やっはろー(*´ω`)
何をもって秋を感じるかは人それぞれですね。
雲の形?
空の高さ?
栗やリンゴが出回ったから?
私の場合は服装です。
短パンとTシャツとサンダルという「お出かけファッション」が「チノパンもしくはジーンズ」とTシャツ&スニーカーになると「秋が来たんだなあ」と感じます。
そのまま上が長袖になると「秋も深まったな」となり、ダウンを羽織るようになると「冬ですなあ」という流れであります。
10月に入り朝方がけっこう涼しくなってきたのでまたロードバイクで朝練を始めました。
実は7月の初旬に朝練中に同居人が熱中症で気分が悪くなってしまい猛暑中は朝練は自粛しておりました。下りで意識が混濁しかけたそうで、止まれたのは運がよかっただけだろうと考えました。
老後は長く楽しみたいですからね、無理はしないでおこうと決断した次第です。
その日も7月とは思えない気温だったんですよね……。
なので猛暑中はロードバイクでの朝練の代わりにウォーキングで運動スコアを稼ぐようにしておりました。
運動はしないとねえ。
あ、ロードバイクには乗り始めましたよ。
というわけで「いろいろ壊れた2024年」のトリ(ただし暫定)を飾るのは年金生活老人のキッチンを支配する帝王、その名もオーブンレンジでございます。
見る見る薄くなっていく髪の毛……じゃなかった財布を握りしめ「来年まで頑張ってくれよ、洗濯機」という願いがかなうかどうかは予断を許しませんが、実は「2024年もあとわずか」となったこのタイミングで伏兵が存在していたことが明らかになりました。
それはオーブンレンジ。
前触れもなく突然エラーを履いて動かなくなりました。
電源を抜き差ししても何らかのスイッチを入れたとたんに同じエラーを吐いて稼働拒否。
エラーコードを調べてみると「故障。メーカーでないと対応不可な重篤なものです」らしい。
我が家の電子レンジはオーブンとして機能するいわゆるオーブンレンジ。
Panasonic、いや松下電器産業のNE-R3000というスチーム機能付きのオーブンレンジです(Panasonicはまだブランド名だった)。「3つ星ビストロ」というキャッチフレーズで売り出していたのを覚えています。
2008年の秋口に購入したのですでにちょうど17年目に入ったところでした。
突然と書きましたが、実は予兆はありました。
ここ数年は温めムラや「え、マジでこれ800W出てる?」的なパワー低下疑惑などもあり「そろそろだな」と思ってはいたのです。
温めムラについてはもう数年来怪しかったのでオーブンとして使う頻度は減り単純な電子レンジとして使うことがおおくなっておりました。
弱さやムラはまあクセを知ったうえで運用でカバーしていて……要するに「だましだまし使っていた」段階だったのです。
でも「だましだまし使っている」状況がアタリマエというか日常になっていたため突然壊れる可能性については考えておらず、突然の「不能」状態になるなんて思ってもいませんでした。
壊れたのは夜。
そして翌日の朝いちばんで「行きつけの」家電量販店へ。
我が家は大物家電は基本的にいつも同じ店で買ってるんですよね。
最近の大型モノだとテレビとか冷蔵庫なんかも同じ店で買いました。そういえばPS5の在庫を持っていたのもここだったような……。
同じ店で買う理由は「そこが近所で一番の大型店なので品ぞろえが豊富で現物を比較検討しやすい」からです。
大型店のいいところは店のスタッフに加え主要メーカーの販売員が常駐していることが多く各メーカー側に立ったプレゼンテーションというか主張を比較して選べる点です。各社「売り」をアピールしてきますから聞いていて楽しいのです。
今はネット時代ですから家で結構綿密な下調べができますし、大型店でスタッフに話を聞いたり質問したりして機種選定、そのあと値段を出してもらい、ネットでそれより安いところを見つけてそっちで注文という流れの人も多いと思いますが、我が家的にはそんな不義理ができるようなドライな性格ではなく、いろいろとお付き合いいただいたお店に敬意を表してその店にお願いすることにしています。
だいたい「一気通貫」……最近だと「ワンストップ」っていうみたいですが、その観点からも私的には面倒やストレスのない買い方だと思っています。
