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★同居人のロードバイクをリプレイス

にゃんにゃんぷう~(^^)/

新しいロードバイクを買いました

私ではなく同居人のヤツですけどね。
これについては過去記事でちょこっとだけ書いたんですけど、今回はその詳細など。

◎定年退職祝いとして?

なんというか、こういうのには理由があると買いやすい?ので、同居人の定年退職祝いということにいたしました。

同居人とサイクリングを始めるようになったのは2014年くらいから。
サイクリング用に最初に買ったのは折り畳み自転車でした。
BROMPTONという英車です。
その後、長い間置物になっていたTREKのY-3という恐ろしく古いアルミのMTBをレストアしてフルサイズ?自転車に。
その後私はロードバイクを購入。TREK Y-3は同居人が使っておりましたが、重く、かつ私用のサイズでしたのでちょっとアレ(どれ?)ってことで同居人もロードバイクを購入(2016年6月)、今に至ります。

選んだのは既にカタログ落ちしているSilque S6というISO Supeed仕様の当時のDomane系レディスモデル。アルテグラ仕様です。
これはショップで相談して、新型を予約。日本上陸のファーストロットを回してもらいました。
古カーボンで軽く、実にいいバイクでした。性能自体には不満がなかったのですが、実は色の選択肢がなく、唯一色だけは同居人の好みではないバイクでした。
もちろんマイ・バイクになってからは愛着もわいて気に入ってご機嫌で走っておりました。

そして6年。
どこも悪くないので買い替える必要性はありませんが、私の方には些細な理由があってそろそろ買い替えてほしいな、と思っておりました。
いや、マジで実に些細なことなのですが、年式的に同居人のロードバイクはリムブレーキなのです。私は途中でディスクブレーキモデルに買い替えました。
私としてはディスクブレーキで揃えておきたいのです。

○ディスクブレーキで揃えたい

理由はいくつかあります。
比較的大きめの理由を挙げると、室内トレーニング用のローラーがあるんですが、前輪を外して固定するタイプなんですよ。
ディスクブレーキのスルーアクスルにもリムブレーキのクイックレリーズにも対応するんですが、アダプターを交換する必要があるんですよ。これが地味にうっとうしいんです。

あとは、そう。一緒に走っていて何かあった時にホイールを交換できないのがちょっと不安なんです。
できればそろえておきたいとずっと考えておりました。
もっとも現在はリアは12速が主流で私のMadoneは11速の末期。つまりリアホイールは交換できないんですが、フロントだけでも交換できるなら、という感じ。
あと、コンポーネントを12速モデルに入れ替えたら互換性の可能性もありますしね。

なので「6ねん(も)乗ったし、定年退職祝いってことで、この際好みの色のバイクにしちゃわない?」って感じで乗り換えることにあいなりました。

◎モデルは決まれど発注はできず

買い替えることは決めました。次は「じゃあ何を買うか」というお話になります。
同居人は特に「これ」という欲しいバイクはありません。じゃあ好みのバイクブランドは、というと今乗っているのがTREKなので、それを気に入っているからTREKのモデルにしようかな、という流れはまあ自然なものでしょう。

あとはモデルです。
DomaneかEMONDAの二択だろうなというのが私の予想。
同居人は基本的に「速くはないクライマー」なのでEMONDAか、ポジションが合わなければ次点でDomane、Madoneはちょっと違うだろうと考えながらいつもお世話になっているTREKのショップへ相談に行きました。

○PEDAL FORTH Fittingへ

今回は「好みの色にする。妥協はしない」がテーマ?なので、土のモデルにするにせよ、SLRというフルオーダーモデルから選ぶことになります。
こちらにモデルに対するこだわりがないということを聞くと「だったら」ということでショップにが提案したのは「詳細なデータをとって、それに合ったモデルを選んではどうか?」というもの。

そこで京都は「桂サイクリングロード」近くにあるTREKのショップの二階にある(長いな)Pedal Forthというバイクフィッティング専門店を紹介され、その場で予約。行ってまいりました。

