えっと。
まずは大きさをRX1Rと比べてみたよ。
まあ、こんな感じ。
一緒に頼んでいた自動開閉キャップが品薄でまだ届かないので、仕方ないからレンズ保護はオリンパスの43mm径のフジツボフードでまかなおう事にしました。
まあ、こんな感じ。
予約するだけの引きはなかったにも関わらず、発売後数日経ってから入手を決めて、本日届きました。
なんというか、新しい車を撮る為のカメラを新調する、という感じ?
EVOQUEの時はRX1Rがソレだったんですが、XC60はやっぱズームだよね、というわけで。
色々気に入らないところはあるものの、現時点でもっともXC60っぽいカメラな気がします。
コンパクトSUVで、一番ユーティリティが高い(と私が思う)のがXC60。
コンパクトカメラで、もっともユーティリティが高い(と私が思う)のが結局LX100かな、と。
すなわち
1)大きめのセンサで、
2)レンズが明るくて
3)広角側が24mm相当始まりで
4)手振れ補正がついていて
5)それなりにコンパクトで
6)EVFがついている
というところが。
可倒液晶やタッチパネルがないので予約しなかったし、買わないだろうなとは思っていましたが、それを許容すると一番ピッタリくるかな、と。
明日から絶賛持ち歩きで撮りまくりますが、取りあえず初日の印象は……
「自動開閉キャップが届いてない!」
です。
このフジツボフィルタ、さすがに盛大に蹴られますね、24mmだと。
28mmでも蹴られます。
なのでキャップが届くまで35mmスタートのカメラとして使おうか、と。
厳密に言うと35mmでも左側上下がビミョーに蹴られるんですが(なぜ右側は蹴られない?)、気にしません。
「どんだけレンズキャップするのが嫌いなの?」 って事ですね。
ええ、レンズキャップするくらいならコンパクトカメラなんて使いませんよ、私。
保護フィルター? ンなもん付けるくらいならそのカメラ(レンズも)使いませんよ、私。
なのでたいがいの場合、レンズの前にフジツボフードつけただけの状態で鞄に放り込んでます。
コイツはRX1Rなんかと比べても一回り以上コンパクトなので、初日からテンション上がって持ち歩く気になりまくりです。
だがしかし!
まずは文句からだ! (・∀・)
Panasonicの担当者、出てきやがれってんだ、べらぼうめ! みたいな?
ということで、まずは各種設定をしていて感じた事を。
→F1、F2、F3の三つ。
そのうちF3はデフォルトではLVFと背面ディスプレイとの切り替えボタンにアサインされていて、LVFの切替をオートオンリーで使う人にとってはカスタム用ボタンになり得ますが、切り替えボタンが必要な人にとってはプログラマブルなボタンは二個しかない、という事になります。
同様にWiFiで写真共有を頻繁にやるようなスタイルの人にとってもプログラマブルなボタンは一つ減ります。
なので敢えて言っておきます。
「なんで録画ボタンをプログラマブルボタンとして開放しないのか!」
4K動画が売り? ちゃんちゃらおかしいぜ。 言い訳になってない。なぜなら録画ボタンのON/OFFをカスタマイズ可能なのだから。売りなんだったらOFFにさせる事自体がNOのはず。つまりOFFにさせる事と他の機能に割り振るのを同列に扱え、という事です。
GX7なんかも同じですけど、この辺はもっと柔軟に対応して欲しいところです。そっちが売りにしようがしまいが、この手のカメラを購入する人で、動画なんて撮らない人の割合はよりチープなカメラより高い割合のはずですから。
このカメラで動画を撮る人は動画ボタンを動画ボタンとして使えばいいでしょう。でもスチル重視のユーザーの事をPanasonicはもっと考えるべき。オリンパスを見習え!
つか、このボタンについてはSONYも同じスタンスですね。境目が曖昧になってきているとは言え、基本的にスチルカメラだろ、これ。
度しがたい。
シャッターボタン横、という一等地に存在するボタンです。
これもプログラマブルボタンにして欲しいところ。
動画と同様で「フィルター? ンなもん使わねえよ。使わない機能にボタン一つ割り振ってんじゃねえよ、このスカポンタン!」と言わせていただきたい、という人が結構いるのでは?