あと、モノによってはそのまま持ち帰れますからAmazonより早い点も利点です。
それにこれは結果論ですが、後でネットで値段をチェックしてもほとんど最安に近いことが多いんですよね。その辺は消費者と同じく店側でも情報がつかめるのでいろいろ頑張ってくれているのだと思います。
ちなみにオーブンレンジは「持ち帰り」が可能でした。だから翌朝すぐに買いに行ったわけですが。
自宅で事前に最新のオーブンレンジ事情をチェックしていて、ちょっとびっくりしましたね。
それは最新の機種は多機能で進んでいるようでいて、実のところ我が家で17年目に突入していたビストロちゃんと比べても劇的と呼べるような大きな進化がなかったことです。
うーん、実はけっこう優秀だったんだな「3つ星ビストロ」って。
そしてもとびっくりしたのは我が家はその多機能・高機能な「3つ星ビストロ」の性能をほとんど享受していなかったことでした。
我が家がビストロを選んだ時の選択基準は「電子レンジだけでなくオーブン機能がついていること」「小型ではなく庫内は広めのもの」でした。
そしていろいろ悩んで当時最先端(に見えた)Panasonic……じゃなくて松下電器産業のNE-R3000を選んだのでした。「スチーム機能」が決め手だった気がしますが、その辺はもはやあやふやです。
価格は約13万円と当時のオーブンレンジとしては結構な高額でしたがオーブン料理に燃えていた我が家的には必要な投資だと判断しました。
「三つ星ビストロ」ちゃんはかなり多機能な製品だったんですが、実のところ我々が求めていたのは単純な電子レンジ機能と単純なオーブン機能だったこともあり同梱されていたフルカラーの分厚いレシピブックを一度も開くことなく16年過ごしたのでした。
「多機能・高機能オーブンレンジ」というより「オーブンと電子レンジが1台になって便利」という認識だったのです。
壊れてから知る「え?こんなこともできたの?」「もっと早く気づいていたら使っていたのにorz」的な……。
説明書は隅々まで読みましょう。
で、機種選定の話です。
今回はリタイヤ生活に入ってからの機種選びなのでオーブン機能についてはちょっと悩みました。
シンプルライフ的にいろんな意味での断捨離をゆっくりとではありますけど進めている中で、日々の料理についてもこれからのことを考えました。
今のマンションに引っ越す前までは忙しい日々の傍ら、たまにオーブン料理を楽しんだりしていまいたし、コーヒーは生豆を購入してビストロを使って焙煎し、好みの味を追求することを楽しんだりしていました。
また毎年年末には友人を招いてクリスマスパーティ的なホームパーティを開いていて、その時は目玉になる塩釜料理とか七面鳥の丸焼きとか普段より大きめの料理なんかを作ることがあり、ビストロちゃんは活躍してくれていました。
でも新しいマンションに引っ越してから同居人も私も仕事の負荷が増えたりして生豆を焙煎して楽しむ、なんて余裕もなくなり、そうこうしているうちに新型コロナのおかげでホームパーティも中止したまま。挙句の果てにビストロの調子が悪くなり、オーブントースターで間に合うものはオーブントースターしか使わなくなっていたのです。
「あんまり大きめのオーブンを使わないし(ビストロが)壊れたら単純な電子レンジにしようか」なんて言ってたくらいです。
でもいざ買い替える時が来ると迷うんですよね。
何しろ電子レンジとオーブンレンジでは価格が全く違いますからね。
二人とも無職になってからは我が家は基本的に三食とも自炊です。
「自炊は最大の副業である」なんて名言?もあるそうで、無職夫婦としては経済的な側面も当然ながらありますが、実はそれ以前にそもそも外食が好きじゃないんですよね。
旅行先では食事そのものが目的の一つなので「別の話」ではあります。
外食があまり好きではない理由はいろいろありますけど、一番の理由は「落ち着いて食事ができない(ことが多々ある)」からです。
我が家が利用するような庶民的価格の外食店って子供の叫び声の中で食事をすることが多いんですよね。休日はアタリマエ、平日でもしつけがされてないサルが泣きわめいたり叫び声をあげて走り回ったり、本人は静かだけど二に持っているタブレットやスマートフォンが大音量だったり。
何が楽しくてそんな空間で食事をしなくてはならないのか?
