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★故郷はトゥオネラ【OLYMPUS OM-D E-M5】

(初出:2012:04:16)


◆第一声(2012年3月31日)

朝イチで二台とも来ました。(・∀・)
偉いぞ、クロネコたん。

とりあえず色々いぢり中。

第一印象は、銀が思っていたよりかなりいいなあ、と。
黒は予想通り。
どっちもいいかも。

◆ショートレビュー その2

はじめて見て、触ったのでまずは第一印象。
デザインは「惜しい」という感じです。
いわゆるペンタプリズムの部分が、なんかこう、高すぎますね。
特に裏から見ると屋上屋を重ねる、というか要するに二段になっているようにしかみえなくて、二段目を切り取りたい衝動に駆られること必至です。
これをして「かっこいい」と思う人とは私はたぶん美学について議論を戦わせることは放棄します。

狭義のデザインについては、ほぼその一点のみにネガが集中していますね。
その他のハンドリングデザインや操作性にカンするインタフェイスは「とても上等」だと思います。
サムレストはかなり有効ですし、少し膨らませたグリップも必要にして充分。
シャッター周りのダイアルなどはクリック感も感覚に対する反応乖離がすくないと思います。
NEX-7はこのダイアル回して反応する、というシンクロ部分の感覚がワンテンポおくれてやってきてイラっとするのですが、E-M5にはそれがないです。


そして、スイッチが独立したレバー式になっているのはもう、◎を五つくらいあげます。

黒と銀ですが、張り皮のエラストマーのフェイシアの仕上げが違います。
Webの画像で見ている限り、どちらもマッチしているなと思っていましたが、予想以上に銀がいいです。
黒は予想通りにいい、という感じ。
銀塗装はかなり安っぽいんじゃないかと思っていましたが、なんのなんの。予想よりは相当いいと思います。
というか、私、銀がかなり気に入りました。

というところで、いわゆる見た目のデザインに対する私の評価は、百点満点で、20点です。(・∀・)

持った時に予想より重い感覚が「イイモノ感」をそこはかとなく漂わせていて、買った人の多くは満足するんじゃないかなあ、と思います。


◆ショートレビュー その3

標準ズームの12-50がかなり気に入りました。
パワーズームが特にいい感じです。
別レバーが付いているわけではなくて、ヘリコイドを一段向こう側へ押しやるとパワーズーム。それが嫌いな人は手前に引けば通常のズーム。
ヘリコイドをぐるぐる回す必要が無くて、私はパワーズームが断然いいと思いました。
GX PZ14-42mmはレバー式で、あれはアレで慣れると悪くないんですが、オリンパスのこの方式の方が断然使いやすく思います。

問題はマクロモードで、これはボタンを押してヘリコイドをパワーズームよりさらに向こう側へ押し出してやる必要があるのですが、これがちょっと面倒です。
ボタンを押しながらヘリコイドを押しやるのは片手ではやりにくいので普通の人は両手を使う事になると思います。
とっさに寄りたいと思った時はイラっとするのではないでしょうか。
私は幸い片手でできますが、撮影中にシームレス、というわけにはさすがにいきませんので、もうひと知恵欲しかったところですね。

このレンズ、基本的に暗いのに併せて描写は普通というか、特に遠景などをとるとびしっとしない感じで凡百の光学性能と言っていいと思いますが、補正で変な形に歪まないのと、インナーズーム、員名フォーカスで全長が変わらないのがスマートです。何より使い勝手に優れている事。加えてレンズキットの場合、価格が非常にリーズナブルという事を考えると良いレンズだと思います。
全長が2/3でこれを達成できるとモアベターなんですが、インナーズムという事を考えるとなかなか難しいのでしょうね。


さて、E-M5。
まだ半日程度しか使っていませんが、現時点で思った事をとりとめもなく。

1)ホールディングはなかなかいいです
個人的にはそもそもバッテリグリップは不必要なので使う場面は限られます。
これでこのカメラは充分だと思います。
バッテリグリップは一応好奇心で購入しただけ、みたいな?
そもそもあんなものをつけるくらいならα900+純正バッテリグリップを使います。
ただ、一台(1マウント)主義の方には、このバッテリグリップ、かなり良いオプションだと思います。
PEN系では1マウントでがっつり色々とる、というのはちょっと違う感じでしたが、これがあるだけでそうする決心が付く方も多いのでは?

2)ボタン類のフィーリングが悪い
相当悪いです。
これは防塵防滴のゴムのせいだとはわかっていますが、もう少しコクっした節度が欲しいところです。
現状はブニュっという感じで押下感がだらしない感じなので。

3)ダイアルのフィーリングはまあまあ
シャッターボタン周りのダイアルは回すフィーリングも良いのですが、メインダイアルと思しきダイアルは取り付け剛性が低く、普通に親指で回しても軸がグラグラ動く感じでキモチワルイです。
これも防塵防滴のゴムが軸受けの遊びになっているからなのでしょうが、何とかして欲しいところです。
モードダイアルのようにケースに一部を固定させるような感じ(要するに半分くらい埋没)にするとグラグラ感が無くなるんじゃないかなあと思うのですが。

4)チルト式有機ELの動きがぎこちない
というか、とっかかりが固すぎる気がします。
NEX-5NとかNEX-7を使っていると、これが実に気持ちよく引き出せるわけです。絶妙なトルクで動いてくれるのは快感です。
それに比べるとE-M5はググーっと力を加えていくと唐突に動き出す感じでリニア感がまったくないんですよね。
この変はチューナーのデリカシーがないと感じました。
使っていくうちにスムーズになるというよりは慣れる感じで実用にはまったく関係ない部分ですが、こういう部分にいわゆる「差」を感じます。

