やっはろー(^o^)
2nd端末の重要な役割がいわゆるウォークマン、iPod的なもの。
ただし音質重視のバランス接続が望めない為、スマートフォンでは無線(Bluetooth)接続でのリスニング用途に限ります。
もちろん、ポータブルアンプを介してバランス接続するという手もありますが、でかくて重くなりますので却下です。
昔は色々試しましたけど、今はイージーな方向に流れて行きていますので、そこまでしたいとは思わなくなりました。
というか、今はもうBluetooth接続でも充分満足していたりします。
ただしLDACに限る、ですが。
もともとのOSがandroid 9ですから、LDACでBluetooth接続ができるのは標準装備。のはず。
早速試しましたが、案の定何の問題なくLDACにて接続されました。
無線接続した場合はスマートフォンの機種による違い基本的にありません(少なくとも私には全くわかりません)。つまり出力側(ヘッドフォンやイヤホン)だけの問題なります。
こと音質に関してはいまだに対応コーデックがSBCとAACのみのiPhoneと比べるとandroid陣営はその多様性で何歩も先を行っている気がします。私がiPhoneをMusic KEGとして使わな理由です。言い換えるとiPhoneがメイン端末である限り、androidの2nd端末が必要になってしまうのです。
アップルのことですからそのうちまた突然にaptX HDやLDACに対抗した独自の「最高音質コーデック」なんちゃらを引っさげて登場するのでしょうね。
で、それに対応した新型のAirPodを出して買い替えを要求する、と。
どうでもいいですけど出すなら出すでとりあえず早く出してほしいところです。
信者にとって5G対応より現世利益度が高いのできっと喜ばれ、またぞろお布施が集まるにちがいありません。
LDACついでにHWAにも少し触れておきます。
P30 ProはHuaweiのスマートフォン。
なのでHWAに対応しております。
HWAとは何か? と疑問をお持ちの方にざっくりした説明をするなら、SONYのLDACに対するHuaweiのHWA、と言えばおわかりいただけるかと。
ちなみにHWAは台湾の某メーカーが提唱したLHDC(Low latency and High-Definition audio Codec)をベースにしたハイレゾコーディックです。
HuaweiはLEICAと共同で先進的なカメラ開発に注力しているイメージですが、実はオーディオ系にも相当力を入れているのだな、こういう部分でも伺えます。
このままだとSONYは全方位でHuaweiに追い抜かれる日も近いのでしょうかね。いえ、すでに追い抜かれているのかもしれませんが。
そのうちPS5なんて裸足で逃げ出すようなゲーム機が発表されてしまうのかもしれませんね。
個人的にHWAには興味はあるものの、そもそも対応イヤホン(ヘッドフォン)の選択肢があんまりありません。そもそも本家が出してない(厳密に言えばFreeLaceという製品がありますが、オーディオ観賞用の音質ではなく要するに接続実験機)。
もっとも左右独立型の無線イヤホンに限ればLDACも同様です。本家SONYにもLDAC対応の完全無線イヤホンは存在しない状況ですから。
なぜ載せないんでしょうね。LDACってバッテリー食うんでしょうかね?
