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【TREK Domane SLR 7 Gen 4 AXS】納車!

やっはろー(*’ω’*)

いや、なんかめっちゃ早くない??

というわけで「GW明けくらいですかね~」と言われながら発注した新型Domaneが先ごろ納車されてしまいました。
予定より3か月くらい早い。

「GW明けならヒノキ科の花粉も収束するころだし、ポカポカあったかいし、ちょうどいいんじゃね?」と思っていたのに真冬の納車。スギ花粉もまだまだ本気を出していないというのに……。

でもまあ。
ホンネを言うと早い方が嬉しいわけで。

というか、新型(Gen 4)のDomane SLRとしては日本じゃかなり早い納車ではないかと思いますが、さて……。

◎Domane SLR 7 Gen 4 AXSの概略

えっと、私ではなく同居人の新車です。
同居人の「定年退職祝い」という名目で乗り換えることにしたわけですが……そのあたりの詳細は別記事にて。

★同居人のロードバイクをリプレイス
にゃんにゃんぷう~(^^)/ 新しいロードバイクを買いました 私ではなく同居人のヤツですけどね。 これについては過去記事でちょこっとだけ書いたんですけど、今回はその詳細など。 ◎定年退職祝いとして? なんというか、こういうのには理由があると...

同じTREK同士での乗り換えですが、同居人としてはパラダイムシフトによりいろいろとキャリブレーションが必要になると思われます。
具体的には……。

・リムブレーキからディスクブレーキへ
・機械式シフトチェンジから、バイワイヤなシフトチェンジへ
・パワーメーター搭載
・外装ケーブル仕様から(ほぼ)内装式へ

細かいところでは、アルミホイールからフルカーボンホイールへ変わったり、タイヤサイズ(ワイズ)が28mmから30mmに変わったり、リアが11速から12速に増えたり、フロントのチェンリングの歯数が小さくなったり等々、いろいろありますが、おそらく一番の変化は「シフトロジックの違い」だと思われます。

50/34から46/33へ。かなり軽くなるような気がしますが、実際のギア比はほぼ同じ。リアのスプロケットの歯数も小さくなっているからです。両方が小さくなると多少なりとも軽量化につながりますのでいいことだと思います。

今まではSIMANOの機械式でしたが、今度のDomaneではSRAMの無線方式。メーカーが違うのでシフトチェンジのやり方が変わるというわけです。

SIMANOはシルバー系でまとめていますがSRAMはブラックがお好きなようで。フロントディレイラーのメカ部分の後方にあるのがバッテリー。リアディレイラーと全く同じ形状で、つまりは流用可能。ちなみに小型軽量。

SIMANOでは後ろのギアは右手側のブラケット、前のギアは左手側のブラケットで変速していました。
また、シフトアップ用のレバーとシフトダウン用のレバーは別々になっていて明確に役割が分担されていましたが、SRAMだとこれが左右のブラケットにあるレバーは1本ずつで、それぞれ右側を押すとシフトアップ、左側を押すとシフトダウン、という風に単純化されているんです。

また電動方式はシフトアップやシフトダウンを行うと最適なギアをチョイスしてくれます。つまりフロントのギアをいじらなくても自動的に「次のギア比」の為にギアを入れ替えてくれるわけです。
これはSIMANOでもSRAMでも同じです。
違うのは強制的にフロントのギアをチェンジする方法。
SIMANOの場合は既述の通りシフトアップ(大きなギアにする)用とシフトダウン(小さなギアにする)用のレバーが独立しているのですが、SRAMの場合は左右のレバーを「同時押し」することによりギアチェンジが行われます。
個人的にはSRAMの方式がベターだと思いますが、SRAMの場合はシフトアップとシフトダウンのチョイスができないのです。
どういうことかというと、小さいギアに入っている時は大きなギアにチェンジし、大きいギアに入っている時は小さいギアに変化します。
SIMANOの場合「小さいギアにしよう」と思うと「小さいギア用のレバー」を押すわけですが、その時すでに小さいギアに入っていた場合は「何も起きない」のですが、SRAMの場合は予期せぬ「大きいギア」に入ってしまうのです。

