ちゃろー
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
私はスタッドレスタイヤに履き替えました。(^o^)
そんな感じで今年は例年より早く、というか例年より相当早く、もっと言えば大阪北部的にはありえないくらい早く、いいかえるなら「頭おかしいんじゃないの?」的な早期にスタッドレスを装着したのでありました。
とはいえ私は頭がおかしいわけではありません。
たぶん。
で、私の頭の正常性を証明するため、この時期に履き替えた理由を書いておきましょう。
マンション住まいですからね。
駐車場からタイヤを部屋まで運び、ベランダに設置する手間と時間となにより労力を考えると時期が多少早かろうが交換しておいたほうが圧倒的に楽じゃないですか。
頭がおかしいんじゃなくて、極めて合理的。すなわち頭が冴え渡っているといっていいでしょう(?)。
過去記事に書きましたが、XC40を購入したのは去年の12月。
しかも納車されたのは年末も押し迫った12月28日。
そもそも購入を決めたのが12月中旬ですからね。
12月といえば大阪であってもタイヤショップはスタッドレスタイヤ入れ替え需要でバタバタしていますし、そもそも人気モデルは売り切れている可能性も高いわけです。
あと売り手市場ですから庶民としては一番避けたい時期。
それに、私の手元には今までXC60で使ってたスタッドレスタイヤが残されていたこともあり「今シーズンはこれでごまかそう」という感じで、オーバーサイズ(直径で20mm大きい)であることをわかっていて使うことにしたのでした。
その編の経緯も記事にしております。
とまあ、そういうわけで2回めのシーズン、すなわち「今年の冬」はちゃんとしたサイズの新しいスタッドレスタイヤに履き替えるのは既定路線でした。
私のXC40 AWD B4 R-Designに標準装着されているサマータイヤのサイズは次の通り。
235/50 R19(2020年10月製造 コンチネンタル エコ・コンタクト6)
XC60からキャリーオーバーさせたオーバーサイズのスタッドレスタイヤのサイズは次の通り。
235/60 R18(2013年11月製造 ヨコハマ ジオランダー I/T-S)
19インチから18インチにインチダウンした場合の、XC40としての標準タイヤサイズは次の通り。
235/55 R18
注目すべきは幅がすべて同じことですね。
というわけで、今シーズンはじっくりと時間をかけて銘柄選びをすることができたのでございます。
北海道などのエクストリームな?地域の事情は知りませんが、大阪だと11月頃からザワザワし始めて12月にかけてピーク、という感じです。
ショップが。
なのでそれ以前にコトをすませるようにすれば、ショップのスタッフともじっくり話ができますしそもそも待ち時間なども最短で済むはず。
さらに私の場合は無職。
つまり「毎日が日曜日」状態ですから、平日に対応可能。
ただでさえシーズン前、加えて平日ですから、そりゃあもうシーズン前ならマジで待ち時間ゼロが狙えるというものです。
ショップのスタッフもお客さんとはできればじっくりと丁寧な対応がしたいでしょうし、この時期の客はウエルカムなはずです。
加えて忙しくてバタバタしていると人間余裕がなくなりますからね「上手の手から水」ではないですが、プレッシャーがあるとミスをしてしまう可能性が高くなるのが人間ってものです。
時間に余裕があればチェックなども端折らずきちんと入念にしてもらえるでしょうしね、……という思惑もあります。
「暇だからたるんでてかえってミスを起こしやすい」という考え方もありますが、そこはまあ、一般論的な楽観論を採用しておくほうが精神衛生上よろしいのではないでしょうか。
コレもご存じの方が多いと思いますが、シーズン直前のこの時期までに各メーカーは自社製品を投入します。
つまり「出揃った」時期なのです。
また、基本的に設定されたあらゆるサイズをチョイスできるのもこの時期。
ようするに選択肢が最大化されるシーズンです。
私も経験がありますが、11月も中旬を過ぎると欲しいモデルの合致サイズが払底していて第2候補や第3候補から選ばざるを得なかった、なんてことになりかねません。
特に輸入SUVの比較的でっかいサイズのスタッドレスタイヤはメーカーとしては生産面においてボリュームゾーンじゃないので数が少ないのです。
もちろんダブ突いていることもあるでしょうし、運の面もありますけど運に任せるもどうかと思いませんか?
