やっはろー(^^)
オプション選び編、最終回でっす。
で、結局いくらになったのか、というお話でございます。
いわゆるガラスサンルーフ。
優先度SSです。
私にとっては「オプション三種の神器」の一つと言っていいでしょう。
もともと我が家は二人揃って屋根が開く車が大好き。
諸般の事情で屋根を開けない車を所有する場合はガラスサンルーフが必須項目でした。
ですがここのところ2台つづけてサンルーフなしの車で我慢しています。
なので「もう辛抱たまらん」的な禁断症状がでております(2台続けてサンルーフのない在庫車の中から選ばざるを得なかった為)。
今回のMacanは在庫車から選ばずフルオーダーするつもりですから、このオプションを外すわけにはいきません。
Macanのそれはパノラマと名付けているくらいですから、
普通のサンルーフより面積が広くて装備しがいがあります。
そうそう、年がら年中屋根を開けて走るという人以外は、コンバーチブルよりパノラマルーフ搭載車の方が年間のトータル「室内明度(なんだそれ?)」では何倍も上、だと思われます。
「室内メイド」ではありませんぞ、念の為。^^;
それくらいパノラマルーフの開放感は高
GLC Coupeもいいなあ、という記事を書きましたが、あのクルマでちょっと残念だったのが、サンルーフの小ささ。でもデザイン有線のルーフが描く曲率を考えるとあれがギリなのでしょうね。
そういえば昔からサンルーフを毛嫌いする人が一定数いますよね。
私から言わせれば全てのクルマのルーフはガラスにすればいいのに、と思っているくらいです。一部そういうクルマもあるみたいですね(Cayenne Coupeなど)。全面ガラスは開口面積もそうですが、見た目が素晴らしいですね。穴が空いている感が皆無。
Cayenne Coupeはフィクスドルーフですが、これで屋根が開けばクルマのルーフとしては理想形と言っていいでしょう。
そんなガラスサンルーフ否定派の意見を聞くと「水漏れの可能性がある」「屋根が重くなって重心が上がり、運動性能が損なわれる」という声が多いようです。
どちらもごもっともな意見だと思います。
水漏れの恐れはサンルーフなしより明らかに上るでしょう。
物理的に標準ルーフより重くなるのも事実なので運動性だって変化するでしょう。
でも私はサンルーフで得られる開放感の満足度の方をとります。
キャビン内の採光は最高! なんちゃって。^^;
運動性?
両方比較することなんてないですから、実際問題としてオーナーは違いなんてわかりませんし、そもそも私は屋根の重さが10キロや20キロ変わったくらいの変化でとやかく言うようなレベルの走りは全くしません。
失うものより得るもののほうが大きい。そう思うからこそのサンルーフ派なのです。
とはいえ、重量については運動性もそうですがネガであることは間違いありませんし、比較してダメだと思った人はダメなのでしょうからつけるのはやめたほうが良いと思いますが、今後は高硬度・高強度・断熱アクリルみたいなサンルーフにふさわしい新素材がでてくれるとそれも解決しそうですよね。もちろん低コストでお願いします。
これが何モノかというと、輸入車ではよくあるこういうヤツです。
暗いところでドアを開くと、路面にメーカーロゴやクレストが表示されるというもの。
このオプションの場合はシンプルに「PORSCHE」というロゴが白くうつしだされるものです。
機能性はほぼ0と言っていいでしょう。
つまり間違いなく100%自己満足のためのアイテムです。
しかし、この「自己満足」ってヤツはものすごく重要な項目じゃないでしょうか?
