フルで行くのらー\(^o^)/
この記事では、特定の車種に対してかなり厳しい表現がなされております。
悪気はないのですが、広い心で読んで頂けますよう心よりお願い申し上げます。
気に触った方は憎しみを私に向ける前にブラウザの「戻る」ボタンをポチっていただけると幸いです。(_ _)
では本題に入りましょう。
今の車には10年乗るつもりでした
しかし「その日」は突然やってくるような来ないような……。
そんなお話です。
私の愛車はVOLVO XC60。
そう、あの日本カー・オブ・ザ・イヤー史上で初めて輸入車として獲得したあのXC60……の一つ前のやつです(2014年式)。^^;
もう少し細かく説明すると旧型の中でもマイナーチェンジしてリファインされたエクステリアのタイプ。さらにその外見の中でもエンジンがフォード製じゃなくてVOLVO純正の新型に変わった後期タイプです。
XC60の前に乗っていたのはLAND ROVERのRANGE ROVER EVOQUE Coupe Dynamic(長い。^^; なお2013年式)でした(私の個体は白)。
でもこいつにはたったの1年ちょっとしか乗らなかったのです。
1年程度で乗り換えたのにはそれなりの理由があったとはいえ、反省もあって「次は10年乗るぞ」と神(というか主に同居人に)?に宣言して自らの戒めとしたわけです。
しかし、ここに来てひょっとしたら乗り換えは3年ほど早まるかも、という状況になってきました。
さて、今回突然買い替えを考えだした理由は2つあります。
1)5年のメーカー保証が切れてから次々とセンサーがパンクしてきた(たちまち命にかかわるわけではない)
2)突如としてコイルスプリングの劣化が判明した(ちょっとヤバいかもしれない)
これらについてはこの記事のいわばプロローグ的な感じで過去記事にしております。
センサー類については、実はこの1年、いやほぼ半年のうちに2つも交換しています(O2センサーとABSセンサー)。
これの問題は当然ながら費用です。
たかがセンサーされどセンサーなんですよ。
センサーなんて1個100円くらいかな、なんて考えていた時期が私にもありました(ないけど)。
VOLVOの場合はセンサー1つあたりの交換費用はざっと4~5万円になります。
我がXC60もそうですが、最近のクルマって無数のセンサーで出来ているようなものですから、故障する母数は無数にあります(さすがに無数ではないですが)。
この先どんどんADASやバイワイヤが広がると更にセンサの数は増えるでしょうね。
で、それを1個交換するたびに4-5万円かかるんです。
想像してみてください。この先毎年センサー交換費用を1個とか2個分支払うことを。
もちろん全く交換せずに10年を迎えるかもしれませんし、もっと数が多くなる可能性もあります。
そういうことを考えると……ちょっと憂鬱じゃないですか?
特に私の場合は職場がモロにコロナショックにショックを受けちゃって、今年は夏も冬もボーナスなんてほとんど寸志ですよ。
経営陣はそもそもボーナスなんてビタ1文払いたくないはずです。
とはいえ我社の労組的には会社の状況は受け入れつつもメンツがあるのでボーナスをゼロにするわけにはいきません。
なので「金額は寸志レベルだけど、いちおうボーナスは支給する」という大人の取引が行われました。
金額はどうあれ「ボーナスを払った」といえる経営陣。
「この経営状況の中ボーナスを勝ち取った」といえる労組幹部。
という感じで体裁だけ整えているような状況なのです。
おっと、愚痴がでちゃいました。
いやでも愚痴も出ますよ。ボーナスは出ないけど。^^;
閑話休題。
お次はコイルスプリングの劣化の件です。
コレについてはちょっとショックなのですよ(モノがコイルスプリングだけに)。
じゃなくて、私の愛車って走行距離がまだ35,000km程度なんです。
新車で買って6年半で35,000kmです。
けっこう少ない方でしょ?
要するにコイルスプリングが「ヘタった」わけではないのですよ。
10万キロ走ったからとか走行距離に伴う劣化とかそういうのじゃないのです。
加えて我が家の場合、ドライバーはふたりとも平均値を遥かに上回ると思われるジェントルな運転をしています。
何が言いたいのか?
