やっはろー(^^)
今回はこの言葉について嫌というほど理解させられました。
これは欲しい。
あれもいい。
それは絶対必要なやつ。
そんな感じでPORSCHEのコンフィギュレーターでオプション選びをしているとだんだん金銭感覚がマヒして来るのは私だけではありますまい。
例えばホイールのセンターキャップ。
まあ、普通にPORSCHEのあのクレストがあしらってあります。
そのメーカーでもそうですよね。極めて普通です。
PORSCHEもここまでは普通だといっていいかもしれません。
でもね、PORSCHEはここでも商売人なんです。
グレードにもよりますけど、要するにお手頃な価格のホイール(だがしかし、他のブランドによってはそれでも最上級、いやそもそもそんな値段のホイールありません、みたいなお値段だったりするんですよ?)のPORSCHEクレストは無地なんです。モノクロというか、要するにフルカラーのあの金ピカ系のヤツじゃないんです。
そして金ピカエンブレムはちゃんとオプションにあります。
27,000円です。
「高っ」
ただのプラスチックのフタが27,000円?
PORSCHEって、いやこんなエンブレムありがたがる客ってマジでバッカじゃないの?
最初は私もそう思いました。
でもね……。
コンフィギュレーターで色々悩んで「あーでもないこーでもない」なんてやってると
「フルカラーのホイールセンターキャップ、27,000円か。え、これめっちゃ安くない?」
と思うようになるんですよ。
いえ、マジでマジで。
これはアレかな。
ずいぶん以前の話ですが、大阪南港のIDC大塚家具にソファを見に行ったんですよ。
その時は確か上の階から順番に色々と見て回ったんですよね。
で、最初に見たフロアはソファひとつで数百万とかアタリマエのやつがゴロゴロ並んでて、「ウッヒャー」ってなりましたっけ。どのソファも値札にはアタリマエのようにカンマが2個あるんですよ。
で、少し下のフロアに降りてまた色々見てると、良さげなソファがあったりするわけですが、値段を見ると「56万円」とか「35万円」とかだったりするわけですね。
で、
「安っ。ムリしたら買えないことはない値段だよね。モノはイイし、気に入って使える。それに一生モノだと思うとお買い得かも!」
と思ってしまったんですよ。
その時はすぐに我に帰って事なきを得たんですが、PORSCHEのコンフィギュレーターの場合も同様で、数十万円、少なくとも10万円台以上の価格のオプションが並ぶ中、1桁だったり、上記のセンターキャップのように27,000円、なんて庶民的?なプライスタグがついていると「安っ」っていう心理状態になってしまうのですよね。
そんなわけで、Macan GTSのオプション選びは、いったん終わったら一度「我に帰る」ための儀式を執り行い、「本当にそのオプションはその値段の価値があると思うのか?」と自問自答しながら選び直す、という作業を何度となく繰り返した後に決定した、いわば「作品」のようなものではないかと思う次第です。
ということで今回から何度かにわけて私が選んだMacan GTSのオプションについて書いていきたいと思います。
第一回目はボディカラーとホイールについて。
さて、車好きならみんな大好き(値段さえ見なければね)、オプション選びです。
最近はホント、ネット上でこういう事ができちゃうので車好きにとってはいい時代じゃないでしょうか。
もっともメーカーに寄ってはやる気がないサイトも多々あります。どことはいいませんが、もっと力を入れて欲しいと切に願います。
その点、幸か不幸かは議論の余地があるかも知れませんが、PORSCHEのコンフィギュレーターは充分楽しめます。
というか楽しめました。
今回は「妄想」段階のように楽しむためではなく真剣勝負です。「マジ」入ってますから思いつくままポチポチと……とはなりません。そんな行為、リアル財布(老後資金というべきか?^^;)に直結してくるわけですから、他の誰が許しても我が家の財政が許しません。
でもね「どうせ買うなら好みの仕様で」と思うのは人情じゃないですか。
なので「できる範囲で」最大限の努力?をしました。
これはそんな汗と涙でまみれた物語です……。
そんなわけで今回は私がチョイスしたMacanのGTSグレードで選べるオプションについての話がメインです。
ポルシェやMacanに興味の無い方にはつまらない話になってしまうことを予めお詫びしておきます。
とはいえクルマを買う時に行う一般的なオプション選びに対する第三者の見解として考えれば皆さんの次の車選びの参考になるかもしれませんので、御用とお急ぎでない方はお付き合いいただけると幸いです。
あ、私と同じようにMacanを買おうかな、と思ってこの記事にたどり着いた人は是非最後読んでいってください。その上でよろしければご意見いただければ幸いです。
なんというか、オプション選びって人間性や性癖がモロに出ますからね(ンなこたーない)。
なにわさておきボディーカラー。
これ、どこのメーカーのコンフィグレーターでもモデル決定後はだいたい最初にきますよね。内装選びの基準にもなりますから当然といえば当然です(PORSCHEのように内装の選択肢が多いモデルは限られますが)。
ボディカラーについては、古来より我が家がしきたりとしている「ボディカラーは同居人が決定権を持つ」という流れで今回も行きました。
結果としてはなんの問題もありませんでした。
二人の好みは完全に合致。しかも「この色しかないよね」という指名買い(?)。です
予めお断りしておきますが私にも同居人にも「リセールバリュー」という視点で車の色は選びません。というか選べません。損得勘定より官能性重視、というかパッションに支配されるからです。「リセールバリューなど犬に食わせろ」が家訓と言ってもいいでしょう。
ネコ派なので犬は飼ってませんけど。
あ、ネコも飼ってませんけどね。
なのであくまでも色は好みでチョイスしました。
なのでリセールバリューを考えた考察などを期待されている方にはお詫び申し上げます。
さて、Macanのボディカラーですが、追加料金がかからない「スタンダードカラー」にはソリッドの白と黒の2色が用意されています。
名称は「ホワイト」と「ブラック」。
もちろん白がホワイトで黒がブラックです。念の為。
うーん。これってなんか寂しいネーミングじゃないですか?