ドアを開けるたびに目に入るロゴを見て「むふふ」と思える人にとってはかなり価値のあるオプションです。
つまりそこに価値を見出すかどうかでキレイに分かれる部分です。
私はこう言うので気分が上がる派です。
今はまだPORSCHEというブランドに対して好感度メーターは上がっていないというかシンパシーを感じていませんけど、実際に愛車になったら積極的にファンになるタイプです。今までもそうでしたからね。そして一度ファンになるとずっとファンのままです。
なので「そうなって」から「あー、あの時付けときゃよかったな」と思わないように選んでおこうと考えたのでした。
このギミックはEVOQUEの時に存在を知りました。
EVOQUEの時はサードパーティの後付モノを輸入して自分で取り付けようとして……取り付ける前に車を買い替えちゃいましたっけ。^^;
Macanはそれがメーカーオプション化されているわけです。
とはいえ実はこれ、けっこう迷いました。
悩みはしませんでした。迷っただけです。
メーカーオプションではありますが、これはディーラーオプションとしてもラインナップされているんです。つまり後付が可能です。
なので「とりあえず我慢しておいて、余裕が出来たら取り付ける」という選択肢もあります。
しかしディーラーオプションだと値段がハネあがるんです。パーツ代+工賃がかかるので、多分2倍くらいになる気がします(確認はしていません)。
コンフィグレーター画面がささやきます。「ラインで取り付けると割安でっせ」と。
あーもう、商売が上手いな、PORSCHEってば!!
というわけで、ここは素直に10年来の憧れを48,000円で買うことにしました。
なお、ここがモデル名じゃなくてPORSCHEロゴなのは理由があります(後述)。全モデルで使い回しができるから、という意味合いですね。他社に多いクレストじゃなくてロゴタイプなのは完全にコストの問題でしょう。というか、PORSCHEのロゴはカッコイイと思いますし、クレストだと「ヤリ過ぎ感」「これ見よがし感」が過剰になるきもしますし、バランス感覚が取れているという見方もありますね。Mercedes-AMGとか文字数多すぎますし小文字をつかているのもインパクトに欠けるかも。BMWは文字数少なすぎ。あとPORSCHEロゴに比べるとBMWロゴはイマイチ個性というか主張に欠ける気もします。
Macan GTSはエアサス(PASM付)が標準装備ですが、オプションで別のエアサスが選べます。PASMとはいわゆる電子制御ダンパーのPORSCHE名です。
それが「標準エアサスペンション」というヤツです。
オプション価格は0円。つまり無償オプションってやつですね。「こちらも選べます」ってやつ。
正確には「アダプティブ エアサスペンション、レベル コントロール及びライドハイトコントロール、ポルシェ アダプティブ サスペンション マネジメント(PASM)を含む」というものです。
これがオプション設定されているということはつまりGTSに標準でついているエアサスは「標準」じゃないということです。
GTSというキャラクターに最適化した、つまりMacan的にもっともスポーティな味付けがされた仕様のものになっています。
最低地上高も標準より10mm低く設定されているそうですし。
ちなみにGTSのエアサスは専用品で他のモデルでは選べません。
乗り心地を担保したい私としては「スポーティ=乗り心地がわるい」と考えてしまうわけです。
なので少し悩みました。
悩みましたが、ここはGTSに敬意を評してGTS標準エアサスをチョイスすべきだろうと考えました。
つまり「そのまま」です。
「GTSを買うなら盲目的に選ぶべきオプション四天王」の一人と言っておきます。
いわゆるトルクベクタリングシステムです。
「トルクベクタリングって何?」と言う向きはググってください。
大雑把な説明をするなら「車体にヨーがかかった際、挙動を安定させる装置」というところでしょうか。
分かりづらい?
もう少しわかりやすく言うと「めっちゃ曲がりやすくなる」感じ?