「フロントのギアがどっちに入っているのかわからないのかよ!」と突っ込まれそうですが、貧脚ライダーが上りでヒーコラ言ってる時って冷静に自分のギアポジションを理解しているわけではないんです。
「ああ辛い。もう少し軽いギアにしよう」と、藁にもすがる気持ちでフロントをインナー(小さい方)ギアにしようとしても責められるべきではないと思います。
でSIMANOの場合は何も変化せず「ああ、既にインナーギアだったか」と絶望にくれればいいだけですが、SRAMの場合はアウターギア、つまり大きい方のギアにチェンジしてしまうわけで、下手するとその時点でペダルが踏めずにふらついて転倒、なんてことにもなりかねません。絶望するだけでなく悲劇が生じる可能性があるということです。

そう、SRAMの方式だとヤバイ可能性が多少なりともあるということなのです。
どうでしょう?
どちらがいいでしょう?

そんな悲劇を生み出さないように、実は各メーカーが対策を施しています。
それは「サイクルコンピューターに現在のギアポジションが表示できる」という仕組みがずいぶん前から存在します。

私は既にMadoneを購入した時からその恩恵に浴していて、今ではこれがないと走るのが不安になるくらい依存しています。
同居人も早晩そうなるに違いありません。
ええ、Garminのサイクルコンピューターにその表示が出るようにしておきました(ショップの店長が)。

その他の、いわゆるDomaneの特徴としてはやはりストレージボックスの存在でしょうか。
昨今のカーボン製ロードバイクは剛性に加えて空力に力を入れている関係でフレームがどんどん太くなっています。ただし太い〇になっているわけではなく、カムテールと言われる長円の後ろをぶった切ったような形です。Domaneも例にもれずその形になっています。
先代、つまりGen.3のDomaneのデザインが決まってその打ち上げパーティをしていたデザイングループの一人が、ビールジョッキを片手にDomaneのダウンチューブを眺めながらふとつぶやきました。
「こんなに太かったら、ここに小物入れを作れるんじゃね?」
酒の勢いもあってか、その場にいたスタッフは「そりゃあいいね」「Domaneはエンデュランス、つまりツーリング系モデルでもあるしパンク修理道具一式を入れておくとかけっこうウケるんじゃね?」「それな。そしてDomaneの売りにもなる」「よし、フレーム強度の計算からやりなおすぞー」みたいなノリでマジでDomaneに小物入れを作ったのでした。
小物入れの評判がどうだったのかは不明ですが、今回のGen.4にも受け継がれているのでウケはよかったのでしょうね。

小物入れの蓋がある場所はダウンチューブのボトルケージ台座部分。

ちょっと見えている黒いのが開閉レバー。

ちょっと固いですが、振動で外れたりはなさそうです。

中にあるのは袋。

赤いリボンをつまんで引き出すと……

けっこうな長さの折り畳み式の工具ケースがずるずると引き出されます。

イラストで工具類を入れる場所をガイドしています。
ワッペンが縫い付けられている部分にはチューブを。

その上、左側は二酸化炭素のボンベ、真ん中にそのボンベ用インフレーター、右側はタイヤレバーが収まるようになっています。ちなみにガイドにはボントレガー(TREK)の純正品をお勧めする感じで型番が書かれています。

なお、ボトルケージ台座を兼ねているリッドに楕円形の部分がありますが、ここにはボントレガーのミニ工具セットがすっぽり収まるようになっています。商売がうまいッスよね。買ってしまいそうです。(^^;

それからDomaneの特徴ではなく、12速のシステムを持つSRAMの特徴なのですが、チェーンが特徴的です。

見てお分かりかと思いますが、上部(外側というべきでしょうか)がフラットになっています。ひょうたん型にするとブリッジ(継ぎ手)が細くなるので、そのままだと薄くした分強度が下がります。そこで上部をフラットにしてブリッジの強度を確保したのであろうと推測されます。