とはいえ、早ければいいかというとそうでもないかもしれません。
なぜなら早すぎると「今年の製品がまだ入荷していない」状態であることがあるからです。
サイズがあっても去年の売れ残り、なんてことも多々あります。
もちろんショップに相談して「(新モデルの)予約」だけしておくのもアリですけどね。
でもショップによっては「年式指定はおことわり」みたいなことを歌っているところもあるそうなので「今年製造のヤツで」なんて指定できない場合もあるかもしれません。
というわけで今年は当初から10月頃にしようと考えておりました。
これはなんというか屁理屈かもしれませんね。
人によっては、つまり普段の総高校距離が長い人にとっては「新品なのにシーズンINまでにチビてしまう」恐れがありますし、それは否定できません。
なのでこれは私に限った理由になります。
実のところ、私も考えました。
今回は購入だけで、交換は12月にはいってからにしようかな、と。
でも「冴えている」私は計算したのです。12月までに想定される走行距離を。
そして「500kmも走らないであろう」という結論をを見ました。
ええ、基本的にスタッドレス未装着で長距離を走る予定はないのです。もっというと直近のドライブの予定は年末年始シーズンのスキーです。つまりそのときにはスタッドレスタイヤを履いてないとダメなんです。
普段の買い物はすべて徒歩圏でOKですし、その気になれば1度もクルマを出さなくてもいいくらいです。
ということで、「結論として今交換してもタイヤはチビない」という考えに至ったのでした。
むしろ本番前に「慣らし」が終わっていてラッキー、みたいな?
いや、そこまで走らないと慣らしすら終わらないか。^^;
そういうわけで「選び放題」です。
楽しい時間ですね。
今履いているスタッドレスタイヤに不満はなく、むしろ好印象だったこともあって当初はヨコハマの最新モデルにしようと考えておりました。
なにしろ8年ぶりのスタッドレスタイヤですからね、この間に2度もモデルチェンジしてますから期待が高まります。
でもその時思ったのです。
「ヨコハマも2回モデルチェンジしているということは、つまり他社も8年分進化しているってことだよね」と。
というわけで別にヨコハマタイヤに忠誠を誓っているわけでもない私は他社スタッドレスについても情報収集をはじめました。
実は私、スタッドレスとか関係なくタイヤメーカーの好み的にいうと「ミシュラン派」です。
理由は「ユニフォーミティにこだわった(こだわっていた)」メーカーだからです。
まあ、昔のイメージですが、要するに昔からミシュラン好きだったわけです。
グリップだ、耐久性だ、静粛性だ、排水性だ、なんて他メーカーが「現象性能」を宣伝していたその昔、ミシュランは「タイヤは限りなく円であるべきだ」みたいなわけのわからないことを口走っていたのですが、それが私の心に突き刺さったのです。
ええ、今じゃどのメーカーもやっていることは同じ、というか同じコトを同じようにちゃんとやりながら開発しているのでしょうから、まあ個人的な思い込みというかイメージです、イメージ。
まあ、ウェアインジケーターがただの△じゃなくてビバンダム君が指差している方が気分がアガるのは高しですが。^^;
ちなみにタイヤにおけるユニフォーミティとは、要するに「形は限りなく真円に」「重量バランスは限りなく均一に」というような意味合いです。
閑話休題。
ミシュランファンの私ですが、もう随分前から自車装着タイヤについてはミシュランにはこだわらないようにしておりました。
そう、こだわりを捨てられるオトナになったからです。
定年退職して更に大人になった私ですから、今回のタイヤ選びについても「ミシュラン命」みたいなことはありません。
そういうわけで情報収集しました。
なにしろ時間はたっぷりありますからね。
思い出してはチェックする、みたいな事をやっているうちに思ったのは「アジアンタイヤ、面白そうじゃん」というもの。