そう思うと普段の生活で敢えて外食をしようとはめったに思わないのです。
もちろん旅行と同じく外食そのものが目的になることもありますけど稀です。
そうはいいつつ現役時代は食事の支度を回避したい時などもありますから今よりは断然外食の機会が多かったのですが、リタイヤ後は食事の支度そのものを楽しむようにしているので外食=「何それ、おいしいの?」的な立ち位置になってしまいました。いや、おいしいんでしょうけど。(^^;
おお、話がそれつつ戻って来た感じですね。
そうなんです。リタイアしたというのは実に大きな転換点なんです。
現役時代にはちょっと面倒で自分ではまず作らなかった料理なんかにもちょっとずつ手を出していたりしています。
まあ人様にお見せできるような大したものじゃないんですが……。
なのでこう考えたわけですよ。
「この先料理ができなくなったり、気力が萎えて料理をしたくなくなったりする日がくるかもしれない」
「だからそれまでは料理を楽しみたい」
「だったらオーブンはいるよね」
こんな流れです。
オーブンレンジが壊れたその夜。
我が家では機種選定会議が行われておりました。
主要メーカーのWEBサイトで製品チェックをしてざっくりと下調べを行いYouTubeで家電ユーチューバーの動画をいくつか見て出した結論はSHARPのヘルシオでございました。
とは言いつつも東芝とSHARPで迷ったんですよね。
「リタイヤ後は時間があるのでちょっと凝った料理もやってみたい」なんて書きましたけど、その中には「食パン以外のパンもいろいろ作りたい」というのも含まれてまして、私的には東芝の「石窯ドーム」を謳う機能に興味津々。その名も「加熱水蒸気オーブンレンジ」で庫内温度が業界最高の350℃を標榜。
二つ名の通り庫内はドーム型で似非パン職人見習いの私の好奇心をくすぐりました。
なんでも扉以外の庫内全面から赤外線を放射してムラなく加熱できるのだとか。
いいかも。(*’▽’)
対抗はSHARP。
ヘルシオというシリーズ名はPanasonicのビストロと並んで歴史ある(?)ペットネーム。
東芝はこの手のシリーズ名とか付けないんですかね?販売的には型番だけじゃ消費者に親近感アピールができないでしょうし名づけするメリットはかなり大きいと思うんですけど。
いや、話はSHARPのヘルシオでしたね。
ヘルシオの売りはそのまんま「ヘルシー」調理。
高温水蒸気調理が得意で「ヘルシオ」といえば「水で焼く」というキャッチフレーズで有名ですよね。
でも私たちが「これはいいな」と思った機能は「冷凍・冷蔵・常温」という様々な材料を同時にぶち込んでも調理ができるというセンサーの調律が巧みなところ。
「油を使わないヘルシーな調理を面倒なくできちゃうのか~」
「健康に気を遣わざるを得ない自炊派リタイヤ夫婦にピッタリじゃね?」
なるほど。
パン焼きに特化した(してないけど。(^^;あくまで私的なイメージです)東芝より毎日頻繁に使う家電としてはヘルシオの方が機能的じゃないかなあ?
という感じで流れはSHARPに。
各社のWEBサイトで製品画像をチェックしてみると似たり寄ったりになってしまっている中で唯一ヘルシオが特徴を出していて一番かっこいい。そして色もいい。
毎日何度も顔を合わせる?ものだからデザインは大事だよね。
うん。
今回はヘルシオにしよう。
同居人と私の意見は一致。
そんな決定が下されたのでした。
やってまいりました、大型家電量販店。
我が家御用達。千里中央にあるラヴィ。つまりヤマダ電機へ。
しかし千里中央もついに終焉の時が来た感じですね。
長きにわたり地下鉄御堂筋(正しくは北大阪急行)の北の始発駅、タワーマンションが立ち並ぶ一大ターミナル都市として栄華を誇った一大商業施設群でしたが、阪大の外国語学部移転に伴って(だけじゃないけど)地下鉄御堂筋線(正しくは北大阪急行)が延伸。結果として千里中央はターミナルではなくなりただの中間駅になってしまいました。
いくつかある大規模商業施設も老朽化が目立ってシャッター街になっていたりして斜陽のタームに入っていたのですが、ここへきて滅亡の未来が見え隠れしてきました。
ヤマダ電機の未来はどっちだ?
千里中央のパーキング棟はMacanサイズのクルマでもスペース的にまあまあイケるのがいいところなので年に数回ですが訪れるのにストレスはありません。
DEFENDERでもたぶん大丈夫でしょう。
そんな千里中央にあるヤマダ電機のオーブンレンジ売り場に降り立ったカモネギ夫婦を待っていたのは手ぐすねを引いた各社の販売スタッフでした。
真っ先にSHARPのコーナーへ。
しかしそこで我々は驚愕の事実を知ることになるのでした。
「え?赤はないの?」
赤とは色のことです。
赤のヘルシオがかっこいいなと思って指名買いするつもりだったのですよ。
が、実は我々がチェックしていた画像は去年のモデル。販売が開始されたばかりの新型には赤はラインナップされていないのだとか。
だがしかし。
話を聞くと別に旧型でも問題ありません。
つか、新型と言ってもDEFENDERのモデルイヤーより変化が少ない。いや、ない?