私はフィルター使いますので「フィルター機能をもっと使って欲しい」というこのボタンに託したPanasonicの強い思いは伝わりました。
要するにこのFILTERボタンを押すと、オリンパスでいうとモードダイアルの「ART」に合わせたのと同じ状態になります。んで、好みの(アート)フィルターを選ぶ、というワケなのですが、そのロジックには大きな落とし穴があって……。
「選んだフィルターはメモリされない」
んですよ。
オリンパスだとARTモードにすると前回選んだモードがデフォルトになってます。
が、Panasonicはそうじゃない。
なぜならこのFILTERボタンが「フィルター選択モード」に行く為の一方通行ボタンだからです。
モトのモード(たとえばP=プログラムオート)に戻る為に私が発見したメソッドは3つ。
1)FILTERモード内で「フィルタなし」を選ぶ
2)電源をオン/オフする
3)iAボタン(コレについても文句があるのですが……それは後述)を1回(もしくは2回)押す
この場合、次にFILTERボタンを押すとデフォルトが「フィルタ無し」になっていて、そこからまた好みのモードを選ぶ必要があるんです。
この操作ロジック、マジでアカンと思いますよ、Panasonicさん。FILTER使って欲しいからわざわざ独立ボタンつくってんでしょ?
なのになんで毎回選び直させる?
いくらフィルタがあっても、使っているうちに好みはいくつかに固定しちゃうでしょ? そのモードを毎回毎回選ばせられている身にもなってくださいな。
FX100って、モードダイアルがないんです。たぶんそれが(も?)売りなのでしょう。
なのでこんな事になってるんだと思います。
元凶は露出補正ダイアルです。
私は個人的には「露出補正を独立した専用ダイアルにするな」というスタンスです。
SONYのRX1Rもこの方式ですよね。主にリタイヤした老人に買ってもらおうとしているのはわかりますが、デジタルカメラで露出補正にダイアルつかうとか、考え方が昭和、いやむしろ大正です。
せっかくレンズと十字ボタン回りにダイヤル設けてるなら、それを活用させろよ、と。
十字ボタンの上下を露出補正に当てるとか、そういうカスタマイズさせれば良いでしょ?
個人的にはGRの右上にあるような上下のシーソー式ボタンみたいなのを作ってそれに割り当てさせるとかするのが使いやすいと思うんですけど。
「視覚的にわかりやすい」
「電源OFFでも露出補正の状態がわかるのでミスがない」
なんてのが独立専用ダイヤル派の主張ですか?
やかましい!ヽ(*`Д´)ノ
私に言わせれば電源OFFで露出補正がリセットされない方が面倒で分かり難いぜ!
「オレは基本的に-0.3EVだから」
なんて連中には設定ほじくってイニシアル補正に入れとけばいいでしょうが。
色々触っていても、カスタムしたモードを呼び出せば、いつでもそれで撮れる方がよほどありがたいんですけど。
ええ、私はSONYや富士フイルムのおかげで露出補正されたままで撮り続けた事が何度もあります。
ディスプレイにも表示は出るんですが、なんかこうもっと露出補正部分は目立つようにしてもらえませんかね。赤くてフラッシュし続けるとかね。
いえ、このカメラ一台しか使わないってんならそりゃあなんだかんだ言っても慣れますけどね。そんな人今時少ないんじゃないかなあ。
好みだと言われればそれまでですし、Panasonicが想定しているユーザーのセグメントがアナクロな(アナログではない)独立した露出補正ダイアルを必要としている人なんだと言われれば私はセグメント外の人間なんでしょうけど、それでもユーザーですからね、気に入らないところは気に入らない、と言わせていただきます。
まあ、何が言いたいかというと、モードダイアルがないおかげで、面倒な事になってるぜ、パナソニックさんよ、という事です。
このFILTERボタンについては、ちょっとだけ知恵を絞れば解決出来そうなんですがね。
「FILTERモードから抜ける」という概念を持たせれば良いんです。
一番いいのは1回押すとFILTERモード。もう一回押すと(FILTERのチョイスはそのままで)FILTERモードから抜ける、というもの。
操作ミスで何度も押す人が出る、というのならば長押しで抜ける、でもいいと思います。
