トキシッコー!!( ;∀;)
前回書き忘れてましたけど、注文したiPhone 14 Proは同居人のリプレイスです。
同居人は初スマートフォンがiPhone(4)で、以来一度も信仰を変えることなくiPhone一筋の人生を歩んでいるかわいそうな……奇特な方なのです。
今使っているのはSE(2)で、とにかくコンパクトなのがお気に入り。
バッテリのもち以外は特に何の不満もなく、つまり機嫌よく使っておりました。
それがなぜいきなりiPhone 14 Proなんていうけっこうでっかいモデルに変更する気になったかというと……。
「超えられない機材の壁」を認識してしまったからなのです。
そう、今回の北海道トリップではお互いけっこう写真を撮りまくったわけです。そうなると、お互いに「ホレホレ、こんなの撮れたんだけど」と撮影した写真を見せっこするわけです。
走行しているうちに同居人は気づいちゃったんですよね。
私の写真の方が遠近感のあるダイナミックな構図が多いことに。
私の写真の方が背後がボケたり圧縮感がある構図が多いことに。
超広角(13mm相当だっけ?)、広角(24mm相当)そして望遠(77mm相当)と物理的にカメラが3つ存在するわけですが、SE(2)は28mm相当の広角レンズが1つだけ。
勝負になりません。
「ウデの差ではない。機材の差である」
それに気づいた同居人の背を「そういえばもう少ししたら新型が出るから、どうせならそっちにしたら?」と強く押した……というのが14 Pro予約のいきさつです。
実のところでかくて重いスマートフォンを好まない同居人ですから、SE2のリプレイスとしては13のminiあたりが妥当なところ。
しかし今回の目的は「物理的にカメラが3つ」というのが目的なのでProかPro Maxしか選択肢はありません。14ではダメ。Proである必要があるのです。
で、小さい方のProということに。
実物が届いたら「やっぱりヤダ」ということになる可能性もありますが、その時は私が13 Pro Maxに替えて使うことにしようと思っております。画面が小さくなるのはアレですが、あまりスマートフォンの画面で作業をしたりすることはないので多少小さくても許容範囲かな、と思っております。
とまあ、どうでもいいiPhone 14 Proの話はこのくらいにして、ニセコエリアに行きましょう。
集落的規模を考えると「倶知安エリア」とした方が正しい気もしますが、観光地的な知名度は「ニセコ」かな、と考えてあえて「ニセコエリア」といたしました。
近年、外国人向け高級スキーリゾートとして名を馳せているニセコエリア。ここなんかは最近売りに出された別荘エリア。主に外国人(関係者に聞くと、オーストラリア人が多いらしい)が買っていくそうな。
そのニセコですが、名前のモトネタ?は「ニセコアンヌプリ」という山で、「ニセコアンヌプリ火山群」の主峰で標高1308mだそうです。活火山低山ッスね。
正確には「ニセコアンヌプリ」という山は存在しないので「ニセコアンヌプリ火山群」とでも
ニセコアンヌプリはもともと「ニセイコアンヌプリ」というアイヌ語を縮めたもので「ニセイ=断崖」「コ=に対する」「アン=そこにある」「ヌプリ=山」、つまり「断崖に対峙する山」という意味になります。
が。
調べてみると実は「コ」の部分が「断崖」ではなく「川」だったことが判明しました。
「断崖に対峙する川の(水源がある)山」というのが正解のようです。
ニセイコアンベツヌプリが正しいのでしょうが、内地の人間がニセコアンヌプリに略したというのが真相なのでしょう。
ややこしいのですが、これは総じてアイヌ文化は「山」より「川」を重視する傾向にあった為のようです。生活に直結しているのは火山じゃなくて「水」ですから、そういわれるとなるほどと思います。
ちなみにニセコアンベツ川は大河である尻別川の支流で比較的小さな川です。
