☆ホノルル・センチュリー・ライド2019回顧録【HCR当日:後編】

にゃんぱす~。(^^)

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ゴールまであと100kmを残してバーストしてしまったチューブレスタイヤの明日はどっちだ!?

◎というか、100km先のゴールよりも、目下の問題は10km先の足切りゲートだ!

○第3エイド「セブン・イレブン(カイルア)」後編

午前10時30分のタイムゲート……というか、第3エイドまでは10km。
左手首の脈拍計、GARMIN Instinctは午前9時55分を表示。
「こ、これは!」

特に急がなくても普通に走れば問題はなさそうですな。^^;
第3エイドでゆっくりできないだけ。
というか、も第3エイドってそもそも「HCRでもっともゆっくりできないエイド」として有名です(主に我が家で)。
まあ、ここに来たことがある人にはわかるはず。
少々説明させていただくと……。
・そもそもスペースが狭い。
・その狭いスペースが平らではない。
・ハイウェイのまんま路肩にあって、横をクルマがビュンビュンはしるので、なんか落ち着かない

なので、知り合いを見つけてムダにダベりこまない限りは滞留時間は短めなエイドです。

プロフィールマップ的には平坦基調。
25km/hで巡行すれば、25分もあれば到着します。

むしろここで焦って飛ばして、また路面のチェックを忘れる方が問題でしょう。
HCRのコースは基本的に北へ向かうほど路面が荒れて、ロードバイクで走りにくくなってくるのです。

とはいえ、私も同居人も北摂のひび割れた路面で鍛えられていますので、HCRの路面の荒れなど「子供だまし」レベル。
だったのに、同居人はまんまと「路面の荒れ」の餌食になったわけですから、ここは兜の緒を……じゃなくてふんどしを締め直してかからねばなりません。

「HCRの荒れた路面など四天王最弱!」なはず(意味不明)の北摂ロード乗りである同居人が、今回なぜその「四天王最弱」レベルの罠にハマったのかというと、「集団走行」のこなし方が甘かったからだと推察されます。
もちろん、見慣れた田舎の北摂と違って年に1回しか訪れないハワイイでは、視界に広がる景色に対する意識的なリソースに大きな違いがあっても仕方のないところではあります。
が、それよりも「集団走行」による物理的な視界の減少が大きく影響していると推察されます。

二千人がぞろぞろと走り出すイベントですから、走行当初は前も後ろも、時には横にも参加者でいっぱいになります。
その後次第にバラけていくわけですが、追い抜かれたり、時には追い抜いたりしながら走っているうちに、後半であっても参加サイクリストが滞留、というか長い列ができたりするのです。

今回パンクしたあたりも、結構な人数が連なって走っている状況でした。
私は何しろ臆病な性格ですから、前を行くバイクにピッタリくっついて走るなんてことはしませんし、怖くてできません。
相当な向かい風になっても風よけを前に置こうとは考えないタイプです。
楽になるのはたしかなのでしょうが、レースじゃないですから遅くてもいいんです(しんどいけど)。
風よけにするには相当近づく必要があります。
色々実験したことがあるのですが、前が一人の場合、「あ、空気抵抗がすくなくなったな」と感じるには前車の後輪と自分の前輪との差を50cm以内に保つ必要があります。
これ、走るとわかりますけど路面なんて見えません。
特に直線路だと予め前方をチェックする機会すらなくなりますから相当危険です。
なので、集団走行をするばあいは視界が開けている先頭の人が路面状況などをハンドサインで後方に知らせる必要があるわけです。

言い換えると、その手のハンドサインを出す人は車間をあけない集団走行をいつもしている人ということになります。
言い換えると公道なのに平気で車間詰めて集団走行している「危ねーヤツら」ということです。^^;

私はそういう危ねー奴らじゃないので、路面が悪くても絶対反応できる余裕のある車間をキープします。
というか、いつも二人で走ってるわけですし、だいたい貧脚なので私に車間を詰められるロード乗りとか普段はいないんですけどね。

しかしHCRのようなライドイベントの場合はそういうわけで(どういうわけ?)長い列に組み込まれることがよくあります。
自分よりやや遅いペースの中に入ると抜きたくなるのですが、平坦だとこれが結構抜きにくいんですよ。
だって「抜くのは1台じゃない」からです。
連なってますからね。
で、たいがい車間が狭い。そこに割り込むなんてできませんから、間が途切れているところまで一気に何台も抜かなくてはならないのです。
速度差が相当あるなら問題はないのですが、私レベルだと抜くためには速度を上げる必要がある場合がほとんど。
つまり完走狙いの私にとって「脚を使う」のはリスクなのです。

なので、抜くとすれば下りになったタイミング。ただし後ろからクルマが来ていない事、というわけです。
私は相手の弱みに付け込むことと下りは大好物ですからね。
特にテクニカルな北摂の山道とは違ってHCRのコースは「カーブ」というか、ワインディングがほとんどありません。なんという私向きな下り坂!

