(初出:2010/04/15)
2台を併用しての撮影中に一番困るのは、以前書いたとおり「そっくりなカメラなのに操作性がかなり違う」事に起因する混乱。
まったく違うカメラなら間違えないんですけどね。E-P2とGF1とかなら迷いません。
DP1sとDP2sの操作性の違いをたとえるなら、E-P1とE-P2を持ってて、E-P2がGF1の操作ロジックになったような、そんな感じ。
で、この二台、撮影中だけならまだしも撮影後にも困ることがあるんです。
それは……ファイルネームがカブるんです!
マニュアルを見ずにメニューを見てますが、おそらくファイルネームをカスタマイズする機能なんか付いてませんね。
DP2を出す時点でSIGMAは対応すべきだったんじゃないかなあ。
DP1とDP1sとDP2とDP2sの四台持っている人もかなりいるでしょうし、文句出てるんじゃないでしょうか……。
SIGMAが用意しているのはとりあえず専用ソフトのSPP。つまりSIGMA Photo Pro上でファイルネームが一括で変換できるという機能のみ。
今はソレを使ってますが、このリネームツール、微妙に使いにくいんです。
1は設定出来るのに、01が出来ない。
これがちょっとめんどくさい。
共通ファイル名の所に00とか付けるんですが、これがね……
たとえばSDIM0001というオリジナルの名前をDP2s0001にしたい場合、
ファイルネームをSDMIとして、数字のスタートを1にすると……SDMI1というファイル名になります。
なので、DP2s0001にしたい場合、ファイルネームをDP2s000にして、スタートナンバーを1にしないとダメなんです。
私としては、ファイルネームをDP2s、数字を0001にしたいんですが、つまり桁数指定が出来ないということなんですよね。
じゃあ、ファイル名をDP2sにしたらええやんけ?と思われるかも知れませんが、それで行くとSDIM0010というファイルはDP2s00010になるんですよ。ケタが一つ増えちゃうんです。
ね?
めんどくさいでしょ?
もっとちゃんとその辺、考えて欲しいぞ、SIGMA。
というか、ファイル名変更させて。お願い。
ファームウェアの変更でできるんじゃないかな、これくらいは……。
こういう小さな小さな部分が意外にボディ・ブローみたいに後で効いてくるんですよね。
SPPの話をもう少しすると、この間じっくり付き合ってきて思ったのは「素晴らしいソフトだ」って事です。
何が素晴らしいって、シンプルでわかりやすいことです。
これ以上はするな。
でも、これだけはできる。
そして、出来る事がぱっと見てわかる。
後の事はお気に入りのレタッチソフトでじっくりやってね、と言うスタンスです。
現像ソフトはかくあるべし、と思いました。
オートでチェックしてみて、後は下にあるパラメータをお好みでどうぞ、というシンプルな調整パレットがこのソフトのインタフェイス上の白眉でしょうね。ビュアと編集画面を完全に切り離しているのもプログラムをシンプルにするためなのかもしれません。同じRAW画像からいくつも編集画面を立ち上げられるので、そうかな、と思いました。それぞれ違う現像パラメータを与えて、並べて比べる、という事もできますしね。
ただ、ワンクリックで調整画面をフル画面で整列させる、とかいうボタンが欲しいところです。
まだまだ発展途上のソフトだとは思いますが、このシンプルさは無くさないで欲しいと思います。
少なくとも立ち上げたとたん、途方に暮れるようなソフトではないことは確かです。本当にいい仕事だと思います。
問題は……。
問題は不安定過ぎる事でしょうか(Mac OS版)。