どちらにしろ私は過去に痛い目にあった(外れて壊した)ので、左右独立した無線イヤホンは今の所使う気はありませんが。
P30 Proは有機ELの特徴を生かして画面内指紋認証を搭載しています。
そしてその精度と速度は私が今まで使ってきたすべての指紋認証付きスマートフォンの頂点にあると言っていいでしょう。
もっとも今まで使ったことがあるのはOPPOのReno Aだけですが。^^;
Reno Aでもそれほど文句はなかったのですが、P30 Proと比べると「ああ、違うな」と思うくらいの差があります。特に認証速度が違います。
P30 Proはかなりストレスフリーです。
顔認証については……実は試していません。
理由はP30 Proが搭載しているのは簡易な認証であること(3D顔認証ではない)。
P30 Proは写真やちょっと似た顔の人でも解除できると噂の2D方式らしいので、これは今現在では使わないのが吉だと判断しました。
この点、顔認証と指紋認証の両方に対応できているモデルは運用の幅があって実にいいですね。
メインで使っているiPhone XS Maxなんて「誤反応などない」(by Apple)と言われている顔認証のみなのですが、マスクをしていると使い物になりませんから。
このご時世で指紋認証が使える端末はとっても快適です。
認証方式はどちらか一方ではなくてユーザーが選べるのはとてもいいことだと思います。
こういう柔軟性というか選択肢の多さがandroid端末のいいところでしょうね。
まあ、いわゆるITデバイド系の人にとっては選択肢の多さや多様性は混乱の素ともなるわけですが……。
ありませんね。
Xiaomi Redmi Note 9Sに搭載されていたのは良かったな、と懐かしく感じますが、まあ無いものは無いですからね。
P30 Proには赤外線センサがー搭載されています。
同じく赤外線センサー搭載でリモコンアプリがあったXiaomi Redmi Note 9Sですが、私の場合はまったく使い物になりませんでした。
その辺についてはRedmi Note 9sの記事に書きました。
ではP30 Proはどうかと思って試してみると……。
プリセットの機種についてはRedmi Note 9S同様、私が使っている家電(試したのは主にAV関係)についてはまったく使い物になりませんでした。
SONYのTVのプリセットに至っては反応するものが皆無でしたのでRedmi Note 9S以下と言っていいでしょう。
しかし!
P30 Proのリモコンアプリで評価したいのは「学習機能(画面ではカスタマイズ)」が搭載されていたこと。
「これはイケるかも」
小躍りした私は早速試してみました……が……。
学習できないファンクションが多すぎて……。
電源のon/offがダメなのにチャンネル変更はOKとか、そういう感じで「基本的な機能だけでも」という小さな?望みも叶えられませんでした。
もっともこのあたりは各人が使っている家電のメーカーや機種に寄って反応は変わってくると思いますので、色々あがいて……いや試してみるのもいいかもしれません。
(まあ、時間の無駄でしょうが……)うそうそ。^^;
アプリのアップデートが進むと改善されるのかもしれませんが、現状では「使いものにはならない」と言っておきます。
このP30 ProについてHuawei曰く
「Rewrite the rule of Photography(写真撮影のルールを書き換える)」
だそうで。
「ホンマか?」
このキャッチコピーを知った私はP30 Proのカメラ機能について掘り下げて調べてみました。
で、結果としてちょっと椅子から腰を浮かしかけましたよ。
「えええええ、今のスマートフォンのカメラってこんな事になってたの?」
「その1」でスマートフォンのカメラについての可能性に改めて向き合うみたいなことを書きましたが、まあその続きみたいな話ですが、もう少しお付き合いください。
驚いて腰を浮かせかけた理由はメインカメラのセンサーサイズです。
1/1.7インチだそうで。
しかもこのサイズのセンサーは数年前くらいから(ごく一部でしょうが)使われ始めていたそうです。マジで「そんな時代になってのか」という浦島太郎状態です。
カメラ専用機の事を知らない人にわかりやすく説明すると「コンパクトカメラのスペックに詳しい人間ほどびっくりするくらい、P30 Proはでっかいセンサーを搭載している」のです。
私がロードバイクでサイクリングに出かける時、いまだに持ち歩いて(いや「持ち走って」?)いるお気に入りの「超高機能」コンパクトカメラ(OLYMPUS TG-5)があるのですが、そいつのセンサーサイズが1/2.33インチなんですよ。
最近は学校で分数は教えないそうなので分数が理解できない人に簡単に解説しますと、/の左側が同じ場合、/の右側の数字が大きいほうが値が小さくなります。
わかるかなー?^^;
要するに1÷1.7は1÷2.33より小さい数字だということですね、ハイ。
つまり携帯電話のHuawei P30 Proはカメラ専用機OLYMPUS Tough TG-5よりでっかいフィルム(センサー)を使っているということになります。
単純に考えると、他の条件が同じであれば、センサーサイズが大きいほうが画質がいいということになります。
もちろんP30 ProとTG-5とでは「他の条件」が違いすぎるので「P30 Proの方が高画質」なんてことは簡単に言えないのですけどね。
これにもびっくりです。
ごくごく一般的なベイヤー配列のセンサーなのですが、カラーフィルターが独自というところにまたびっくらこきましたよ。
一般的なベイヤー配列のカラーフィルターはRGGB(レッド、グリーン、グリーン、ブルー)配列なのですが、P30 Proで採用しているカラーフィルターはRYYB(レッド、イエロー、イエロー、ブルー)というもの。
グリーンは人の目が認識しやすい色だということでそれを2つ使って補強しているわけですが、ソレをYに替える意味は「光の透過率」だそうです。
以前は主流だったんですよね、イエロー(とシアンとマゼンタの3色)。
原色フィルター全盛のこの現代に蘇る補色フィルター(一部ですが)方式ともえいますね。
これって原色フィルターと補色フィルターのハイブリッドってやつなのでしょうかね?