って何の話でしたっけ?

そうそう、私が直線の下り坂番長だという話ではなく、集団走行では車間をあけないととっさの路面変化に対処できないよ、というお話でした。

で、普段から私の後ろを走っていて、同居人もそれはわかっています。
つまり普段はそれなりの車間を空けて走っているわけですが、混み合った集団走行をしていたパンク前は前を行く私との車間が普段より狭かったとうのも、原因の一つです。
狭かった理由は「後ろからのプレッシャー」です。
というか「あまり(間を)開けると後ろの人に悪いかも」と気を使ってしまったのです。
「集団走行あるある」かもしれませんが、良い子は車間を空けましょう。
「ロードバイクは前との間隔を詰めて空気抵抗を減らすもの」なんてレースの常識を公道上の常識であると本気で思っている人も居ますが、そんな人は無視しましょう。嫌なら前にいってもらえばいいだけです。

とはいえ、今回は同居人は「よそ見していた」わけなので、車間だけの問題ではありませんが、これが二人だけで走っていたとしたら、前方の路面が荒れていそうだというのはだいぶ前から視認できますから「あの辺ではよそ見はできない」と準備するはず。
ズラッとサイクリストが連なっていると少し前の路面自体も視認しにくくなりますから、単独走行の何倍もセンサーを稼働させなければならないのです。
つまり「自転車の集団走行はいろいろヤバいよ」というお話でございました。
というか、パンクとか日常茶飯時なんて言っている人は集団走行ばかりしている人なんじゃないでしょうかね。

それはさておき、幸いなことにチューブレス・クリンチャーをチューブドクリンチャーに強制的にジョブチェンジさせた後は、前がひらけた状態になりました。
同居人も同じ失敗はしないはずですが、より一層路面に注意を払いつつ、脚も使わない範囲で先を急ぐことにしました。

結局、第3エイドに着いたのは10時12分。
パンク修理を手伝ってくださったツアー帯同のスタッフさんに「(オフィシャルに)なにか言われるかもしれないので25分には出発したほうがいいですよ」とアドバイスを受けましたが、つまり13分も余裕があるということ。

背伸びをしたり、
屈伸運動で大腿四頭筋を伸ばしたり、
アイスと水を補給したり、
オレンジを2個食べたり、
BCAAを摂取したり、
パンクした前輪の具合をチェックしたり、

しても5分もあればオッケー。
そんなこんなで、10時20分頃、無事に第3エイドを出発した我々でございました。

○第4エイド:折り返し地点「スワンジー・ビーチパーク」

【スタートから78.8km】

このエイドは、折り返し地点ということもあって一種独特な雰囲気が漂っています。
「折り返し地点にたどり着いた」というよりも、「後はのんびり帰るだけ」という「安心感」が漂っている気がします。
もちろん、毎年私が到着している時間帯に限っては、ですが。
だって他の時間帯は知りませんからね。
まだ12時にもなっていませんので、ここまでくれば事故さえなければ制限時間内にゴールできる(だろう)、という「安心感」ですね。
つまり、第3エイドの足切り時間である10時30分というのは、この「安心感」を得るための下限だと考えてもいいと思います。

なのでここでの休憩は大休止。
少し長逗留をする感じです。

いつもはお昼ごはんを、ということで道を挟んだ向かい側の「ナナコは使えませんけど」が合言葉?のセブン・イレブンで日本ではまず見られないスシロールとかを買うわけですが、今年はエイドのスパムむすびで済ませました。

同居人はあの日本にはないスシロールや海苔巻的な食べ物に興味を持っているようなのですが、私は興味深いという点に同意することについてはやぶさかではないものの、積極的に食べたいとは思わないんですよね。
でもここで去年あたりから登場した補給食の「スパムむすび」ならば問題なく美味しく食べられます(ハワイイの米の味はどこも微妙なんですけどね)。
※聞くところに依ると、スワンジー・ビーチパークスパムむすびが登場したのは、ひとえにJALがHCRのスポンサーに返り咲いたおかげなのだとか。ありがとう、JAL。でも私が乗る飛行機だけは、酒のんで操縦すんなよな。(^_-)

