あけおめー(‘ω’)ノ
いやあ、さすがに「早々」すぎでしょ?
それは1月3日の朝のこと。
ドラムから洗い終わった洗濯物を取り出した時でした。
洗濯ものから何やら小さな物体が床に落下。それも複数。
「あ、ポケットに何か入れっぱなしだったのかな?」
そう思って落下物をチェックしてみたのですが……。
「???」
プラ系素材だということはわかりますが、細かくバラバラになっていて原型が不明。
そもそもポケットにプラスチック系パーツを入れるとかあんまり考えにくい……。
その後もパラパラと床に落下する小さな合成樹脂たち……。
それらを拾い集めて並べてみましたがやっぱり原型がわからない。
「うーむ」
皆目見当がつかずに私が唸っていると、同居人が叫びました。
「あーっ!」
見ると同居人、しゃがんで洗濯槽、つまりドラムをのぞき込んでいます。
私も後方からのぞき込むと、同居人が指さします。
そこは……。
結論だけ言いましょう。
ドラムの軸受け部分のパーツが破損して洗濯されていたようです。
軸受け……。
「これって」
「ついに来たか」
去年、一連の家電・ガジェットリプレイス日記(そういうタイトルじゃないけど)をブログに投稿しておりますが、私はそこに「来年は洗濯機が怪しい」と記しておりました。
我が家的シロモノ家電は2024年でほぼリプレイスを終わり、最後に残ったのが洗濯機でした。最後の砦?と言えるでしょう。
既に数年前からエラーが出てきており、実用には一応問題ないように見えるものの「そろそろかな?」感が出ていたのです。
2013年に製造されたものなので今年で干支が一回り、12年になります。
その洗濯機は日立の「ビッグスリム」というペットネームを持つドラム型全自動洗濯機、BD-S7500L。
その名の通り大容量なのにスリムだというのが売りでして、シロモノ家電だけど前面パネルがオシャレなシャンパン色でした。
前述の通り「そろそろだろうな」と思っており、今年(2025年)はリプレイスの予定で一応予算計上というか「買い替える覚悟」をしておりました。
結果としては予定通りなのですが……正月早々ですよ?
ビッグスリムちゃんに感情移入すると去年の暮当たりって「しんどい。苦しい。楽になりたい。でもご主人の期待を裏切らないよう、来年まではなんとかがんばる……」的な感じだったのでしょうか。
いや、マジで今までありがとう。
事実を受け入れた我々は、支度するといつもの家電量販店へ。
12年前に日立ビッグドラムを購入したのもその店でした。
購入までに一応、修理についても尋ねたのですが
「ゲンブツを見てみないと何とも言えない」
「古い機種なのでパーツがなくて修理できない可能性がある」
「軸受け周りの破損ということだとドラム脱落の可能性があるので使用は控えた方がいい」
という、至極まっとうな答えが返ってきました。
修理という選択肢もないわけではないのですが糸くずセンサーの異常という持病を持ってますし、そもそも「何かあったら買い替えよう」と覚悟をしていたこともあって、買い替えを決めました。
買い替えるとなると機種選びです。
一応、家電量販店へ出向く前に簡単に予習をしました。
国内主要メーカーの最新機種のチェックです。
各メーカーの「売り」というか特徴やリプレイスするわけなので重要になるサイズなど。
あ、そもそもですけど買い替えるのは同じ横置き系のドラム型です。
乾燥まで行うことを考えると縦型は分が悪いですからね。
老人二人用ですから「汚れ落とし能力」を再優先する必要はありませんが温水洗濯機能は必要です。
他の条件としては容量でしょうか。今と同等以上のものを希望です。今まで使っていた日立の洗濯機は当時としては最大級サイズだったのでそれを目安にすることになります。二人暮らしとはいえ、毛布とか大物を洗うことが多いので容量、特に乾燥容量は重要です。
なお、洗濯頻度は無職になってから劇的に増えてます。以前は共働きだったこともあってため込んだ洗濯物を土日でガガっと処理する、みたいな使い方でしたが、ため込む必然性がなくなったので頻度が増えたという感じです。
加えて最近は高齢の良心の介護を始めたこともあってそっち側の洗濯が加わり、結局毎日1回くらいは洗濯機が稼働しているような状況なのでタフさも欲しいところですね。
サイズについては調べてみると各社ほぼ同じで誤差と言える範囲に収まっていました。つまりあんまり考える必要はないかな、と。
