☆ホノルル・センチュリー・ライド2019回顧録【HCR当日:前編】

あろ~は!(^^♪

さて、いよいよホノルル・センチュリー・ライド2019当日でっす

今年はロングライドを走っていないどころかそもそも走り込みが例年より少なく、どう考えても練習不足。
加えて長距離走行実績がない、ディメンションがガラッと変わった新しいバイクでのぶっつけ本番的なシチュエーション。
なので、正直に言うと不安を抱えたままで当日を迎えることになりました。

あまつさえ!
昨夜思い立って本番直前にサドルポジションを変えるという暴挙も行っています。

さて、一番の不安はサドルポジションですが、凶と出るか吉と出るか。
もしくは全く変わらないのか。(^-^;

◎HCR当日

○起床はは4時

時間的な余裕がないと嫌な性分の私は予定通り4時にはベッドから抜け出しておりました。
ただ、スタート地点に至近の私たちにとってはさすがに4時起きは早すぎて時間を持て余す。(;^ω^)
5時でも余裕かなー。という感じ。
だってホテルからスタート地点まで、自転車で二分くらいだし。

とはいえ、部屋からはエレベーターを使いますから、ほかの参加者も多いこのホテルだとタイミングが悪いと待ち時間が結構ありますから実際には部屋からホテル玄関までのほうが時間がかかります。余裕を見て10分かかると考えておくといいかもしれません。

起床後はゆっくりと朝食の準備。
コーヒーメーカーをセットし、食卓を整えます。
色々考えた結果の朝食メニューはこんな感じ。

・コーヒー
・オレンジジュース
・フルーツ(バナナ、ブドウ、イチゴ)
・シーフードヌードル
・アンパン

朝食のキモは日清のシーフードヌードルでしょう。
だって今回のテーマは「麺類」ですし。

最初はおなかを温めておくことが目的だったので、当初はインスタントのポタージュスープにしようかとも思ったんですが、カップ麺もいいかなと。
残念なことにお目当てのノーマルカップヌードルがなくてシーフードヌードルになりました。
カップ麺を食べるのもこれが今年初めてのような……。
たまに食べるとうまいですよね、カップ麺。

食後はざっと洗い物を済ませた後、着替えやグルーミングなどの最終準備です。
後はボトルに麦茶を仕込んで終了。
あとはすでに頭には入ってますが、もう一度コース図をチェック。

圧倒的な時間的余裕。(‘◇’)ゞ
やっぱりキモは早起きですね。
あと、二度寝は厳禁でっす。

5時20分。
予定より少々早いですが、ホテルを出発することにしました。

○貧脚こそAグループでスタートしよう

基本的にまだ夜といった風情の中、灯火類をつけてゆっくり走りだします。
スタート地点のカピオラニ公園へ続くカラカウア通りに出ると参加者者が結構走っていて、期せずして集団走行になります。

ここで毎年見かけるのが無灯火のバイク。
だいたいはつけ忘れではなくフロントライトを取り付けていない確信犯。
街灯の明かりで走れるので、少しでも軽量化したいという思惑なのでしょうか?
横着というか、安全に対する意識が欠如してる人なのは確か。
こういう人が車を運転すると高速道路の長いトンネルでもライトをつけず走るのでしょうね。

さて、あっという間にスタート地点に到着した我々は最初にスタートするAグループのやや後方にバイクを置きました。
時刻は午前5時半ごろ。

気のせいかもしれませんが、例年に比べるとバイクの数がまばらに思えます。
去年は今年より10分ほど早くグリッドについたのですが、その時はAグループはすでに後ろしか空きがなかったはず。なのに今年はまだ前方にもバイクが置けるスペースがあります。
とはいえ、結果としてスタート前にはいつもくらいの混みようになっておりました。
みんなだんだん慣れてきて直前集合にシフトしているのかもしれません。

ちなみにイベント後に聞いた話では今年の参加者は約2000人。うち日本人は約600人くらいだったそうです。
一番多いのは現地のアメリカ人ですが、外国人参加者では日本が一番だそうです。
まあ、全体の30%も占めてますからね。

ただ、数字はそうかもしれませんが、感覚的には日本人率はもっと多いように思います。
100マイル完走者の割合がかなり高いからでしょうか。
その辺の数値は不明ですが、後半のエイドに滞留しているのは大半が日本人で、日本のライドイベントに参加しているような錯覚をしちゃうほどですから、たぶん間違いないとおもいます。

