、ルンバはルンバの中で静穏性はアップしているのは間違いありません。

○吸引力

ほぼ同等?
合理的な力比べはできませんが感覚的に悪くなっている気はしません。
音が静かなのはパワーを抑えている=吸引力が弱いという懸念があったのですが杞憂に終わったようです。

○清掃時間

劇的です。
我が家のLDKを掃除し終わる時間は半分以下になりました。
【最新が最善】をわかりやすく感じられる性能差があります。

○障害物感知機能

先日お亡くなりになったルンバはこの機能がないのでルンバを放流する前は床面をざっと整理しておく必要がありました。
一番の問題は椅子類だったのですが、今回は椅子などを移動させる必要がなくなったのでほとんど何もすることなくルンバを放流可能になりました。
この機能は重要要件に入れてませんでしたが、使ってみると地味ながら絶大なグータラ製造機能だと思います。これからルンバを検討している人はこの機能については検討する余地が大ありです。個人的にはマジでおすすめでございます。

ただこの機能はメリットであることは当然ながらデメリットも孕んでいます。
それは「障害物のせいで清掃できないエリア」が増えることです。
先日お亡くなりになったルンバは障害物があろうとそれにガンガンぶつかりながらその周りを清掃しておりましたがj7は障害物周りは無視。
ということで、この辺りは椅子を密集させない等いろいろ懸賞の余地がありそうです。

○マッピング機能

マッピングして【我が家】を把握したのち、効率的な動きで時短可能。
加えてエリアを指定しての掃除ができる。
以前バリアの設置で範囲を決めていたことがアプリで範囲指定することで同じことが可能になっています。
各部屋のドアをフルオープンにする必要がありますが、いったん家全体のマッピングを終えるとそういうことが可能になります。
また、リビングと寝室の組み合わせを「デイリー」、廊下や玄関など含むエリアを「ウィークリー」なんて登録しておいて支持することも可能。もちろん都度指定することもできます。

毎日何時に掃除開始、なんていうスケジューリングも当然ありますね。
これは無職で家にいることが多い我が家的には不要ですが現役家庭には便利な機能ですよね。というか欲しかった機能です。

マッピングを完了するには2,3回全体を掃除させる必要があって、その場合はちょっと時間がかかります。我が家的には2回で終了しました。

○ネットワーク接続機能

出かける前には必ずルンバを放流することにしているんですが、出かけた先で「掃除おわりました♪」と通知が入るのはいいです。
「うんうん、愛いやつじゃの。ご苦労ご苦労」的にルンバに愛着がわきますね。

そして早速「外でルンバに掃除を指示する」機能を使う機会がありました。
専用アプリから指示しました。
「本当に動いてんのかな?」と思ったのもつかの間、アプリ上で「掃除中です」とアニメーションが表示されるではありませんか。

こういう機能を享受してしまうとこれがない時代には戻れません。

◎まとめ

今あるロボット掃除機が機能不足でもっと多機能なものに買い替えたいと思っている人は実はあまりいないのではないかと思います。
理由は私がそうだったから。

つまりロボット掃除機の買い替えは不具合が生じたタイミングになるかと思います。
つまり私のパターンですね。あとはバッテリーが劣化してバッテリーを買い替えるかいっそ本体を新しくするかで悩む感じでしょうか。

ロボット掃除機は冷蔵庫やテレビ、洗濯機などの従来型家電とは違い、マッチする家庭とそうでない家庭がはっきり分かれるのではないかと思います。もちろんロボット掃除機が活躍できる状況が常態であるかどうかが一番の理由でしょう。
我が家は以前から床面の露出が広い、つまりシンプルな居住環境だったので問題なく導入し、ロボット掃除機の絶大なる恩恵を享受できる状況でした。
我が家は共働きの二人世帯なので、日中家にいない時間に勝手に掃除をしてくれるのは本当にありがたいことでした。
もちろんそれだけでは掃除は完ぺきではないものの、ルンバが苦手なところを補う程度の労力は週末にちょっとした時間を割くだけでよいのは本当に助かりました。
ルンバ導入前とルンバ導入後ではQOLは爆上がりしたと信じて疑いません。

我が家はすんなり導入したわけですが、環境的にそうではないご家庭で、それでもロボット掃除機を導入したら楽になるかも、と考えているご家庭の場合は「ロボット掃除機に合わせる」ことも考えてみてはいかがでしょう。つまり床の露出部分を増やしてそれを常態化させるというライフスタイル?のシフトを行うのです。
余計なお世話ですかね。

でも人間がしなくていい作業が少しずつ増えていく世界はなかなかいい感じだと思いませんか?
ロボット掃除機が結構当たり前になっている時代に入ったのかな、と【名も知らぬ中華製ロボット掃除機】の台頭を知って感じました。

ところでメイドロボの実用化はまだでしょうかねえ。
私が元気なうちにお迎えしたいんですけど。
メイドロボさえいれば床面を露出したり……というかロボット掃除機そのものが不要になるきがします。レトロな【叩き】とか【箒】とか【塵取り】なんかが復活してさらに高級品なんかがいろいろ出てきたりする面白い時代になるんじゃないかと思うんですけどね。
家電系のリモコンとかも基本的に不要になるし、スーパーでメイドロボに冷蔵庫の庫内の在庫状況をチェックする、なんてこともできそう。

ルンバj7の動きを楽しみながらそんなことを考える今日この頃でございます。