ショップのスタッフが「ビンちゃん」と呼ぶフラナガン氏が主宰するフィッティング専門店で、そりゃあじっくりたっぷりチェックしてもらいました。
普段乗っているバイクだけでなく、着用しているウェアやヘルメット、シューズなど一式とともにスタジオ入り。バイクを測定装置(我が家で使っているローラー台の別モデルでした)に固定して、走行。けっこう長い間ペダルをこいで、途中ちょっともがいたりもしました。
その後は筋肉の柔軟性や関節の可動範囲なんかもチェックするために寝台的なものでいろんな格好をさせられたりして、とにかく念入りにチェックするのが特徴でございます。
ペダルとハンドルとサドルがついている測定装置に腰を掛けるだけじゃないのですよ。
私は超精密なそういう測定装置があるんだと思っておりましたが、さにあらず。骨格とか筋肉の柔軟性とかフィジカル的な部分をチェックするのが主な目的って感じでした。
ペダルをこいでいるシーンは動画を撮って解析ソフト使ってたりしてましたっけ。かなり興味深い画面を拝見することができました。

たっぷり2時間以上かけてじっくりチェックした「ビンちゃん」が出した答えは「Domaneだね」というものでございました。
EMONDAだと基本的なディメンションで前傾が強めになるモデルなので、ステム高を挙げて調整しても今度はステム長を極端に短いものにすることになって、それは社外品から探すことになったりとやや無理が生じるので、重くはなるけど最初から楽ちんなDomaneにする方がベターという判断でした。

まあ今乗っているSilqueがDomaneのディメンションを使ったレディスモデルなのでDomaneが合っているのは納得です。

ちなみにフィッティングのコンサル料は税別30,000円でございますが、SLRモデルを購入する場合は料金に含む、つまりサービスということで話が通っているようで支払いはありませんでした。

あとは現在乗っているSilqueもアドバイスにしたがってカスタマイズ。
ハンドル幅が狭すぎるという診断です。
あとは前傾を少し増やす感じ。
ビンちゃんのお店には調整用のハンドルがいくつもあって、それらを装着してみてベストなサイズを選んでもらいました。
ビンちゃんのスタジオではパーツは売ってませんが、そこはそれ、1階がTREKのショップですから、そこでブツをもってきて装着してくれました。
バーテープを交換しようと思っていたところだったので、そちらは本人がショップでセレクト。換装やテープ貼りはビンちゃんが丁寧にやってくれました。

交換技術料はサービス。
パーツ代はもちろん帰りがけにショップで支払いました。

お金はかかりますが、自分のポジションにイマイチ納得がいってない人にはお勧めです。
ビンちゃんは日本語はほぼオッケーだし、気さくでナイスなおっさんなので、納得のいく楽しいひと時を過ごせると思います。
是非。

○新型Domaneを待つ

Domaneに決定したわけですが、一つ問題があります。
その時点で売っているDomaneは既にモデル末期で、すぐに新型Domaneが発売されるというタイミングだったのです。
いろいろ事情があるので詳細はアレですが、新型DomaneはUCIで既にホモロゲをとっていて、実践(レース)にも登場しており(TREKの女子チームがパリ ー ルーヴェで使用していきなり優勝してる)近日中に発売されるのは確定です。

ビンちゃんによるとディメンションも基本的には同じものらしいので「新型を待つ方がいいよ」ということにあいなりました。

そんな情報とデータシートを携えてショップへ。
既に購入の意思は伝えてあるので「発表されたらいの一番で行きますねん」と約束したのでございました。
ちなみにデータは共有されているので、持参したプリントのシートは不要でした。そういえばそういう話でしたっけ。

そんな感じで「口約束の予約」的な注文をして待つこと2か月。
9月9日(だったと思う)、ついにTREKが新型Domaneを発表しました。

事前のリーク情報の通りでヘッドチューブにあったISO Speedが廃止され、シートポストは軽いカムテイル形状に。リアのISO Speedは非調整式になってシンプル化。

カーボン素材もグレードアップし、前モデルより300gほど軽量化が図られた模様。

さーて、色はどうしよう、なんて考えながらウキウキしながらショップを訪れる我々。
そんな我々を笑顔で向かえてくれる店主。
さて、フルカスタマイズだーと意気込んでいると……。
「すみません。発表されたんですが、SLRに限っては発表だけなんですよ」
「え? ドユコト?」
「SLR以外は受注できるんですが、SLRに関してはまだカスタマイズのシステム自体が存在してないんですよ。つまり受注はまだ先なんです」
「なんですとー!!」