何にせよ「何という大胆な方式なのだろう」と感心することしきりです。
実は現代のテクノロジーにかかれば、RYYBは色再現性と解像度のウェルバランスを狙った最適解なのかもしれませんが……さて、今後どうなることやら?
そんなわけでこのRYYBカラーフィルターだけをとっても、まさに「Rewrite the rule of Photography(写真撮影のルールを書き換える)」ですな。
おみそれしました。
ちなみにSONYのセンサー。
ベイヤー配列やRGGBのカラーフィルターについて詳細が知りたい学習良く旺盛な人はこちらを読んでざっくり理解したら、色々検索して専門サイトをチェックしてみてください。
Xperiaと言えば、Carl Zeiss。
そしてHuaweiといえば、Leica。
全てではありませんが、二社ともにいわゆる上位機種には上記のブランドレンズがついています。
P30 Proもその例にもれず、LEICAのロゴを誇らしげに? レンズ脇にプリントしております。
まあ「売り」ってやつですね。
「Huaweiレンズ!」と宣伝しても「ふーん」で終わりですが、「LEICAレンズ!」と言われると「ほう」と思う人がいるは確か。かくいう私なども「LEICAレンズ? どうせライツに金払ってブランド使わせてもらってるだけだろ。笑止」と思いつつも興味を示してしまいます。
言い方を変えると「そこまで言うのだから自信はあるのだろうな」くらいには思います。
「Huaweiレンズ」だと「なにそれ」で海馬に記憶されず一瞬後には意識外に霧散するに違いありません。
つまり一定以上の「売り」になるのは間違いのないところです。
P30 ProにはそのLEICAと銘打ったレンズを使ったカメラは合計で4つあります。
標準レンズといえば「50mm(135換算の画角換算。以下同)」だったのは大昔。昭和の時代まででしょうか。
20世の断末魔が聞こえる頃に携帯電話にカメラが搭載され始めましたが、その頃から標準レンズの広角化が進み、今では28mmくらいが標準レンズと言われるまでになっています。
P30 Proの標準レンズ(カメラ)は135版換算で27mm相当の画角を持つ48MP解像度を誇るカメラです。しかもF1.6という明るさ。フィルムカメラ時代にF1.6の27mmレンズがあったとしたら、それはいったいいくらになるんだろうと考えるとゾッとするようなスペックです。スペックだけ見ると、ですが。
私はフィルムの一眼レフ時代から個人的な標準レンズは24mmでした(当然F2.8の普及レンズ)。もともとが広角側のカメラマン?なのでできれば24mm相当がほしいところ。一時期はそれくらいの画角のスマートフォンが結構あったようなのですが、複数のレンズを搭載する方向に向かった事により、広い画角は別途超広角レンズが請け負う事になりました。
つまり標準レンズ(カメラ)はもう少し画角を狭める方向に落ち着き始めているのではないかと考えております。
もともと携帯電話やスマートフォンのカメラって「広角効果云々」よりも単純に「まわりをたくさん写し込めるように」という意味において画角を広げてきたのだろうと思います。望遠側をデジタルズームで頼らざるを得ないということですから、画質がどんどん落ちます。
今は多レンズ化でそのあたりの歪をリセットしようとしているのではないかと思われます。
超広角レンズを別途作ることで標準レンズを少し望遠寄りにできますから。
そして高価なカメラは望遠レンズまで別途搭載しちゃう、と。
P30 Proはまさにそんな流れに沿った製品といえるのでしょう。
で、噂の?超広角レンズ。
こちらはなんと16mm相当でF2.2という明るさを誇ります。センサーの解像度は20MPと充分以上。少し前のデジタルカメラは16MP位でしたからそれを凌駕しています。
16mmの超広角レンズだって言われるとため息が出ます。
いやあ、高かったんですよね超広角レンズ。あと、でかくて重かったです。