例えにするのは不適当かもしれませんが、国産とある程度のクラスの輸入車との大きなフィーリングの差の一つが、ウインカーレバーのタッチです。
もちろん輸入車でも色々ですが、ここではドイツ車との比較をさせてもらうと、国産車のウインカーレバーは本当に軽薄で安っぽいタッチに感じます。
機能にはまったく関係しませんが、ステアリングホイールを除くと、ある意味で最も多く使う車のインタフェイスの一つなので、この部分のフィーリングがダメだととたんに興ざめしてしまうんですよね……。
十万円二十万円のモノなら飽きたらすぐに買い換えれば済むことですが、クルマはさすがに私でもそれなりに長く乗るものなので、その辺が気に入らないとダメです。
誤解の無いように付記しておきますと、レクサスの上級車でも×です。
VWのポロやメルセデスのAクラスと言った半額以下の安いクルマの方がよほど高品位なフィーリングなので。

何が言いたいのかというと、有名ブランドの服を着て、ガラクタで着飾っても、高級な人間にはなれないということです。
カメラは人間ではありませんし、E-M5は高級カメラですらなく、ただの使い捨ての消耗品の一つです。
変なところにコストをかけられないのは私とて大人なのでわかってはいるつもりですが、NEX-5でずいぶん以前に成し得ているこのフィーリングをマネできないはずはないんじゃないかとも思うわけです。
画質なんてどうでもいい(個人的には今のこのクラスのデジカメは全部、私の要求水準の閾値を超えているので)から、こういうところに私はこだわって欲しいと思います。

5)EVFはすばらしい
VF-2との違いは私にはわかりませんでした。
つまり、それくらいいい、と。

6)新しい手振れ補正機能には舌を巻いた
いや、Nikon 1 J1と10-30mmの組み合わせの手振れ補正が私的過去最高の手振れ補正力だと思っていましたが、あっさりとコイツはそれを塗り替えやがりましたですよ。
1.6秒でビシっと。
そりゃもう、ビシっと止めてくれちゃったのを見た時は開いた口がふさがらないというか、腰が抜けたというか。(いや、言い過ぎですけど)
いやまあ、写真(等倍切り出し)を見ていただければおわかりの通り、ちょっとだけブレてるんですが、個人的には全然おっけーッスよ。(・∀・)

7)Eye-Fiが普通に使える
E-P3のようにスイッチonして5秒くらいまたされる感はまったくなく、普通に起動します。
今のところ転送エラーも皆無で、サクサク転送してくれています。

これを見てわかる通り、E-P3はEye-Fiに関しては欠陥商品だと思います。
ファームウェアではどうしようもないのでこのまま放置なのでしょうね、オリンパス。E-P4では治っている(とは言わないか。まともに稼働するモデルである、というべきでしょうが)と期待します。

8)アートフィルター(笑)
いや、なんかもう笑っていられなくなっている社会現象ともいえるアートフィルターに「りー……なんたら」という新しい効果が加わりましたが、これはけっこう好みです。
まったく持ってどこまでカメラ任せやねん? 的な機能、ここに極まれりみたいな感じですが、とりあえずボラリエをパシャリ。右のダイアルはオプションの極軸望遠鏡だそうで。いるだろうな、と思って買ったんですが、めんどくさいので使わないだろうということが判明。要らぬ買い物でございました。
こんなもので真剣に北極星に合わせても、カメラ着脱してる間にズレまくることが充分予想されるので、本体ののぞき穴で充分だと思いました。


で、見た目の評価はあのペンタプリズムの後ろ姿のひどさを許せない心の狭い私が付けた点数は100点満点中20点でしたが、ざっと使ってみての操作性については、85点を上げたいと思います。
ちなみにハードウェア的インタフェイスの官能評価は55点くらいです。

というところでお休みなさい。_ノ乙( 、ン、)_

・ショートレビュー その4

E-M5のAFは雲に合う。
NEX-7は無理。
Nikon 1 J1も苦手。
GRD IVには無限遠固定モードがあるから、まあいい。
でも、E-M5のAFは姑息な手段はひつようない。ちゃんと合う。
これはまあ、大したものだといつも思う。
OLYMPUSとPanasonicのミルクスはちゃんと空が撮れるという点でストレスがなくていいといつも思う。


刻々と変わってしまう雲の形。
「あ」っと思ってシャッターボタンを半押しにしても、心のつぶやきを生んだ形を留めるのに間に合わないカメラは、やっぱり半人前。
その点、E-M5はちゃんとゴジラが火を噴く雲の形を留めてくれた。
これがNEX-7だったらまったく違う形になってしまっていたと思う。
特に、風の強い日は、風と同じくらい強くそう思う。

さて、E-M5。
現時点での不満は、ACR(Adobe Camera Raw)に(「に」じゃなくて「が」だけど)対応していない事。
NikonやCanonの、プロが使うような機種だとあのAppleでさえRaw対応は迅速なのに、ミルクス対応は「ま、そのうちね」的な感じがしないでもない。(どっち?)