コイツにお布施するとコーナーはグイグイ曲がるようになるし、車線変更はとってもスムーズになるし、雨の日も安心、みたいなご利益が得られるんです。
誤解しないでほしいのですが、トルクベクタリングは「攻める人の武器」じゃないってことです。全てのドライバーに有益な「安全装置」の一種です。攻める人にとっては結果として武器になるかもしれませんが、多くの場合、メリットを享受するのは普通のドライバーだと断言しましょう。
ちなみにトルクベクタリングには大雑把に分けて「上」と「並」があります。
「並」は基本的に一方の車輪にブレーキをかけて左右のタイヤにトルク差を発生させるだけの仕組みでブレーキ制御型トルクベクタリング機構ともいいます。
これが「上」になるとブレーキだけでなく反対側の車輪には駆動力をプラスして効果を上乗せしてくるイメージです。
PTVは「並」系で、私の理解が正しければMT車は機械式デフロックを使ったPTV、AT車(ツインクラッチ車)は完全電子制御式デフロックを使ったPTV Plusと呼称しますが、やっていることは同じ、という感じ?
ホイール選択のところで「ポイントを割り振る最優先項目」という持論を展開しましたが、GTSを買う場合はこのトルクベクタリングは「借金してでも装着しろ」と言っておきます。
というか、GTSグレードならトルクベクタリングはシャシーの一部として標準装備しておくべきじゃないかなあ、と強く思います。
911とか標準だよね?
え、Macanは911じゃない、って? そうなんですけど。そうなんですけど!^^;
PORSCHEは「プラス」が好きやなあ。
文房具好きか。^^;
このオプションですが、営業マンイチ推しオプションナンバーワンです。
1ばっかりやなあ。^^;
個人的には1位は1位でも「バッカじゃないの? と思うPORSCHEのオプション」総選挙でダントツの1位をとってセンター確定する系のヤツです。
どういうオプションか、説明を読んでみましょう。
「車速感応式パワーステアリングです。
低速コーナーを走るときや車庫入れの際にステアリング操作をしやすくします。」
さぞやPORSCHEっぽいマニアックな機能なんだろうな、と思っていた私はこれを読んで鼻汁を吹き出しましたよ。
だって、だって……たいがいの電気式パワーステ搭載のクルマは標準で「そういうステアリング」じゃん。
なんなの?
ひょっとしてMacanって44,000円払わないと高速道路でも据え切りでもステアリングは同じ重さなの?
「世間の常識はPORSCHEの非常識」……いや逆か。
「PORSCHEの常識は世間の非常識」とはよく言ったもんです(誰が?)。
いえ、脱帽しました(いい意味で\(^o^)/)。
なお、このオプションがついているという試乗車のMacan Sですが、最初にハンドル切った時に私、思わず口から言葉が出ましたよ「うわっ、重っ」って。
これを付けていてあの重さってことは、付けない個体ってどうなっているんでしょうね。
ひょっとして標準だとパワステなしがアタリマエだった昔のクルマのフィーリングを味わえるんですかね。
というか、これはさすがに標準でいいんじゃないかなあ、PORSCHEさん。
ちなみに「そういうもの(低速でもけっこう重い)」だと思って操作するとすぐに慣れました。
というか、自分のクルマになってしまえばすぐに気にならなくなると思います。
というわけで、怖いもの見たさで標準ステアリングのままで行こうかとチラっとだけ思いましたが同居人の怒りを買うとアレなのでここは素直にチョイスすることにしました。
でも、これってメニューで変更していっちょ上がり系の機能ですよね? つまり最初から搭載されている的な(つまりコーディングで有効化できる)。それを考えるとなんというかカネをドブに捨てているような気になりますな、こういう機能を有料化されると。
こんな事を書くと信者の方から「パワーウインドウやセルモーターがオプションじゃないだけありがたく思え」って言われそうですが。
あー、これもオプションかあ……(嘆息)。
今までのクルマは全部標準装備だったので、欧州車ではデフォルトだと思いこんでました。
ええ、今回の妄想車選びで「そうじゃない」クルマがあることを知りましたけど。