さて、サブタイトルの件ですが、そもそもHCRは巡航速度の早い方からA、B、Cの3クラスに別れ、Aclassから順番にスタートします。
巡航速度については事前の「自己申告制」です。
まあ、レースじゃないファンライドイベントで自己申告制じゃないイベントがあったら教えてもらいたいくらいですが、要するに事前(エントリー時)には何も考えずAクラスで申請しておくことを強くおすすめしたい、という話です。

毎年HCRの記事に書いている通り、理由は「少しでも走行できる時間が長くなるから」です。
なのでむしろ私のような貧脚ほど前方スタートするべきなのです。

仲間と並走してものすごく遅い速度で後続をブロックし続けるなんてアホなことはせず、普通にルールを守って走れるのであれば、何も遠慮することはありません。
(クラスとか関係ないですが、並走、3列並走などをして抜けない状況を作っている同じジャージを着た日本のグループは毎年います。いい恥さらしです)

とはいいつつも、気が弱い私はAクラスの最前列に陣取ったりはせず、中間から後ろあたりに紛れ込んでいるわけですが。^^;

スタートを待っている間に、顔見知りと挨拶したり写真を取り合ったり、メディア系の写真撮影などに応じたりしていると、すぐに開会式の時間になります。

○スタート

HCRのスケジュールはざっとこんな感じ。
・5時10分:グリッド開放

・5時45分:オープニングセレモニー(開会式)
色んな人の挨拶(日本語訳が入ります)と、国家及びハワイイ州歌の斉唱。歌は録音ではなく、毎年ちゃんとした?歌い手さんが美声を披露してくださいます。
生で聞く「星条旗」はいつ聞いてもかっこいい。
魂が鼓舞されます。
「国家はこうじゃなくちゃ。英語できないけどアメリカに帰化してアメリカ人になりたいなあ」なんておもっちゃう瞬間ですね。^^;

・6時15分:スタート

今年は……いや、今年「も」定時より10分近く遅れてスタートしました。
サイクルコンピューターのスイッチを入れ、今年も160kmのサイクリングが始まりました。

○第1エイド「サンディ・ビーチパーク」まで

【スタートから22.8km(50km折返しポイント)】

スタートゲートを出て少し走るとまずは最初の軽い上り。例の「海の向こうに登る朝日と一緒に記念写真」なダイヤモンドヘッド・サーフ・ルックアウトの坂です。
ここは例年どおり記念撮影大会会場と化しているのを横目にスルーします。
撮影を終え、無理やりコースに出て他人の邪魔をしてくるバイクには注意。

HCRは約160kmの距離ですが、(累積)獲得標高は1000m程度。
そして上りはあるものの、大した距離はありません。
だいたいは1kmもありませんので、絶望感を覚えることはないと思います。
ただ、私のような貧脚ライダーは「だからこそ」普段より以上にのんびりと登るべきです。
特に序盤、足がフレッシュなのと気分が高揚しているので重めのギアで頑張ってしまいがちです。後ろからガンガン抜かれてもいいので、マジで足は温存しておきましょう。
あ、完走じゃなくてタイム短縮狙いの健脚の方は勝手に走って下さい。^^;

ルックアウトを下ると、しばらくは市街地。
その後ハイウェイに流入します。
もともとハイウェイも自転車通行OKなのですが、HCR当日は、自動車用の1車線がバイクレーンとして開放されます。
そして10km以上つづくほぼ平坦路なので、ここで速い人はガンガン抜いていけます。
なのにこの開放された車線いっぱいに広がって通せんぼするグループがいたりすのが本当に迷惑なのですよ。
その結果どうなるかというと、左から抜けない→無理やり右から抜いてくるやつが出てくるという図式ができあがります。
気持ちはわかりますが、そういうやつは日本の高速道路で平気で左側車線から抜きにかかるようなマインドの持ち主ですので、抜く時に当然声もかけません。
そう。ほぼ100%日本人です。
恥を知れ、日本人。٩(๑`^´๑)۶

今年は特にハイウェイでの右抜きが多かった気がします。
怖いからちゃんと左から抜いてほしい。

ルートはハイウェイから逸れ、住宅地に入ります。そのまま少し走ると、噂の「ハートブレイク・ヒル」が出迎えてくれます。
MAPの右側の斜め矢印がある場所がその坂です。
ルート的には「何気なく右折したら、頂上まで見渡せる真っ直ぐな坂道があった」みたいな感じです。