まあ4/23にPhotoshop CS6が発売されるわけで、それに合わせる形で早晩対応してくれるとは思うけど。

◆ショートレビュー その5(最初、「その後」と変換された(・∀・))

E-M5で私が期待していた機能アップの一つが、AFの自動追尾機能です。
トラッキングAFとか言うヤツです。

具体的にはAFターゲットをシャッターボタン半押しでロックオンしたら、その後構図を変えようと、ロックオンした被写体をフォーカシングし続けるという機能で、多くの人は動体用に考えていらっしゃると思うのですが、私は最も光学性能がいい(はずの)中央部分でAFをして、その後で構図を変えるという、いわゆる「半押しAFロック」の便利版として使っています。あ、あと手持ちのマクロ撮影なんかにも便利ですね。

オリンパスに限らず、最近は各社のカメラに搭載されている機能ですが、シャッター半押し、つまりAFロックのノリで使えるオリンパスの方式が一番使いやすいと思います。
というのは、Nikon 1系だとOKボタンで追尾スタート。解除もOKボタンみたいな~という感じで、私はどうにもなじめません。

だがしかし、です。
これ、なぜかミルクス=MILCS(Mirrorless Interchangeable Lens Camera System) のE-P3よりコンパクトのXZ-1の方が歩留まりが良くて、というかE-P3はしばらく我慢して使ってみましたが、個人的には使い物にならないと判断して、この頃はまったく使っていませんでした。

その追尾AFがE-M5だとどーかなー? って思って、さっそく色々使ってみたんですが……。
個人的にはダメですね。
これ、私のようなAFロック後、構図決定用途としてオリンパスは考えていないんだな、ということがようやくわかりました。
動画用?
というのも、ロックした後も、微妙にビクビクとフォーカスを続けるんですよね。
ええ、テーブルに置いて、静物にフォーカスしているのにもかかわらず、です。
これが手持ちでもビシっと決まることもあれば、ビクビク動き続ける事もありーので、全然安定しないんですよね。
追尾自体はそこそこ満足できる能力を持っているのですが……。
ちなみに、12-50mmだけの現象ではなく、45mm F1.8でも同様です。
この点に関してはE-P3からたいして進化していない気がします。
とても残念です。
でも、この機能で残念がっているのは全世界を見回しても私くらいかもしれませんが……。

※写真はイメージです(なんの?)


◆ショートレビュー その6

タイトル 「イラっとくるE-M5」

いやあ、イラっと来ますよね、E-M5。
何がイラっと来るかって、有機ELですよ、タッチパネルですよ!
というか、EVFですよ!!
要するにアイセンサですよ!!!

1)有機EL(ついつい液晶と呼んでしまう)をチルトさせる
2)タッチする(もしくはタッチしようとする)
3)有機ELがブラックアウト
4)イラっ

これが続くと

4)ムカっ

にグレードアップ? します。
つまり、アイセンサの感度がセンシティブ過ぎるんじゃなイカ? と。

またE-M5のアイセンサの位置も悪いと思います。
ファインダの右側にセンサがあるんですよね、E-M5。
これ、ファインダ位置が有機ELの右上にある事が徒になって右利きの人だとほぼ全滅じゃなイカ、と。
アイセンサ側から手がくるので、ブラックアウトしちゃうんです。
左利きの人はそこそこ助かる場合もおおいかも。

感度調整がないようなのですが、ご一考いただけないかと。
同じようなアイセンサのNEX-7はファインダ自体が本体の左端にあるのでそれほどイラっとしません。むしろNEX-7はストラップに反応しすぎる気がします。(位置的にも)

感知範囲は2mmとか、せいぜい3mm程度でいいと思うんですよ。
まあつけまつげの人とか色々いらっしゃるでしょうからユーザーが感度パラメータをいじれるのが一番いいんですがね。

あ、ファインダがらみでついでに苦言を。
これは私の個体だけなのかもしれませんが、EVFの視度調整がイマイチビシっといかない感じです。光学系のセンターが出てないような気がしてなりません。
VF-2はそれはもうビシっと決まってくれるんですが……。
もっとも私の目の体調(目の調子ともいう)が悪かっただけなのかもしれませんが。

※写真は「これを押さないと有機ELに画像が出ないぞ」ボタン。


◆ショートレビュー その7

3/31以来、肌身離さず? E-M5を使ってみての一応の暫定結論を。
「標準ズームはいらない」
です。
ええ、悪くないレンズだと思います。
最初は私も気に入ってました。
135版換算で24-100mm相当なのはとてもいいと思います。
28mmじゃなくて24mmというところが表現力に余裕があると思いますもん。
さらにインナーズム、インナーフォーカスはやっぱりスマートですし、鏡胴保護の面でもいいと思います。

海外旅行などで「極力荷物は減らしたい」「でも、せっかくの海外旅行なんだから、コンパクトカメラじゃヤだ」というジレンマに答えるのが、E-M5と12-50の組み合わせだと思います。
もちろん、このE-M5がμ4/3として初めての人やミルクスとして初めての人にもぴったりなレンズでしょう。
なんてたって、マクロモードがあるのは素敵です。
接写、楽しいって思う人が増えるはずです。
いえいえ、コンパクトカメラばかり使っている人の方が接写の楽しみを知っている人がおおいかもしれません。結構寄れるカメラがありますから。

