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★【VOLVO XC40 B4 AWD R-Design】の非常用品を考える

にゃんぱす~(^^)

タイトルはXC40だけど、本日は一般的なクルマのお話

もう少し詳しく書くと「常備品」でしょうか。
クスリ的に言うならば「常備薬」みたいな? そのまんまですね、すみません。

◎安全系と便利系

常備品には安全系、言い換えると「非常用」の必須項目と、それとは別に「ちょっとした時に便利」なものの2種類があるかと思います。
今回はタイトルの通り、そのうちの「非常用品」について。
ということなので、この話はXC40に限らずどんなクルマにも「いちおう」当てはまるのではないかと思います。

◎標準装備品について

○発炎筒

発煙筒じゃないスよ。
煙はダメ。
だって煙幕とか出してたら後続の車の迷惑になるじゃん。^^;
事故を誘発してどうする?

というわけで発炎筒です。ここ、試験に出ますよ?
ちなみに正式名は「自動車用緊急保安炎筒」です。
これを装備していないと車検を通りませんので、当然XC40にも搭載されております。
場所は多くのクルマと同じで、助手席足元のフェンダー側。


ちゃんとした?発炎筒です。
前車のMY2014のXC60も新車時はコレだったんですけど、1回目の車検時に賞味?期限の問題で取り替えられたのですが、「発炎筒」じゃなくてLEDの「非常信号灯」になっておりました。
もちろん車検適合品です。防水ですし稼働時間(点灯時間)が長いので、こちらの方がいいかもしれませんね。

こちらは賞味期限というよりバッテリ切れに注意ですね。「防災の日」とか「納車記念日」など、年のために年に一回動作チェックをして、その際電池を交換するのがいいかもしれません。
※単4形アルカリ乾電池2本使用

発炎筒といえば実は私、過去に2度この発炎筒のお世話になったことがあります。
一度目は二代目ホンダ・プレリュード。
北陸自動車道を走行中にエンジンブローしちゃった時(オイル漏れ)。

二度目はオリジナルのLOTUS ELISE。
名神高速道路を走行中に左前輪がアップライトごとサスペンションから外れるというアクシデントが起こった時。ELISEの時は私じゃなくて同居人が運転しておりましたが、もちろん運転手の責任ではありません。
ちなみにこのトラブルはELISEの欠陥であることが私のアクシデントによりLOTUS社にフィードバックされ、その後初期ロットはすべてリコールされ、その後のモデルではここが仕様変更されたと記憶しております。
これは今でも時々思い出して冷や汗が出ます。よく死ななかったな、と。

※普通のクルマはアップライトがボルトでサスペンションアームに固定されていますが、ELISEは革新的な設計思想により?接着剤で固定されておりました。ブレーキのディスクローターも鉄ではなくアルミ系生成物でしたね。リコール後は普通にボルト留め、鋳鉄ローターに変わった……ということだったと思います。最初期生産のELISE(フェイズ1)はとにかくボルト留めリベット打ちを極力廃し、フレームからなにからアルミや接着剤を使って剛性をあげつつ軽量化を計っていたのでした。ボディ(シャーシ)なんてフレームはまんまアルミの四角い筒で、キャビンの床部分はアルミ板という、バスタブにFRPのボディを乗っけたものでしたしね。

○三角表示板

閑話休題。

これ、車載していない人が結構多いそうです。
というのも発炎筒と違って、装備(車載)していなくても車検は通るからです。
でも高速道路での事故などの緊急時には法令で「設置」が義務付けられています。
※JAFではクルマの50m以上後方に設置することを推奨しています。

こういうのって本当に矛盾しているというか、お役所ザルだな、と思います。
発炎筒となぜ同じ扱いにならないのか?
発炎筒には賞味?期限がありますけど、三角表示板に賞味期限はあまり関係なさそうですから、むしろ装備(車載)のハードルは低いはずなのに……。

この当然とも思える疑問に対する回答としてメーカーが用意しているテンプレート? は「車を買い替えても半永久に使えるものなので、ユーザーにムダな出費を強いることになるから」だそうな。
要するにクルマを買い替えても、三角表示板は前の車用に買ったものを流用しろ、というのが日本メーカーの安全に対する態度。
「1円でもコストを下げたいから(法律で義務化されているもの以外はつけない)」というホンネをぶちまけてくれたほうが清々しいと思うのは私だけでしょうかね。

で、XC40。
もちろん標準装備です。


日本メーカーとは安全に関する哲学が違う、なんて言ってしまうと色々とアレなのでそのあたりにはコレ以上踏み込みませんが、XC40には標準装備されています。クルマの標準装備品として。
前車のXC60でも当然のように付いていましたっけね。

で、その場所。
車載していてもイザという時になって使いづらかったりするとダメですから、XC40ではそのあたりはちゃんと考えてくれています。
荷室が荷物で満載であっても問題なく取り出せるところに「ソレ」はあります。
ココ。