あと、フィルターのブラケット機能も案の定未搭載ですな。ご自慢のFILTERを使って欲しいのなら、ブラケット機能くらい付けろよ、スカポンタン! エラそうだと言われようが言わせていただきますが、全体的にマジで考え方が浅いと思いますぞ、企画陣のオツムのレベルが……いやいや、そこまでは言うまい。考え方の底が浅いというに表現に留めましょう。
オリンパスのARTフィルター機能の使い勝手をもう少し見習って欲しい。
これもシャッターボタンの手前という一等地にあるボタン。大きさ、形状はFILTERボタンと同じ。
企画者のオツムの弱さ……じゃなくて底が浅い商品企画のもう一つの例がこのiAボタン。
これもある意味モードダイアルの代わりのようなものなのですが、要するにフルオートモードであるPanasonicの売り物の「iA」モードと、その他のモードをトグルするボタンです。
普段のモードから、フルオートモードのiAモードにする場合、このボタンを押します。もう一度押すと、こっちはiAモードを抜ける事ができます。
「惜しい」というのはモードダイアル的なフレーバーをちょっとでも機能付加させればもっと使い勝手がよくなったのにってことです。
私の要望。
「二秒程度の長押しで、カスタムモード選択画面を出せるようにしてほしい」
これです。
現状ではFnボタンにそれを割り当てるか、メニューをほじくって変えるかしかないカスタムモードチョイスですが、このボタンを長押しさせる事により呼び出せれば便利になるんですがねえ。
アイリス優先モードとシャッター速度優先モードはダイヤルで簡単にチョイスできるのだから、モードダイヤルとかいらないよね? と考えた結果がこの体たらく。
さすがに露出補正ダイヤルをモードダイヤルにしろ、なんていうのは不可能でしょうから、ここは一つファームウェアを弄る事で実現できそうな上記二つについては是非やって欲しいと思います。
主に私が喜ぶ機能ですが、私だけじゃなくて多くの人が歓迎すると思うんですけど。
デメリットもないと思います。
「使いにくい!」
マクロモードについては、AF・マクロAF・MF という切り替えレバーで設定します。
通常ではあまり寄れませんが、マクロモードにすると広角端でレンズ前3cm、望遠端で30cmまで寄れるんです。
でも、レンズ鏡胴にあるこのレバー、実に使いにくい場所にありますし、操作フィーリングも良いわけではありません。レバーちっちゃいし、これから寒くなるとグローブして操作するなんてムリだな、と思えます。
アスペクト比選択レバーも同じように鏡胴部にありますが、アレはまだいいんです。しょっちゅう変えるものでもないでしょうし。
でも、マクロモードと通常モードの切替は頻繁にするでしょう? 少なくとも私はアスペクト比なんて1年に一回も変えませんけど、マクロモードはちょっちゅう使いますよ?
ここはボタンでしょ? 一度押したらマクロモード。もう一回おしたらマクロモードオフ。それでいいじゃん!
背面にボタンを設置する場所がないっていうのはわかります。だから録画ボタンをプログラマブルにしろっ言ってんですよ。
ついでに十字ボタンも全部プログラマブルにして下さいな。そのうちのどれかをマクロ切替に割り振りますから。AF・MFもボタンで切り替えた方がいいってわかってんでしょ?
なのでめんどくさがり屋の私がどうしているかというと、今のところの妥協点として、マクロの時はiAボタンを押してiAモードにして、それで撮っています。iAモードはマクロ域までカバーするモードなので。
iAモードってフォーカスポイントまでお任せのフルオートですから、そりゃあ、色々イラっとしますよ。でもあのレバーを操作してマクロモードにして、また戻して、なんて事をやるよりはナンボかマシだと思っています。
ということで、昨晩~今朝にかけていじり倒して使ってみての今のところの文句はこのくらいかな。
あとは非常に気に入ってます。
というか、LX100は一つの理想系だと思ってます。
点数を付けると、十点満点で8.5点くらいあげちゃいます。
それくらい評価してるんです。
なのでもうちょっと何とかなるともっともっと良くなるのになあ、と。
以上、超簡単Impressionでございました。