これは邪推かもしれませんが、もともと粗悪品が付いていた可能性があります。つまりこのコイルスプリングはハズレだったということです。
製造ロット関連のハズレだとするとリコール案件に発展する可能性もありますが……まあ今はそんな事を考える必要はないでしょう。今回のは個体の不具合、つまり選別をすり抜けてしまった不良品であった可能性が高く、私は単に運が悪かったいということにしておきます。
実は上記に加えて、ここにきて実はもう一つ気になる事案が発生しておりまして……。
それはキーです。
2つあるスマートキーの一つが、最近突然スマートじゃなくなったんです。
と言ってもキーが太くなったわけではありませんよ?
「身につけているだけで解錠から施錠からエンジンスタートまで全部オッケー」なのがスマートキーですが、それがダメになったのです(もちろん電池交換や接点清掃などの基本的な対処はやっております)。
不幸中の幸いなのは、リモコンキーとしての機能は失われていないことです。
ボタンを押せばクルマはちゃんと解錠や施錠はできるし、普通に運転もできるんです。身につけているだけでドアノブ触ったら解錠されるしドアノブのセンサをタッチしたら施錠する、ということができなくなったのです。
そうなった原因は……まったく不明です。
最初は電池の劣化を考えましたが、新品に入れ替えても同じです。
相談したディーラーのサービス氏いわく「これはもうキー本体の劣化」だそうな。
要するに無線絡みのチップのどれかが不良品だったのでしょう。
よくわかりませんが「そういうことも(まれに)ある」ということのようです。
もちろんこの手のデバイスの修理は不可。新たなキーを購入して私のクルマ用にアクティベーションすることになるわけです。
ちなみにこちらも軽く4万円超だそうで。
昔乗っていたクルマのスペアキーは500円だか700円で作れたものでしたが、これも時代でございますね。
ダメ押しにもう一つ
これもまたセンサーです。
最初はこの夏に発生したABSセンサー。
それを直した直後に発生したOSセンサー。
そして12ヶ月点検を出した直後から不定期に発生しだした「リアゲート」のセンサー。
これは車が「リアゲートが開いています」と誤認識しちゃうのです。
誰がどう見てもしまっているのに、です。
そんな背景もあって、ぶっちゃけ「ここに来て信頼性に疑問が生じてきた」のです。
つまり「乗り換え時期なのかも」と考え始めたのも無理からぬ事ではないかと思ったり思わなかったりしている状況です。
私の旧型VOLVO XC60に搭載されていたADASギミックは当時の世界最先端といってもいいものでしたし、その頃生じたライフスタイルの変化にタイミングよくいい感じで応えてくれたこともあって、長く乗れるクルマであったことは確かでした。
実際問題、今現在でも上述の不具合がなければとても気に入っている車なのですが。
乗り換える!と決めるのは早計です。
そもそもこの時期にそんなつもりがあるわけじゃないですし、そのための資金というものを想定していないからです。
要するに今車を買うつもりじゃなかったので、それようのカネなどない、ということですね。
なので考えるだけ。
考えるだけです。
まずは「もし乗り換えるとするなら」って想像してみるくらいはタダですからね。^^;
そんな感じで始まったのが、今回の「愛車の乗り換えプロジェクト」でございます。
車種選定については、実は悩み中です。
なぜなら今「欲しい、買いたい、乗りまわしたい」というパッションを喚起してくれる車がないからです。
もちろん単純に欲しいクルマはあります。
それはもう「ただで上げるって言われたらなにがいい?」なんて言われたら、価格帯ごとにいくらでも頭にうかんできます。
つまりこういうところからスタートするわけですよ。
「買い替えよう」
「今特に欲しい車はないんだよね」
「じゃあ、ちょっと色々しらべてみますか」
みたいな?