テールゲートの内側に三角表示板専用の格納庫?が設けられています。
XC60の格納庫?は床下収納でしたから進化しています。
言い換えると初代XC60の時はVOLVOは三角表示板の収納場所について確たる考えが無かったということになりますね。
ドイツ車、特にメルセデスなどははるか昔からスマートに三角表示板の専用格納場所を確保してましたので、VOLVOははっきり言って遅れている方だと思います。

それはさておき、ここならコトが起こればさっと取り出せます。
もちろんテールゲートがちゃんと開く事が前提ですが。

取り出しは簡単と書いたものの、実態に関してはエレガントとは言いづらいのも確かです、。
右のダイヤルを回して蓋のロックを外すまではいいのですが……。

そのあとカバーを開くのがなんというか、力任せというか「バリバリバリバリ」っという感じで「剥がす」感じ。なんというか思い切りが必要です。
ダイヤルロックを外せばスッと取り外せるのが理想ですが……まあ、簡単に開かないようにしているのでしょうね。

イザという時にイライラして余計なミスを起こさぬよう、オーナー諸氏は一度ここを開けてチェックする方がいいでしょう。
三角表示板も箱から出して展開しておきましょう。
これもモノによってやり方が色々ありますから、イザというときにイライラしないようにね。

○緊急脱出用:ガラスハンマー&シートベルトカッター

高速道路状でのトラブル、事故でなくてもパンクやバッテリ上がりなどが原因で発炎筒や三角表示板を使う可能性は誰にでもある程度あると思います。
が。
これらについては「まず使わないだろう」と思いませんか?
というか絶対使いたくないですよね。
そしてそういうシチュエーションは本当に稀だと思います。
でも稀ということは可能性があるということです。
可能性があるなら備えておくのが君子、いや君子でなくともドライバーなら備えておきましょう。
自分がそういう稀なシチュエーションになることもありますが、救助するいや救助できる側になる可能性もあります。

ガラスハンマーやソートベルトカッターはそれほど高いものではありませんし、最近は2つの機能を一体化させたものが増えていますので、まだ装備していない人は一度検討してみてはいかがでしょう。

私は従来からこういう、いわゆる「ハンマー形」のものを車載しておりました。


もちろん所持しているだけで実際に使ったことはありません。
なので実際にこんなものでガラスが割れるのかどうかは不明です。
一説によると、この手のハンマー形のものは「めちゃくちゃ力がいる」そうです。口が悪い人に言わせると「コレで簡単に窓ガラスを割れる女は人間じゃない、ゴリラだな」だそうな。
うーむ。
つまり非力な男性でも難しいってことじゃんね?

事の真偽はさておき、最近はゴリラではない女性でも簡単に窓ガラスが割れる、という新型が出てきました。
なので、XC40の購入を気に、前から気にはなっいたソレを購入してみました。

これ。

これは「ガラスハンマー」と言っていいのか微妙です。
というのも「叩き割る」のではなく「押して割る」からです。
なので「ガラスクラッシャー」かな。
今まで使っていた(使ってはいないけど^^;)ガラスハンマーは見るからに頑丈でごついモノでしたが、これは想像以上に小型軽量。
なんというか、スカスカな感じ?
それでもシートベルトカッターまで装備してます。

「こんなモンで本当にガラスが割れるの?」って思いませんか?
私は思いました。
なので実用というよりもむしろ興味本位で「お試し用ガラス付き」のモノを購入してみました。

結果。
いとも簡単に付属のガラスは四散しちゃいました。
これならゴリラじゃなくても使えます。

とはいえ私は疑り深い性格なので「付属のガラスとクルマのガラスは全然違うんじゃないの?」と考えてもおります。
というわけで、両方車載することにしました。
冗長化と言ってしまえばそれまでですが、命に関わる冗長化はムダなんかじゃないと思います。ましてやこの程度の質量と体積のモノを追加するくらいでガタガタ騒ぐんじゃありません、という感じではないかと。
なんなら「お困りのドライバー」をいつでも救出できるように、家の鍵のキーホルダーとして持ち歩くのもアリかもしれませんよ?

もっともガラスを見ると押し付けてみたくなる系の属性がある人は普段目につくところに置いておかないほうがいいと思います。

私はセンターコンソールの物入れの一番下を定位置にしました。その上にティシュケースを置いてます。

格納場所はセンターコンソールの物入れの中がベストだと思います。
まさかシートベルトカッターを荷室の床下収納に入れている人はいないと思いますが、特にシートベルトカッターはシートベルトが食い込んだ状態で手が届く場所でないと意味がないと思います。

従来のハンマー型のものは「ゴリラじゃないと割れない」というのは大げさにせよ、それでもある程度の勢いをつけて衝撃を与える必要があります。
これが必要なシチュエーションは事故でしょうし、そうなるとゴリラであっても力が入らない状況に陥っている可能性があります。
また「振りかぶってハンマーを叩きつける」なんていうスペースがとれない、そういう動きができない状況もあるでしょう。
ソレを考えると「押し付けるだけ」の方が圧倒的に状況カバー率が高いと言えるのではないでしょうか?

さほど高いものではないので、一度検討してみてはいかがでしょう?
「本当にガラスが割れるかどうか試してみたくなった」なんて人は是非。^^;

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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