ちなみにニセコ町についてはけっこうくまなくサイクリングをしたものの、どこに切り立った崖があるのか最後まで分かりませんでした。
が。
たしかに山麓と平地が混在していて両方をまたぐとかなりの高低差があります。つまり私のような貧脚ロードバイク乗りにはきわめてきついエリアだと思います。
ニセコエリアはクルマとロードバイクで4日ほどうろうろしました。
スキーでもないのに連泊をしようと思ったのはこれまた過去の旅行がモトネタ?になっております。
高校生の時に羊蹄山に上ったんですよね。
今風でいうと「弾丸登山」というやつで、国鉄「比羅夫」駅に降りたって、そのまま比羅夫口の登山道から羊蹄山に上って頂上でタッチしてかけ降り、JRに乗って次の街に行く、という感じでした。
なのでこのエリアには羊蹄山と比羅夫駅の記憶しかないんです。
いや、比羅夫駅の記憶はほぼありません。
羊蹄山登山(登山といっても比羅夫口コースはハイキングコースレベルなので、難易度は低めです)も上の方は雲の中で展望は皆無。
確か、昼過ぎから上り始めて日が落ちたころのJRに飛び乗った記憶があります。
頂上付近にあった山小屋のおじさんに「は? 〇〇時の列車に乗る? お前らバッカじゃないの?」と言われながら水をもらったのが唯一のいい?思い出です。
一緒に上った友人とは、この話が出るたびに「あの登山はなんだったのか……」と首をうなだれる感じでございます。
ちなみに今の私なら絶対に上りません。
そう、今の私の目的はその羊蹄山やニセコアンヌプリ火山群を下界から眺めつつ「らんらん」気分(「るんるん」気分とはたぶんちょっと違う)でリゾート地をサイクリングすることをチョイスしたというわけでございます。
で、まあ羊蹄山は連日こんな感じで頂上は見えず。
「双子のさくらんぼの木」が有名観光地?ということで、行ってみました。
「さくらんぼの木」って英語の直訳ですよね? 日本だと「桜の木」でいいとおもうんですが……。あとかわいそうに片方はダメになりかけで双子感はありません。
羊蹄山も入れて。
道沿いにインパクトのある名前の店を発見。
店先には毒々しい肉の主たち。
残念ながら店は開いておらずランチにありつけませんでしたが、ぜひ寄ってみたいお店でした。
道路を外れて? 耕運機しか往来していないのでは? というラフロードをしばらく行くと広場に出て……。
環状列石がひっそりあったり。
北海道なのになぜ?というような施設があったり(食用かな?)。
ニセコはもはや日本ではなくオーストラリアの飛び地らしいので、その関係かもしれませんね。イラストが実にイケてます。
そんな感じでニセコ付近って普通の道路は想像と違ってサイクリングしていてもあんまり面白くないというか、山見て走るだけというか。むしろ脇道に入り込む方が楽しいです。
もちろんラフロードなのでロードバイクにはお勧めできません。宿の人も「え、大阪からわざわざロードバイクですか?」と不審がってました。マウンテンバイクで遊ぶエリアだそうな。まあ、結果として納得しました。
道路沿いではこういう「でっかいどー、ほっかいどー」感がなかなか演出できませんしね。
いちおうダムなんかも。ちなみにこの尻別川にある堰はカードなし。
時期の問題もあるのか、道路わきだと店はたいがい閉まっているかつぶれていて、補給はけっきょく市街地にあるコンビニになってしまいがちでございました。
北海道といえばハーゲンダッツは北海道製。こんな高いもの、普段はまず食べませんが北海道に敬意を表して。
このあたりの消火栓はノッポ。積雪量の多さが想像されますね。函館とはかなり高さが違います。
ニセコエリアには楽しめる沼がいくつもあります。中でもここはハイキングや登山のついでに立ち寄れることもあって人気の沼です。
駐車場も広いですが戻った時にはほぼ満車でした(平日にもかかわらず)。つまり観光客が多いので車で訪れるなら午前中がお勧め。
