(初出:2011/06/24)
(ホテルのバルコニーから望むグロース・フィッシャーホルン(たぶん)手前の黒いのがアイガー/SD1/70mm)
天ヶ瀬@スイスです。
ええ、まだスイスにいて、夜中に目が覚めてブログのエントリ書いてます。
連日歩き詰めでクタクタで、夕食食べて風呂に入るとバタンキュー(死語?)で、こんな時間に目が覚めてしまうわけです。
ええ、二度寝しますけどね。
そう言うわけで昨日書ききれなかった「だから私は海外旅行が大嫌い」の続きを海外旅行先から。(>_<)
(チューリッヒ中央駅。鉄道の旅はここから始まる/SD1/17-50OS)
その理由は「タバコ」
海外、特にヨーロッパでは人がいる場所に行くのがものすごく苦痛です。
理由は、皆さん、ところ構わずタバコを吸っているからです。
もちろん屋内では喫煙が徹底されていて、そこは日本よりいいんですが、いったん扉を開くと、そこはタバコの臭い天国。
私は幼少のみぎりより気管が弱いのと嗅覚が(たぶん)人より敏感で、タバコが本当にダメなんです。
日本は比較的マナーがいいのでバス停など「逃げ場がない」ところで敢えてタバコを吸う人は頭がおかしい人だけなのですが、ヨーロッパは建物の外であれば吸ってオッケー、みたいなところがあって本当にどこでも吸っています。
ショッピングストリートを散歩しながらのんびりウィンドウショッピングとしゃれ込もうとしてもすれ違う人や店の前でたむろしている集団が男女問わずスモーカーで、タバコ臭とタバコの煙にさらされてしまい、いきおい外に出るのがイヤになるわけです。
ええ、私はタバコ臭のしないホテルの部屋に引きこもりたいんです。
スイスは駅のプラットフォームも喫煙OKなので、皆さん列車を降りて乗り継ぎの間の短い時間にここぞとばかりに吹かしまくりやがります。後ろを歩く私はいい迷惑です。遠く離れようにも喫煙率が妙に高いスイスの観光客が途切れるのを待っていると、乗り継ぎの列車に間に合わなくなるわけで……。
その辺のストレスを想像するだけで海外旅行に行くなんていう気にはこれっぽっちもなれないわけです。
(グリンデルヴァルト駅にて。昔と違って綺麗に変わってます/SD1/70mmMACRO)
それから盗難の心配。
日本人は本当に平和ぼけというかただのボケというか、アホ過ぎると思います。
私は幸いにしてまだ海外で盗難の被害にあった事はありませんが、それは「自分以外はみんな泥棒」だと思うストレスに常に身を置いているからに他なりません。
というか、私はアホなので店などにけっこう(重要な)忘れ物をしたりするんです。
今回もルータ代わりに持って行ったDesire HDをレストランに置き忘れたんですが、慌てて戻るとサーブしてくれていた気のいいイタリアの兄ちゃんが私の(T_T)を見るなり「おお、来た来た。これだろ?(いや、何を言っているのかわからないんですが)」と引き出しから出してにっこり笑って返してくれたり、と幸運に恵まれておりますが……。
つまり、そこまで用心していればなんとか生きていけるかもしれない、という事でしょう。(そうか?)
という事で、私がいかに海外旅行が嫌なのかをおわかりいただければ幸いです。
さて、そう言うわけでようやく海外旅行嫌いの私のスイス旅行備忘録の本編に入ろうかと思います。
そうそう、本編に入る前に(またかよ)、大前提を。
これはあくまでも「個人旅行」の備忘録と怪しい情報のエントリなのでいわゆるツアー旅行には何の役にも立たないと思われます。
Googleの検索で迷い込んでここへきて「ラッキー。スイス旅行の情報じゃん」的な方の中で、もしツアー旅行でスイスに行こうと思っている方は無駄な時間を過ごすかもしれませんので、ブラウザのバックボタンを押す事をオススメします。
さて、個人旅行でスイスに行く前にする事は、
1)エアの手配
2)宿の手配
3)持って行くカメラの選定
という三大作業が待っています。
今回、目的地はグリンデルヴァルドとツェルマットという事にします。
なぜなら私の今回の旅程がそれだからです。
日本から行って帰って(帰れれば)二週間の旅程です。
二カ所滞在二週間とかいうツアーはまずないと思われますが、本来最低でもそのくらい欲しいところです。
もしくは一週間の旅程でグリンデルヴァルトかツェルマットのどちらかに滞在、というものでもいいかもしれません。
そう言うわけで目的地は決定している事、それがグリンデルヴァルドかツェルマットである事、という前提の人にはちょっとだけ役に立つ、もしくは最新情報には鳴る可能性は否めません。
1)エア
ビジネスで行きましょう。
1st.クラスでもいいです。(内航空会社もありますが)