カネ払ってもらえない色にいちいち名前とか考えるのはムダ、というポルシェのドライさには脱帽します。
もっとも白の名前が「ブラック」で黒の名前が「ホワイト」って付けてたら、一生PORSCHEのセンスについていくぜ、くらいに惚れ込んじゃうかもしれませんが、バリバリの保守派(個人の偏見です)のPORSCHEがそんな攻めたネーミングをするとは思えませんよね。
さて、色の話の続きです。
白黒の2色以外はすべてスペシャルカラーとなり追加料金がかかります(なので少しマシな名前がついています)。
ポルシェはヒエラルキーを重んじているようで、スペシャルカラー群にも3つのクラスを設けています。それぞれ「梅」(メタリックカラー 16万円コース)、「竹」(スペシャルカラー 40万円コース)、「松」(カスタムカラー)はいきなり飛んで150万円コースです。
松コースとか、好きな色にこだわったら軽自動車が買えちゃうよって、どうなんだろうと思う私。
というか150万円コースを選ぶ人は素直にすごいと思います。そんな事を思う私は庶民であることを自覚します。
良かった、庶民感覚があって。
「パパイヤメタリック」
それが私が選んだ外装色です。オレンジ系メタリックですね。実物は光の加減でちょっぴり金色っぽく見えなくもありません。
ギリ?庶民の味方??の「梅」コース、159,000円のオプションです。
追加料金が発生するとはいえ、特にひねった名前ではないのは料金が安めだからでしょうか?
ええ、考えすぎですよね。でももう私は、PORSCHEを色眼鏡を通してしか見ることができなくなっているのですよ。
だってオプションリストを正視していると、庶民の私はだんだん卑屈になってくるんですよ……。
閑話休題。
このパパイヤメタリックはMacan3に於いてはSのイメージカラーのようで、Macan SのプロモーションビデオやWEBサイト、簡易カタログなどで使われています。
ぱっと見て「いい色じゃん」と思いました。
でもそこはそれ画面の色なんて基本的にアテになりません。うちのPCのディスプレイはけっこうまともな色を出しているとは思っていますが、そこはやはり本物を見ないと評価はできませんよね。
結論としてはポルシェディーラーに色見本のパネルがあったので、実物チェックはしたと考えております。
単純な名称ですがパパイヤメタリックという名前、カワイイじゃないですか。
……ああ、ダメだ。脳内に「君たちキウィ、パパイヤ、マンゴーだね♪」という歌詞が流れ始めました。
……いつ聞いてもひどい歌詞だな。
いえ、私はキウィ(貧乳)好きですよ?
ごほん。
カワイイと言えば、同じ「梅」ランクのいわゆるホワイトメタリックの名前もカワイイです。
「キャララ ホワイト」というのがそれですが、響きが可愛すぎて思わず名前買いしてしまいそうになります(う・そ(^o^))。
調べてみるとキャララとはイタリアの地名で(行ってみたくなりますな)、キャララ ホワイトというのは特産の白大理石の名称だそうです。日本だと「御影石」みたいな感じでしょうか。
そういえば輸入車の色の名前って最近はこういった地名にちなんだものが多いような気がします。
昔の愛車であるEVOQUE Coupe(← アホなことに2ドアのSUVでした!)が「フジ ホワイト」でしたっけ。
富士山の山頂付近を飾る雪の白さがすぐに連想されて秀逸な名称だといたく感心した記憶があります。
そういえばトランスミッションが8ATが9ATに置き換わるついでにマイナーチェンジした時には「ザンジバル」なんてのも追加されましたっけ(金色っぽいような……そうでもないような色。ザンジバルには行ったことがないけど、大地=赤土の色なのかなあ。)。
ちなみに私が注文したMacan3のGTSのイメージカラーはカーマインレッド。なんだか全くひねりのない名称の赤で、こちらは「竹」コース(395,000円)です。
「レッド」はつけずに「カーマイン」だけでいいんじゃないですかね。「頭痛が痛い」みたいな名称ですな。
と思って確認のためちょっと調べたら、私が浅学でした。
英語圏だと日本と同じで「カーマイン」だけで色名は完結しますが、ドイツだとカーマインレッド的な表現だそうな(ドイツ語の綴りはKarminrot=カーミンロート)。
つまりヤツらは英語を使ってドイツの常識を我ら日本人に押し付けようと企図しているわけです。恐ろしい。
なおカーマインはRGB的にはR:215 G0 B58だそうです。
ふーん、こんな色ね。
うん、ディスプレイと実車じゃ全然違うな。^^;
余談になりますが、ポルシェといえばみなさんはどんな色を連想しますか?