アプローチからずっと木道が整備されていて歩きやすいです。
木道やら標識などの設備の維持整備のために協力金を募っています。100円は安すぎでしょ?と思うんですが、それでもスルーする人が多いのだとか。私たちの後ろからやってきた老夫婦はスルー、その後ろからきた学生4人組はきちんと投入しておりまいたっけ。我が家は200円ずつ。sコイっすかね?(^^;
ここはいわゆる湿地帯遊歩道という感じです。
アプローチから沼まではけっこう歩きます。
ちょっとした展望台もあったりします。
写真をとったりしながら楽しむなら少なくとも1時間半くらいはかかると思った方がいいでしょう。余裕を持った観光をお勧めします。木道が整備されているのでハイヒールでも行けるかもしれませんが、ほぼ確実に低能認定されます。悪いことは言いませんのでハイキングの装備をお勧めします。
「休館中」の案内よりも、この看板?自体のオンボロさが哀愁を誘いますね。
でも通りすがりの沼ハンターな私たちにとって今回、温泉とか展示館などは関係ありません。沼が見られればOKですからね。皆さんもこの廃墟感あふれる看板にビビらず訪れていただければとおもます。そんな言葉がでるくらい、この沼はお勧めです。
何がお勧めって、沼自体がほぼ温泉なんです。つまり年中湯気でまっしろ。
小さな沼で、湖畔をぐるっと回っても5分くらい(遊歩道の一部が損壊していて一周はできない)です。
そうそう、最後にご注意を。
この駐車場は沼観光用ではありません。看板につられてはいりましたが、沼近駐車場は少し離れたところにありますので、地図をチェックしてぜひそちらへ。マジで沼近です。
沼の上のパパイヤメタリックのクルマが私のMacanです。近いでしょ?
ほかにも沼はありますが、かなりマイナーな感じで、車を止めるところがないようなところがおおいので、サイクリングなんかのほうがいいかもしれません。
「きわめて軽度」な鉄ちゃんである我々夫婦なので、適当に駅に寄ったりするわけですが、ここは函館本線の比羅夫駅。46年前、私が高校生だった時に羊蹄山に上るために降り立った駅です。
全く記憶にないんですが、当時の駅舎ってこんなだったっけなあ……。
今は民宿?を兼ねているようです(部屋はたぶん二階)。駅舎民宿は日本ではここだけらしいです。
懐かしい(覚えてないけど)プラットフォーム。
ちなみに次の駅であるニセコ駅ですが、北海道新幹線の札幌延伸にあわせて廃駅になるそうです(2029年までに)。観光客は多いのに、鉄道の需要はないんですね。寂しい限りです。
ちなみにここの行先表示板には謎があります。
「ニセコ」のところって上から貼って修正している感じなんですよね。ニセコ駅って名称が2回も変わっていて、以前は狩太駅、その前は真狩駅でした。じゃあこれを剥がしたら「狩太」なのかというと、そんなわけはないんですよね。ニセコ駅に改名したのは遥か昔(1968年)で、この行先表示版はどう見てもJRになって(1987年)から更新されています。
ということは前回の更新時にニセコ駅の廃駅を見越して次の駅名が書かれているのかというとそれはあり得ないんです。だってニセコの廃駅と同時にこの比羅夫駅も廃駅になる予定なので。
「は、剥がしたい!!」という欲望をぐっと抑えて、比羅夫駅をあとにしたのでした。この次訪れるときは廃駅になって、この行先案内版はいったいどうなっているのか……。
ちなみにこの比羅夫駅ですが1日の平均乗降人数は3人以下だそうです。つまり一人しか利用していない可能性がありますね。専用駅とかんがえるとものすごく贅沢な感じでうらやましい限り。
そうそう、ニセコアンヌプリも紹介しておきましょう。
そうそう、連日雲がかかっていた羊蹄山ですが、最終日にようやく全貌を現してくれました。
とまあ、ニセコエリアはいわゆる観光地巡りやダムカード・ハンティングとはちょっと離れて、のんびりゆったりと過ごしましたとさ。