色のラインナップを整理するために無理やり新型にしてる感じです。
これは各メーカー同じようなもので毎年毎年新機軸を打ち出したブランニューを出しているわけではないそうです。
「だったら旧型でかまわないのでこの赤いやつをください」
私はお目当ての赤いヘルシアを指さしてそういいました。
だがしかし。
「ありがとうございます。ただそうなると現品限りなので……」
「な、なんだとー!」
そう、赤は展示品のみなんだそうです。他の色はあるそうですがすっかり赤の気分になっていた私たちは「ちょっと考えます」と言って仕切り直しすることに。
そう、赤がなかったショックで当初の「ヘルシオを選んだ理由」がすっかりリセットされていたのです。
アホか。(^^;
SHARPのコーナーをとぼとぼと後にして向かったのは東芝。
販売スタッフさんから「推し」機能などを効きましたがやっぱりパン推し。
というか普通の家庭ってそんなに自分でパン焼くかね?
スタッフさん、ちょっとズレてるんじゃ??
「パン以外の売りはなんですか?」
私がそう尋ねると販売スタッフさんの顔がパッと輝きました。
しまった、パンはエサだったか。
そう。「パンから始まるセールストーク」だったのです。
「石窯の形をしている、つまりパンがおいしく焼けるということは熱がムラなく回るということなのであらゆる調理が理想的に仕上がるんです」
そう、東芝は「すべての料理はパン窯で焼け」学派だったのです。350℃という自慢の業界最高温度+パン窯的な形で「表面は本当にパリっと、中はジューシーにしあがるんですよぉ~」とグイグイきます。
な、なるほど。
そういわれるとなんかすごくいい製品に見えてきました。そもそもパン窯にひかれていましたしね。
しかしお値段がヘルシオよりかなり高い……。
「すみません、ちょっと考えます」
決めてもよかったんですが当初の思惑とは違う製品で、かつ想定よりかなり値段が高いという逆境にいることを認識。
つまりここはいったん冷静になる必要があります。
冷静になるには第三の男……じゃなくてもう一つの有力メーカーPanasonicの話を聞くしかないでしょう。
そうでしょうそうでしょう。
そうしましょう。
ということでPanasonicのコーナーへ。
前夜に下調べした際に抱いたビストロの印象は「オールラウンダー」です。
石窯ドーム的な飛び道具もないし「ヘルシーでっせ」的な危機感を煽ってくるキラーワードもなく「調理のバリエーションが~」的な凡庸なプレゼンテーションにあまり食指が動かなかったのでした。
売りは……いろいろ説明されましたが要するにオールラウンダー。ソツなくいろいろできちゃう、と。
うーん、それって器用貧乏……じゃないよね?
ここでもいったん保留。
そして最後はヤマダ電機のスタッフの意見を聞いてみることに。
「ぞれぞれにいいところがあって~」という総花的評価がなされるのかと思いきや、そのスタッフのおば……おねえさんはすがすがしいほどきっぱりとこういいました。
「そやったらビストロがおすすめやわ」
もちろんざっくりした条件を伝えたうえでの回答です。
庫内は大きい方がいい。
単純な電子レンジじゃなくていろいろ料理をしたいので多機能なタイプがいい。
特に決めてがないのでどれがいいか決めかねている。
とまあ、これくらいなんですけどね。
ほう、ビストロですか。
理由を聞いても?
