(初出:2012/03/31)
朝イチで来ました。(・∀・)
偉いぞ、クロネコたん。
とりあえず色々いぢり中。
第一印象は、銀が思っていたよりかなりいいなあ、と。
黒は予想通り。
どっちもいいかも。
◆OLYMPUS OM-D E-M5 ショートレビュー その2
はじめて見て、触ったのでまずは第一印象。
デザインは「惜しい」という感じです。
いわゆるペンタプリズムの部分が高すぎますね。
特に裏から見ると二段になっているようにしかみえなくて、二段目を切り取りたい衝動に駆られること必至です。
これをして「かっこいい」と思う人とは私はたぶん美学について議論を戦わせることは放棄します。
狭義のデザインについては、ほぼその一点のみにネガが集中していますね。
その他のハンドリングデザインや操作性にカンするインタフェイスは「とても上等」だと思います。
サムレストはかなり有効ですし、少し膨らませたグリップも必要にして充分。
シャッター周りのダイアルなどはクリック感も感覚に対する反応乖離がすくないと思います。
NEX-7はこのダイアル回して反応する、というシンクロ部分の感覚がワンテンポおくれてやってきてイラっとするのですが、E-M5にはそれがないです。
そして、スイッチが独立したレバー式になっているのはもう、◎を五つくらいあげます。
黒と銀ですが、張り皮のエラストマーのフェイシアの仕上げが違います。
Webの画像で見ている限り、どちらもマッチしているなと思っていましたが、予想以上に銀がいいです。
黒は予想通りにいい、という感じ。
銀塗装はかなり安っぽいんじゃないかと思っていましたが、なんのなんの。予想よりは相当いいと思います。
というか、私、銀がかなり気に入りました。
というところで、いわゆる見た目のデザインに対する私の評価は、百点満点で、20点です。(・∀・)
というか、持った時に予想より重い感覚が「イイモノ感」をそこはかとなく漂わせていて、買った人の多くは満足するんじゃないかなあ、と思います。
◆OLYMPUS OM-D E-M5 ショートレビュー その3
標準ズームの12-50がかなり気に入りました。
パワーズームが特にいい感じです。
別レバーが付いているわけではなくて、ヘリコイドを一段向こう側へ押しやるとパワーズーム。それが嫌いな人は手前に引けば通常のズーム。
ヘリコイドをぐるぐる回す必要が無くて、私はパワーズームが断然いいと思いました。
GX14-42mmはレバー式で、あれはアレで慣れると悪くないんですが、オリンパスのこの方式の方が断然使いやすく思います。
問題はマクロモードで、これはボタンを押してヘリコイドをパワーズームよりさらに向こう側へ押し出してやる必要があるのですが、これがちょっと面倒です。
ボタンを押しながらヘリコイドを押しやるのは片手ではやりにくいので普通の人は両手を使う事になると思います。
とっさに寄りたいと思った時はイラっとするのではないでしょうか。
私は幸い片手でできますが、撮影中にシームレス、というわけにはさすがにいきませんので、もうひと知恵欲しかったところですね。
このレンズ、基本的に暗いのに併せて描写は普通というか、特に遠景などをとるとびしっとしない感じで凡百の光学性能と言っていいと思いますが、補正で変な形に歪まないのと、インナーズーム、員名フォーカスで全長が変わらないのがスマートです。何より使い勝手に優れている事。加えてレンズキットの場合、価格が非常にリーズナブルという事を考えると良いレンズだと思います。
全長が2/3でこれを達成できるとモアベターなんですが、インナーズムという事を考えるとなかなか難しいのでしょうね。
さて、E-M5。
まだ半日程度しか使っていませんが、現時点で思った事をとりとめもなく。
1)ホールディングはなかなかいいです
個人的にはそもそもバッテリグリップは不必要なので使う場面は限られます。
これでこのカメラは充分だと思います。
バッテリグリップは一応好奇心で購入しただけ、みたいな?
そもそもあんなものをつけるくらいならα900+純正バッテリグリップを使います。
ただ、一台(1マウント)主義の方には、このバッテリグリップ、かなり良いオプションだと思います。
PEN系では1マウントでがっつり色々とる、というのはちょっと違う感じでしたが、これがあるだけでそうする決心が付く方も多いのでは?
