にゃんぱす~\(^o^)/
ということで、春スキーから帰ったのでスタッドレスタイヤからノーマル(サマー)タイヤに履き替えました。
かどうかはさておき、走り出してすぐにXC40の性格がちょっと快活になったような感覚を味わいました。
まあ、プラシーボとかいうやつかもしれませんが、こころなしか軽やかなのは気のせいではないように思います。
思えば私、納車直後にスタッドレスタイヤに履き替えたので、XC40の「素」のフィーリングってほとんどないのですよね。納車後2500km以上走りましたが、ほぼ全てがスタッドレスタイヤでの印象です。似非雪国ドライバーか。^^;
そうそう、ロードノイズは確実に減りましたね。
実は今回の記事のテーマはこれ。
以前の記事でも少し触れましたが、XC40を買うまでは自分でタイヤ交換はしておりませんでした。
スタッドレスタイヤを預けておき、シーズンになると交換してもらうというサービスを契約していたのです。
それが、XC40の買い替えタイミングに合わせるように「今度から50%値上げします」と言われ「じゃあもういいや。自分でやるか」ということ。
以前は長い間タイヤ専門店にあずけていたのですが、XC60を購入した際「ウチでもやってますのでどうですか? 便利ですよ」ということで結構値段が高かったのですが、「今の所よりちょっと近いし、買ったクルマのディーラーだし便利かも」と思って契約したのでした。
あとそのタイヤ専門店の待合室の環境が私には良くなかったのも一つの原因でした。
というのも、そのタイヤ専門店は基本的には業者販売系。個人相手というよりは卸や対会社の大口商売みたいなところだったのですよ。
で、待合があるにはあるのですが、喫煙室のようなものでして……。
ええ、私ダメなんですよ、タバコの煙とニオイ。
なのでタイヤ交換の時間待ちは苦痛なのでした。
が、VOLVOのディーラーのタイヤ保管サービスはその後2回も値上げを断行。
今回の値段なんて「契約してくれるな」と行っているような高額な料金になっておりました。
こんなことなら以前のタイヤ専門店にそのまま預けていたら良かったな、と思う今日このごろでございます。
ちなみにそもそもVOLVOのディーラーに移った時の料金はタイヤ専門店の約2倍でした。それが今では5倍近くまで値上がりしております。
世知辛いですね。
え、またお世話になればいいだろ、ですって?
その選択肢もないではないのですが、
「以前のマンションと違ってタイヤ保管場所は楽にキープできるし、駐車スペースまでの導線もシンプルで楽ちん。これはもう自分でやっちゃった方がいいんじゃね?」
というノリで数十年振り?に自分でタイヤ交換する楽しみ?をチョイスしたのでした。
多少なりとも家計の節約にも貢献しますしね。
前回スタッドレスに履き替えた時と、今回サマータイヤに戻した時の2回、自分でタイヤ交換をして思い知ったのがこれ。
というのも、ホイール込みのタイヤ1本の重さ、大きさが以前自分でやっていた頃のものとは違いすぎるのです。
デカすぎ。
重すぎ。
視覚的に理解していても自分でハンドリングするとSUVのタイヤとかアホほどでかいですね。
私が自分でやってた時って、13インチ。インチアップして14インチとかですからね。60扁平だと「なんだよお前、カッコつけて薄いタイヤ履きやがって」なんて言われてた時代でしたっけ。
それが今や標準19インチとか20インチですからね(私の初めてのSUV、レンジ・ローバー イヴォーク クーペ ダイナミックは標準で20インチだった)。
レコードに例えるなら、コレクションは今までEP(シングル盤)ばかりだったのにいきなりLPレコード買ったような感覚ですよ。
そういえばシングルCDってなくなりましたね、関係ない話ですが。
あと、車自体の問題。
重すぎ。
私のXC40って車検上の車両重量は1750kgですからね。
要するに装備重量状態の実車はもっともっと重いわけですよ。
というわけで「タイヤ交換なんて昔は何度もやってたんだし、楽勝楽勝」と思っていた私は、現実を理解していなかったのでした。
はっきり言っちゃうと、今回はそんな私の失敗談でございます。
XC40には、というより最近のクルマには純正ジャッキがついてないのがアタリマエになっているようですね。
確か、私の愛車でいうとVW EOS V6あたりまでは車載ジャッキがついていたような……いなかったような(使ったことがないのでさだかではない)。
無いものは買いましょう。そうしましょう。
ということで、Amazonで検索してサクっと購入。
KTCのやつなら大丈夫だろ、ということで、これ。
KTC Pジャッキ PJ-1。メイドインジャパン。
納車前に購入していたので、納車直後にさっそくこれを使ってタイヤ交換を行いました。
はっきりいいましょう。
「二度とゴメンだ」と。
ものすごく硬かったんですよ。
回らない。
XC40が重すぎて。
能力が1トンまでってことは知ってました。
でも車体全体を持ち上げるわけじゃなく、1輪ずつ交換していくつもりだったので1トンなら余裕じゃん? とタカをくくっていたのです。
が、甘かった。
頑張って頑張ってくるくる、いやギゴギゴっと回してなんとか持ち上げた私は、その時には完膚なきまでに叩きのめされていました。
その後タイヤを外したのはいいのですが、タイヤの重さにびっくりしましたっけ。
