なのでこのタイトルです。
画質とか使い勝手とかそんな些細な事? をガタガタ言う前に、まずは本当に28mm相当の画角があるのかどうかをチェックしないと始まらないと思うのです。
FUJIFILMはGRの対抗としてX70という28mm相当の単焦点レンズを装着したコンパクトカメラを発売していたのですが、これがとんだ「画角詐称」機でして、GRと比較してもかなり広め(つまり28mmより望遠より)のレンズでした。
というわけでそのFUJIFILMのいう「28mm」とやらは、GR(Ⅱ)の28mmと違うのか違わないのか、同じなのか同じじゃないのか。その辺をはっきりしてからレビューしようじゃないの、というのが前編の趣旨です。
何はともあれ比較です。
いつものところで歪曲チェックを兼ねて画角比較など。
いやもう、びっくりしますね。
色の違いに。(・∀・)
異世界の色を奏でるX100Fのプロヴィア。
対するは「リアル世界はンな色してねえよ」と、ツバを履きたくなるGRⅡのスタンダード。
同じ「変な色」なのに修飾する言葉が全然違うという……。
いや、色の話は止めましょう。
画角でした。
全然違いますね。
案の定、FUJIFILMの画角表示はギルティです。
こういうのを見ちゃうと、X100Fのそもそもの画角が本当に35mmなのかどうかという疑問が浮かび上がります。
38mmくらいじゃないの? とかね。
「何を言ってるんだ。RICOHがおかしいんだろ。GRⅡのレンズは26mm相当で、正しく28mmなのはFUJIFILMに決まっている」
なんていう人もいるかもしれませんが、RICOHがそんな事をして一体何の得があるのやら……。
「そもそも画角は無限遠にフォーカスを合わせた状態での画角だから」
と、蘊蓄を語ってツッコミを入れて下さる方もいらっしゃるかもしれませんが、上の比較で充分じゃね?
確かに無限遠じゃないけど、けっこう遠いよ?
でもまあ、そう言うんだったら無限遠で比較しましょうかね。
ということで、今度は無限遠、というか中心にある京都は北山地区の名も無い山(いや、たぶんあるけど)にピントを合わせた状態の画角比較です。
無限遠でも変わりませんね。
つまり、もはやいいわけできませんな。
同じAPS-Cセンサー。
同じ28mmというメートル法表記。
なのになぜこんなにも画角が違うのか????
結論。
FUJIFILMの28mmとRICOHの28mmは基準が違う(としか思えない程画角が違う)。