プライバシーガラスというのは後席の両側とリアウインドウの色をグレーアウトしてあるものです。
比較するとこんな感じで違いがよくわかります。
車種にもよりますが、これで意外なほど中は見えないようになります。
車上荒らしなどの盗難が日常茶飯事のヨーロッパならではのクルマ文化と言っていいかも知れません。
昨今は日本も物騒ですからね、この機能はあって困ることはありません。
私は車内の見えるところにモノは一切置かないことにしているのですが、カフェなどに入る際にジャケットやコートをうっかり後席に置いたままにしてしまったりということはあります。そういううっかりによる被害を低減してくれると思うと付けない選択肢はありません。
また、子供がいる家庭の場合は後席には何かがあるのが普通ではないでしょうか。取られて困るモノではなくても窓やドアを傷つけられてはたまりませんし、そういう「生活感」を人様に見られたくないという心理も働くでしょうしね。
付けたことがない人に「外が見えにくくて危なくないですか?」などと時々尋ねられますが、全くそういうことはありません。
デメリットは、うーん……後ろを走るクルマが前方確認しにくいってことでしょうか。
でもトラックよりはマシなのでその辺は我慢してもらうしかありませんね。
前述のとおり欧州車が標準装備していたのですが、最近は日本車でも普通にオプション化されていたりするようです。
ここは迷うことなく選ぶべきですが、少し迷いました。
「ここも後付できるんじゃない?」と。
そう、業者に頼んでフィルムを貼ってもらうのです。
オプション(79,000円)より安くあがりますし、より断熱効果が高いものや好みの濃さのものが選べます。
うーん、と考えていた時に見つけたのがこの図。
純正は色付きシートをガラスで挟む、いわゆるラミネート式のようですね。でも残念ながら防音効果はなし。
少し迷いつつも、結局純正品を選ぶことにしました。後でさらなる断熱効果や防音効果がある透明フィルムを貼る、なんて選択肢も考えていいかも。
PORSCHEの場合は65km/hがボーダー。
すなわち65km/h以上は「レーンキープアシスト」が受持ち、それより低い速度帯をこの「トラフィックジャムアシスト」がカバーする模様。
でもってPORSCHEさんはどちらもオプションです。
「いやもう、それらって必須装備じゃね?」
私がそう喚こうが騒ごうがPORSCHEではオプションなのです。
で、トラフィックジャムアシストを選ぶとレーンキープアシストは選べなくなります。排他というかトラフィックアジャムアシストを選ぶともれなくレーンキープアシストがついてくるという仕組みのようです(たぶん)。
ちなみにこのオプションは「パワーステアリングプラス」とセットじゃないと付けられない模様。
うーん、Macanの素のパワステってどうなってんの?
あ……今気づいたけど標準だとそもそもパワステじゃないのか……(いや、だとするとたぶん重すぎて動かない)。
「次買う時はぜったい付ける」選手権、前人未到の10連覇、的な装備がこれ。
そして最も効果を期待しているオプションでもあります。
これがあるのとないのとでは夏場のドライブの疲労度が全然違う! はず。^^;
というくらい、憧れの装備なのです。
この装備のないクルマは買わないぞ、というくらいの勢いです。
ちなみに「シートクーラー」と呼ぶ人がいますが、Macanのは「シートベンチレーション」です。つまり風が出るだけであって冷やす機能はありません(はず。名称的に)。
でも風だけで充分なはずです。その辺は確信しております。
私の担当営業氏も「シートクーラー」って言ってましたが、両者は別物なので、単語は正しく使ったほうが後々のトラブルを回避できると思いますよ……って、余計なお世話か。
私のMacanは順調にコトが運べば夏季に納車されますので、納車された日から即、この機能が火を吹くはずです(吹くのは風ですが)。
なおシートベンチレーションはシートの表皮と連動したセットオプションで、センターにアルカンターラ生地を使った仕様を選ぶと装着できないようになっていますので注意が必要です。
当初選んでいたペブルグレーという白っぽいトリムオプションだと×でした。
何それ?