し・か・も!
E-P3でもさんざん褒め称えて? いますが、オリンパスにはもっともっと誇っていい「デジタルテレコン」機能があります。
E-M5にもちゃんとデジタルテレコンがあって、他社ミルクスでは無用の長物と化しているあの赤ポッチの「録画ボタン」を、このデジタルテレコンに割り当てられルんです。
これを使えばマクロ機能はもっと輝きますし、あと少し寄りたいけど、あと少し近づきたいけど物理的に無理、なんていうシーンでポチっと押せば、×2のテレコンバータの役目を充分果たしてくれます。
もちろん切り抜き後の保管拡大で、RAWでは通常画角のモノしか記録されません。
是非RAW+jpegで。

話はE-M5や12-50からちょっと脱線しますがお許しください。
E-P3からこっち、私はガシガシデジタルテレコン使ってますが、ここに来て確信しました。
だから声を大にして言いましょう。

「光学式のリア・テレコンバータなんかより、デジタルテレコンの方が画質がいい」
「くたばれ! 高価なリア・テレコンバータ!」

そう、F値が暗くなるだけじゃなくて、画像に締まりが無くなるテレコンなんて、もう必要ない時代がやってきたんです。
クルマはいつまで経っても空を飛びませんが、二十一世紀は確実に思い描いた未来を見せてくれています。

VIVA! デジタルテレコン!
すごいぞ、デジタルテレコン!
そのうちデジタル・ワイドコンバータもできるといいな!
レンズ売れなくなるから、それはないとおもうけどね!!

とまあ、デジタルテレコン・ラブな私なので、食わず嫌いの人はお試しいただければと思います。
E-P3などに比べると、E-M5の動画ボタンはやや押しにくい位置にありますが、これは個人的には悪くないと思っています。
J1とかNEX-7とか、使い途がないくせに一番押しやすい位置にドドーンと鎮座ましましているのを見るとイラっと来ます。
動画などモードダイアルでいいんです。
動画好きな人の気持ちはわからないでもないので、百歩譲って動画ボタンがドドンとあっても良しとしましょう。
でも、動画ボタンを設置した場合、それを「動画ナンテドウデモイイ’s」な私達の(私の?)為に絶対カスタマイズできるようにしておく事、という国際法を作るべき!

数少ない国際保証書を同梱しているオリンパスは率先してその国際法を批准、遵守しているということなのでしょう。
先取り?

そういうわけで、「録画ボタンの憂鬱」という悲恋物語が一本かけそうなくらい、カスタマイズ不能な動画ボタンが大嫌いな私が、E-M5を嫌えるわけがありません。
なのでE-M5の話に戻りましょう。
ええ、12-50は「これ一本」的に悪くないレンズだと思います。

でも。
でも、です。
12-50はE-M5のせっかくの特徴をスポイルしまくるレンズであることもまた事実。
μ4/3の最初の標準レンズであるM.ZD14-42mm(無印)くらいの写りをしてくれれば、あまり不満はないのです。
でも、なんだかイマイチなんですよ。
そこで両者を比べてみました。


とりあえず取り付けて見た絵。
好みは色々あるでしょうが、銀ボディにつけるより黒ボディにつける方がいいように思います。
銀同士で銀の色が違うものを取り付けるのはどうもイマイチで。
銀には黒レンズの方が合うと思いますです。

で。
両方のレンズの広角端での解像感比較です。
それぞれ開放のf3.5と描写のピークだと思えるf5.6の二枚を、ピクセル等倍切り出ししています。
14mmと12mmなので画角に違いがあること、撮影した日が違う事などもあってフェアな比較ではないことは百も承知ですが、それでもM.ZD12-50はM.ZD無印14-42mmより数段劣るように思えてなりません。
まあ、皆さんは皆さんで判断していただければと。

 

◆M.ZD12-50mm f3.5

 

◆M.ZD14-42mm f3.5

 

◆M.ZD12-50mm F5.6

 

◆M.ZD14-42mm f5.6

なので!
E-M5が最初のミルクス、最初のμ4/3だと言う人は、是非是非是非、もう一本レンズを買って欲しいと思います。
できれば三本あるパンケーキを。
個人的にはPanasonicのG 20mm F1.7をオススメします。
写真のように、フジツボフードを付けて、レンズキャップなんていりません。
保護フィルター? あんなものはカルトな宗教です。
レンズなんて汚れたら拭けばいいんです。
フジツボフード付けてたらぶつけてレンズを 割っちゃうなんて事はまず防げますし、それでも割れちゃうのなら嘆き悲しんで、その後立ち直って買い直せばいいんです。
自分の身代わりに熬ってくれたんだと思えば、幸せになれます。

そう。
細かい事はともかく、軽やかに使えるレンズを一つ。
E-M5に奢って欲しいんです。
たった三日しか使っていませんが、E-M5はとてもいいカメラだと私は思います。
イラっと来る部分はいろいろありますけど、欠点のないプロダクトなんて存在しません。
いろんな欠点を指摘したり、ツッコンだりしながら私はE-M5と会話しています。
楽しいです。
でも、12-50だと気軽さがない。
NEX-7と標準レンズの組み合わせの方がよほど軽やかです。
だからE-M5みたいなカメラには、普段着としてもっと軽やかな服装を。
ゴージャスなドレスは、それが必要な時に着ればいいんです。

色々と描きましたが、とりあえずは結論を。
「好きだーっ E-M5っ!!」

ちょうど、近所の通勤路の桜並木がほころんできたところ。
週末は普段着とドレスの両方を持って、この季節を撮りまくろうと思います。

まったくいい時に発売してくれたものよねっ。
別に、褒めてるんじゃなんだからね。
勘違いしないでよね、オリンパス!

