(初出:2011/07/25)
さて、初回は空気を読んで? ご祝儀の意味も込めてポジティブな面を強調したわけですが、購入後数日経ってくるとそう言うわ けにもいきません。
今回は ヽ(*`Д´)ノ な部分を。
ちなみに今回のお題はイカの三項目。
1)ファーストショットがなかなか撮れない
2)三脚取り付けの際、密着率が低い
3)Eye-Fiカードに対する親和性が低い
さて、1)から。
一番のネガはファーストショットへの時間が長すぎる事。
スイッチonですぐに液晶に火が入ります。
が。
それ以外の操作を受け付けない時間が実に長いんです。
体感的に五秒くらい。たぶん三秒?
これ、イラっとします。
イライライライライライラ、くらいです。
スイッチオン
↓
無反応(一秒以上?)
↓
SDカードへのアクセスランプが相当数点滅
↓
点滅が終わり、ようやく操作可能
こんなシークエンスです。
最初は「あれ? 初期不良かな」って思いました。
マジで。
E-PL2くらいだと何の問題もなく撮影に移れるのですが、これはアキマヘン。
私はスイッチオンのまま放置、移動という撮影スタイルじゃなくて、on/offをこまめにやるタイプなので、撮影するたびにゲンナリします。
長く使えるどころか、使うまでに長い、というカメラに成り下がってまっせ、オリンパスはん。
で。
その原因はどうやら(3)に関係しているみたいです。
Eye-Fiカードとの相性が悪いというか、変に慎重にチェックしているというか、挙げ句の果てに失敗するというか。
コンタプリズムさんのブログに全く私と同じ現象が書かれています。
要約すると、
・Eye-Fiカードだと起動が遅い
・普通のSDカードだと起動が相対的に速くなる
・Eye-Fiモードをonにすると合焦枠が消える
・カードエラーが出たりする
という感じです。
まさに私と似た症状なので、読ませていただいて初期不良じゃなくて仕様なんだろうな、と判断いたしました。
ただし、私の個体の場合は、
・Eye-Fiカードだと起動が遅い
・普通のSDカードだと問題ないくらいに速くなる(遅いとは感じない程度)
・Eye-Fiモードをonにすると、合焦枠が消える(事がある)
・カードエラーが出たりする
起動時間は要求水準の問題があるので個人差があるのでしょう。たぶん同じ起動時間だと思われます。
具体的には、
スイッチオン
↓
無反応(この時間も短い)
↓
SDカードへのアクセスランプが1.2回点滅
↓
点滅が終わり、操作可能
という感じで、無反応時間の長さとアクセスランプの点滅時間の分が差になっているようです。
ちなみにEye-Fiカードを入れたE-P3は、それでもSIGMAのSD1より速くファーストショットが撮れます。
ええ、いろんな意味ですごいんです、SD1。(。・ω・。)
さて、2)の三脚使用時の問題。
これ、問題に感じる人と双じゃない人がいると思われます。
そして問題に感じる人、つまり私のような人はとても少ないんじゃないかな、と言う想像もしています。
でも、それでも言っておきたい。
E-P3は三脚フレンドリーな仕上げになっていない、と。
まあ、一目瞭然です。
裏を見たら「だろうな」と。
案の定、三脚に据え付けて見ると、この形状というか仕上げでは摩擦係数が稼げず、簡単にずれるんです。
もちろん恐ろしいトルクで締め上げればかなり固くなりますが、三脚穴がイカれるんじゃないかな、と思われます。
三脚穴の付近にはゴムを。
それも一定以上の面積に張って欲しいです、先生!
たぶん、ユーザー層を考えると「穴があればそれでいい。いらんコストかけるな」という事なのでしょう。
でも、XZ-1の1mmほど出っ張った三脚穴といい、最近のオリンパスはカメラに対して真摯じゃないって思わずにはいられません。
そう言えば、アンケートで「出っ張った三脚穴はおかしい」って書いたら「一度サービスセンターに見せて下さい。1mmほど出ているのは仕様なので、もしそうだったら不具合じゃないからね」という回答をいただきました。
「どんな仕様やねん?」
と突っ込もうかと思いましたが、そもそもサービスセンターとか大都会にしかないじぁありませんか。そこに持ってこいなんてちょっと横柄というか「サービスセンターが遠いなら、宅配便で送ってみて」くらい書いたらいいのに。
サービスセンターがそこそこ近くにあっても、土日やってないとか平日は九時~五時とか、いける人の方が少ないっていうの。
年金受給者相手の窓口かよ!ヽ(*`Д´)ノ
あ、すみません、脱線した話題に興奮していまいました。
ま、そう言うわけで三脚に据え付けてこのカメラを使う人は10000人に一人くらいに考えているのでしょう、オリンパスは。
「穴があるだけありがたいと思え」
というメッセージと受け取りました。
というわけで、Eye-Fiカードがらみと、三脚穴。
……って、グチはこれだけ?