と私が訪ねる前にそのおば……お姉さんのほうから「私がビストロを進めるわけ」を説明してくれました。
おば……オネエサンがビストロをお勧めする理由は2つ。
・電子レンジとしての基本性能がいちばん高いこと
・両面焼きができること
「お肉の解凍とかで比べたら一発で違いがわかりまっせ」
「魚とか鳥とか途中でひっくり返す手間がいらんって、どれだけ便利か想像してみなはれ」
な・なるほど。
そういわれれば基本性能は大事、というか確固とした基本性能があってこその多機能調理なわけで。
私は一発で違いがわかるような実験ができる立場ではないんですがオネエサンは実際に自分で「いろいろ試してますねん」だそう。信じよう。
そして「これからの季節、サンマの塩焼きとかこれで焼いたら最高ですわ」という一言が私のニワカサンマの塩焼き心(なんやねん、それ)をワシ掴み。
だんだん「なんかよさそうだな」と洗脳されていく私たちは値段を見て顔を見合わせます。
ヘルシオよりは高いけど石窯ドームほど高くはない……。
これはなんというか……我々の理解が及ばない何か大きな力がビストロを買えと言っているようなものじゃないですか。
私と同居人は頷き合い、ビストロに決めたのでした。
「オネエさんの言葉、信じるからね!」
「おおきに。せいぜい使い倒してやってやー」
こうやって我が家にやって来たのは慣れ親しんだビストロでした。
その前に第一印象を。
というか、在庫があったのでヤマダ電機からそのまま持ち帰ったんですが、想像以上に箱がでかい。あとかなり重い。(^^;
売り場から駐車場まで荷台を借りて運びましたけど「次」は配達してもらおうと決めました。
だって箱とか梱包材を捨てる手間もあるしね。
売り場でも実物はみていたのですが、箱から出して旧ビストロを入れ替えて思ったのは「安っぽくなったなあ」でした。
安っぽいはちょっと違うか……。
なんというか作りがチープになった感じです。
細部まできちんとした造作で「しっかりした作りだな」と思える旧ビストロと比べると前面からみるとシンプルでいい感じにみえますけど横合いから見るとチリがいい加減でパネルの端なんかも丸める処理みたいなのが成されおらず断ちっぱなし感が漂っていてお世辞にも「作りこんだ」なんて言えない仕上げ状態です。
当然ながら日本製の旧型と違い、メイドインチャイナです。
毎年毎年モデルチェンジのためのモデルチェンジなんかしてコストを優先させるとパネルをきれいに処理しようとかチリはきっちり合わせようだなんて視点は「無駄」判断されてしまうのでしょうね。
というわけで、なんというか一見いい感じですけどよく見ると張りぼてのセット感が漂う仕上げでございました。
特にチリがいい加減な点にがっかりです。
それ以外はまあ普通です。
扉の開閉などに問題はなく、ソフトクローザー機能もついているのでバタン!という音とは無縁です。
操作は基本的にタッチパネルで行い、開始合図として独立した大きめのスタートボタンを押すようになっています。これはもう各社同じデザインですね。
今までは大きめのダイヤルを回して選択、押して決定みたいなインタフェイスで、これはこれでよく考えられて使いやすいものでしたが、このタッチパネルも大きくて見やすく、かつタッチパネルの反応もすこぶる良くて一瞬で馴染みました。
というわけで一か月使ってみての感想です。
まずは……これは完全に想定外だったのですがオーブントースターが置物と化してしまいました。
高級トースターが流行っているじゃないですか?いた、かな?
以前使っていたオーブントースターがダメになったタイミングでそのブームに乗っかった私はいろいろ物色して今のトースターを選んだわけです。
で、もちろんそれなりに満足して毎日に用に使い倒していたのですが、ビストロのオーブン機能で焼いたトーストの方がおいしいんですよ。
これはもう一口食べた瞬間に「あ、これは」と感動するほどの違い。
私だけでなく同居人も全く同意見。
当初はビストロでトーストしようなんて毛ほども考えていませんでした。だってお気に入りのオーブントースターがあるわけですからね。
でも操作パネルの最初の1ページ目のメニューに「トースト」ってのがあるんですよ。
「ほほう」ってな感じでとりあえず試してみるのが人情ってもんじゃないですか。
なのでビストロを連れて帰った翌朝に早速試してみたんですよ。
そしたらその違いに感動した、というお話です。
どう違うのかというと、表面のカリっとさと中のもっちり感がどちらも1ランクいやもっちり感は2ランク上だったんです。
今まではトーストを食べるのに普通にスプレッド(ジャムとかマーマレードとか)を塗っていたのですが、ビストロで焼いたトーストは何もつけなくてもパンだけで十分に甘くておいしくて……スプレッドを買う頻度が極端に少なくなりそうです。
というか我が家の自家製食パンのおいしさに改めて気づかされた感じです。
試しに同じパンをいつものオーブントースターで焼いたものと食べ比べてみたのですが、あまりの差に「オーブントースター……マジでいらないんじゃね?」という話に。
いやいやいや、ウチのオーブントースターってトースト焼くだけじゃなくて「昨日の揚げ物」とか「一昨日の焼き物」なんかを温めるのにも使っているんです。
役に立ってますから!