※E-M5のとなりの黄色い物体は、ご想像通り食べ頃サイン(黒いぶつぶつ)が出たバナナです。朝食のデザートとして、おいしくいただきました。


◆ショートレビュー その7(ダブってた!(・∀・) でもそのままで行く)

キャッチは

「やはり万全ではなかった!」
「とはいえ、E-P3よりはマシ?」

そう、Eye-Fiカードネタでございます。
使い続けて早幾とせ……分の数日ですが、Eye-Fiカードがらみで生じたと思われるエラーの備忘録。

1)スイッチON後のチェックシークエンス時間が異様に長くなる
→E-P3でEye-Fiカードを使ったのと同じくらいの時間、操作を受け付けない

これは当初はなかったんですが、最近増えたような気がします。

2)デジタルテレコンのON/OFF操作を受け付けなくなる
→録画ボタンにその機能を割り振ってますが、押しても無反応。

これはスイッチoff → onでなおります。

3)「メモリカードが一杯でこれ以上撮れないぜ、このタコ」というメッセージがでる
→ええ、もちろんWiFiはたっぷり空き容量があるわけです。

これはGRD IV(ただし白)に入れているWiFiと入れ替えるとなおります。
ただ、これが出たのは一度きり。
とはいえこれが最も重篤です。
外にいて予備のカードを持っていない場合、撮影自体ができなくなりますからね。

※写真はフジツボフード仕様のMZD17mmを付けたE-P5。Photoshop CS5のアートフィルター(?)適用


◆ショートレビュー その8

アートフィルターヽ(`Д´)ノ
いい意味で!

みんなサクラを撮っているので、敢えて地べたを!
そこにはアートフィルターな花がいっぱい。
めんどくさいからアートフィルターブラケットでパチリ。
全種類のアートフィルター効果な写真が出来上がり。
1ショット十数枚!
なんてお気楽なんだ!

こういうのはソフト使ってPCでやるべきでしょ!!
と声高に言い続けていた私ですが、E-P3から搭載された「アートフィルター・ブラケット」機能を使ってみて一部宗旨替え。
こんなに楽ちんなら、本体のアートフィルターを使った方が絶対いいなあ、と。
偶然の要素が大きいけど、それがまた楽しいのかも。
浮き世離れした「絵」を見てびっくりしたりニヤリとしたり、うぇっと唸ったりで、まあ楽しさジェネーターとしてのE-M5はE-P3からちょっと進化しているのは確かです。


◆ショートレビュー その9

バッテリグリップについて。
私は基本的にバッテリグリップは大嫌いです。
といいつつも、α900にもK-5にも、というかオプションが設定されているとついつい購入してしまうわけです。
「まあ、とりあえず?」 みたいなノリで。
結局ムリヤリ使うんですが、ほとんど家の中のブツ撮り時、バッテリ交換の手間を減らそうと思う時くらい。
そう。縦位置グリップという考え方がないんです、私って。
ポートレイトばっかり撮っている人は「私の正位置は縦位置です」と豪語する人もいるくらいポートレイター(何それ?)に人気のバッテリグリップですが、私にはほとんど不必要なわけです。
そのまま構えて縦位置で撮るのに何の不便も感じませんから。


大嫌いな一番の原因は

1)でかくなる
2)重くなる

の二つ(一番が二つです)。

で、オリンパスのバッテリグリップ、正式名称をパワーバッテリーホルダー HLD-6です。
これもまあ、「一応押さえとく?」的なノリで購入したのですが、今までの一眼レフのバッテリホルダとはちょっと意味あいが違うな、と思いました。
ええ。基本的は同じなんですが、E-M5には意味があるな、と。

それは「グリップ」です。
ご存じの通り、E-M5は素では膨らみグリップで、ある意味E-P3の方がグリップとしての能力は上だったりするくらいです。
一眼レフと比べるとグリップはないようなものだと言っても過言ではありません。
大きめ、重めのレンズを付けた時、そのボディ重量を受け止める事ができるほどのグリップではないわけです。
そこで、バッテリホルダです。グリップ付きです。
しかもバッテリホルダーじゃなくて、グリップ部分だけを使う事が可能です。
縦位置シャッターなんて熬らないよ、なんて言う人はバッテリホルダー部分を装着しなければOKなんです。

まあ、詳しくはメーカーのサイトでもなんでもチェックしていただければ飯野ですが、一枚目の写真で説明すると、要するにグリップの下端でバッテリホルダー兼縦位置用グリップが外れます。
そのスタイルがミニマムでいいんじゃないかな、と思います。
欠点はグリップを外さないとバッテリ交換ができない事。
バッテリホルダーを装着していると、バッテリホルダ内のバッテリが交換できるので楽ちんではあります。

まあ、もっともこのHLD-6、ボディと合わせても結構小さく感じます。
なんというか、こしゃくなヤツ感があって、いいかも、と思えます。
質感は非常に高くて、ボディと同等。防塵防滴らしいです。

装着する際に、一部のバッテリグリップのように本体のバッテリ室のカバーを取り外すなどという手間がないのも◎です。
端子カバーを外して、三脚ネジを使ってねじ込むだけ。
その外した端子カバーはグリップ裏に。
グリップ下端にある端子カバーはバッテリホルダー側にちゃんと収納があります。
こういう小技をみるとニヤっとしちゃいます。


それから、このバッテリホルダーを装着すると、ファンクションボタンが二つ増えます。b-fn1と2。
カスタマイズの幅が広がるわけで、装着しっぱなしのひとも多いかもしれません。