個人的には昨今スマートフォンに搭載され始めた超広角レンズの存在が「コンパクトカメラの代わりに使おうか」という気にさせてくれたキーアイテムなのです。
なのでこのレンズ(カメラ)には超期待しております。
ちなみに超広角レンズも各社各モデルごとに色々ありまして、中には12mm相当の画角を誇るモデルもあるようですね。競争がエスカレートするとそのうち魚眼レンズ搭載スマートフォンなんかも登場しちゃうかも。それも対角線魚眼じゃなくて円周魚眼レンズ搭載の。でもって「星夜撮影はもはやスマートフォンで」なんていう時代がすぐそこまでやってきているのかもしれません。
P30のレビュー記事を見ると「ズームレンズ」とか書いてあるのがありますけど単焦点の望遠レンズじゃないかと思うんですよ。
で、スペック的には換算135mm、F3.4。解像度は8MP。
P30 Proの売りの一つがこの望遠レンズ+デジタルズームで「月が撮れる」ことだそうです。複合合計画角が1350mmってんですから、まあ確かにすごい時代になったなって思いますけど、月なんてそうそう撮りますかね?
P30 Proを買った後に嬉しがって一回か二回撮って終了じゃないでしょうか。その後はネタ的に「ホレホレ、ここまででっかく撮れるんだぜ?」って自慢して見せるとか、その程度でしょう。
月を撮影したい! って思っている人は違う機材に行くはずですからね。
もちろんパパに借りてP30 Proで月を撮ったのがきっかけで、将来宇宙飛行士になったり天文学者への道を目指したりするガキんちょを育成する苗床としての可能性は大いにあるかもしれませんね。
ただしデジタルズームでの拡大なので大きく写ってはいる付きですが、鮮明には写りませんのでそのあたりは「過度な期待はしないでください」と言っておきましょう。
むしろこのカメラの使い所は「猫」です。月撮りより猫撮りカメラとしての方がよほど役に立つような気がします。
猫を見つけても近づく必要が有りませんからね。警戒されない程度まで無理せず近づいたら、あとはP30 Proの望遠レンズを向けるだけ。
P30 Proがあればノラ猫写真コレクションが捗ること請け合いです。
ToF(Time of Flight)カメラともいわれます。
これはカメラというよりはセンサーと考えるほうが理解しやすいかもしれません。3Dスキャナに使われているのがこのカメラです。
仕組みとしては被写体に対してパルスを投げて、反射される時間を計測することによって三次元的な距離を測る仕組みです。
従来は普通の光学レンズを2つ使い、三角法的に被写体までの3D的な距離を測ったりしたわけですがToFカメラの登場でレンズ(カメラ?)が一つで済むようになったのは画期的というかパラダイムシフトというか……。
単機能のコンパクトカメラを過去のものにしようとしているスマートフォンの、これは最大の武器とも言えます。
そのうち独立したToFカメラを搭載したコンパクトカメラが出てくる可能性は否定できませんが、スマートフォンの進化の速度については来れないでしょうね。私がカメラメーカーの上司だとして、部下からそういう商品企画が上がってきたら「やめとけ」と言っちゃいそうですが……。
このレンズは主にポートレート撮影などで背景をぼかす処理を行う時の助けとなるようですね。あと、測距ができるということはそういうツールに流用も可能。
従来赤外線を使っていた単機能メジャー類も、早晩スマートフォンに蹂躙されるかもしれません。
レンズやセンサーはカメラにとって欠かすことの出来ない要素ですが、実はそれと同等以上に重要なのが、写真(画像)を生成する「仕組み」です。
それは演算のためのハードウェアであり、それを動かすプログラムの総称です。
コンパクトカメラに対して最新のスマートフォンが持つ大きなアドバンテージがAIだと考えます。
逆光、HDR、シーンや被写体判断など、似たような機能が付いてはいますが、もはやコンパクトカメラが戦える領域ではなくなっていると感じます。
AIカメラといえば、真っ先に思い浮かべるのはGoogleレンズですよね?
