趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★LAND ROVER RANGE ROVER EVOQUE COUPEは、ロータス・エリーゼの夢を見るか?

クルマ

その2(初出:2013/03/03)

ディーラーは予想通りというか以前と同じというか、「又冷やかしが来やがった」的な視線で出迎えて下さいました。
まあ、一千万円以上するクルマばかりを売っているディーラーなので、私達のような一切ブランドものを身につけていないみすぼらしい? 客は相手しないのでしょうね。乗り付けた車もなんだかわからないただの地味なクルマですし。

多少期待していたものの予想通りの客あしらいにガッカリしつつも、とりあえず案内してくれた新人っぽい営業氏に案内されて店内へ。
ありました、EVOQUE 。
居並ぶ一千万円超のクルマの中でひときわ小さい。(・∀・)
でも、どう見ても一番カッコイイし存在感がある!(個人の感想です)

実写を見るのは初めてです。
Webサイトの写真で見るより、228%くらいカッコイイです!
やはり写真と実物では物理的な物体の持つボリューム感というか質感というか存在感はわかりませんね。
あと、もちろん安っぽさも。(・∀・)

いやあ、ほとんど一目惚れだったんですが、二度目の一目惚れです。

「とりあえず試乗してみろや」
と営業氏が仰るので「い、いいんスか?」的に(要するにいそいそと)乗せていただきました。
わが家はダブルドライバー態勢のチームなのでもちろん交代しながら二人とも試乗させていただいたわけです。

試乗車はEVOQUE(5ドアモデル)の上位機種、Prestige。
乗り込むと最初に感じるのが「異文化感」です。
文法の違いと言ったほうがいいのかもしれませんが、要するに内装にググっと来ちゃいました。
ジャージばかり着てた高校生がハリスツィードのジャケットに合わせて、シャツやらトラウザーズを一通り見繕ってもらって姿見で自分を見た時のような感覚です。
今までイギリス車は2台載っていますが、それ以上にビジネスライクな内装のクルマばかり乗り継いでいる事もあって、EVOQUEの内装はまぶしく映りました。

ステアリングの位置を含めシートポジションを合わせたあとにミラー類を調整していざ出発。
2000ccの四気筒直噴ターボエンジンは、普通に走るのにはこと動力性能という意味において全く不満はありませんでした。
むしろパワフル過ぎるのでは? と思えた程です。
今のクルマよりピークパワーは低いのですが、ターボなのでトルクが太い。しかも愛車の六気筒エンジンは自然吸気なので低速トルクが薄く、要するに町中をアクセル開度を開けずに走る分には圧倒的にEVOQUEの方が速く感じます。
車重は100kgも違わないので、トルクの太さはそのままメリットとして体感できました。
音も、直噴エンジンにありがちな「ガラガラ」音もせず、むしろ快音とも言えるいい音をたてています。もっともややいい音出し過ぎで、アクセル踏むと要するにうるさいんですが。(。・ω・。)

エンジン出力よりも重要だと思われるブレーキは、これがよく利きます。
国産車的なオーバーサーボなフィーリングは微塵もなく、ノンサーボなエリーゼのブレーキをさらに強力にしたような感触には好印象を持ちました。愛車のつもりで最初にブレーキを踏んだ時にカックン的な効き味を示したので要するにサーボはたっぷり利いているのですが、ダイレクトというかソリッドなフィーリングで好ましいものでした。二度目からは慣れて、ストップ時のカックンもなくていい感じでした。

驚いたのは運転のしやすさです。
愛車より100mmも広いのに、フィーリング的にはむしろタイトに感じられる程です。
これは嬉しい誤算というか嬉しい錯覚?
車幅感覚が極めて掴みやすいというのが私の感想だったのですが、我が配偶者も全く同じ事を口にしたので、そういうクルマなのでしょう。

実はEVOQUEには全モデルに死角補助的装置として、五カ所にデジカメを埋め込んでいて、センターコンソールのディスプレイ(カーナビ兼用)にその映像を映し出せるようになっています。
前方左右と後方左右、真後ろの五カ所。
これにより「縁石ギリギリ」もしくは「溝ギリギリ」にまで寄せられますし、死角補助としては充分といえる「言い訳」を持っています。

実は乗って最初にギョっとしたのが、サイドミラーです。
特に運転席側のドアミラーとか、思わず「でかっ」と引くほどの大きさがあるんですよ。
Aピラーのふとさと相俟って「右前は全く見えません」状態です。
冗談ではなく、右を向いたらサッカーボールで視界が遮られていた! 的な感じです。
カメラなかったらマジでヤバイかもしれませんね。

今回はたいした客とは思われていないのでショートバージョンの試乗コースだったようで高速道路的な道には入りませんでしたが、それでも足回りがしっかりしていること、基本的にはフラットな乗り心地である事がわかりました。
ランドローバーを運転した時のような揺れが遅れてやってくる、みたいな事はまったくなく、普通のモダンな欧州車といった感じで不安は皆無。
ボディ剛性もしっかりしているようで見知りとも言いません(今じゃ当たり前でしょうが)。
愛車はどんな小さなうねりでも、それを逃さず上屋がギシギシミシミシ音を立てますから、まるで要塞に乗っているように思えましたよ。

トランスミッションはレガシーなトルコンATで、こちらには楽しさも面白みもありませんが、Dポジションに放り込んでおけばそれなりに色々やってくれるという最低限の要求は満たしてくれそうです。

そう。
コイツはめちゃくちゃ燃費が悪そうです。
ターボ。
トルコンAT。
重い。

見積書を見ずともわかります。エコカー減税対象外です。
たぶん町中では5km/l代といったところでしょうか。
まあ、わが家的には高速巡航で9km/lくらい走ってくれればタンク容量が70リッターですから、東京までなら楽に無給油で走れるのでまったく問題無いです。

総じて非常に運転しやすく、運転が楽しいと思えるクルマでした。
見た目だけでなく、これなら5年や6年は付き合えそうです。
デザインというか、見た目だけじゃなくて、中身もちゃんとしているなあ、と予想以上の好印象を与えてくれたショート・ライドでありました。

室内のスペースも充分以上。
というか今の愛車より二回りも余裕です。
荷室もCセグメントの模範生、VWゴルフより二回りも広そうだし、可倒分割シートを倒せばチェロは余裕で載りそう。
同様にスキーもそれでこなせそうです。
スキーホールがあるとモアベターなんですが、見た目以上に実用性も兼ね備えたなかなかのクルマです。

いやあ、気に入っちゃったなあ、EVOQUE。