そう思う人もいるかも知れませんが、ヨーロッパのワゴン系では「そこそこ」ポピュラーなオプション装備だったりします。
画像が暗くてちょっと見にくいですが、こういうヤツです。
フックを取り付けるアンカーの位置を自由に動かせるように荷室の左右にレールを設置するわけです。そのレールを利用した荷室のセパレーターも付いてきます。
これ、我が家ではEVOQUE → XC60と装備して思いっきり便利に使っていました。XC40では後付設定がなく残念に思っていたのです。Macanにはオプション設定されていたので一も二もなくポチりました。
ちなみに「ロードスペース」とは「荷室」という意味。直訳すると「積み荷の場所」ですね。つまり「荷室をいろいろやりくり(区分け)できるヤツ」とでもいいますか。
それほど高いオプションでもないので(すでに麻痺してきている?)、おすすめしておきます。
EVOQUEだと10万円クラスのオプションだった気がするので、ソレを思うと「安っ」と思える54,000円でございます。
Macanの場合は荷室の荷物がキャビンに飛び込んで来ないようにガードするネットがセットされています。
そのネットは普通、通常装備されているアイテムだと思っていたのでオプションだったことにちょっと驚きました。PORSCHE先生、さすがです。
あと、荷室を分けるセパレーターですが、少し面白い使い方を考えております。
そちらは納車後、機会があれば、そして思惑通りいったら紹介します。
これはそのまんまです。
左右のシートの間にある肘置き的なものの上面にPORSCHEのクレストがエンボス加工されるというもの。
記述の「PORSCHEロゴのカーテシーライト」と同様、いわゆる「自己満アイテム」ですが、気分上昇力はカーテシーライトの数倍あると考えます。
そしてこれは後付けはまずムリです。
それを考えると45,000円は高くない、むしろバーゲンプライスでは? と思っちゃいました(麻痺してきてます)。
ちなみにクレストではなく、「Macan GTS」というモデル名を入れることも出来ます。
しかしGTSはシートのヘッドレスト部分に「GTS」という刺繍がされていますので、私はクレストの方を選びました。
人によってはヘッドレストにクレストのエンボスを入れ、センターコンソール側にモデル名を入れる、なんていう人もいるかもしれませんね。私もちょっと考えましたが、それだとオプション台が高く付いちゃいますので安上がりの方にしました。
標準はレザーステアリングというヤツです。
Race-Texとはアルカンターラのことだと思うのですが、PORSCHEではこの難燃性素材をRace仕様のマテリアルと考えており、Race-Texと記載することで「レース仕様です」みたいなアピールをしている……というのが私の考えですが、実は素材名かもしれません。
知らんけど。^^;
まあ、たぶんアルカンターラ的なものです。ステアリング表皮としてレザーの代わりに使われています。
これも最後まで悩んだアイテムです。
そもそもステアリングに求める機能としてはヒーターだけなのです。
それだとPORSCHEとしては底辺価格の45,000円で済みます。
でも、オプションリストにはいろんなステアリングがあって、目移りしちゃうんですんですよね。
GTSだったらこのGTスポーツステアリングが標準装備でもいいなずなのですが、そうも出来ない事情が垣間見えます。
それはサイズです。
見た目的には標準では加飾がシルバーでしたが、こちらはブラックになります。また、左右スポーク部の加飾パーツがビス止めとなってメカニカル感を演出してくれます。
でも「GTスポーツステアリング」の一番の特徴は見てくれではなくステアリング径が標準ステアリングより少し小さくなる事です(370mm→360mm)。
テコの原理が働きますので、ステアリング径が小さくなるとクイックになり同時により重くなります。
PORSCHEの場合、幅広い顧客層をターゲットにしないといけませんのでこの最もドライバーに近いインタフェイスで「攻める」のはちょっとリスクがあるのでしょう。911などのスポーツカーならまだしもMacanはいちおうファミリーカーもしくは普段遣いのクルマとしての役割を演じなければなりませんからね。370mmはその当たりの落とし所といえるでしょう。