あとは設置場所の問題で今と同じ左ヒンジタイプをチョイスすることを忘れないようにしないといけません。
とまあ、これくらいの勉強をして一応の候補を念頭にした上でいざ戦場?へと向かうことにいたしました。
各社を比較して、一応候補に挙げたのは今と同じ日立、一番人気だというPanasonic、そして前面ドアに特徴があるシャープの3社。
日立を候補に挙げた理由は「同じメーカーだから」という安直なもの。「見せてもらおうか、12年の進化というものを」というマインドですね。
Panasonicはほぼ思考停止系の理由で「一番人気があるから」ってやつ。
シャープはドラムのフタに特徴があって「面白いな」と思ったからです。「デザイン枠」みたいな感じでしょうか。
売り場に行くと早速手ぐすねを引いて?いた店員に声をかけられ、そのまま洗濯機のレクチャーを受けました。
今使っている機種を伝え、同じななめ置きドラムを考えていること、我が家的なざっくりした条件としては上述した「容量」「サイズ」「温水選択機能」「信頼性が高いもの」に加えて「掃除(お手入れ)」が楽なもの」くらいです。
話を聞いた店員さんは「ではこちらへどうぞ」と、それっぽい機種がずらりと並んだスペースに我々を連れ込み?各機種の前でいろいろと説明を受けました。
やり取りの間でちょっと驚いたのは12年前に(同じ店で)買った我が家の洗濯機の型番を伝えただけで「ああ」って感じでほぼ完璧何じゃないかと思えるくらいスペックが頭に入っている様子だったこと。容量やデザイン、色は当然として、3サイズをmm単位で覚えていることにビビりました。
あんた何モノ?って感じです。ええ、日立の中の人じゃなくてヤマダの中の人のようでしたが……。
その記憶力がすごすぎてビビった私は商品の説明が頭に入ってこないくらい。
いや、ちゃんと聞いてましたけど。
結果として、Panasonicを選びました。2024年の初冬にリプレイスしたスチームオーブンレンジに次いで連続してPanasonic製でございます。
かまってくれた店員さんは特に「推し」をプッシュすることはなく、かといって言葉巧みに誘導するような雰囲気もなく(たぶんですがね)淡々と特徴を伝えてくれるだけだったので、一応我々が意思をもってチョイスしたのがPanasonicだったという感じです。
店員さんは我々の使い方を聞いた上で「Panasonicだったらこれがおすすめ」ということでNE-LX127Dというモデルを推してくれました。
確かに人気モデルのようで、2台展示されていた同モデルの前にはひっきりなしにお客がたむろしておりました。
調べてもらうと「在庫がある」ということなのでそれにしようか、とほぼ決まりかけていたのですが、NE-LX127Dというのはセカンドライン。つまりこの上にフラグシップが存在するわけです。フラグシップすなわちカタログなんかの表紙になってるやつですね。
なのでほとんど機種選定を終えていたものの、好奇心から「一つ上のモデルのNE-LX129DとNE-LX127Dは何が違うの?」という話になりました。
「洗濯機の機能としてはほとんど同じなんですよ」
と言いつつも店員さんにLX129Dの実物があるところに案内されたのですが……その実物を見たとたん、私は「あ、こっちがいいな」と思ってしまいました。
いや、見た目はだいたい同じなんですよ。
容量は全く同じ。なのでサイズもまったく同一、デザインにも違いはありません。
しかし、ただ一か所が違ったんです。
127Dのスイッチはシートパネルで129Dは液晶カラータッチパネルだったんです。
私、シートパネルは好みじゃないんですよね。
今まで使っていた日立のドラム式洗濯機もシートパネルなので操作性については変わらないわけなんですが「どうせ買うなら」目先を変えたいと思うのが人情。つまりタッチパネルが選べるのであれば、あまり好みではないシートパネルではなく、そちらをチョイスしたい。
液晶タッチパネルの操作系はつい先日リプレイスした同じPanasonicのスチームオーブンレンジ「ビストロ」のタッチパネルの使い勝手の良さで好印象を持っているのは間違いありません。
だがしかし、問題は差額、要するに値段です。
両者の値段の差は小さくありません。5万円も違います。
パネルの違いだけであとは同じ機能……なのに5万円の差。タッチパネル高すぎない?