「心臓破りの丘」なんて大層な名前を持っていますが、貧脚の私を持ってしても敢えてこう突っ込まざるを得ません。
「流石にそれは名前負けだろう」と。あれが「ハートブレイク・ヒル」なら、我が家のマンションの横を通っている道路は「アルチメット・ハートブレク・ヒル」と名乗ってもむしろ謙遜し過ぎなほどでしょう。

最大斜度は一瞬9%くらい(GARMINの小数点が表示されないモードの場合。ログ的には最高8.6%)にハネ上がりますが、そもそも1kmもない短い坂道ですから、ハートがブレイクする前に頂上に到着します。
健脚の方だと「坂なんてあったっけ? アンジュレーションはいくつかあったけど」なんて言うレベルでしょう。

貧脚の私としてはれっきとした坂だと主張しますが、そもそも貧脚はこんなところでヒルクライムモードになってはいけません。
できるだけ軽いギアを選び、シッティングでのんびり登ればいいのです。
HCRの100マイル完走を目指す私のような貧脚ライダーが心がけるのは「序盤では特に大腿四頭筋の疲労を極力抑える」ことです。

足がフレッシュで「余裕で登れるから」という理由で重めのギアを踏んだら負けです。ツケは後半で必ずやってきます。
ここは迷わずインナーロー。ケイデンスを稼ぐ必要すらありません。
後続にいくらぶち抜かれようが、軽いギアでできるだけ「楽」な速度で登りましょう。
そしてこの手の上りで使うべきは大腿四頭筋ではなく「ハムストリングス」です。

私はここは時速は4~5kmの「歩行者モード」でクリアしました。
記述の通り、今年は練習不足などで完走に不安がある私は、今までになく完走のための戦術を練っておりまして、特に第1エイドまでの2つの小さな上りでは大腿四頭筋を意識して温存する走り方を心がけました。
ハートブレイクヒルでは多分、個人的に過去最高の遅さです。

私とちがって同居人は低速走行が苦手。
なので前を走る私がドンガメモードに入るということを合図すると、追い越して、あっという間に登頂してしまいました。まあ、同居人の脚質は「強いて言えば」クライマーですしね。
このあたりは普段の朝練と同じパターンです。
私の後ろで「これ以上低速になると遅くなるとふらつく可能性がある」速度に達(速度まで低下したら)したら、声をかけて抜く。
私が意図的に「ここはけっこう遅く走る」ことを決めた場合は合図して先に行かせる、というもの。

私のような筋金入りの貧脚は、こうやって普段から「遅くなってもふらつかない」練習をしています。すなわち鍛えられているので歩くような速度でも走れるんです。
でも一定数いる「低速走行が苦手な人」はいきなりこれをやろうとするとふらついて危ないので、無理な低速走行はせず、ちゃんと登れるペースでいいと思います。

ただ、その場合でも「大腿四頭筋」は極力温存する走り方を心がけましょう。
というか、その辺の「楽をする走り方」も普段の練習が大事なんですけど……。
私は「速く走る練習」は全くしていませんが、遅くてもいいから楽に走る方法は色々模索していますので……。

※ちなみに私の脚質を「強いて」言うと「ダウンヒラー」です(休みたがりの脚質?)。(*^^*)

さて、ハートブレイクヒルを超えてしばらく走ると第一エイドです。
ここは敢えてスルーする人も多いです。
特にベテランで健脚の人が多くするーします。
理由は「進行方向とは逆に結構走ったところに位置している」からです。
コースに戻るには来た道をまた走ってくる感じで、要するにムダが多いのです。

しかし、私のような貧脚は迷わず寄ります。
ここではマラサダを提供していますので、それをちょっと楽しみにしているのもありますが、すべてのエイドで冷水とBCAAを補給するのが今回の戦術でもあります。


マラサダとオレンジ、バナナも胃に入れます。
特にオレンジはバナナより食べやすく口に合う味なのと、ビタミンCが摂取できるのでお得?なのです。
念の為に一口羊羹で炭水化物も補給。

そして屈伸運動をして大腿四頭筋の様子をチェックし、再出発です。

○第2エイド「カイルア・インターミディエイト・スクール」

【スタートから45.8km(80km折返しポイント←実はここで折り返すと90kmあるんですけどね)】

サンディ・ビーチパークを後にすると、すぐに「マカプウ」の上りが始まります。
斜度的には「ハートブレイク・ヒル」とほぼ同等。
ただし、直線ではなく、距離も少し短い(多分80%くらい)ものです。
その後は4kmほど海岸沿いを走ります。