私が北海道在住であればまた違った考えを持っていたと思いますが、私の場合は基本的にスタッドレス=スキー旅行用。
それも昨今は慢性的に雪不足。降ったとしても除雪がしっかりしているのでスタッドレスが不要のシーズンも多々あります。
なので極論を言えば「スキー場までの1km」くらいなんとか走れればそれでオッケーなのです。
なんなら「オールシーズンタイヤでよくね?」みたいな感じなのです。
言い換えるなら「今まではオーバースペックなタイヤばかり選んでいた」ってことですね。
というか、アジアンブランドのスタッドレスタイヤは私のような非降雪地帯のユーザーにドンピシャなのではないでしょうか。
とはいえ少し前なら調べることもせず「アジアンタイヤ」と聞くだけで鼻で笑ったあと無視を決め込んだに違いありませんが、このご時世、情報量がハンパありませんからね。専門家や商売人にではなく、エンドユーザーの声を相当量チェックできるのです。結構な保守派を自認する私をして「ゴミではない」ということを理解できるほどには。
・ノキアン Hakkapeliitta R3 SUV
・ミシュラン X-ICE SNOW SUV
・ヨコハマ ICEGUARD SUV G075
・ダンロップ WINTER MAXX 03
・ブリジストン BLIZZAK VRX3
このあたりから選ぼうと思っていた(並びは暫定的な想定順)のですが、いきなり選択肢が広がる事になりました。
私の用途であれば、普通に売られているアジアンタイヤでも性能的には充分だろうという結論に達した私は早速そのアジアンタイヤを調べました。
で、実績と信頼?において「NANKANG(ナンカン)」がベストではないかという結論に達しました。
さっそくここ十数年いや、二十年以上お世話になっているタイヤショップ(FUJIコーポレーション系列)のWebサイトをチェックすると、想定していたNANKANG(ナンカン)は取り扱っていない模様。
かわりにFUJIコーポレーションで取り扱っているアジアンブランドは「INTERSTATE(インターステート)」のデュレーション30という製品。
そしてもう一つ、「GRIP MAX(グリップマックス)」のICE X SUV RWLホワイトレターというもの。
調べてみたところ、さすがに情報が少ない。
INTERSTATEはどうやらFUJIコーポレーションが日本の販売窓口的な感じで、数少ない情報的には私の使い方で問題はなさそう。
GRIP MAXについては日本参入したばかりの新参。
でも日本語の公式サイトがあって、中身もまとも。メジャーブランドでもいい加減な日本語サイトがあるので、これは個人的にポイントが高い。
しかも文字が凸構造で私の好み。かつホワイトレターという一芸あり。
実は今まで使っていたヨコハマのジオランダーも文字が凸で浮き出しているタイプで個性があったのですが、「空力的にアレ」だと思ったのかどうなのかは知りませんが、ヨコハマはモデルチェンジの際にこの凸構造をやめて、凡百な仕上げになってしまっていて残念におもっていたのです。
「これは冒険してGRIP MAX ICE X SUVホワイトレター行っとくか?」
といったんは決めたのですが、そのFUJIコーポレーションのリコメンド画面(私のXC40を18インチにダウンサイズした場合に合致するサイズの書くモデルが表示される画面)の少し下の方にあったとあるモデルに目がとまりました。
それはアジアンブランドではない、つまりメジャーなブランドの製品でありながら(アジアンブランドほどではないにせよ)格安なプライスタグをぶら下げていたのです。
235/55 R18で一本あたり13,800円(税込。以下同)
ちなみに同じサイズだとINTERSTATEは8,900円、GRIP MAXは9,810円なので、ざっくり1.5倍ほどの値段なのですが、それでも当初想定していた……たとえばヨコハマのice GUARD 60の半額以下です。
「ああ、これが落とし所というやつか」