簡単な例だと道端で見かけた可憐な花に興味を持った時「この花ってなんていう名前だろう?って思ったらGoogleレンズを起動してその花に向けるだけ。
って、iPhoneユーザーの人はこの面白い「おもちゃ」を知らないかもしれませんね。
詳細はこちらを。
要するに「今映っているものが何かを理解しちゃう」仕組みです。もちろんそれだけなら単なる「シーンの認識力」です。もちろんそれだけでもすごいのは確かなのですが、そこがスタート地点で、最近のスマートフォンカメラは「じゃあ、その被写体に合った写真に仕上げます」というところまで全部やってくれちゃうわけですね。
代表的な例は空の青さでしょうか。
「青空を印象的にしておきました」みたいな感じです。
従来のカメラは基本的に「見たままを正確に描写する」ことを是としておりました。
いや、今でもそうなのですがデジカメ時代になると「基本は基本としてイケますけど、実はアンタもうちょっとハデな方が好みでしょ?」みたいな方向けにそういうモードが設けられました。いわゆる「ヴィヴィッド」とかいうモードですね。
ただ「ヴィヴィッド」というモードは基本的に「全体が彩度がアップする」という画作りなのです。
なのであんまりギトギトにするわけにもいきませんのでヴィヴィッドモードを選んでもアヴァンギャルドな写真になることはありませんでした。
となるとノーマルとヴィヴィッドだけではカバー出来ないシチュエーションが多々ある……というわけで、その後は「シーンに合わせた画作り」モードが登場。
中でも夕焼けを「それっぽく」撮れるモードや「料理」を美味しそうに移すモードなんかが人気でした(この2つは今でもアタリマエに存在しております)。
シーンモード花盛りの時代には数多のシーン、モードが考え出されました。およそ考えうるシーンはすべて網羅されているのではないかと思うほどの百花繚乱っぷりでした。そのバブル絶頂期にはネタが尽きて?暴走したメーカーが「キノコを撮る」なんていうシーンモードまでこさえるほど。
この方法だといちいち最初にシーンを選んでからシャッターを押す必要があって、ある意味手間でした。個人的にはめんどくさくてあんまり使いませんでしたっけね。
そんなめんどくさがり屋の私の為にデジカメは更に進化して、今では自動である程度のシーン解析をしてくれるモデルも現れてきました。
AIです。
私はPanasonicのAIオートを好んで使っております。結構イケてます。
が。
今のスマートフォンカメラのAIは、もはや別物感があります。
PanasonicのAIモードが「ちょっとオツムが弱い子」に見えてしまうほどに。
そう、シーン判別はもはや舌を巻くほどの精度です。
例えばこれを御覧ください。
特に何も考えず、愛車のロードバイクにレンズを向けたのですが、ちゃんと「自転車」と認識しているではありませんか。しかもわかりやすい真横ではなくけっこう角度をつけてレンズを向けたにもかかわらず、です。むっちゃびっくりです。
もっとも「自転車」と認識するとそれにぴったりな画作りが行われているのかどうかは不明でしたが(AIオフにしても画像は変わらなかったので)。
ま、なにか行われては居るのでしょうね。
でもわかりやすいのはやっぱりこういうのですよ、空。それも青空。
「ここは異世界か!」とツッコミを入れちゃいそうなほど現実感のない色ですよね。
でも絵葉書的な価値観で見ると「おお、キレイだ」とは思います。
これを見て明らかなように写真は「事実」である必要はないのですよ。「真実」であればいい。
「事実」は第三者的な視点でですが「真実」とはその人がそうだと思ったことなのですから。
つまりパーソナルな写真というのっは撮った人が満足行くことが重要なのです。
特に青空は「青空キレイだな」というパッションでカメラを向けるもの。写真に写った空はきれいな青であってほしいものなのです。