と、オーブントースターの肩をもったりしたわけですが……。
ええ、ご想像通りですよ。
「そういう仕事」こそビストロは大得意でした。そちらでも格差は歴然。
そしてビストロをお迎えした翌日に、マジでオーブンレンジは置物になってしまいましたとさ。
ビストロのトーストがイケるのは山田電機のオネエサンお勧めの両面焼機能が火を噴いているからです。それほどビストロの両面焼きは予想以上にイケてます。
トーストの場合は高火力とスチームの合わせ技ですね。
我が家の朝食のヒーロー、半熟ゆで卵。
これもビストロで簡単にできます。
マジか……。
卵を電子レンジに入れると爆弾化するのは有名な話で、タマゴの重さや温度を毎回把握できる天才のみがその絶妙な時間管理を駆使することによって可能になる、いわば神業……みたいなイメージがあるので「電子レンジでゆで卵?バッカじゃないの?」と思っていた私です。
しかしスチームオーブンレンジであれば可能。
考えてみれば私は毎日ステンレス鍋に水を30ccくらいと卵を入れてゆで卵を作っているんですけど、それってスチームで蒸してるんですよね。
スチームオーブンレンジってスチームで蒸すんじゃん!
ということは16年前のビストロでもできてたんじゃーん。
気づきが遅い。(^^;
というわけでなんとゆで卵もビストロで作るようになりました。
ビストロにはワンボールレシピというのがありまして、耐熱ガラスボウルに材料をぶち込んでメニューを選んでスイッチを押せば後は待つだけで料理ができちゃうというもの。
煮物やスープ系はまあアタリマエにできそうですが、なんとパスタ料理もオッケーなんですって。
煮物と同じで乾麺のパスタと水と材料をぶち込めばOK。
「マジかよ。でもまともなもんじゃねーんだろ?」
そう思って試してみましたよ。怖いもの見たさ的な興味本位で。
で「これはアリなんじゃね?」と思いましたね。
乾燥パスタは大量のお湯で茹でる的な固定観念があるわけで少量の水に入れて熱してそれを全部吸わせる、みたいな料理法は邪道じゃん、と思うわけですけどこういうのって作法とかしきたりじゃなくていち家庭料理を求める人間としては結果がすべて。
いや、イケますね。
問題があるとすれば乾燥パスタを2つ折りにしないといけないということですかね。
「まずパスタを2つに折ります」的なレシピをイタリア人に見せたら発狂しそうじゃないスか?
でも私は幸運なことに日本人なのでニュートラルにできちゃうんです。
ただ物理的にパスタの長さが短くなるのでフォークへの絡ませの際にちょっと短いなとは思いますが許容範囲です。
「今日は長いパスタを食べたいな」と思ったら普通に茹でればいいわけですし。
そんなわけで2つ折りパスタメニューもいくつか試しました。
時々パスタ同士がくっついててそれをほぐす作業とかが必要になることはありますが手間といえばまあそれくらいですね。
そうそうお手軽パスタ的料理として温めたレトルトの具材をぶっかけていっちょ上がり、みたいな時もパスタと水とオリーブオイルを耐熱ガラスボウルにぶち込めばパスタを茹でる作業のみをビストロで行うことが可能です。大量のお湯を捨てたりする手間や火傷のリスクが低くなるのでこちらもおすすめだったりします。
電子レンジといえば冷凍した食材の解凍が主な仕事だというイメージです。
とはいえ結構ムラがあったりするので、皆さんしばらく使って電子レンジの個性というかクセをつかんで「ベター」な結果を模索した結果、つまり「オレ様設定」で使っているのではないでしょうか。
しかし最近の電子レンジはこの手の基本性能は爆上がりしていると感じました。
特に肉類の解凍には舌を巻きました。マジでいい感じに解凍されてるんですよね。
一部凍ったままだけど一部煮えてる、みたいなことはありません。「オレ様設定」も必要なし。
うん、考えることがなくなって認知症になりそうですね。
それだけでなく冷凍したものを解凍だけでなく調理までやってくれちゃうんですからこれはもっと早く買い替えておくべきだったなと後悔するレベルでした。
