ちゃろー(#^^#)
きっと皆さん撮ってますよね、主にカメラじゃなくてスマートフォンで。
いえいえ、変な言いがかりをつけているわけではございません。
写真とは撮る機械より撮るという行動が重要だというのが私の名言です。
ただし、私は写真好きじゃなくてカメラ好きなので撮る機械の方が大事だったりしますケド。
だがしかし。
この歳になり撮った写真も大事なんだな、と思ってきました。
今回はそんな話……もチラっと入ってますけどプリンターに対する要求水準が私の中では暴落したなあ、としみじみ思った的なストーリーです。
事の始まりは父親の死です。
「いやいやいや、始まりはページプリンターじゃないのかよ!」と突っ込む気持ちもわかりますが、まあちょっとお付き合いくださいな。
いえね、去年の11月末に父親が亡くなったわけですよ。
それはまあいいんですけど、母親と一緒に父の遺品なんかを整理していく過程でふと気づいたんです。
「こいつら、ほとんど写真もってねーなぁ」と。
晩年の数年間はいちおうスマートフォン(らくらくホン)は使ってましたけど、それで写真を撮るなんてことはしてなかったようです。
まあ、その時は相続の手続きなんかでバタバタと忙しくしていたこともあってそんな感想はすぐに霧散したんです。
ですぐに年が明けて2024年。
相続の手続きやらが落ち着いてきたころにその時のことをフト思い出したわけです。
「よし、写真を撮ろう」
そう、母親を撮ってプリントアウトして渡しておこうと考えました。
父親の死後は一人暮らしになる母親が心配なので近所というわけでもないのですが、いちおう頻繁に顔を出しておりました。
現在は1週間に最低でも1回以上は顔を出してますし、そういう「日常」を写真として残すことで母親の無聊を慰める一助となればいいな、と。
そんなおり、我が家に3つあるプリンターのうち、カラーページプリンターがダメになりました。
少し前からドラムの汚れがプリントに出てくるようになっていたのですが、いよいよ使い物にならないレベルに達してきたのです。そうこうしているうちに黒のトナーが切れました。
我が家のカラーページプリンターはOKIのCOREFIDOシリーズ C610DNというモデル。
これは2010年の春に購入したので14年モノです。
当時は(今も?)家庭用としてカラーレーザープリンターを買う人はあまりいなかったような気がしますが、我が家的にはいろいろあってインクジェットではなくレーザープリンターのクオリティが必要でした。
安くはありませんでしたがメーカー保証が5年ついてくるのが魅力でしたっけ。
写真印刷にページプリンターは関係ないんですが、時を同じくしてその写真印刷に使っているインクジェットプリンターもダメになりました。
私が使っていたのはEPSONの写真印刷向けの高画質インクジェットプリンター。
EPSON EP-807A(W)というモデルでした。Wは白という意味。黒と珍しい赤のモデルもありましたっけ。
こちらは電源は入るけどエラーを吐いてプリントを指示してもウンともスンとも言わなくなったという状況です。
リセットやらいろいろ試しましたがダメ。
2015年に購入したので9年間、ながらくお疲れさまでした。
かなり使い倒した感はありますので笑顔で「お疲れさまでした」と言えます。
私、足りないアタマで考えました。
これまでは画質重視でプリンターを選んでいましたが、無職になった現在では「画質命」的なマインドはかなりしぼんでいるんです。
以前はA3ノビ対応のけっこうなプリンターでいわゆる「引き伸ばし」写真を楽しんでおりましたが、「A3ノビはもういいか」
となり買い替え時にはA4サイズにダウンサイジング。
そして今回。
プリントに対する情熱の炎はさらにくすぶっております。
実は以前から「インクジェットプリンターが壊れたらレーザープリンターともども廃棄してプリンターは1台にしよう」と考えておりました。
写真画質が欲しいときはプリントアウトサービスを使えばいいかな、というところまで沈下していたわけです。
我が家にはプリンターが3台あると記述しましたが、残るその1台で賄えばいいかな、ということです。
3台目のプリンターはブラザーのMFC-J987DNという複合機。
このプリンター、ただの複合機ではありません。
画像でお判りになると思いますがこのモデルは電話+ファクス機能付きA4カラーインクジェット複合機なのです。もちろん留守電機能もついてますし子機も付属。
そう。3台目我が家の電話機なんです。
いろいろあってファクスが必要だったこともあって「だったらファクス付き複合機っすね」ということでチョイス。