これくらいの大きさだったらちょっと持ち出してもいいかな、と思えます。
脱着が簡単なこともあって、私は室内では意味も無くこの状態で使用しております。

ええ、持ち出す時には軽やかさ重視なので外しますが。
価格は安くはありませんが、2スタイル選択出来るファンクショナルな機能を考えると高くはないと思います。

ということで、気に入って毎日結構な枚数を消化中です。


◆ショートレビュー その10

毎日使ってます、E-M5。
つまり、気に入っているという事ですね。
settingを色々と試して、自分なりのスタンダードがそろそろできてくる頃です。
なので、現時点での私のsettingなどを参考までに。
ええ、わかってます。
タコなユーザーのsettingなど参考にしない方がいいですけどね。(・ω・)

さて、E-M5です。(絶対に単独でOM-Dなんて呼んで上げません。シリーズ名で呼ばすな!ヽ(`Д´)ノ)
今まで使ってみて思うのは、PEN系より操作にクセがあるなあ、ということです。
基本的にはE-P3の延長線上にあるもの、延いてはPEN系をキャリーオーバーした操作性なので目くじらを立てるほどの差があるわけでは無いのですが、ね。
それでも「あれ?」って思ったのはボタン操作。
あのフニャフニャ・グラグラの「余の自署にクリック感という言葉はない」みたいなボタンですが、どうやら「タッチ」と「長押し」で違う機能が割り当てられるようです。
これを書いている手元にE-P3がないので比較できませんが、少なくとも私は今まではまったく気付きませんでした。
でもE-M5だと「あれれれ?」的に(そのうち)誰でも気付くと思われます。

私の場合、AFエリアのキャンセル方法(一発センタリング方法)を色々と探っていて気付いた感じです。
SONYのNEX-7だとセンタリングボタンがアイコン付きで発生(状態によってボタンメニューが変わるので「発生」という言葉が適切かと)するので迷いは無いですし、Panasonicなどはゴミ箱ボタンでキャンセルされます。(ゴミ箱ボタンは感覚的にわかりやすい)
E-M5の場合はどうかというと……

まず、AF枠は私の場合、タッチパネルで場所を指定します。(それが一番速いから。あと、タッチパネルをONにしておいても、静電方式なので首からぶら下げていても間違ってシャッター押したりいAF枠勝手に指定したりしないので常時ONにしています)
タッチシャッター機能は使わず、AF枠指定のみにしています。(手持ちタッチシャッターはどうしてもカメラの保持が不十分なので使いたくないので)

この、つまりAF枠をどこかに動かした状態のE-M5は、残念ながらデジタルテレコン機能を割り当てたボタン操作を認識しません。
そこでAF枠指定をいったんキャンセル必要があります。
その方法ですが、E-M5の場合、OKボタンを「チョン押し」する事で可能です。
意外に簡単です。
問題はこの「チョン押し」に私がしばらく気付かなかった事です。
なぜかというと、「押し」にするとAF枠指定モードの状態で、枠がセンタリングするだけだからです。(その状態ではまだAF枠選択モードなので、デジタルテレコンボタンが効かない。通常モードにする必要があるんです)
なので「チョン押し」です。
「押し」(長押しの必要は無い)との差はなんというか、慣れです、慣れ。
なぜ慣れかというと、私が持っている二台のE-M5で同じ感触ではないからです。
ビミョウにタッチが違うというか、押している長さに対する反応が違うというかなんというか。

そう言う意味でカメラに人間が慣れる事が、仲良くなるコツなのだと思います。結局コミュニケーションをとってお互いに着地点を模索するような相手ではないので人間がどれだけハードウェアに寄り添えるかによって好き嫌いが決まるのでしょうが、カメラなどは人間が触れるものが相当多い機械ですから、特にそう言う部分は重要なのだと思います。

E-M5はボタンの感触やパーツの仕上げが価格より2ランクほど安っぽいのが難点ですが、 それでも握った感触や小ささ・重さに「イイモノ感」があります。
さらに防塵防滴で、見え味のいいEVFを内蔵。μ4/3ではたぶん一番高感度耐性があるのに加え、個人的には過去最高の手振れ補正能力のある「装置」だと考えると、これはもうしばらく手放せないなあ、と心底思います。
E-P3程ではないにせよ、Eye-Fi対応は怪しいのですが、それを補ってあまりある魅力が(今のところ)あります。
どうしようもなくひどいボタンの感触も、二系統の命令を伝える装置だと思うと、ストロークの短いクリックボタンよりもいいのかな? などと洗脳されつつあったりして。

私の使い方では今のところAF枠センタリングとモード解除の二つの機能を見つけただけですが、他の機能を割り当てるとまた違った機能が発見できるのかもしれませんね。

というわけで、私の普段のsettingは

1)プログラムモード
2)AWB(電球色を残さない、冷徹白出しモード)
3)Auto ISO(上限6400)
4)Jpeg Fine(デフォルト)+RAW記録
5)S-AF
6)Fn1ボタン:AF/MF切り替え
7)Fn2ボタン:クリエイティブコントロール(デフォルト)
8)録画ボタン:デジタルテレコン
9)右向き三角1ボタン:カスタムAWB
10)▼ボタン:ドライブ選択(デフォルト)
11)アスペクト比:4:3(3:2より好きなのと、貧乏性なので一番面積が大きいものを選んでいます)
12)半押し中手ぶれ補正:On(効果はOFFの方が上ですが、ファインダ上の画像が止まってくれている方が撮りやすいですから)
13)LVスーパーコンパネ/LVコントロール:共にon(スーパーコンパネばかり使ってますが、一応両方ほしいなあと)
14)ファイルネーム:カスタマイズしています(複数台を使う人にとって、これが変えられるのと変えられないのとでは月とすっぽんの使い勝手です。OLYMPUSU、エライ)
15)シャープネス:-1
16)ノイズリダクション:長秒、高ISO共にOFF(E-P3ではonでしたが、E-M5はOFFの方がいいと判断しました。必要に応じてソフトで処理します)


