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★OLYMPUS OM-D E-M5 ショート・レビュー Ⅱ

(初出:2012/04/01)

◆OLYMPUS OM-D E-M5 ショートレビュー その4

E-M5のAFは雲に合う。
NEX-7は無理。
Nikon 1 J1も苦手。
GRD IVには無限遠固定モードがあるから、まあいい。
でも、E-M5のAFは姑息な手段はひつようない。ちゃんと合う。
これはまあ、大したものだといつも思う。
OLYMPUSとPanasonicのミルクスはちゃんと空が撮れるという点でストレスがなくていいといつも思う。

刻々と変わってしまう雲の形。
「あ」っと思ってシャッターボタンを半押しにしても、心のつぶやきを生んだ形を留めるのに間に合わないカメラは、やっぱり半人前。
その点、E-M5はちゃんとゴジラが火を噴く雲の形を留めてくれた。
これがNEX-7だったらまったく違う形になってしまっていたと思う。
特に、風の強い日は、風と同じくらい強くそう思う。

さて、E-M5。
現時点での不満は、ACR(Adobe Camera Raw)に(「に」じゃなくて「が」だけど)対応していない事。
NikonやCanonの、プロが使うような機種だとあのAppleでさえRaw対応は迅速なのに、ミルクス対応は「ま、そのうちね」的な感じがしないでもない。(どっち?)

まあ4/23にPhotoshop CS6が発売されるわけで、それに合わせる形で早晩対応してくれるとは思うけど。

◆OLYMPUS OM-D E-M5 ショートレビュー その5(最初、「その後」と変換された(・∀・))

E-M5で私が期待していた機能アップの一つが、AFの自動追尾機能です。
トラッキングAFとか言うヤツです。

具体的にはAFターゲットをシャッターボタン半押しでロックオンしたら、その後構図を変えようと、ロックオンした被写体をフォーカシングし続けるという機能で、多くの人は動体用に考えていらっしゃると思うのですが、私は最も光学性能がいい(はずの)中央部分でAFをして、その後で構図を変えるという、いわゆる「半押しAFロック」の便利版として使っています。あ、あと手持ちのマクロ撮影なんかにも便利ですね。

オリンパスに限らず、最近は各社のカメラに搭載されている機能ですが、シャッター半押し、つまりAFロックのノリで使えるオリンパスの方式が一番使いやすいと思います。
というのは、Nikon 1系だとOKボタンで追尾スタート。解除もOKボタンみたいな~という感じで、私はどうにもなじめません。

だがしかし、です。
これ、なぜかミルクス=MILCS(Mirrorless Interchangeable Lens Camera System) のE-P3よりコンパクトのXZ-1の方が歩留まりが良くて、というかE-P3はしばらく我慢して使ってみましたが、個人的には使い物にならないと判断して、この頃はまったく使っていませんでした。

その追尾AFがE-M5だとどーかなー? って思って、さっそく色々使ってみたんですが……。
個人的にはダメですね。
これ、私のようなAFロック後、構図決定用途としてオリンパスは考えていないんだな、ということがようやくわかりました。
動画用?
というのも、ロックした後も、微妙にビクビクとフォーカスを続けるんですよね。
ええ、テーブルに置いて、静物にフォーカスしているのにもかかわらず、です。
これが手持ちでもビシっと決まることもあれば、ビクビク動き続ける事もありーので、全然安定しないんですよね。
追尾自体はそこそこ満足できる能力を持っているのですが……。
ちなみに、12-50mmだけの現象ではなく、45mm F1.8でも同様です。
この点に関してはE-P3からたいして進化していない気がします。
とても残念です。
でも、この機能で残念がっているのは全世界を見回しても私くらいかもしれませんが……。

※写真はイメージです(なんの?)

◆OLYMPUS OM-D E-M5 ショートレビュー その6

タイトル 「イラっとくるE-M5」

いやあ、イラっと来ますよね、E-M5。
何がイラっと来るかって、有機ELですよ、タッチパネルですよ!
というか、EVFですよ!!
要するにアイセンサですよ!!!

1)有機EL(ついつい液晶と呼んでしまう)をチルトさせる
2)タッチする(もしくはタッチしようとする)
3)有機ELがブラックアウト
4)イラっ

これが続くと

4)ムカっ

にグレードアップ? します。
つまり、アイセンサの感度がセンシティブ過ぎるんじゃなイカ? と。

またE-M5のアイセンサの位置も悪いと思います。
ファインダの右側にセンサがあるんですよね、E-M5。
これ、ファインダ位置が有機ELの右上にある事が徒になって右利きの人だとほぼ全滅じゃなイカ、と。
アイセンサ側から手がくるので、ブラックアウトしちゃうんです。
左利きの人はそこそこ助かる場合もおおいかも。

感度調整がないようなのですが、ご一考いただけないかと。
同じようなアイセンサのNEX-7はファインダ自体が本体の左端にあるのでそれほどイラっとしません。むしろNEX-7はストラップに反応しすぎる気がします。(位置的にも)

感知範囲は2mmとか、せいぜい3mm程度でいいと思うんですよ。
まあつけまつげの人とか色々いらっしゃるでしょうからユーザーが感度パラメータをいじれるのが一番いいんですがね。

あ、ファインダがらみでついでに苦言を。
これは私の個体だけなのかもしれませんが、EVFの視度調整がイマイチビシっといかない感じです。光学系のセンターが出てないような気がしてなりません。
VF-2はそれはもうビシっと決まってくれるんですが……。
もっとも私の目の体調(目の調子ともいう)が悪かっただけなのかもしれませんが。

※写真は「これを押さないと有機ELに画像が出ないぞ」ボタン。

 

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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