この「調べる」はスペックやら装備やら価格やらをチェックする、ということです。
こういう選び方はアレです、「消去法」って奴です。
でもまあ、思えば今のXC60も消去法で車選びをしている途中で出会った車だったんですよね。
順当にいけば3年後くらいに「ロードバイク・ファースト」なクルマをチョイスしていたハズなんです。
そのへんについては過去記事に書いたとおりです。
この辺から始まるいくつかの記事がそれですね。
要約すると車にロードバイクを積んで色んな所に走りに行きたい。
その目的にマッチした機能を持つ車から選ぼう、というもの。
一応の結論としてはフルゴネットと呼ばれるフランスのミニバン(MPV)から1台を選ぶ予定です。
中でも記事を書いた時点では未発売の次期ルノー・カングーが最有力候補になっていました。
しかし、このタイミングで乗り換えを検討するとなると事情がガラリと変わってきます。
乗り換えるとするならば、おそらくは来年の車検がリミットとなります。
具体的には2021年の9月です。
常識的に考えると、これはつまり2021年春頃に発表されるといわれている新型ルノー・カングーは、間に合わないということになります。
となると残る二台、すなわち「シトロエン・ベルランゴ」か「ルノー・リフター」のどちらかから選ぶことになるわけです。
我が家の次期FXの筆頭候補であるシトロエン・ベルランゴとルノー・リフターは、いわゆる姉妹車です。
ただしこの両者、トヨタあたりがやっている販売系列向けに無理やり別の名前にしただけ(もちろん多少の違いはある)の単純な姉妹車とは違って、両ブランドの個性をきちんと反映した「違う車」になっています。少なくとも私はそう思います。
その「違い」をいくつか挙げると、次のような感じ。
・最低地上高(リフターのほうが高い)
・ドライブモード(リフターに設定)
・コックピット周り(リフターはPEUGEOT流でかなり独特で、ハンドルの上から見るタイプ)
で、その姉妹車から私が選ぶとするとシトロエン・ベルランゴです。
理由は「リフターの顔が好きになれない」からです。
それだけです。
機能的にはリフターを選びたいのですが、フロントマスクが気に入らないのですよね。
こればっかりは「好み」の問題なのでどうしようもありません。
なのでリフターは無視。候補はベルランゴに決めて、さっそくシトロエンのディーラーへ行ってきました。
もちろん同居人と共に。
同居人がベルランゴの実写を見て、乗って、気に入ればもう決めちゃおうと思っていました。
担当の営業マンがムリだとか、店が異様に遠いとか、納期が半年かかるとかとか、ある一定以上耐えられないネガがない限り。
新型のルノー・カングーは後出しですし内容は期待できると思うのですが、発売されませんからね。たとえどれだけいい車になっていようと、絵に描いた餅にカネは払えません。
なのでここは覚悟をきめてベルランゴなのです。
また今回は「乗るのは5年くらい」という考え方。つまり10年乗る気はそもそもないのでちょっと気が楽なのでした。
「却下」
「速っ」
ショールームに飾ってあったベルランゴをチェックした同居人からくだされたのはその一言でした。
試乗とか、そういう段階に入る事もなく非情にもそういう決断が下されました。
もちろん同居人は「なんとなく嫌」という理由で却下したわけではありません。
きちんと理由がありました。
それもけっこうたくさん。^^;
「とにかく、なにもかにもが安っぽい」
「まあ、商用車ベースだから」
「私は荷車に乗り換えるつもりはない」
「ごもっとも」
一通りベルランゴを吟味した同居人は、その後掲げられたプライスタグを確認して「マジか」と驚いておりました。
300万円を超える値段に驚いたようです(後で聞いたら200万円くらいだと思い込んでいたらしい)。
つまり同居人の目にはベルランゴというクルマは200万円くらいのクオリティにしか見えなかったということです。
「で、でもね、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べるとコストがかかっているので、それだけでも高くなるんですよ」
「そんなの私には関係ない」
「ごもっともです」
「メーターがなんか古臭い」
「ウチのはフル液晶ですから、それと比べるのはさすがにちょっと……」
「助手席のシートが手動じゃん!」
「……」
「あれれ、運転席まで手動なの?」
「……」
「このクルマって革シート(のオプション)はあるの?」
「……」
「私、次に買うクルマはパワーテールゲート機能付きのにしようねって言ったよね?(※注)」
「……」