試乗してよかったのは「オプションでGTステアリングを選ぼう」と決める事が出来たからです。
小径ハンドルがカッコイイとか好き、というわけではなく、今回は100%「使い勝手」の面からです。
それは「ウインカラーレバーが遠い」からです。
標準ステアリングを握ったままでウインカーレバーを操作しようとすると、気持ち遠いんですよ。もちろん操作はできます。が「んんん? 遠いなあ」という違和感があるんです。
これは試乗中、ずっと感じていました。
実は契約する前に色々と確認したいこともあったので、もう一度試乗したのですが、このウインカーレバーとの距離も再確認項目に入っていて、確認後に「やっぱり遠い」と結論付けました。
ちなみに私は身長が175cmです。以前は公称176cmだったんですが、加齢により少し縮んだようで先日かかりつけの医者で測ったら175cmでした。
いや、1cmの身長差などどうでもいいですね。
何がいいたいかというと、日本人の平均身長あたりの私は、同じ身長の人より少し指が眺めで手が多いい方だと言う情報を伝えたかったのです。
そんな私が「遠い」と思うのですから、やはりちょっと遠いんじゃないでしょうかね。
この辺はドイツ人とかオランダ人男性とかを基準に作っているのかも知れません。知らんけど。
営業氏に「径が少しだけ小さいGTスポーツステアリングというものがある」と教えてもらい、存在を知ったわけです。
Macanの購入を考えている人は一度ウインカー操作をしてみることをおすすめします。ウインカーレバーに近づく距離は5mm。たかが5mmですが、されど5mm、だと思います(まだ試してないのでわかりません)。
もっともこの辺のインタフェイスの違和感は慣れが解決する部分もありますが、自分よりも手が小さい家族も運転するという人はその当たりも考慮して考えたほうが良いと思います。インタフェイスは安全性にも繋がっていますからね。
で、そのGTスポーツステアリングを選ぶと自動的にヒーターが付いてきます。お値段は91,000円。
他にはカーボン+レザータイプと「ウッド+レザー」というのもあります。
アルカンターラも含めて全てGTタイプ(小径)でヒーター付きです。
その中から私が敢えてアルカンターラを選んだ理由は2つ。
1.以前から「一度アルカンターラのステアリングを使ってみたい」と思っていたから
2.冬場につめたくない(なさそう)、夏場に熱くない(なさそう)だから
どんだけ冷たがり、熱がりなんだと思われるかも知れませんが、軽減できる方法があるならチョイスしてみたいじゃないですか。
プライスは170,000円。ホイール部分の加飾マテリアルをカーボン加飾にすると273,000円になります。
カーボン、高っ。^^;
17万円だと、ベース?のGTスポーツステアリングと比べて8万円高くなります。
が、ここは「予算総額によっては諦める」というオプション(言い訳)付きでチョイスすることにしました。もちろんカーボンなしです。
ちなみに私、カーボンフェチではないので、あんな「要するにプラスチック」的なものにはあまり魅力を感じないのです。
アルカンターラにはデメリットもあります。
それは手入れが必要なコト。
それを言っちゃうとレザーにも手入れは必要っていう話になりますが、アルカンターラの場合はレザーと違い「ま、いいか」が通用しないハメになる事がある、ということを覚悟して選ぶ必要があります。
アルカンターラって、長く使っていると触れている部分のマイクロファイバーが皮脂などで白っぽくなって固まっちゃうんですよね。
でもそうなってもちゃんと手入れをすれば大丈夫なので、それだけわかっていれば選択肢に入れてもいいと思います。
言い換えると、わかってない人は選ばないほうがいいです。
難燃性という特性があるのでレース用ステアリングに使われている素材です。素手で操作することは想定されていません。
レーシンググラブをして使う分には白く固着したりしませんからね。
ある意味で、市販車というのはレーシングカーより過酷なのですよね。
これ。
本当に最後の最後まで悩んだヤツ。
契約時に営業氏とオプションを確定する作業中でもまだ悩んでいて、営業氏には「やめときなさい」と止められたオプションです。
Macanにウッド内装??