実はHCRは海岸沿いを走る部分はかなり短いので、ここは貴重なポイントです。平坦ですし、海と空の境界線を眺めながらハワイイらしいサイクリング気分にひたりましょう。(^^)

その後、海岸線から離れて内陸部へとルートは進み、ジャングル地帯を走ることになります。
このあたりでは上り坂は一つ。
その後ハイウェイに戻り、ピークを一つ超えると再びハイウェイから離れます。
その後、往路は湖(水たまり?)の東側のルートを通ってカイルアの住宅地へと進んでいきます。

住宅地に入ると、第2エイドのカイルア・インターミディエイト・スクールまではもうすぐです。

過去の例で行くと、私はこの第2エイドでトイレ休憩を取るようにしているのですが、タイミングが悪かったのか去年は異様にトイレが混んでいて、けっこう時間をロスしました。
なので今年はここでのトイレはパスする戦術です。

もともと「行きたいから行く」のではなく「(160kmのライド中)念の為に一回は行っておく」為の儀式?のようなものなので、ここである必要はないのです。
あ、行きたい時は時間のロスより生理現象を優先しましょう。当然です。

ちなみに私の場合は老廃物系は汗でけっこう出てしまい、トライしたことはありませんが、多分ゴールまでトイレなしでも大丈夫じゃないかと思っています。

このエイドの名物?は、シェーブアイスです。
シェーブアイス、すなわち「かき氷」なのですが……グルメレポート的に表現すると、「日本のかき氷を知っている身としてはちょっと食べられたものではない」というのが正直なところ。
なんというか、日本の(名店?の)洗練された綿のような「かき氷」と違い、キメが粗くガリガリと硬い、まさに「氷」なので。
あとシロップの味が個人的にはエグいです。
これはノースショアのあの有名な店のシェーブアイスでも同様で、20年前に友人に連れて行ってもらってレインボーなヤツをワクワク期待して食べたところ「なにこれ?マズっ」となって以来、一度もたべたことがないのですが、今、なぜか超人気店、それも日本人観光客に人気なのが世界の七不思議なのですが……。

というわけで、食べたことがない人は、話の種にこのエイドのシェーブアイスはトライしましょう。
味は個人の好みなので、「美味しいじゃん」となればお得ですし、このエイドは帰路にも寄るのでもう一度食べる楽しみができます。
なので「私が不味い」と言ったからといって最初からスルーは人生の損失ですからやめておきましょう。
じゃあ不味いなんて紹介するなって話ですが、不味いものをマズいと言いたいのが私にかけられた呪いなので仕方がないのですよ。^^;

さて、シェイブアイスをディスっていないで、そろそろ出発です。
ここでもボトルにアイスと水を補給。
そしてルーティンワークのBCAAも摂取。
加えて、今回初めて「完走のための秘密兵器」として導入した梅丹の「2RUN」も摂取。
2RUNは戦術的に3回摂取する戦術をとっておりました。
その1回目がここ。
忘れずに摂れました。


トップチューブバッグに目につくように入れておいたのは正解です。
ついでなのでここでも一口羊羹をチュルっといただきました。
いちいちパッケージを開けずに、いわゆる「噛み出し」で食べられるのは実に手軽で、補給食としては理想的じゃないかと思います。

○第3エイド「セブン・イレブン(カイルア)」前編

【スタートから65km(120km折返しポイント)】

さて、次の目的地である第3エイドは、HCRで最も重要なエイド・ステーションと言えます。
というのも、ここが100マイルを目指す人の「関門」となっているからです。

具体的には午前10時30分までに第3エイドを「通過」しないとそれから先には進んではいけない、というルールになっているからです。
「到着」ではありません、「通過」です。
要するに10時30分には第3エイドを後にして(出発して)いなければならないのです。

私達といえば、完走の為の戦術として、前半はペースを意識的に抑えて走ってはいましたが、その足切りには余裕で間に合う状況でした。
早めのBCAA摂取もそうですが、新たな戦力である2RUNも聞いているのか、大腿四頭筋に全く疲れの兆候はありません。

要するに体調的には「すこぶる快調」なのでした。
これは過去最高に楽ちんというか体力的に余裕のある状況のようです。

「この調子だとかなり早くゴールできるんじゃ?」

などと鼻歌交じりに考えていた時でした。
突然「それ」に襲われたのです。

スタートから約55km地点。
第3エイドまであと10kmに迫った、とある交差点で「それ」は起きました。
パンクです(※サムズダウン? マークのあるあたりです)