2)ボタン類のフィーリングが悪い
相当悪いです。
これは防塵防滴のゴムのせいだとはわかっていますが、もう少しコクっした節度が欲しいところです。
現状はブニュっという感じで押下感がだらしない感じなので。
3)ダイアルのフィーリングはまあまあ
シャッターボタン周りのダイアルは回すフィーリングも良いのですが、メインダイアルと思しきダイアルは取り付け剛性が低く、普通に親指で回しても軸がグラグラ動く感じでキモチワルイです。
これも防塵防滴のゴムが軸受けの遊びになっているからなのでしょうが、何とかして欲しいところです。
モードダイアルのようにケースに一部を固定させるような感じ(要するに半分くらい埋没)にするとグラグラ感が無くなるんじゃないかなあと思うのですが。
4)チルト式有機ELの動きがぎこちない
というか、とっかかりが固すぎる気がします。
NEX-5NとかNEX-7を使っていると、これが実に気持ちよく引き出せるわけです。絶妙なトルクで動いてくれるのは快感です。
それに比べるとE-M5はググーっと力を加えていくと唐突に動き出す感じでリニア感がまったくないんですよね。
この変はチューナーのデリカシーがないと感じました。
使っていくうちにスムーズになるというよりは慣れる感じで実用にはまったく関係ない部分ですが、こういう部分にいわゆる「差」を感じます。
例えにするのは不適当かもしれませんが、国産とある程度のクラスの輸入車との大きなフィーリングの差の一つが、ウインカーレバーのタッチです。
もちろん輸入車でも色々ですが、ここではドイツ車との比較をさせてもらうと、国産車のウインカーレバーは本当に軽薄で安っぽいタッチに感じます。
機能にはまったく関係しませんが、ステアリングホイールを除くと、ある意味で最も多く使う車のインタフェイスの一つなので、この部分のフィーリングがダメだととたんに興ざめしてしまうんですよね……。
十万円二十万円のモノなら飽きたらすぐに買い換えれば済むことですが、クルマはさすがに私でもそれなりに長く乗るものなので、その辺が気に入らないとダメです。
誤解の無いように付記しておきますと、レクサスの上級車でも×です。
VWのポロやメルセデスのAクラスと言った半額以下の安いクルマの方がよほど高品位なフィーリングなので。
何が言いたいのかというと、有名ブランドの服を着て、ガラクタで着飾っても、高級な人間にはなれないということです。
カメラは人間ではありませんし、E-M5は高級カメラですらなく、ただの使い捨ての消耗品の一つです。
変なところにコストをかけられないのは私とて大人なのでわかってはいるつもりですが、NEX-5でずいぶん以前に成し得ているこのフィーリングをマネできないはずはないんじゃないかとも思うわけです。
画質なんてどうでもいい(個人的には今のこのクラスのデジカメは全部、私の要求水準の閾値を超えているので)から、こういうところに私はこだわって欲しいと思います。
5)EVFはすばらしい
VF-2との違いは私にはわかりませんでした。
つまり、それくらいいい、と。
6)新しい手振れ補正機能には舌を巻いた
いや、Nikon 1 J1と10-30mmの組み合わせの手振れ補正が私的過去最高の手振れ補正力だと思っていましたが、あっさりとコイツはそれを塗り替えやがりましたですよ。
1.6秒でビシっと。
そりゃもう、ビシっと止めてくれちゃったのを見た時は開いた口がふさがらないというか、腰が抜けたというか。(いや、言い過ぎですけど)
いやまあ、写真(等倍切り出し)を見ていただければおわかりの通り、ちょっとだけブレてるんですが、個人的には全然おっけーッスよ。(・∀・)
7)Eye-Fiが普通に使える
E-P3のようにスイッチonして5秒くらいまたされる感はまったくなく、普通に起動します。
今のところ転送エラーも皆無で、サクサク転送してくれています。
これを見てわかる通り、E-P3はEye-Fiに関しては欠陥商品だと思います。
ファームウェアではどうしようもないのでこのまま放置なのでしょうね、オリンパス。E-P4では治っている(とは言わないか。まともに稼働するモデルである、というべきでしょうが)と期待します。
8)アートフィルター(笑)
いや、なんかもう笑っていられなくなっている社会現象ともいえるアートフィルターに「りー……なんたら」という新しい効果が加わりましたが、これはけっこう好みです。
まったく持ってどこまでカメラ任せやねん? 的な機能、ここに極まれりみたいな感じですが、とりあえずボラリエをパシャリ。右のダイアルはオプションの極軸望遠鏡だそうで。いるだろうな、と思って買ったんですが、めんどくさいので使わないだろうということが判明。要らぬ買い物でございました。
こんなもので真剣に北極星に合わせても、カメラ着脱してる間にズレまくることが充分予想されるので、本体ののぞき穴で充分だと思いました。
で、見た目の評価はあのペンタプリズムの後ろ姿のひどさを許せない心の狭い私が付けた点数は100点満点中20点でしたが、ざっと使ってみての操作性については、85点を上げたいと思います。
ちなみにハードウェア的インタフェイスの官能評価は55点くらいです。
というところでお休みなさい。_ノ乙( 、ン、)_