私はもはやエコノミークラスで海外に行くなんて考えられません。
エコノミークラスの海外旅行を年一回行くくらいなら、三年に一度でいいからビジネスで行くべきです。
ビジネスクラスのいいところは、
・アホなツアー客が少ない
・アホなレベルの客が少ない
・ガキが少ない
・CAがちゃんと親切
・優先的に乗車できるので、エコノミークラスの長蛇の列を尻目に(多くは横目)楽々、しかもすいすい乗車できる
・ハットボックスがほぼ独占できる
・機内に入り、着席したとたんにたいがいは飲み物サービスなどがあってすぐにくつろげる。
・とにかく寝やすい。
・優先されているので、ターンテーブルからすぐに荷物が出る。
などなど。
当然食事もエコノミーとは全く違いますが、私は機内食ってどうでもいいのでこれは割愛。
むしろ食事より食器がきちんとしたもので出されるところが気に入っています。
そう言うわけでエアは無理してでもビジネスにしましょう。
とれなければ行くのをやめましょう。
2)宿の予約
宿は当たり前ながら飛行機で過ごすよりも長い時間滞在する空間なので重要です。
行動の基地でもありますから、慎重に決めたいところです。
もちろんお金に糸目を付けなければいいホテル、いい部屋をゲットする事は簡単ですが、私のような普通のサラリーマンにはさすがにそれは難しい注文です。
私は旅行代金とは、予算引く飛行機代、その残りをいかに有効に使うべきかという考えで宿を選んでいるので、ホテルはいつもそれなりです。
とは言ってもひどいホテルだと旅行そのものが楽しくなくなるので、そこは注意深くチョイスする必要があります。
今回、グリンデルヴァルトとツェルマットという二カ所の観光地に滞在しているわけですが、どちらも何度か訪れているので土地勘というか、町の主立った地図や土地勘は持っているので、ホテル選びは簡単でした。
というか、知っているホテルや泊まって快適だった勝手知ったるホテルをチョイスしただけなので、あんまりお役に立てる情報ではないかもしれません。
アドバイスをするならば、個人旅行ですから、出来るだけ駅から近いホテルが快適だと思います。
もちろん離れているホテルはシャトルがあったりタクシーで行くというチョイスもあるのですが、ハイキング基地である両村は、そのハイキングのターミナルとなる駅に近いかどうかは大きな着目点ではないかと思うのです。
それから、特にグリンデルヴァルトはアイガーが部屋から見えるかどうかも気にした方がいいでしょう。
私はもちろん駅から至便でアイガーが見えるバルコニー付きの、勝手知ったる清潔できもちのいい、かつ廉価なホテルをチョイスしました。
下の写真は今回の宿のベランダからの眺め。
天気の悪い日(と言うか、雨)と晴れた時の眺望の差をごらんあれ。
レンズが違うので比較には鳴らないかも知れませんが……。
なお、どうでもいい事ですが、右側に移っているHOTEL REGINAは新婚旅行で滞在したホテルです。
今はもう高すぎて二度と泊まる事もないと思われますが、このホテルのバルコニーは広くてとてもすばらしい眺望です。駅の隣ですし場所も最高。オススメしておきましょう。
(SD1/17-50mmOS)
(SD1/17-50mmOS)
ツェルマットについては、実は三度目なのですが、過去二回目はいずれもスキーをしに行っただけなので夏のロケーションが未知だったのですが、結局そのスキーでお世話になった非常に居心地の良い宿をチョイスしました。
駅から徒歩二分くらいで、ゴルナーグラートへ行くにも走れば一分程度の立地でアクセス性も悪くない感じです。
もともとハイキングでもスキーでも列車やケーブルカーにのらないと話にならないわけで、そういう意味では同じかもしれません。
マッターホルンビューにこだわると、ツェルマットの場合はかなり外れにいかないとダメなので、そのへんはトレードオフというところでしょう。
まあ、ちょっと散歩すればマッターホルンはすぐそこに見える村なので、どちらを優先するか、でしょう。
そういう意味ではグリンデルヴァルトも同じですけれど、グリンデルヴァルトはほとんどどのホテルでもアイガービューとそうでない部屋をチョイスできるので、だったらアイガービューを、というお話です。
マッターホルンの場合はそうは行かないという事でご理解下さい。
一カ所に七泊以上滞在するのなら、貸別荘がオススメです。
とても可愛くて豪華な貸別荘がけっこうリーズナブルなお値段で借りられます。
もっとも私はまだ借りた事がないのでアレですが、もしそういう旅程を組まれる方は考えてもいいかもしれません。
という事で長くなったので3のカメラチョイスは次回に。