そういうわけで、このタイヤに決めました。
PIRELLIのスタッドレスは個人的にイメージできないのですが、調べてみると日本で開発した日本向けのタイヤそうな。
で、製造と輸送のコストを抑えるために中国製。
なんだ、アジアンタイヤじゃん。^^;
というわけで、アジアンなのかイタリアなのか、本当に日本で開発した日本の気象や道路事情に合ったスタッドレスなのかは試してみてのお楽しみということに。
いつもお世話になっているFUJIコーポレーション箕面店には該当サイズの在庫はないため、取り寄せになりました。
なお電話でも取り寄せ予約などはNG。
いや、厳密にいえばできないことはないのですが、要するに「前払い」したあとにアクションを起こすというシステムのようです。つまり電話で済ませたければ金額を見積もってもらい、指定口座に振り込めばOK……だと思うんですが、できるかどうかはお問い合わせください。
私は店舗に足を運んで対面で相談、見積もり、支払いを行って取り寄せてもらいました。
平日の昼間ということもあり、入店、即対応という待ち時間ゼロのノーストレスでございました。
備忘録として書いておきます。参考になれば幸いです。
・タイヤ:PIRELLI ICE ASIMMETRICO 235/55 R18 4本
55,200円 (@13,800 税込、以下同)
・タイヤ脱着、バランス、タイヤ廃棄、バルブ交換、保険料 4本
21,420円 (@5,355)
・合計:76,620円
ごらんの通りタイヤ代だけだと55,200円で済むわけですが、ショップ側はタイヤ代を安くする代わりに手数料で稼ぐビジネスモデルを採用している手前、タイヤ以外にけっこうかかっています。
まずは保険料。
これは購入後2年間有効で、保証内容はパンクしたら新品に交換してくれるというもの。
ちなみに1本のパンクで4本とも交換してくれるそうです(利用できるのは一回のみ)。
(ただし、購入後180日以内のパンクだと1本のみの交換=それほどチビてないのでバランスも崩れないだろう、という理由でしょう)
これについては「いらん」と蹴る事ができるかどうかは聞きませんでした。
私は説明を聞いて「まあ悪くないかな」と思ったので。
あと、今回私に限って?発生したのがバルブの交換費用です。
なにしろ8年目ですからね。この際交換したほうがいいと判断しました。
バルブは1個1,000円だったので、全体に占める割合がけっこう高めになっています。
バルブ交換などしない人はその分差し引いて計算するといいでしょう。
PIRELLI ICE ASIMMETRICOのトレッドパターンはこんな感じ。
19インチのサマータイヤから18インチのスタッドレスタイヤに履き替えたわけですから、そりゃあかなりフィーリングが変わりますよね。
……。
だがしかし。
入れ替えが済みショップをあとにした私は食材買い出しのためにいつものスーパーに向かって走りだしました。
FMラジオ(私の贔屓はαステーション)から流れるどうでもいい情報や少しもいいと思わない楽曲を適当に聞きながらしばらく走っていた私ですが、しばらくして「あっ」と我に返りました。
「そうだ、タイヤ変えたんだっけ」
ええ、行きと帰りとですぐにわかるような変化を感じなかったのです。
私のセンサーがニブっている可能性は否定できませんが、少なくとも市街地を流れに乗って普通に走っている間は全く違和感を覚えませんでした。
そもそもタイヤ交換したことを思い出したのもタイヤからのフィードバックの変化によるものではなく、ふと思い出したからですからね。
そういうわけで、乾燥路の詳細フィーリングなどについてはまた後日、そして雪道でのフィーリングは来年くらいに記事にしたいと思います。
ちなみにこのICE ASIMMETRICOですが、「去年、あるいは一昨年の在庫だから安いんだろうな」と勝手に解釈しておりましたが、レターを見ると今年の6月頃につくられたもので、できたてほやほやに近いものでした。