とまあ、こんなところでしょうか。
あとは基本的にデフォルトです。
AEL/AFLを殺している点について気にされる方がいらっしゃると思いますが、AFLはシャッター半押しで事足りますし、私はそもそもAELをほとんど使わないので不必要なのです。
AELは微妙な事が多いので、露出補正で対応。その許容範囲を超えそうな時は素直にMモードに切り替えます。
この辺は好みとスタイルの問題でしょうね。
基本的に動くモノをあまり撮らないのでこういうスタイルでOKなのでしょう。
MF/AF切り替えボタンは、マクロや近接撮影が多い私には必須です。

私はP(プログラム)モードをデフォルトにしていますが、A(アイリス優先)モードをデフォルトにしているひとの方が多いかもしれません。
でも、私はチェックテストや相当意図的な表現を必要とする撮影を連続する時を除くと、プログラムシフトで対応する方を好みます。めんどくさがりなのと、咄嗟の時に絞り値とかぐるぐるまわしていられませんから。

で、その他のパターンですが、ARTモードをよく使います。

E-P3から搭載されたAFB機能(Art Filter Bracket)を結構使うようになりました。
一回のシャッターであらゆるアートフィルターを生成してくれるので、「ここはファンタジックフォーカスかな?」「ジェントルセピアもいいなあ」なんてその都度決めるなんてやってられないですが、これだと普通にシャッター押だけですからめんどくさがりにはピッタリの機能です。
後で見比べるという新しい楽しみ方を覚えました。(・∀・)
ちなみにブラケットで任意のアートフィルターをon/OFFできますから、普段は必要無いし、処理に時間がかかるミニチュアなど自分の好みに合わないものOFFにすれば書き込み時間も短縮できます。
私はフラットとかモノクロが不必要なのですが、なんか損している気がして、一応全部onにしています。
保存するHDDの容量はまったく気にしなくていい環境を持っている事もありますが、基本的に貧乏性でアホなんです。(・∀・)

主に使っているのはPのセットとAFB機能。
どちらもモードダイアルで切り替えています。
ただ、iAutoというモードは結構使えると思います。
人に貸したり、あるいは観光地などで人に撮ってもらったりする時にはモードダイアルをここに合わせておくと失敗はあまりないんじゃないかと思います。

長くなっちゃいましたが、ソユコトで。

◆ショートレビュー その11

いつの間にかオリンパスのカメラの中で一番好きなカメラになったE-M5。
ツッコミどころだらけなのに一番のお気に入りになっているという事は、要するにネガティブな部分を上回る魅力がハンパじゃない、という事です。
ええ、もちろんそんなの個人個人で違いますから、E-M5を「使えね-」と思う人が居てもまったく驚きませんし、私自身、この後発見しちゃう予定の(いや、予定はないんですが)ネガティブ・ポイントのせいで「E-M5? ああ、あんなうん○カメラ、もう手放しちゃったよ」なんてシレっと言っちゃう可能性もあります。

でも今は
「E-M5? いいですよ。超お気に入りです」
と胸を張って? 宣言できるほど高い評価をしています。
銀と黒を比べて、わたしは結局黒をメインに使う事にしましたが、銀もけっこういいというカラバリの隙のなさ? も悔しい限り。(・ω・)
オリーブドラブとかチタンとかシャア専用とか出して欲しいです。
そう言えばオリンパスがバブルで調子コイていた頃、F-1のフェラーリのスポンサーになったって事で舞い上がって限定で真っ赤なフェラーリ仕様のデジカメを出してましたが、アレはあまりに基本性能がひどいカメラでした。
しかし、コレならそういうコラボモデル作ってもいいんじゃないかな、と思える「出来」だと思います。
もちろんどこかにバッヂを埋め込むとか刻印でそれっぽいヤツにするとかのオトナなモデルにしてもらえると助かりますが、オリンパスの営業のセンスがひどいのは変わってないでしょうから真っ青にして「サムライブルーVersion」なんてやるんでしょうね、きっと。(いえ、もちろん私が勝手に決めつけてるだけですけど)

まあ、そういうことで、今日の? E-M5。
私が現時点で感じているE-M5の最大の残念ポイントについてひとことボヤきたいと思います。

・フォーカスエイド機能のピントのピーキング機能が非搭載である

これです、これ。
マウントアダプタ遊びのベースとしてのμ4/3ボディとして考えた場合、マニュアルフォーカスオンリーのそれらのレンズでピント合わせをする際、どうなのか、というお題目に対する私の答えです。
要するに「ピーキングがあれば、最強だったのに」と言いたいんです。
色々やってみましたが、私はギブアップです。
μ4/3をマウントアダプタベースボディにすることはほとんどないと思います。
もちろんこれは各人のスキルや思い込みや信仰心や身体能力? に依存する評価なのであんまり気にしないほしいのですが、NEX-7でマウントアダプタ遊びの快楽を知ってしまった後ではE-M5のあのEVFを使ってさえ「使えねーな」という感想しか出てきません。
ファームウェアのアップデートで可能なのかどうかはわかりませんし、特許というかライセンスの問題がどうなのかも知りませんが、ユーザーとしては便利な機能は搭載して欲しいと切に願わずにはいられません。