そもそも日本の空ってブルーというよりシアン系の場合が多いですし、「ああ、ブルーだ」って感じで撮れると嬉しいものではないでしょうか。
植物系も同様で、P30 ProのAIが鮮やかな緑色にしてくれます。たとえ「事実」が黒っぽかったりくすんだ緑であっても。
事実ではなく「真実を映し出すカメラ」それがP30 Proのカメラ機能なのでしょう。
「そんな写真はおかしい、邪道だ!」というアタマがカタイ「事実主義者」の方はAIをoffにするといいと思います。どちらにしろ「事実」の色を映し出すカメラなど存在しないのですから、自らの内にある「真実」の幅を広げる方が幸せになれるのではないかと思います。
そもそも「美肌モード」とか「小顔モード」とか「デカ目モード」なんていう「美容整形モード」(私は「別人モード」と呼んでますが)を使って自分撮りをするのがアタリマエになっている次点で「お察し」ですよ。^^;
そもそも昔だってにたようなもの。ポートレートなんか頼まれて渡す写真はPhotoshopでちょっとしたシミやほくろ、場合によってはシワまで消していましたしね。それがカメラ側でできちゃって便利、と考えるべきなのでしょう。
カメラ機能といえば、ウォーターマークを写し込む機能がデフォルトになっている機種があるようですね。私は最近知りました。
こういうの。
レビューブロガーに向けたサービス機能でしょうか?
個人的には必要がないモノですが、とはいえせっかく付いている機能です。有効活用したいと思った時にカスタマイズ出来ないのはもったいないと思います。
Redmi Note 9Sは一部カスタマイズ出来たのですよ。
こんなふうに。
機種名の部分は固定でしたけど、それでも任意の文字列を焼き込める方がいいに決まってますよね。
このあたりユーザーからの要望はないのでしょうか。
それとも「ウォーターマークからLEICAの文字を消してはならない」という取り決めがあったりするのでしょうか。
何にせよできれば一部ではなくフルカスタマイズできることを希望します。
純正カメラアプリを使う場合は、音量の上下ボタン(どちらでも)がシャッターとして使用可能です。
もっとも音量上下ボタンの位置が微妙。
画面に向かって右上にあります。
ここ、縦位置で使いにくいのはもちろんですが、横位置にしても「これってどうなんだろう?」という位置にしかなりません。
左上になるか、右下になるかです。
左利きの人はシャッターボタンが左上にあるのはある意味理想的かもしれませんが、右利きの人には違和感があるのではないでしょうか。
ボタンを押下する力加減というのも利き腕(利き手?)でないと繊細な力加減が出来ずにブレの原因になります。
ベストではないにしろ最善策は音量ボタンを右下に配して親指で押下することでしょうか。
ただしこの場合も個人的には問題があります。
それは私が使っている手帳型ケースのまま撮影しようとすると、フラップ部分が上になってしまうからです。
はっきり言ってこれは鬱陶しい。
色々試しましたが、結局左手の人差し指でボタンを押す方式でやっています。
私の場合は手先の器用さや繊細さが平均レベルより上なので、力加減などはすぐに慣れましたが、不器用でガサツ系の右利きの人は下手な工夫や努力などせず素直に画面をタップするほうが幸せになれそうな気がします。
シャッターボタンを物理ボタンに割り当ててくれているお気遣いには感謝しますが、P30 Proのようなボタンレイアウトの機種だと「残念だったな」感があります。
というか、カメラ機能が売りなんだから、Xperia系のように右下にシャッターボタンを付けてしかるべきではないかと。
もちろんプログラマブルボタンにしておいて、別機能を割り当てることも可能にしておけば「使わない人にはムダなボタン」にはならないと思うのですが……。
あと、できれば単純なボタンじゃなくて押下可能なダイヤルにしてくれるとベストです。