私はPORSCHEって言えばブルーがまっ先に思い浮かびます。それも紺とか暗めのヤツじゃなくてセルリアン系というか「ポリバケツ」で使われる系の青です。
そういうわけなので、以前からポルシェといえば「真っ赤なポルシェ」的な話の流れには違和感があるというか同意しかねています。
Macanにもちゃんとブルーが用意されていました。紺系じゃなくてポリバケツ系のマイアミブルーという色です。マイアミには行ったことがないのでアレですが、晴れた日のマイアミの空はきっときれいなポリバケツ色をしているのでしょうね。
で。
実のところチラっとそっちもいいなって思ったんですよ。
でもプラス395,000円というお値段を見て諦めました。^^;
ちなみに昔、VOLVOにはポールスターというパフォーマンスモデル群があったんですが(今はポールスター社として独立法人化されました)、そのポールスター版のイメージカラーがポリバケツ色でしたっけ。カッコイイな―、いつか欲しいなーって思ってたんですが、ポールスター車は全車EVになってしまいました。
いろんな意見があると思いますが、こういったフルオーダー系の車を買う際に「妥協してはいけないオプション オブ・ザ・イヤー(イヤー?)」はホイールだと思っております。
ええ、ただの持論です。
でも悪いことは言いません。所有しているボーナスポイントは真っ先にホイールに割り振るべきです。なんなら全部投入しちゃう覚悟でもいいと主ます。
理由は「ホイールはクルマにとっては第二の顔」だからです。特にMacanは「第一の顔」がブスなんですから、せめてホイールは……。
ごほん。
何が言いたいかというと、愛車が好みのホイールを履いていると見るたびに気分が上がるじゃない?ってことです。
眺めているだけでおかず無しでご飯が何杯も食べられて経済的にも助かります、つまりホイールオプション代が回収できる可能性が大です。左党だとむしろ出費がかさむことになりますが……。
逆にイマイチだと思っているのに「予算の問題もあるし、ホイールはまあいいか」なんて妥協してしまうと必ず後悔します。必ず、です。
愛車を見るたびに「ああ、ホイールがマシだともっとカッコよくみえるのになあ」って思い続けることになるのです。そして我慢しきれなくなってホイールを替えちゃう人の多いこと。結局オプションで選ぶより高く付いてしまいます。
そういうわけなのでホイールには妥協しないほうが良いです。
予算が少なくてもムリしてでもポイント(予算)を全振りした方が後々シアワセになれるオプション、そして「よく決心した」と過去の自分を褒めてあげられる証、それが「好みのホイール」なのです。
そう熱く主張する私がMacan GTSの為に選んだのは「21インチ RS Spyderデザインホイール、マットブラック」というやつです。
ええ、実はこれGTSに標準装備のホイールです。
さんざん語ったくせに標準かよ! って思うかもしれませんけど、コレが好みど真ん中なんですもん。
私ってば超ラッキー?
Macanのホイールで譲れないと思っていたのは色です。
「色は黒、もしくは黒に準じる色」と決めてました。
なのでもしSを選んでいたら、この段階で415,000から653,000円くらいのリソースを奪い取られていたところでした。
XC40のR-Designを買ってブラックアウト系の外装が「カッコイイ」と思うようになってからマイブームが続いていて、ボディ色が何色でも黒とのコントラストにしたいな、と考えていたのです。
私にとって幸いなことにPORSCHEのGTSというグレードはどうやらテーマが「黒」のようなので、目に見える外装パーツがいちいち黒いんです。なのでGTSを選んだ時点でボディ色と黒とのコントラストは決定していたわけですね。
コンフィギュレーターではまずはボディ色が白で、あとはすっぴんのGTSが登場するわけですが、その状態の標準のホイールを見て「あ、これはいいな」と思いました。
感性が安上がりに出来ているだけなのかもしれませんが……。
もっとも私的にはポルシェがMacanの為に用意してあるホイールはどれも悪くないと思います。
続く。