ウッドは好きなんだけど、Macanだとなんか違う!
的な思いがずーっとあって、決められなかったんですよね。
「標準がダメならカーボンを、カーボンを選びましょう」
営業氏はそういうのですが、カーボンパネルにすると141,000円プラスです。
カーボンは嫌いじゃないですけど特に好きじゃないのですよ。好きじゃないものになんで14万円も払わなきゃならないんだって話ですよ。
ちなみにウッドなら0円、つまり追加料金無しで交換ができるのです。
2回目の試乗でチェックしたかった項目の一つが、標準装備のブラックアルミパネルでした。
Macan Sは同じアルミパネルが標準ですが、色がシルバーです。GTSのテーマカラーはブラックなので、アルミパネルもブラックになっています。クールでGTSのインテリアのテーマというか雰囲気にもマッチしていてカッコイイと思います。
まあ、これは試乗しなくてもモノはチェックできますけどね。
私がチェックしたかったのは、使われているアルミパネルの強度です。
強度というか、打突系で凹みやすそうかそうでないか、です。
実際に何かをぶつけるわけには行きませんので、触ったり推したりして感触を確かめて自分なりに評価を下すしかありません。
結果、「薄くて凹みやすい」と判断しました。
実はXC40のR-Designのインテリアみもアルミパネルっぽいのを使っているのですが、あれは見て触ってすぐに「これは大丈夫だな」と思える作りでした(言葉では説明しにくいので見に行ってください)。ああいうフェイシアの処理をしてくれていると心配はなくなるんですけどね。
そこまで気にする理由は、過去にアルミ系のパネルを張ったクルマに乗っていた時、打突で凹んで、それが目立って視界に入るたびにがっかりしたトラウマがあるんです。しかも自分で付けたんじゃなくて他人を乗せた時にバッグだったか持ち物の角をガンガンって打ったんですよね。悪気はないでしょうし、そもそもソレくらいで凹む素材を張っていたメーカーを恨んだものです(敢えてメーカーも車種も伏せます)。
試乗した時にMacanのアルミパネルをみて「あ、あの時のアルミパネルにそっくりじゃね?」とトラウマが蘇ったんですよね。
で、他のパネルはないかと探すと、追加料金なしのウッドパネルがあるじゃないですか。
「ウッドかあ……」と先述のような葛藤があった、というわけです。
ウッドはベースがプラなので基本的に打突には強いんですよね。限度を超えたら凹まず割れます。でもアルミはほんのちょっとの打突でも凹む「事がある」んですよね。ベースのプラに貼り付けていても金属部分に凹み傷がつく「事がある」んです。
もちろん同じプラ素材のカーボンパネルも考えました。あんまり好きじゃないですけど、Macanの内装テーマだとウッドのような有機的な感じよりカーボンの無機的で冷たい雰囲気の方がマッチしていると思えましたし。
結局決め手になったのは営業氏の制止?でした。
営業氏は決して「イケズ」でやめろと言っていたのではなくて、私のためを思って、つまりリセールバリューを考えるとMacan GTSにウッドはないんじゃないかな、と教えてくれたのですが、天の邪鬼な私はそう言われるとむしろ「こちとらリセールバリューとか考えてないんじゃ。上等だ、だったらあえて選んでやるよ」という気持ちになっちゃって、勢いで決めちゃいました。ええ、私、安い挑発に乗りやすいタイプなんです……かね?。
たぶん……パパイヤメタリックでウッド内装のMacan GTSは日本で私の個体だけ、という感じになるやもしれませんね。そう考えると「ウチの子って個性的でステキ」と思えてきます。
いやいっそ「Macanオーナー ウッドパネル隊」みたいなのを作って「Macan買うならウッドパネル」「ウッドパネルこそMacanの最終形態」みたいな感じで布教活動をしていきたい。