で、代わりにタイヤを装着する段になってサマータイヤより更に重いタイヤを持ち上げ、ホイールとアップライト側の穴をちゃんと合わせてボルトを締めるのにこれまたものすごく苦労しました。
いやもう、マジで重いんですもん。
私は悟りました。
「これはヘタしたら死ぬ」と。
「新兵器を投入スべきだ」と。
しかし……。
タイヤの直径が違うスタッドレスタイヤを1本装着してしまったので走行はムリ。
オートバックスやイエローハットなどのカーショップに走り込んで文明の利器をゲットするわけにもいきません。
万事休す。
思わず天を仰いだ私の目に写ったのは……駐車場の鉄骨でした。
ダメだ。
もっと楽に交換したい。
そう考えた私は文明の利器を導入することを決めました。
……まあ、手回しジャッキ自体も文明の利器なんですがね。
ともあれそういうわけで「文明の利器」改め「秘密兵器」をポチりました。
そしてジャパン・ロジスティクスのクレイジーな速さにより、翌朝には到着。
ネット通販最高ッスね!
購入したのはこれ。
これは「ジャッキを手で回すかわりに、インパクトレンチで回せば楽じゃん」という、一休さんも裸足で逃げ出すようなアイディア製品。
幸い自作スピーカー制作を嗜んでいる(いた)私はインパクトレンチ持ってます。
こういう感じでつなげるわけです。
つまりこの小さなパーツさえあれば、ジャッキと格闘する必要がないのです。文明の利器……じゃなくて秘密兵器が、私の指先一本でXC40の足を持ち上げてくれるのです!?
マンションの駐車場内に響き渡るマキタのインパクトレンチの音。
そして回らないジャッキ。
先人の教え、現代のバイブル、困った時のユーチューバーというわけで、Youtubeの動画で「充分使える」と確信して導入したもの……。
ですが、「なんということでしょう?」なんか全然持ち上がらない。動かない。
というか、自走式駐車場棟に響き渡るインパクトレンチの打撃音で私のチキンなハートはもう粉々になりそうです。
ごめんよ、住民の皆様。m(_ _)m
ぐぬう。
解せぬ。
なぜに?
何ゆえに?
ユーチューバー様たちの動画によると我がMAKITAのインパクトレンチのトルクは充分なはず。
ではなぜ上がらないのか?
最大パワーでもっと時間をかければ少しずつあがっていくかもしれません。
再度挑戦。
ガガガガガガガ……。
「もうやめて」
心が悲鳴をあげます。
要するにうるさすぎて時間なんてかけられない。
認めたくない。
認めたくはないが、認めるしかありません。
私の作戦は失敗です。
MAKITAのインパクトレンチを手にした私は途方に暮れながらも、折れた心に添え木をしつつ次なる対策に向けて現状把握を行うべく、自らの行動を冷静に振り返ることにしました。
そして一つの結論を導き出しのです。
原因はジャッキ。
あ、アホな私が一番の原因だということはこの際無視です、無視。
で、ジャッキですが、たぶん……1t用手回しジャッキなどでは重量級のXC40を簡単に持ち上げることは出来ないのでしょう。
そう考えてみると思いつくフシもあります。
「軽自動車や小型車にぴったり」
ジャッキの謳い文句にはそんな一文が添えられていたような……いなかったような……。
考えてみれば私が必死でそれも休み休みグリッグリっと回してやっと少しずつ持ち上がるくらいなのですから、たかだか30kgのトルク(300Nm)で回転するわけがないのです。
これはさすがに……圧倒的な敗北を認めざるを得ません。
XC40用に1tの手回しジャッキを選んだ時点で、我軍(?)の敗北は決していたということです。
そう、私は戦略レベルで負けが確定していたわけです。
というわけで、素直に油圧のフロアジャッキを買いました。
「フロアジャッキだけは絶対に買うまい」と思っていたヤツを、回り道した挙げ句結局買う羽目になったわけです。
なぜ「買うまい」と決めていたのかというと「かさばるから。あと重いから」です。まあめっちゃ重いですけど、それはまあなんとか許せるとして、かさばるのがマジでイヤなんですよね。
引っ越ししてせっかく思い切った断捨離を敢行できたというのに、またぞろ「モノ」で部屋の限りある空間を圧迫したくないのですよ。
なので「油圧ジャッキはないな」と考えていたのです。
最初から買っておけばよかったのに。
というわけで、フロアジャッキのおかげで笑っちゃうほど楽ちんにタイヤ交換が可能になりました。「手回しジャッキとはなんだったのか?」と何度も何度も心のなかで繰り返しつぶやきながらハンドルを上下した私でした。
購入したのはコレです。
今度は素直に2t用をチョイス。
ちなみに全長は50cm。重さは10kg弱。
実物はいろいろと作りがちゃちで心配ですが、まあなんとか用を足せるだけの仕事はしてくれました。
実はここでも反省点があります。というのも、2t用のフロアジャッキでもXC40に使うとややしんどそうなのですよ。
「しんどいの?」
「うん、ちょっとしんどい」
もちろんフロアジャッキと私の間で生物と無機物という存在を超越した会話がなされたわけではなく、ハンドルを上下する感覚でわかるのです。
あ、ちょっとしんどそうだな、と。持ち上がるに連れ、ようするにジャッキに荷重がかかるに連れレバーを押すのにかなり抵抗が出てくるんです。
なんというか、ギリな感じなんですよね。余裕がないというか、安心感がまったくないというか。
「これは横着せずに、ジャッキアップする時は車体と地面の間にタイヤ置いとかないとまずいな」と思わせてくれるので注意喚起の意味ではいい……のか?