ちなみにこれは上述のEPSON E-P807Aと同時に「えいや」で購入しました。
ということで我が家のプリンターはブラザーでいいんじゃね?ということで家庭内コンセンサスがなされておりました。
そして話は少し前に戻るわけです。
そう。母親の為(というか私の自己満足のためですけど)に「やっぱそれなりの写真印刷性能が欲しいね」となった次第。
ええ、ブラザーで写真印刷も可能ですが「可能」なだけでさすがに「んんん?」な仕上がりです。
100人いたら70人は何とも思わないかもしれませんが私は残り30人の美意識の持ち主だと考えております。
なので写真画質優先で新しいインクジェットプリンターを導入することに決めたのです。
つまりレーザープリンター+インクジェットプリンター=インクジェットプリンターに収れんすることになりました。
最初は迷わずフラグシップを購入するつもりだったんですが、いろいろ調べているうちに「大容量インクタンク」を使ったモデルに目が留まったのです。
存在は知ってましたが「ああ、sohoとかビジネス用途ね」と決めつけて深堀はしていなかったのですが、登場してから結構な年月が経っています。
チェックしてみると「写真画質もそこそこいいよ」という評判。
私は考えました。
「100人いたら100人とも写真だと認めてくれるくらいの画質」が必要なのかと。
そもそも母親が究極の画質を求めるプリントグルメなのかと。
そしてこう考えることに。
「100人いたら90人が写真だと認めてくれる画質でいいんじゃね?」
もっとも購入したわいいが80/100くらいの画質だったというオチも考えられますが、だったらそれはそれで妥協してもらいましょう、と。少なくとも私は妥協しますよ、と。つーかMFC-J987DNよりはいいでしょう、と。
で、選んだのがEPSON EW-M873Tというモデル。
インクの名称は「トビバコ」だそうで。
大容量インクタンクのモデルがいいな、と思ったのはアレですよ、そう、アレ。
「インクカートリッジを頻繁に交換しなくてもいい」というインクジェットプリンター「あるある」です。
マジでかなりもちそうです。
まずは気になる画質から。
これは要求水準が人によって全く違うのであくまでも私の美意識と嗜好で評価するものです。
「色が薄い」
第一印象はこれですかね。
グレーインクを使っているのでメーカー的には5色と言ってますけど、基本的にはまあ4色インクモデルです。以前使っていた6色モデルのようにはやはり行きませんね。
もちろん薄いといっても「うはっ」とのけぞるようなものではなく、6色インクをふんだんに使いまくって鮮やか目に仕上げた、ようするに「インクカートリッジめっちゃ使わせてカネ払わせるぜ」ビジネスモデルとは根本的に違うってことです。
エコタンクですからね。
インクの吐出量なんかも画質命系モデルとは違って当然なのでしょう。
誤解のないように申し添えておきますと「失敗した」とは思っていません。
「けっこういいじゃん」というのが賭け値なしの最終評価です。
エコタンクのメンテの楽さを考えると何も文句はありません。
しばらく使わないうちにアプリも結構使いやすくなっていて、母親と会った時にスマートフォンで写真を撮って、家に帰ってリビングでツールやブエルタを観戦しながら手元でポチポチっとすればサクっと写真が出来上がります。
そして次に合いに行くときはその写真を持って「母上、この間撮った写真でございます。お納めください」と差し出すルーチンです。
ちなみに予想以上に喜んでくれています。まあサービス込みでしょうけど「何度も見直して楽しんでる」といわれると眼頭が暑くなるってもんです。
(最高画質じゃなくてごめん)とか思ったりして。(^^;)
そんな感じにイージーにプリントできるのに、私の母親がそれを楽しみにしているのを目の当たりにした同居人も「これはイケる」とばかりに週2くらいで義両親を訪れた際に撮った写真をこれまたちょちょいとプリントして持って行っては大いに喜ばれているようです。
というわけでこのEPSON EW-M873Tは「そこそこの高画質写真印刷ができるラクチンプリンター」といっていいでしょう。
そうそう、以前はプリンターは離れた部屋にまとめて設置していたのですが、EW-M873Tはリビングに置いて使うことにしました。
筐体が黒になったことでリビングにおいてもあまり目立たないことと、何より動作音がびっくりするほど静かになっていたからです。
出てくるところが見えますし、撮り忘れとかもなくなっていい感じに運用しております。