基本的にダイヤルにはデフォルトでズーム機能を割り当てていただけると嬉しいです。
画面上でズームしにくいんですよね。ダイヤルでズーミングして、押下でシャッターという使い方ができると本当にもう凡百なコンパクトカメラはいらなくなるかもしれません。
もしくは【Huawei P30 Pro】 vs. 【OLYMPUS Tough TG-5】です。
先に結論を書きます。
P30 Proに画質では遅れをとるも、やはり餅は餅屋だった
その心は「カメラは画質やレンズ(センサ)の性能だけでは語れないのだ」です。
でも絵作りや画質ではそのへんのコンパクトカメラでは太刀打ちが出来ないことが判明しました。
では改めて「実際問題、スマートフォンカメラの画質ってマジでどんなレベルなの?」という自己疑問に対する応えを得るべく、かんたんな勝負をした結果など。
今回、P30 Proと戦うのは我が愛機(購入してからなんと4年目に突入)OLYMPUS Tough TG-5です。
P30 Proのカメラは果たして専用機に画質で勝てるのでしょうか。
なんだかんだでTG-5については熟知している私ですから、戦う前からわかっていることがいくつかあります。
言い換えると「負けが確定している項目」があるのです。
まずは物理的な事。
TG-5は画角勝負ではP30 Proに叶いません。
特に広角側。
デジタルズームなどでごまかしが効く望遠側はともかく、広角側は物理の問題です。
なのでここは超広角レンズが備わっているP30 Proの不戦勝です。とはいえ、まあ、比べますけど(P30 ProはAIモード、TG-5はフルオート。以下同。
次に夜景モード。
暗所でP30 Proのカメラで撮影したら、これも不戦勝で間違いないことが一発で理解できます。
理解できない人は撮り比べたらいいと思いますけど、時間の無駄でしょう。
まあ、時間の無駄的な結果は貼っておきます。
肉眼で何かがあるかな?と分かる程度の低照度下での撮影ですが、ちょっと……いやめっちゃおどろきました。
びっくりでしょ?
TG-5の「手持ち夜景モード」って色がなくなってますね。ついでなのでiPhone XS Maxのカメラで撮影したものも貼っておきます。P30 Proが特別だというのがこれでもわかりますが、TG-5よりはマシですね。
TG-5が持っているアドバンテージはあります。
それは「スーパーマクロ」です。
レンズ前1cmまで寄れるのです。
いや、レンズ前1cmまで寄れるなんてカメラは少ないながらも他にも存在します。しかしTG-5がぶっ飛んでいるのは、ほとんどのカメラの最短撮影距離が「広角端」でしか使えないにもかかわらず、ズーム域に関係なく、つまり望遠側にズームした状態であってもレンズ前1cmまで寄れるという破格っぷりです。
もっともP30 Proもスマートフォンカメラとしてはマクロ撮影能力はそれなりに高い方です。
まだレンズが一つだった頃のスマートフォンのカメラというと「極小センサーを使っているくせに寄れないとは……ゴミ同然だな」みたいなイメージがありました。まあマクロから遠景までピントを合わせようとするとレンズの物理的な移動距離(繰り出し量)を稼ぐ必要があります。コンパクトカメラとは比べ物にならない薄さのスマートフォンだと、その部分が足枷となって、1つのレンズで合焦範囲を広げるのにも制限があったのでしょう。
しかしスマートフォンはマルチカメラの時代に入りました。当初は標準と望遠の2つみたいなお手軽なデュアルカメラでしたが、最近は「超広角」や近接撮影に特化した「マクロレンズ」を独立して搭載するモデルが出てきました。
何を隠そうこのP30 Proもそれらの独立したレンズを搭載しています。そういえばXiaomiのRedmi Note 9Sもそうでした。
しかし、とはいえ寄れるのはレンズ前2.5cmまで(Redmi Note 9Sは2cmまで)。しかも広角側固定です(デジタルズームは可)。なので同じ被写体でもこの程度。