えっと……
そうそう、AF補助光が付いたんだよね、E-P3。
これ、いらないよね。
いや、ないよりあった方がいいんだけどさ。
他にも付けるべきものがあったんじゃないの、オリンパス!
そう。
実は前回「あって良かったこんな機能」の中に書き忘れてたんです。
てっきりあるものと思い込んでました。
「リモコン対応」
ええ、wirelessのあのリモコンですよ。
「セルフタイマー2秒とかで代用しろよ。イマドキ『あのリモコン』なんて誰も使わないんだよ、ボケ」
というのが、オリンパスのメッセージだと受け取りました。
いや、需要ないんでしょうねえ。
残念すぎます。(>_<)
って、ネガはこれくらいかなあ。
今のところ。
基本的に良くできたカメラだけに、Eye-Fiカードがらみの不具合(敢えて言おう、仕様ではなく不具合だと)が残念です。
ファームウェアのアップデートで解消するものなのかどうかがわかりませんが、このままだとヘタに対応してくれない方が良かったという話になりそうです。
だって、E-P1からE-PL2まで、私はずっとEye-Fiカードで普通に使ってたんですから。
転送終わるまでバッテリが切れないようなモードが付加されたのはとても嬉しいのですが、今のままだと運用で何とかする方が、よほど嬉しいです。
Eye-Fiカード・エヴァンジェリストとしては「いらんことすんな!」と言っておきましょう。
コレこそまさに「小さな親切、大きなお世話」というものでしょう。
まあでも、Eye-Fiカードって何? と言う人にはさほど問題ではないと思われます。
それよりも色々と楽しいカメラなのは確か。
予約特典ではグリップにしようかな、なんて考え中。
さてさて、最後に撮影してて「あれ?」って思った事を一つ。
私はPEN E-P2からこっち、XZ-1に至るまで、AFモードは基本敵にトラッキングAFにしています。
XZ-1は特に、このモードにしているとマクロ領域までAFがシームレスで働いてくれるのでいちいち切り替えせずに済むので大変楽なんです。
もちろんE-P系はマクロモードとかは関係ないのですが、中央部でターゲットにAFロックして、構図を決める場合でも、これだといわゆるコサイン誤差が生じません。
構図を決めてから、いちいちターゲットにAF枠を移動させるよりも楽なので、もっぱらこのAFモードを使っています。
もちろん、外しもありますが、その場合はターゲットモードのままAF測距点を移動させれば事足ります。
最大の欠点はAF枠が比較的大きいという事でした。
E-P3ではこのターゲットモードでのAF枠も小さくする事ができるのでとても嬉しいです。
E-P3ではこのターゲットモードの食いつきが良くなっているのではないかと期待していたのですが……
良くなっていました!
偉いぞ、オリンパス。
微妙だけど、進歩は進歩だ!
実は私、このターゲットモードと顔認識モードを併用しています。
人物スナップなんかはこのモードが大活躍です。
「あなたの顔は認識ない。人間か?」
なんて言って盛り上がったりもしますから。(おいおい)
E-P3はこの顔認識がパワーアップしていて、瞳認識、しかも右と左を指定することまで可能になりました。
「すげえ!」
私は小躍りして瞳認識onの顔認識モードにしました。
そしてトラッキングAF。
わくわくしながら使いましたとも。
結果。
「……」
「………」
「…………」
ヽ(*`Д´)ノ
いや、誤認識多すぎです。
「え? そこに誰か居るの?」
とばかりに、人が居ないところをやたら認識してくれるようになりました。
怖すぎるので普通の顔認識に戻したら、ようやく心霊写真モードから抜け出せました。
何が言いたいのかをまとめると、
1)AFトラッキングは食いつきがよくなった。
2)瞳認識は誤認識が多くてちょっとまだ常時onにはしにくい(ポートレート撮影時には良いと思います)
という感じ。
あ、ちなみにトラッキングモードではタッチシャッターは効きません。AF枠の指定のみです。
コレはトラッキングAFのコンセプトとの絡みでこうなっているのでしょうが、タッチする場合は通常のAFチョイス>シャッターというロジックに移行してくれる方が嬉しいです。
ここもチョイスできるようにしてもらえるとありがたい。
ということで今回はこの辺で。
次回があるかどうかは不明。