ええ、そういうことのようでした。
帰ってから発表記事を読み直すと「受注開始日は未定」って書いてありました。
どちくちょー。

◎ついに受注開始

で、受注が開始されたのはさらに2か月後の11月4日。
ちなみに新型Madone SLRも同時に受注システムが解放されました。

ショップの店長から「明日から受注できます」と連絡をもらっていたので、もちろん行ってまいりましたとも。
フルオーダーは商談に時間がかかりますのでもちろん予約してから伺いました。

SLRはコンポーネント(グループセットともいう)はもちろんのこと、そのギア比からステム長からクランク長、ホイールやタイヤ(サイズも)やBB形式、ヘッドマークの種類、果てはバーテープまでオーダー可能。
とはいえ同居人の細かいデータは既にありますので、それをもとに当てはめるだけなので基本的なものはサクサク進みます。
大きな問題は色と、あとはコンポーネント。
色は同居人の好みを全開にしてもらって見本などをあれこれチェックしながら熟考。
コンポーネントについては私に一任されています。
主に経済的な側面、ようするにカネの問題でしばらく悩んだのですが、今までも長らくお世話になっていて信頼性抜群の日本が世界に誇るSIMANO……ではなく、SRAMのe-tapにしました。
Force eTap AXS Quarqというグループセットです。SRAMのロード用ラインでは上から二つ目で、SHIMANOで言うとアルテグラクラスになります。

アップチャージを払えばこういうチェレステカラーっぽくもできます。

こちらはSIMANO Dura Ace仕様。

ちなみにForce eTap AXS QuarqとSIMANOのアルテグラとの差額はざっくり22万円くらいです。

SIMANOではなくSRAMというアメリカのメーカーをチョイスした理由は「アメ車にはアメリカのコンポーネントがよく似合う」というベタな理由ではなく、「TREKのレーシングチームが数年前にグループセットをSHIMANOからSRAMに変更しているので、親和性が高いだろう」というのもこじつけで、真の理由は「(私が)フル無線システムに興味がありまくりだから」です。

私がMadoneで使っているのはSIMANOのアルテグラDi2の前モデルです。Di2というのは電動変速機システムの事です。ちなみに有線でコントロールされています。
現在のアルテグラは半無線システムに進化しています。
「半」というのが微妙ですが、前後のディレイラー同士は有線でつながっていて、ブラケット(ブレーキレバーとかがある操作部分)とディレイラーのコントローラーは無線化されているというもの。
慎重なのか何なのかわかりませんが、多くの期待を裏切り、SIMANOはいまだ完全無線化をはたしていないのです。

翻ってSRAMは人世代前から完全無線化を果たしており、現在はさらにそれが進化しております。
信頼性は各レースで実証されていて、事実TREKショップの店主に言わせると「ぶっちゃけSIMANOよりトラブルは少ない」んだとか。

ガジェット好きな私としては一度使ってみたいな、と思っていたSRAMの完全無線コンポーネントなので、ここはちょっとおごることにしました。
ちなみに現在、リアのスプロケットは12枚、つまり前2速、後ろ12速というのが主流となっております。
私のMadoneは11速のアルテグラなので同居人のバイクは一つ未来に脚を踏み込んだモデルになっております。

同居人も「よし、これだ」という色を見つけ出し、長かった「新しいロードバイク」発注の儀が整ったのでございました。

購入したバイクの正式名称?は、TREK SLR 7 eTap。
特注ペイントもそこそこの値段で、予算を軽くオーバーしちゃいましたが定年退職記念だし……いいよね?
みたいな?

発注次点での納期回答は「6か月くらい?」というあいまいなもの。
最近は自転車も自動車並みに納期が見通せない状況が続いているようです。
電動コンポーネントを使うとどうしても供給の問題が出るようですね。

来年のGW前あたりが目途かな、という感じです。
結局7年ぶりの買い替えということになる予定。

※同居人のDomane SLRを発注した直後にTREKが全モデルを価格改定しました。ギリセーフで旧価格で発注できました。ちなみに噂によると来年初頭にもう一段階値上げがあるそうです。

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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