原因は交差点のマンホール脇に空いていた穴。
穴と言っても、落とし穴的なものではなく、ひび割れたアスファルトの一部が剥離してできた、ざっと12cm×7cmほどの四角い凹みです。
ほぼ平坦路で、速度は25km/h以上出ていたと思われます。
いくらチューブレスといえど、その速度で角が尖った穴に突っ込んだらタダではすみませんでした。

後ろを走っていた同居人が「パンク!」と叫んだので、私はすぐに停止の合図をして路肩に自転車を止めました。
すぐ後ろに同居人がやってきます。
そう、パンクは同居人です。

私はその穴を視認していましたので、当然ながら回避していました。
しかし、同居人は「(景色を見てて)路面を見ていなかった」そうで、まんまと穴の餌食になったのです。

同じ進行方向の路肩には私の少し前方を走っていた人も止まっています。
よく見るとその前にも一人います。
そして同居人のすこし後ろを走っていた昔お嬢さんだった人もやられたクチのようで、我々の後ろで停車。
「前も後ろもやられました(´;ω;`)」
とのこと。

その穴的には「大漁大漁」ってな感じなのでしょうけど、いやいや、皆さん。落車とかしないでマジでラッキーでした。

そしてすでにお客さん?がいた関係で、HCRオフィシャルのサポートカーがそこにいました。^^;

おじさんのフロアポンプをアテにして、私達は順番待ちです。その待ち時間の間に例のパンク修理キットを試してみることにしました。
あのプラグで穴を塞ぐという、チューブレス用のアレです。

同居人は前輪のパンク。
シーラントを吹いているので、場所はすぐに分かりました。
が。
穴というより裂けています。それも2箇所。
一つは大きめで、もう一つはそれよりは小さい裂け目になっています。
こういうのは無理だろうなとわかりつつも、いちおうプラグを3本ほど使って太いものを作って試してみました。
でもとても塞がるようなものではありませんでした。

なので、チューブの出番です。
我が家の順番が回ってきましたが、タイヤやバルブの取り外しに少し時間がかかるので、オフィシャルサポートのおっちゃんには、先に前後ともパンクした女性の修理をしてもらいました。。

私はその間にチューブレス用のバルブを取り外すわけですが、コレが意外にガチガチにねじ込んであって少し格闘。^^; 超小型で軽量のプライヤーがほしいな、と新たなる物欲が頭をもたげた瞬間でございました。
その後タイヤを外すわけですが、これも流石にチューブドクリンチャーとは違って手では外れません。タイヤレバーの取り回しなど含めて少し手間取りました。

よく考えるとチューブレスタイヤを自分で外すのは初めてです。
タイヤビード(リムに引っかかる部分)を中央部に落としてからレバーを使って片側全部をリムから外します。次にチューブレス用のバルブを取り外した後、手持ちのチューブを入れてタイヤをはめようとするわけですが、その作業にもたついているところに、今度は日本人の助っ人が颯爽と登場したのでありました。
その人はHCRオフィシャルサポートでもメカニックでもなく、ツアーに帯同しているとあるスタッフの方でした(その後ネットで調べたところ、トライアスロンの日本代表強化選手にもなったことがあるような、要するにかなりマジ入ったイケメン系の方です)。

とはいえ、チューブレス。
流石に手だけでは入らないと観念したスタッフさんは私からチューブレス専用タイヤレバーを受け取ると力技ではめ込んでくれました。
そこへやってきたHCRオフィシャルメカのおっちゃん。
タイヤがハマったホイールを受け取ると、ぐるりとチェック。
そして私にフロアポンプを渡して「ちょっとだけ(空気を)入れて」と指示。
ゆっくり数回ポンピングしたところで「ストップ」がかかり、HCRオフィシャルメカのおっちゃんは再び吟味。チューブのねじれや空気漏れなどをチェックした後、GOが出て空気を本入れ?いたしました。

めでたしめでたし。
だったのですが、ツアー帯同スタッフさんの一言に覚醒です。
「急がないと時間、ヤバイですよ」
腕にはめたInstinctの表示をを見ると、確かにあまりのんびりはしていられない時間です。^^;

なんと、我々はここで30分近くものんびりと休憩していたようです。
いそいでホイールを装着。回してみてブレがないことを確認し、サイドプルブレーキの左右クリアランスを調整して再出発です。

魔の交差点から第3エイドまではざっと10km。
果たして我々は10時30分に間に合うのか?

つづく。

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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