エイド食としてのスパムむすびの登場はつまり、わざわざ行きにくい道向こうのセブン・イレブンのレジに続く長蛇の列に加わって時間を浪費する必然性を撲滅したといっていいでしょう。

まあ、レジが空いていればスシロールや海苔巻系じゃなくて、別のものを物色できたりしますから、それなりに楽しいでしょうし、いいんですけどね。
こんなところでも「列に並ぶのは負けだと思っている関西人」気質が出てしまいます(注:電車待ちなどの列は別です、念の為)。

簡単な食事の後、ここでトイレに行くことにしました。
ここまでも特に「いきたい」わけではないのですが、トイレの待ちがないのでここで行くのがベストだろうと判断しました。

その後はもはやこの折り返し地点の恒例行事ともなっているメディアの取材?を2つほど受けた後、BCAA、二回目の2RUN、一口羊羹2個を摂取して出発です。

おっと、出発前にここでは定番がもう一つあります。
それは100マイルの折り返し地点ボード前の記念撮影。

ガチガチの定番撮影ポイントなのでタイミングによっては撮影待ちの長蛇の列ができることもありますが、そもそも我々は規定時間的には最後尾に近いわけで、今までより人が少なめなこともあって、ほとんど待ち時間もなく撮影することができました。

というわけで記念撮影を終え、再スタートです。
あとはのんびり、無理せずにゴールを目指すだけです。

気温も結構上がってきましたが、足の状態も含め、体調は問題なしです。
路面に気をつける事を申し合わせつつ、我々は1年でこの日1日だけ多くのひとで賑わうスワンジー・ビーチパークを後にしました。

○第5エイド:キープロジェクト

【スタートから99.3km】

折り返し地点から走り出した我々は、対向車線を走る数多くのロードバイクとすれ違いました。
そう。
彼らは要するにタイムオーバーなのに、勝手に先に進んでいる、いわばゾンビ参加者です。
「時間を過ぎていても(先に進むのに)特に止められることはない」という噂は聞いていますが、この多さを考えるとそうなのでしょう。

で、17時の制限時間以内にゴールしたら、シレっと完走証をもらうのでしょうね。
一説に寄ると17時過ぎても、ブース撤去前なら完走証ももらえるそうです。
まあ、HCRってそれくらい緩いイベントだということですね。

往路と違って、帰路はなんだかんだで気が急くものです。
気をつけていないとついつい巡行速度が上がり、後半で突然崖がやってくる(脚が終わる)なんてことにもなりかねませんので注意が必要です。

かくいう私も微妙に速度が上がり気味なので、サイクルコンピュータの速度表示とにらめっこ牛ながらペースをキープして走ります。

第5エイドの「キープロジェクト」は第3エイドのほぼ向かい側に位置します。
とはいえ、道沿いの第3エイドとは違って、少し山側に入り込んだ先にありますので、風情が全く異なります。
広くはありませんが建物の敷地内ですし、一部は屋根があったりして結構落ち着けるエイドなのです。

ここでは今年も「スターフルーツ」が振る舞われていました。
スターフルーツといえば、アレです。
ケロロ軍曹の好物という設定のフルーツですね。
日本ではあまり馴染みがないですが、今後もあまり馴染みがあるフルーツにはなりそうもありません。
だって、特に「これはうまいっすね!」というわけではありませんから。
微妙な甘さ、微妙な酸っぱさ、微妙な濃さ、というか、味覚的にはすべてが微妙。
ただ、ここではスターフルーツを一切れといわず、たくさん食べるのが吉です。
なぜならスターフルーツにはカリウムとビタミンCが豊富だから。

まあ、食べて即効くわけではないでしょうけど、足が攣ったりするのの防止に一役かってくれるかもしれません。
摂取しないより摂取するほうが断然いいですからね。

とは言え、私は一切れくらい。
それよりも好みのオレンジを三切れ頂いちゃいました。

予定通りこのエイドでもBCAAを摂取して出発です。

○第6エイド:カイルア・インターミディエイト・スクール

【スタートから111.9km】

私の調子が予想以上によくて、抑えめに走っているつもりだったのですが、同居人の姿がこのスティントではバックミラーから見えなくなってしまいました。
週末の朝練でもそうですが、もともと下り区間では距離が離れます。
下りが好きな私と、下りが苦手な同居人の差が出るわけです。
上りでは逆転しますけどね。