上述の「すげえなあ」という項目の大部分は最新のスチームオーブンレンジであればどれでもできちゃうことかもしれませんが、トーストとかサンマの塩焼き的なものはビストロ向きなんじゃないかと思います。
比べてないから断言できませんけど、そういえる根拠があるんです。Panasonicが誇る「グリル皿」がそれです。
オーブンレンジに付属するのはオーブン用の角皿が2枚、みたいなのが定番ですよね。
ビストロはそれに加えて「グリル皿」というちょっと高級っぽい角皿的なものが同梱されてます。
ビストロのメニューの多くがこの「グリル皿」の機能に頼ったものになっているんです。
グリル皿の仕組みを説明しましょう。
実はこれ、底面にマイクロウェーブを受けて熱を持つ素材が張り付けられているんです。
つまりグリル皿はグリル皿自体が熱せられて下側から焼けるんです。
サンマとか食パンを置けば上側のヒーターとマイクロウェーブで熱せられた鉄板とで両面から焼き上げるという寸法。つまり裏返す手間が省けるというわけです。
で、これってダメになった16年前のビストロにも付いてたんですよね。つまり特許なので他のメーカーは追随できない機能なんじゃないかと推測します。特許期限が切れるまでは我が家的にはビストロ一択なんじゃないかと思っちゃいました。
でもね、16年前に買ったビストロのグリル皿の効用を全く理解していなかった私は本当に宝の持ち腐れだったということです。
本当にごめん、ビストロちゃん。
というわけで両面焼きができてしまうグリル皿の存在と年々向上していくセンサーを使った解析による調理能力の向上もあって、最新版のスチームオーブンレンジの出来栄えに舌を巻いた私でした。
いろいろムラが多くてだましだまし使っている状況では諦めていたものがいくつかあります。
早速そのうち3つを試しました。
オーブンを新しくしたらやろうと思っていた料理の一つがローストビーフ。
ローストビーフってオーブンがなくても簡単にできる様々なレシピが世の中にあふれていますので(オーブンレンジが)なくても困らないのですがそれまでオーブンで作っていた身としてはやっぱりシンプルにオーブンで作りたいなと思うわけです。
で、作ってみました。
オーブンの温度とか時間という焼き加減をどうしようかと思っていたのですが、ボタン一発ボタン、つまり内蔵メニューにあるんですよ、ローストビーフ。
これもグリル皿の特徴に火を噴かせたメニューで「余熱○○度、○○分」みたいなマニュアル運転を全否定くれちゃってます。
メニューを眺めながら少しの間ためらいましたが「ままよ」とばかりにスイッチオン。
なんと余熱とかなし(つまりオーブンじゃなくてグリル機能)で10分で完成。
もちろん取り出した後にアルミフォイルで包んでしばらく落ち着かせる、みたいなマニュアル作業は必要ですが。
500gちょいの肉塊で大丈夫かな、と思いましたけど串を挿してチェックしても冷たくない。つまりちゃんと熱が通っている。
粗熱が取れたところで切ってみましたが、本当にできてました。
しかも普段フライパンを使って作っているとどうしても焼けた……というか色が白っぽくなった部分が分厚くなりがちで内部の赤い部分が相対的に少な目な仕上がりになっちゃうんですが、ビストロのボタンひと押しメニューに従うとお店で売っているような赤い部分が多いイケてる見た目になっているではありませんか。
おいしくいただきました。
さすがにグレービーソースは小鍋で作りましたけどね。
新しくオーブンを買ったらやろうと思っていた事、それは「ローストピーナッツ」です。
なんとこれもレシピにあるんですよ。ちょっとびっくり。
ただしこれはボタン一発ではなくてマニュアル操作の指示書でした。
オーブンを使って余熱、そして時間をセットというわかりやすい?やり方です。
これも途中で混ぜたりしなくてもムラなくできました。ただしレシピ通りの時間だと私的には「焼きすぎ」感がありましたので次回は時間を調整すれば完璧に仕上がることでしょう。
最後は「焼き芋」です。
秋といえば焼き芋。
今まではIH調理ヒーターの魚焼きグリルを使っていました。こちらは完成形ともいえる我流レシピですが、果たしてビストロは私の手法を超えるのか?