ご存知のように? タイヤの固定方式は国産車(アメ車も)と輸入車(欧州車)で大きく違っています(例外はありますが)。
XC40を始めとする欧州車はボルト式。アップライト(ホイールハブ)側に穴があり、ホイール側から差し込んだボルトで固定するタイプ。
対して国産車はアップライト側にスタッドボルト(ハブボルト)が埋め込まれていて、ホイールはそこに引っ掛け、ナットで固定するタイプです。
簡単にいうとホイールの固定方式は「輸入車はボルト」「国産車はナット」です。
ホイール取付剛性の面から考えると欧州のボルト式が優位です。
制限速度が低く高速走行など考えていない日米の場合はホイール取り付け剛性など考えなくてよかったのでボルト式を採用しなかったのでしょう。
じゃあなぜ日米が取り付け剛性が高くないとわかっているナット式をあえて採用したのか?
自分でタイヤ交換をすると、そこらへんの事情がよく理解できます。
ボルト式は「圧倒的にタイヤ交換がしにくい」んですよ。
要するに日米では工程の合理化の為にナット式を、欧州ではアウトバーンはじめ高速走行に必要な剛性優先でボルト式をチョイスしたということなのでしょう。
このタイヤ持ち上げて穴をあわせてボルトを締める……という作業ですが、一人で作業していると下手したら簡単に腰をダメにします。
冗談抜きにここは最新の注意が必要です。
というわけで今までは「ンなもんいるかよ!」とバカにしていたアレを導入しました。
アレとは、コレです。ホイールセッティングボルト。ホイールスタッドボルトとも言いますね。
掲載当初、当方のミスでネジピッチが違う(VOLVOに合致しない)製品のリンクを貼り付けておりました。
間違って購入した方はキャンセルしていただくか、発送済みで間に合わなかった場合は使用せず当方に一報くださるようお願いいたします。
申し訳ありませんでした。
要するに穴を通すためのガイドです。これにより擬似的にナット方式にするわけです。
なお、これは脱着両方で使用します。
取り外す際は二本使います。
まず「ざっと上下になっているボルト二本」を外し、その代わりにこのスタッドをねじ込みます。
二本のスタッドで支えているおかげで残りのボルト3本を外していってもタイヤがいきなりグラっと倒れ込んでくることはありません。すべてのボルトを外し終わったら、あとはスタッドボルトをガイドにして手前に外せばOKです。はじめは写真のように上側二本で支えたのですが、負荷の分散という考えでいくと上下二本の方がいいのではないかと思います。
注意点はスタッドボルトにタイヤを載せながら脱着しないようにすることです。荷重掛けたら折れる可能性がありますし、ホイールのボルト穴がスタッドボルトで削れて傷がつく可能性もありますので。
逆に取り付け時は的、つまり合わせる穴を上側一本にしたほうが楽だと思います。
2本いっぺんにホイールの穴を通すのに微調整がいりますし、そのために重いタイヤを保持するのが思いの外しんどいのです。その点1本だと合わせるのは簡単ですし、あとはそこを支点にして少しタイヤ動かせば他の穴にボルト穴は簡単に合わせられます。
マンション駐車場でインパクトレンチを使うのはやめたほうがいい……というか今回はマンション暮らしで駐車場で作業する際「音」が気になる人向けのおすすめになります。
2点。
・フロアジャッキ(3tまでのものを推奨)
・ホイールセッティングボルト
ああ、もちろん大前提としてトルクレンチと車止めは必須ですヨ。