さすがにタッチパネルに5万円は払えないわ、と再び127Dに回帰する私。
だがしかし、この段階で店員さんがいらぬことを口走ったのが運の尽きでした。
「違いはタッチパネルによる操作系と……あとはですね」
そこで店員さんが説明を加えてきたほぼ唯一といっていい「機能の差」を聞いた私はその5万円の差を受け入れることをあっさり決断しました。
同居人的にも私がシートパネルとタッチパネルだとタッチパネルを選びたい事は承知していて、私がダダをこねるならまあいいかと思っていたようですが店員さんの「唯一の機能の差」を聞いたとたん「129Dを選んでもいいかも」的なメーターの針がさらに大きく傾いたのでございました。
その機能とは「ナノイーXを搭載」です。
「ナノイー!」
なんて甘美な響きでしょうか。
さらにナノイーXはナノイーの10倍の量(だからX=テン)。
これは買うしか!!
我が家は二人とも重度の花粉症患者です。
なので外から帰ってきたら帽子やマフラーや上着などをドラムに放り込んでおけばナノイー処理をしてくれるこの洗濯機はまさに「12年の進化」がわかりやすく具現化している製品だと言っていいでしょう。
花粉症以外だと焼肉後の消臭にも使えるかもしれませんね。
というわけで日立からPanasonicと我が家の洗濯機は宗旨替えを行いました。
Panasonicは定価販売で1円も割引なしなのは知っておりましたが、実際の価格を見るとめまいがしそうですね。
最近は日立も同様に定価販売になっているのでどちらを買っても値引きはなかったわけですが、結果として大幅に予算オーバーな買い物となりました。
その分、せいぜい使い倒していこうと思っています。その上で長く働いてくれることを願っております。
サイズは従来品と比べても誤差程度しか違いはなく、問題なく洗濯機ブースに収まりました。
問題はビルドクオリティです。
なんというか、見た目が残大敵に以前の日立のモノより安っぽいんですよね。色の違いもあるんですが、フタやポケットなんかの勘合部分がぴったりしていないという感じ。クルマ的な表現でいうと「チリが合ってない」んです。それも結構。
パっと見だと10万円もしない安物って感じです。
「日本製」なんて書いてありますけどチリ合わせなどに関してはもはや粗悪な海外製品レベルと言っても過言ではないのかもしれません。いや「粗悪な海外製品」と比較したわけではないので適当なこと言っているわけですけど、昔の製品と比べるとそれくらい作り込みにコストをかけていないということです。
そういえばビストロもそんな感じでしたっけ。Panasonic製品のチリ合わせレベルが低いだけかもしれませんね。店頭でじっくり見たシャープのフラグシップモデルはきれいに面合わせされてましたから。
そんなわけで新年早々に結構な出費となったわけですが、今回の洗濯機でここ数年続いた大型家電のリプレイスラッシュは一つの区切りを迎えました。
図らずも定年後、家電を一通り刷新した感じです。この後10年くらいは平穏に過ごしたいものです。
だがしかし……。
去年の後半くらいからテレビの調子がおかしいんですよね。
具体的な症例としては
・リモコンボタンを押してから反応するまでが遅い
・受信画像が時折乱れたりフリーズしたりする
・番組情報を取得していない時がある
・電源を入れてもブラックアウトしたままで再起動しないと何も映らない
・USB接続している外部ストレージ(録画用ね)を認識しない時がある
などなど。
この中でも画像の乱れやフリーズは個のテレビを買った直後に出ていた症状でして、結果として初期不良と判断されて新品交換になった経緯があります。全く同じ現象ですが、発生頻度は初期不良個体の1/100くらいで「時々」なんですけど……うーん。
予定だと10年は持ってくれないといけないんですけど、まだたった5年。年金暮らしの老夫婦にはつらいんです。マジで頑張ってくださいね。
それを除くとシロモノ家電系はあと3年でエアコンが10年を迎えます。それはつまりマンション据え付けの設備も10年目になるということなので、IH調理台とかエコキュートとかウォシュレットとかも「そろそろ」的な覚悟をしておく必要がありそうですネ。
とりあえずあと4年くらいは頑張れ、テレビ。