早速試しました。
我が家は「ネットリ」こそ至高という思考ですのでそっち側の芋を使います。
近所のスーパーで入手可能な「紅はるか」を買ってきてレシピ通りにやってみました。
が。
これはイマイチな仕上がりでした。
というかたぶんですがこれは「ほくほく」レシピなのではないかと思われます。
私は「ネットリ」派なのでやり方を変えてトライ。
3回目で満足度80%くらいまで行きました。
焼き芋については今まで通り魚焼きグリルで焼いてもいいんですが、実は魚焼きグリルだと一度に焼ける量が限られるんです。あとちょっと太目の芋は切断する必要があります。
ビストロなら太さなんて問題にしませんし(焼き時間のムラができるので厳密には問題はあるんですけどね)一度に焼ける量がハンパじゃありません。
そういう意味でゆで卵も一度に数十個イケそうです。
なのでこちらはあと数回チャレンジして「オレ様のやり方」を確立していこうと思います。目指せ「ネットリ」でございます。
以上、実際に調理した画像がなくて恐縮ですが、書いていることはホントです。
「元を取るぞ」を合言葉に無理やりビストロを使って調理しています。
が、それが結構、いやたいへん楽しい。
付属している力の入ったレシピ本をめくりながら「この本を全制覇してやる」と意気込んでます。
老後の楽しみが増えた気分でございますよ、ふぉーっほっほ。
ビストロの「ワンボウル調理」機能を使っていて思い至ったことがあります。
それは「これを高性能にしたのが自動調理器か!」です。
最近流行してますよね、自動調理器。
年々高機能・高性能化していて高級炊飯器と並んでキッチン系家電のホープとしてもてはやされているようなイメージがあります。
ワンボウル調理もなかなかのものですが「攪拌」できないのが難点です。
自動調理器はそこをカバーできるんですよね。
加えて(機種によっては)圧力釜の機能もある。
なので「自動調理器」の導入にはけっこう前のめりです。
材料入れてほったらかしができるのは本当にらくちんです。
忙しい社会人にとって助かるものは老人にとっても助かるのです。
ただし「今は待ち」とします。
最大の理由は「置き場がない」からです。
理由はもう一つあって「まだ踊り場ではない」と思えるからです。
オーブンレンジはすでに機能なんかは各メーカーほぼ出し切っていて機能向上については「踊り場」つまり停滞もしくは緩やかな向上が見込める程度の状況です。翻って自動調理器の世界を眺めるとまだまだ進化の余地がありそうです。
個人的に理想なのは「高級(?)炊飯器」と「ホームベーカリー」を融合した自動調理器です。
こういうのが出たら、そしてきちんと使い物になるのであれば即買いたいと思いますがいつになるやら。
でも炊飯器が壊れたタイミングで導入を考えてもいいかも。スペースが空きますからね。
◎年金LOVE!!
年金、いいっスよね~。
私もようやく今年から年金を受け取り始めました。
とはいえ本来?の年金ではなくて「特別支給の厚生年金」ってやつなんですけどね。これはご存じの方はご存じの通り従来60歳から受給できるところを65歳からに延長した際に設けられた移行措置で、特定の年齢の方が対象で、私はギリ64歳から1年間だけ受給できる帯域にいるというわけです。
正式な(というか満額?)年金受給は来年からになります。
特別支給とはいえ、これで晴れて「無職」から「年金生活者」にジョブチェンジでございます。
そういえばこの歳になって気づきました。年金支給日を狙ってセールをやっている店がけっこう多いことに。
ええ、毎偶数月の15日が楽しみです。
◎2024年は家電の当たり年??
ここでいう当たり年とは?
ズバリ「故障」です。
ええ、きわめて個人的な状況ではありますが実は今年、我が家的に広義での家電(電気仕掛けのガジェットを含むという意味)が壊れまくっております。
・新年早々にメインPCをリプレイスしたのを皮切りに、
・GarminのInstinctの液晶表示がおかしくなり、
・TEACのプリアンプのLANボードがイカれ、
・EPSONのインクジェットが「うん」とも「すん」とも言わなくなり、
・OKIDATAのページプリンターは何度目かのドラム交換に迫られトナーも切れ、
・ルンバが老衰でお亡くなりになり、
・AmazonのFire Tablet8がいよいよ動作不良となり※、
・iPhone 14 Proのバッテリーがハズれだったようで2年待たずに70%くらいに低下し※
・RICOH GR3のレンズ格納がおかしくなり、
・メインPCで使っているPHILIPSのディスプレイのバックライトが上半分点かなくなり、
・つい数日前には電子レンジ(オーブンレンジ)が突如エラーを吐いて動かなくなりました。
ガジェット系はともかく、大型のいわゆるシロモノ家電についてはどれも10年以上のベテランなので「覚悟」はしておりました。
つまり定年後の無職の時期に大きめの出品が相次ぐことを想定しておくということですね。
その第一弾……というわけでもないのですがテレビは4年前、つまり現役時代ににリプレイスしたのでこちらはしばらくはOK。
問題はそれ以外という状況でした。
そして去年、第2弾として冷蔵庫がイカれました。
正確に言いますと「そろそろ本格的にマズい。止まる前に買い替えておこう」となって買い替えることにしたのでした。
これについては記事にまとめてあります。お暇な方は読んでいただけると幸いです。