私は無理せず、かつ楽しみながら下り、同居人は無理せずにマイペースで下るわけです。
下りが終わったところでペースを落として同居人が追いつくのを待つわけですが、HCRのこの区間ではペースを落としたつもりが、そうでもなかったようでした。
というのも、私はある下りの途中で、前方をゆく二人組に追いついたのですが、この二人組みというのが、往路からちょいちょい見かけていて、ずっと気になっていた二人組なのですよ。
なぜ気になっていたのか?
それは「ピカチュウコスプレ」の二人組だったからです。
ちなみにハワイイ現地の若者(♂)二人。

基本的にコーナーがないHCRの下りだと、私のテクニックなどは関係なく、純粋に機材であるMADONE SLRのエアロ効果が発揮されるようでして、私はペダルを一切踏まないのに、なぜかペダルを踏んでいるバイクに追いついてしまいます。
その時もペダルを踏み踏みしているピカチュウ・コンビに追いついたので、これ幸い?と、その後ろにつかせていただきました。
少し様子をみるとほぼ同じペース(それも私が無理せずついていける速度)で淡々と巡行されているので、まさにペースメーカーとして理想的だったんですよ。
速くなったり遅くなったりする人が結構いるのですが、そういう人につくとかえって疲れるんですよね。

「そのカッコ、超クールっすね」
「さんきゅー」

などと簡単な会話をしつつ、後ろについて走る許可をもらう(もらったことにする^^;)私。
でもやや疲労が蓄積した同居人にとってはちょっと速いペースだったようでして、追いつくかな?とチラチラ後ろを確認していたのですが、結局しばらくの間は離れ離れの走行が続きました。

同居人と合流したのはピカチュウ・コンビと別れて少し走った頃、エイドの少し手前くらいでした。

私的にいいペースで走ってくれていたピカチュウ・コンビですが、とある緩い上り坂に差し掛かったタイミングで停止のハンドサイン。「俺たちちょっと休憩するよ」ということでペースメーカーを放棄されました。^^;
結構いい巡行速度でしたが、彼らはコスプレ。空気抵抗が相当大きいですからけっこう消耗するのでしょう。
でもペースを落とすのは私に悪い……ならむしろ止まったほうがいいと思ったのかもしれませんが、その辺はわかりません。
彼らに挨拶をした私は、そのタイミングでガクンとペースを落として、後ろからやってくる同居人を待ったのでした。

そして、このあたりで私はもう確信しました。
何をって、ロングライドに於けるMADONE SLRのアドバンテージです。
MADONE SLRの部分は「エアロロード」と置き換えてもいいのかもしれませんが、一般的なエアロロードと違ってMADONE SLRは「快適性」が図抜けているので単純に置き換えられないとも思いますが……。
どちらにしろ、MADONE SLRに関してはマジでロングライド向きだと思います。
TREKのフラグシップレース機材なのに、貧脚ホビーライダーがロングライドに使っても圧倒的なアドバンテージがあるって、ちょっとすごいなって思いませんか?
私は「すげえ」と心から思っていました。

だって、この時点でも足の疲れとか自覚できないくらいですから。
練習不足で「今年は完走、大丈夫かなあ」って思っているくらい不安要素があったのに、去年までと比べても、明らかに楽ちんになっています。それも段違いに。
つくづく思いますが、サイクリングって機材スポーツですよね……。

さて、同居人と合流後はピカチュウ・ペースより5km/hくらい落としてエイドまで巡行しました。

この第6エイドは第2エイドと同じ場所で、HCRで唯一、往路と復路の両方で使いまわしされるエイドです。

ここまで来るとライドも終盤、疲労がたまって、気温の高さも相まってかなりつらくなってくる頃です。
個人的にもHCRの「山場」はこの第5エイドと第6エイドの間の区間だと思っています。
一番問題なのは次のエイドまでに「上り」が2つあること。
初めて100マイルに挑戦した時には心が折れましたっけ。
2回目の去年は心構えができていたのでさほどでもありませんでしたが、油断は禁物です。