この手の機能が出てくると必ず「そんなものはいらない」という人が出てくるわけですが、そう言う人は使わなければいいんです。 ON/OFFができるようにしておけばいいだけですから。
新しいテクノロジーとは使う人、その機能が欲しい人の為にあるわけで、使いたくない人の為にあるわけではないのですから。
パワステ・パワーウィンドウ・エアコン・オートマチックトランスミッション等々、クルマを例に挙げてもその時その時に「そんなモノいらない」族が騒いでいたに違いありません。そんな人に限って、シンクロ機能がないトランスミッションのクルマを動かす事すら出来なかったりするわけで。
カメラも同様。
古くは
「AEなどいらない」
そして
「AFなど邪道」
今は
「ベテランは手振れ補正など使わない」
などと意味不明なキャンペーンを繰り広げていらっしゃったりするわけで。
いえ、そんなキャンペーンを目撃したわけではないのですが。(・∀・)

そんなわけで、E-M5を使い始めてこっち
「コレがあれば、ロクなレンズがないNEX-7なんて、もういらないんじゃなイカ?」
なんて手放す算段をしそうになっていたのですが、なかなかどうして、好事魔多し、というかE-M5は決して万能ではないという事を知った次第です。

もちろんE-M5でマニュアルフォーカスが出来ないわけではありません。
拡大機能を使ってピントを追い込むなんていう定石を踏めばよりMFが楽になるわけです。
だから要するに比較の問題です。相対的な問題なんです。
私がNEX-7を持っていなかったら、きっと「E-M5はMFしやすい」なんて言ってたと思います。いえ、きっと言ってます。

まあ、そういうわけで時期OM-Dには是非搭載して欲しいです>オリンパスさん


※その後のEye-FiとE-M5

土曜日の事でした。
私は通勤路にある桜並木のサクラを撮っていました。
たくさん撮りました。
わくわくでした。
家に帰りました。
書斎(←カッコつけてみた!(・∀・))に入って机の上にE-M5を置き、電源を入れました。
着替えました。
顔を洗いました。
寛いでさっぱりしたところで、書斎(笑)のMacのAdobe Bridge CS5を呼び出し、今日の日付フォルダを開けてみると……
「少なっ!」
百枚以上撮っているはずなのに、そのフォルダに入っているのは四枚程度。
ええ、2ショットです。(RAW+Jpegだから)
朝撮った空だけです。
「サクラは?」
私はヤレヤレまたかと思い、Eye-FiをE-M5から引き抜き、MacBook Pro 17インチに繋いでいるThunderbolt DisplayのUSBに繋いでいる(繋ぎまくり!(・∀・))USBカードリーダにEye-Fiカードを差し込みました。
待ちました。
うんともすんとも言わないので(いえ、いつもだって何も言いませんが)、ファインダからカードの中味を覗いてみると……
「あれええ?」
無いんです、ファイル。四枚しか。
「あれえええ?」
何度探してもありません。
そりゃそうです。

「ファイル書き込みエラーか!」
そう。その日撮ったと思っていたファイルはほとんど消えてました。
とりあえずディスクチェックをかけて、その後E-M5に戻してフォーマットして試し撮り。
再生してみるとちゃんと撮れてます。
チェックしている間に自動的にEye-FiがMacとクラウドのflickerにアップロードを済ませてくれました。
「これで良し」
ディスクチェックでエラーがあったので、それだろうと思っていました。

寝ました。
起きました。
朝でした。
ベランダを見ます。
月が出てて、夜明け前でした。
月を撮ります。
朝焼けや朝の空や朝日を撮ります。
気付くとプランターのチューリップが咲いているではありませんか。
チューリップも撮りました。

E-M5を放置して、iPadでニュースのヘッドラインをチェック。
一通りチェックした後、Macの前に。
Adobe Bridge CS5を(以下同文)

「えええええ? またかよ!」

そう。
またでした。_ノ乙( 、ン、)_
最初は完璧だと思っていたE-M5とEye-Fiカード。
そのうちやっぱりエラーが出る事がわかったけど、E-P3よりはマシだな、と思って使っていたのですが、結局今までで最悪の結果になりました。

Eye-Fiカードは七枚ほど持ってますので、ひょっとしたらこのカード固有の問題かも知れません。
でもね。
もう、いいんです。
疲れましたよ、私。
他のカードで検証とか、もうね、めんどくさいんです。
きっと家でチェックしてても大丈夫で、持ち出していいのが撮れたな、と言う時に限って消滅するんです。
ええ、マーフィーの法則って奴ですよね? 知ってます、私。

オリンパスとEye-Fiカードの間には縁が無いのでしょう。
オリンパスの人はEye-Fiカードなんて使っていないのでしょう。
オリンパスのカメラを使っている人はEye-Fiカードユーザーはほとんどいないのでしょう。
流行っているからとりあえず付けただけなのでしょう。
わかってます。
いえ、思い知りました。
という事で、色々書いてきましたが、結論です。
E-M5でEye-Fiカードを使ってはいけない。(2012年4月16日現在)

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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