◎カスタマイズしたところ

Domane SLRは基本的にフルオーダーなのでいろいろなと調整が可能です。


フレームサイズは当然ですが、パーツのサイズもチョイス可能です。
クランク長とかハンドル幅、ステム長などはライドポジション作りに不可欠なので当然ですよね。

今回はそれ以外、つまりTREKのオーダー外の部分も無理を言ってあらかじめ変更してもらいました。
Domane SLRの標準タイヤは32mm幅のチューブド・クリンチャー仕様なのですが、30㎜のチューブレスタイヤに変更してもらいました。

理由はただでさえ買い替えで重量増となるので、少しでも減量するためと以前Domane SLRをしばらくお借りして乗っていたんですが、32㎜はさすがに漕ぎ出しが重く感じたことです。

今までずっと使っていた28㎜にする手もあったんですが、ホイールの内幅が広すぎて28mmは許容範囲の下限なのが気になって今回は一つ上の30㎜に落ち着いたという感じです。
ちなみにDomaneは38mmまでのタイヤサイズまで装着OKだそうです。

タイヤもボントレガーではなく他社製のクラシックなブラウンリボンタイプに。

バーテープもボントレガー(TREK)純正には「コレ」というのがなかったので、差し色にボディと同じオレンジを使ったスパカズのものにしてもらいました。

◎同居人の1st.インプレッション

既に北摂の山道を新型Domaneで走った同居人によると……。

「太い」
「軽い」
「どっしりしている」
「色が派手で気分が上がる」
「ひゃっほーぅ!!」

だそうです。

「太い」というのは視界に入るトップチューブの太さです。

「軽い」というのは絶対的な重量ではなく「走り」のフィーリングに対する感想です。重量はむしろ重くなっています。

「どっしりしている」というのは鈍重とか重厚というよりも安定感があるという意味だそうです。前車のSilqueはヒラヒラ系だったのでしょうか。Domaneの持つホイールベースの長さとフロントフォークのトレイルなどのジオメトリに差があるのでしょうね。

「色が派手」なのは自分でそれなりに長考してチョイスしたのが派手なカラーだから当然といえば当然ですね。ちなみにこの場合は否定的な感想ではなく、肯定的なものです。

ただ……「頼んでいたDomaneが来たみたい」とショップからの連絡を伝えて納車日時を調整した際に同居人が放った一言を私は忘れません。
「えーっと、そういえば何色頼んだんだっけ?」
その言葉に私は一瞬めまいを覚えましたが、すぐに立ち直って答えました。
「蛍光オレンジにパールホワイトロゴでんがな!」
「あー、そうかも?」
なんだよ「?」って。(^^;
オーダーシートを引っ張り出して見せて納得してもらいましたが……。

この記事の写真ではみんな赤っぽい色になってますが、実物は別物です。実際は100人いれば87人くらいは「蛍光オレンジっすね」と合点がいく色になっています。フレームにあるこのサインは、蛍光オレンジの調合と吹き付けをしてくれた、アメリカはウィスコンシン州ウォータールーにあるTREK本社工房に努める職人さんの「私がやりました」的なサインです。

ともあれ、実際にペイントされた色は納車までわからないわけですが、一目見てテンション爆上がりでしたので私としては胸をなでおろした次第でございます。

「ひゃっほーぅ!!」というのは新型Domaneを相当お気に召した証拠であろうと思われます。

ところで初めて体験する「パワーメーター」について感想を求めたんですが……。

「あ、そういえば(パワーメーターの数値は)見てなかったワ」

ですと。

ペダルの反対側、画面中央にある「Q」とエンボス加工された物体がパワーメーター……たぶん。トランスミッターもかねてのこのサイズと場所とカタチなのだと思われます。

まあ、我が家の乗り方はトレーニング系じゃなくてエンジョイ系ですからケイデンス計としてしか機能しない気もしないではありませんが、自分のパワーを知っていると、例えばサイクルロードレースの放送を見ながら「これくらいの上りペースだと、ポガチャルは平均で〇〇〇Wくらい出てるはずですね」なんて話になった時に「ああ、私の4倍か」みたいな感じで比較対象することができて楽しいかもしれませんね。
……実にうらやましい。(^^;

SLRはUCI公認フレーム。つまりツールドフランスにも出場可能になってます。

という感じで、2月ですけど暖かめの日を狙ってぼちぼちと走ってます。

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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