ここで有効なのが「次のエイドまでは頑張らないぞ」という呪文。
ここからゴールまではざっと45㎞。
疲れがたまっているのにゴールが近づく……つまり気持ちのほうが急いでしまいがちですが、それがロングライドの罠です。
もちろん残り時間と相談する必要はありますが、意識的に抑えて走りましょう。
次のエイドまでのスティントにおけるミッションは一も二もなく足を温存することです。
2つある上り坂では普段以上に軽いギアを、できれば迷わず最初からインナーローをチョイスしてのんびり登ることを心がけ、最終スティントにあるハイウェイの平坦区間に備えましょう。

なので、ここでは戦術通りBCAAに加え3回目の2RUNを摂取します。
炭水化物の一口羊羹も2つ。
一口羊羹は普通の小倉以外に、抹茶味と黒糖味の3種類を用意していたのですが、これも正解ですね。
「どれにしようかな」という楽しみがあります。

○第7エイド:ジェイムス

【スタートから140.1km】

2つの坂。
往路では下りだったマカプウの坂と、「ハートブレイクヒル」に向かう坂の2つがそれです。
でもまあ頑張らなければ大丈夫です。
通り過ぎればいいのですから、ムダに速く走ろうとせず、のんびりとペダルを回してクリアしましょう。

この2つの坂ではいつものように上りは同居人が先行し、下りの途中で私が前に出るというパターンを踏襲しつつも、今回は下りで引き離さないようにブレーキを使って速度を抑えて走りました。
全体的に向かい風だったことと気温の高さも相俟って、同居人的には一番きついスティントだったもよう。
というか、普通はここが一番きついはずなので普通の話かもしれません。

そんな感じで、我が家的に「住宅地の上り坂」と呼んでいる2つ目の上りを終え「ハートブレイクヒル」を下って少し走ると、いよいよ最終エイドの「ジェイムス」です。

個人的にはHCRで一番好きなエイドです。
理由は「ああ、ここまで帰ってきたんだなあ(ゴールはすぐそこ)」とほっとするからです。

初めてHCRに参加した時は「とにかく一刻も早くゴールしたい」と気がせいていて、休憩するのももどかしくスルーしてしまったエイドなのですが、最終区間前にリフレッシュ&リラックスして最後まで安全走行をするためにも、ここにはぜひ寄りましょう。

ここからゴールまではほぼ平坦基調。そして大部分を占めるのは往路で通ったハイウェイ。なので、楽にスピード(つまり距離)が稼げる区間です。
だからこそ、ここでちゃんと休憩して「しゃきっ」としてからハイウェイに乗りましょう。

去年からここにはコーヒーが登場しました。
去年はホットコーヒーでしたが、今年はアイスコーヒー。
で、この一杯がなんというか「生き返る」んですよ。
グルメレポート的に言うと至高のコーヒーでもなんでもないのですけど、140kmも走ってきた体にカフェインの毒がよく染み渡るというか、リフレッシュできるというか。

おまけに補給用とは別に、コーヒーコーナーでは丸々一個、つまりホールの?マラサダが振る舞われておりました。
同居人はコーヒーを3杯おかわりし、マラサダを2個ぱくついておりました。
「ロードバイクとはすなわち食うこと」が同居人の座右の銘です。
夕食が食べられなくなるのもアレだなと思った私はカットされたマラサダひとつと、オレンジを数個だけいただきました。
あ、コーヒーは二杯。^^;

終始にこやかに相手をしてくれたお兄ちゃん、ありがとう。(^^)

そしてBCAAを摂取していよいよラスト・スティントです。

○そしてゴール:ホノルル・カピオラニ公園

ジェイムスからゴールまでは、市街地とハイウェイのステージになります。
ジェイムスを出て市街地を1kmほど南下するとすぐにハイウェイ。
ここはほぼ平坦な17kmの巡行コースです。
多少の向かい風がありましたが、無理のない速度(GARMINのログを見るとだいたい25km/h)で巡行できました。

ホノルル市街に差し掛かったところでハイウェイを降りてホノルル市街とは右折して中心部とは逆の北側の住宅地の緩斜面を登ります。
その後左折して南下するのですが、これはハイウェイから降りて左折させるには、その交差点がちょっとややこしく、かつ交通集中ポイントだからでしょう。
ルートをよく知っている人の中はこの回り道を無視してショートカットする人も結構います。
でも、安全で楽なのは支持されたルートなので、横着せずに正規ルートをのんびりと走りましょう。