GTSにはいわゆるドアシルガードが標準でついています。ブラックアルミベースにMacan GTSというモデルロゴがエンボスされているやつですね。
このオプションはそのモデルロゴ部分を発光するようにしたものです。
一連の気分が上がる「自己満」アイテムの一つです。
これは欧州車にはよくあるオプション。
安いラブホテルの間接照明のようなどぎついカラーで発光するモデルもありますが、Macanのはシンプルな白発光タイプ。室の良いビジネスホテルといった感じで好感が持てます。ラブホテルっぽい色だったら選びませんでした。
お値段は7万円。
サードパーティ製を使って安く後付もできそうですが、最近のコンピュータ化したクルマの電装系はいじりたくないので、素直にメーカーオプションを選ぶことにしました。
上述の「カーテシーランプ」のところで「モデル名でなくPORSCHEロゴがいい」と書きましたが、これとコンビで楽しむ時、被らないから。
ドアを開けるとMacan GTSという文字が白く浮かび、その下の路面にはPORSCHEのロゴという感じです。第三者からみたら「キモっ」と思われるかもしれませんが、それこそ自己満足の真骨頂ってやつですよ。
以上が私が悩みに悩んだ末にチョイスしたMacan GTSの厳選オプション達です。
どのオプションにもドラマあり……ってやつですかね。すみません、大げさでした。
納車されたらとりあえず全部を撫で回してかわいがってやることにしましょう。一部見てもわからないやつもありますけどね(「ま、いっか」でカネだけ取られて装着されてなくても私にはわからないかもしれません。トルクベクタリングとか……)。
いちおう今回のオプション選びでは値段の上限を設けました。
合計で200万円以下です。
これは絶対に超えてはいけない上限で、1円たりともオーバーすることは許さないのだ、と心に決めて。
こう書くと一見自制してるな、という感じになりませんか? でも賢明な皆さんならおわかりですよね。
「200万も使うのか!」&「200万円までなら使っていいってことじゃん」ってことです。
結果として1,994,000でお釣りが6千円という「こいつ、マジで全部使いやがった」的な感じで収まりました。
これに車両本体価格を加えると私のMacan GTSは合計で13,874,000円にもなってしまいましたとさ。
車両本体だけではクルマは買えません。新車はいろいろあってけっこうな諸費用が加わりますから、いわゆる「走り出し価格」は1470万円を超えました。
さらにコーティングとか、新たにスタッドレスのホイールセットを揃えたりすると軽く1500万円をオーバーしちゃいますね……。
あー、やっちゃったなあ、私。
好きな言葉じゃないんですけどさすがに「分不相応」という単語が頭の中を駆け巡ります。
ですが。
もう注文しちゃったので切り替えましょう。
なんにせよ「クルマ買ったはいいけど、お金がなくなったのでドライブできない」みたいな状況にならない事を祈ります。^^;
あ、そういえば最近洗濯機の様子がオカシイんだよな……。
冷蔵庫も、もう15年くらいたってるような……。
オーブンレンジも最近温まり方にムラがあるんだっけ、おっとコイツも2008年製造じゃん……。
いや、そういうコトを考えるのはやめましょう。
楽しいことを考えることにします。
Macanが納車されたら、すぐにロングドライブにでかけましょう、そうしましょう。
どこに行きましょうかね。
同居人の定年退職後に納車されたら、クルマを受け取った足でそのまま北海道旅行とかいいですねえ。
で、きっと途中トラブルで動かなくなるんですよね。
MercedesのSLKの時なんて、旅行先で突然15km/h以上出なくなったんですよね。その状態で延々走って帰りましたっけ。納車、即、入院。^^;
はっ。
またネガティブ思考になってしまった。^^;