現実問題として1cmまで寄れても、多くの場合はカメラの影でまともな撮影が出来ません。なので2.5cmとか2cmという数字は現実をきちんと見た上での数字だと思います。
しかしTG-5はそういう空気を読むことはせず、敢えて限界を狙っているところが素晴らしいと言っていいでしょう。
そして飛び道具の「レンズ周りLEDライト」なんてアタッチメントを付けることにより「無影近接撮影」を可能にしているのです(写真のカメラはTG-6)。
スマートフォンのカメラ用にもコンバージョンレンズこの手のアタッチメントはあるかもしれませんが、かなり面倒じゃないでしょうか。
ケースから出さないと使えないとか、専用ケースじゃないと使えないとか色々ありますしね。
このあたりはメーカーが専用アタッチメントを用意できるカメラ専用機のほうが断然有利となる部分です。
画質がいい、悪いという評価の切り口はいくつかあると思いますが、個人的に重視しているのは「色合いやコントラストを含めた全体的な雰囲気」と「等倍にした時の細部描写能力含む解像感」の2つです。
人によっては「高感度ノイズ」とか「周辺部のパープルフリンジなどの収差」、あるいは「ボケ味」なんていう評価軸を持っているのではないでしょうか。
ともあれ普通の街角スナップなどでは前述の私の2つの評価軸においてP30 ProはTG-5を凌駕していると思いました。
「全体的な雰囲気」についてはすでに貼り付けた広角レンズ同士の比較画像をみていただくとして、ここでは等倍鑑賞での比較を。
解像感は見ての通りです。
いわゆる露出などを含めた画作りについては、最新のAIがカメラのフルオート上回っているのがわかります。
露出を例にとると、ヒストグラムを見れば一目瞭然です。P30 Proはシーンを解析して白飛びを抑える方向。TG-5は単純に暗部描写に振ったのか、盛大に白飛びをしてしまっているのです。このシーンに限ってはTG-5は露出オーバー。したがって色もちゃんと出ずに全体的に薄味な出来栄えになっています。
もちろん色んなシーンを撮り比べたらTG-5の方がドンピシャな描写をすることもあるでしょうが、常識的に考えてズームレンズと単焦点レンズでは超えられない壁があるのではないでしょうか。
というわけで、一般的な写真はもはやP30 Proで十分以上だということがわかってしまいました。
ではTG-5を手放してしまうかというと、まだそこまで踏み切れないのも事実。
理由の一つは記述したとおり、カメラとしての操作性がカレーとうん○ほど違う事。
その点においてはP30 Proが逆立ちしてもTG-5にかなわないのです。
スマートフォンのカメラ機能しか知らない人ならいざしらず、カメラというものに慣れ親しんだ人がカメラを操作する上で重要視するのが広義での操作性です。特にフィルム時代に於ける画質なんてものは光学的なレンズの違いを除くとほぼフィルムで決まるような極めて単純なものでしたので、カメラの操作性はそのカメラの優劣を判断する上でかなりの割合を占めていたのです。
具体的には各機能が割り振られたボタンやダイヤルの存在とその位置、タッチなど。
操作のほぼ全てをディスプレイ内で完結する必要があるスマートフォンと専用の機能が割り当てられた複数のボタンやダイヤル、レバー類を有するカメラとの間には超えられない巨大な壁があるのです。
しかし、スマートフォンメーカー各社がそのカメラ機能にリソースの多くをつぎ込んでいる現状を見るにつけ、巨大な壁が崩れ落ちる日も近いのかもしれません。
レンズの光学性能やセンサーの大きさ、性能ですでに追い越しているのですから、残っているのはほぼ操作性のみ。きっと早晩押下ダイヤルを実装したコンパクトカメラキラーとなるスマートフォンが発売されることでしょう。
書き残したことは「その3」に続く……かも。