南下するとハイウェイをアンダーパスして、海岸線を走る「カハラ・アベニュー」に突き当たります。
これはそう、朝日をバックに記念撮影をする、あの「ダイヤモンドヘッド・サーフ・ルックアウト」を通る道です。
つまり、ルックアウトまでは反対側からの上りとなります。
そしてここがHCRの最後の上りとなります。
例によって短いです。
後はダイヤモンドヘッド沿いに下っていけば、ゴールゲートはすぐそこです。

ゲートをくぐって、ゴール。
その後、案内されるままに?記念写真を幾つか撮られて、ついでに自分のカメラでも撮ってもらって「お疲れ様」でございます。

ゴール後はブースで完走証を受け取ります。
完走証は毎年デザインがガラっと変わっているのがいいところですね。

ゴール付近で「サイクリングしまなみ」のブースを発見。顔見知りのスタッフを発見したので冷やかし……じゃなくて挨拶に。
スタッフの一人がHCR自体に参加する(初参加)と聞いていたので、結果を伺うと予定どおり無事に完走されたそうでなにより(確か50マイル)。
2020年にまた開催される「サイクリングしまなみ2020」にはぜひ参加したい旨を伝えておきましたが、結局抽選なんですよね。
顔パス枠はないのか?^^;

○ということで、100マイル完走!\(^o^)/

今年も無事に二人揃って完走できました。
マラサダを2つも平らげた同居人は、ゴールした時はいつもの元気を取り戻しておりましたし、私なんかは「しまった、足を残しすぎたかも」などと余裕しゃくしゃくでございますよ。
そして実は100マイルに過去3回した中でも一番早くゴールしていたことがわかりました。
パンクのロスタイムと、全体的に抑え気味に走っていたにしては意外に速いじゃありませんか。
別に速さはどうでもいいですが、楽でしかも速かった結果は嬉しいものです。
「下手に練習とかしないほうがいいのか?」などとトボけたことまで考えてしまうほどです。

筋肉痛もなく、疲労もあまり感じません。
「このままタンタラスに登っちゃう?」なんて冗談まで飛び出すしまつ。
ええ、登らずホテルに帰りましたけど。^^;

ホテルに着くといつものようにシャワーを浴びて、ランドロマットに洗濯物を放り込んで、仕上がるまでの間に夕食の買い出しに向かいました。

○HCR後の夕食は「ポキ丼」で

「夕食何にする?」

などと走りながら相談して、「今夜はポキ(ポケ)丼」ということで意見が一致しておりました。
ホテルの近くで「マグロスポット」という店を発見しておりましたので、興味本位でそこにしようと。
あと、ポキ丼は「ハワイイでの義務」の一つですし。
ちなみに「ポキ丼」とは、「ハワイイ風マグロの漬け(ヅケ)丼」です。

だがしかし。
「マグロスポット」は日曜が定休日でした。
観光地なのに日曜定休? と思わなくもないですが、観光客じゃなくて主にロコを相手にしているお店は結構このパターンです。
つまり「マグロスポット」はロコに人気?
にしては詳しい日本語メニューとかがあるんだよなあ。^^;
ああ!
ワイキキ在住日本人向けの店か!(なっとく)

休みならば仕方なし。
他の店を当たりましょう。
ここでも例のパントリーが閉店しているのが痛いんですよね。
パントリーがあれば、あそこに満足の行くポキ丼の店があったんですけど。
「さて、どうする?」
と相談を始めた我々の目に映ったのは屋台のお弁当やさん。
空き地?に二台のトラックを止めて、テーブルなどを広げている、ハワイイでよく見るスタイルの店です。
いつもはスルーしているのでポキ丼があるのかどうかわかりませんでしたが、メニューをチェックすると……。


「おお、あるじゃん」
「これもなにかの縁だね(意訳:面倒だしここでいいや)」

ということでブルーオーシャン・シーフード&ステーキにて「to go, please」でホテルにお持ち帰り。
ハイネケンとともにいただきました。


これが結構なボリュームで大満足。
ご飯はやっぱりハワイイクオリティの枠を出ていませんでしたが……。

食後はコーヒーを入れて、撮影した写真などを一緒に見ながら楽しかった今年のHCRについて語らった後、早めにベッドに入りました。

何しろ明日も走りますからね。
なんと今度はノースショアをサイクリングでっす。(^^)

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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