※注:イヴォークからXC60に乗り換えた際、機能や装備はだいたいXC60の方が上回っていたのですが、唯一XC60にはパワーゲートが備わっていなかったのです(オプションでは選択可能)。我々のライフスタイル的にパワーテールゲート機能をかなり重宝していた為、XC60に決める際に迷った部分だったのです。そういう背景があると言うことをご承知おきください。
「あ、でもホラ、ルーフ全体がガラスルーフになっていて明るくて開放感があるよね?」
「それはまあそうだけど、それよりあの真ん中にある板みたいなヤツが邪魔で頭上の視界が遮られるんだけど?」
「あれはトレイになっていて、軽いものなんかを置いておける収納スペースというかなんというか」
「あんなところに荷物乗せるの? 急ブレーキとか踏んだらどうなんの? 運転席にモノが落ちてきたりしたら危なくない? そもそもそこに荷物とかいれたらせっかくのガラスルーフなのに暗くなっちゃうじゃん?」
「いや、なんというかあそこはほら、クルマを止めてから使うやつじゃないかな。ほら、キャンプとかに使うタイプのクルマみたいだし、ちょっと上着とか防止とか置いとくのに良かったりするかも?」
「わざわざそんなところに置かないでしょ?」
「そうかも」
「これ、取り外せないの?」
「構造的にムリでしょうな」
「存在自体が意味不明」
「……」
「(スライドドアを)開けるのはいいけど、締めるのに力が入りすぎだし動き出したら唐突に閉まる。これは危険すぎる」
「慣れれば……」
「なれたときが一番危ない。指を挟んだりバッグを挟んだりしそう」
「慣れれば……」
「慣れてない人を乗せることもあるんだよ?」
「ごもっとも」
お互いにそこそこいい歳をした両親を後席に乗せて走ることもあります。
確かにそれを考えるとベルランゴのスライドドアは「安全・安心」とはかなりかけ離れていると言わざるを得ません。
日本のミニバンのようにセンサー付きの自動タイプなら止まってくれるでしょうけど……同居人に指摘されて私のポンコツな母親がドアに指を挟んで切断するイメージが頭に浮かびました。
乗降性に関しては、XC60なんかよりはかなりあがるんですけどね。
もともと商用車ベースですから、日本のミニバンのように安全な速度でゆっくりじわっとしまっていてはイライラしちゃいますよね。
配達が終わったらさっとドアを閉じてすぐに次のお得意先に向かって走り出したいのがプロの運び屋です。
彼らはガッとスライドドアを引いて(あるいは押して)バーンとドアを締めてさっと運転席に乗り込みたいのです。
外内装の仕上げが安っぽく、装備もかなりプア。おまけに「自慢の?」のモジュトップは役にたたないどころか邪魔なのに取り外しもできない厄介者で、想像していたより100万円も値段が高い。
そんなクルマに買い替えたいわけがないじゃないか!
というのが、同居人のベルランゴに対する奇譚のないご意見でございました。
まあ、同居人の指摘はなんというかアレです。ガストにやって来て「フレンチのフルコースがないじゃないの」なんて勝手な文句を言っているようなものですよね。
そう。ベルランゴの立場からすると、我々はそもそも「お呼びじゃない」客なのです。
ただし、同居人もベルランゴの存在意義を否定したいわけではありません。
「キャンプとかによく行ってた頃にこのクルマを見たら全然違った感想になってたかもしれないね」と。
確かに毎週のようにスキーとかキャンプとかで外向き活動をしていた頃であれば、ベルランゴのもつ「機能」という最大の魅力をすんなり受け入れていたかもしれません。いや、多分夢のようなクルマにみえたんじゃないでしょうか。ベルランゴのあるライフスタイルを想像して楽しい気分になっていたに違いありません。
そもそもその頃は豪華装備のクルマなんて縁がありませんでしたからね。
(ちなみにその頃に乗っていたのはVWのGOLFでした)
というわけですみません、シトロエンさん。
各論的には指摘は色々ありましたが、おそらく同居人的に最終的に「ベルランゴは絶対ムリ」という決め手になったのは日常使いでの安全性の担保に不安がある項目、つまりスライドドアの商用的な仕様でした。
かような次第でベルランゴの線はなくなりました。
同時に当然ながらリフターの線も完全に潰えました。
ここで少し私の思考の時間を巻き戻します。
というのも、実は同居人はベルランゴを気に入らないだろうことは私の中では想定内だったのです。脳内ではベルランゴが否定されることは規定の事実、すなわち想定内だったのです。むしろ気に入ってたら「マジかよ!」と叫んでしまったかもしれません。むしろ「お前はいったい誰だ?」と同居人の中身が他人になり変わっているに違いないと思っちゃった可能性すらあります。
もちろん実際に操作してみたスライドドアの危険性も大きな問題だとは思いましたが、最初からわかっていたベルランゴやリフターの、あの質実剛健な内外装については、同居人の要求水準を満たすのはとうてい無理だろうと思っていたからです。
つまり私にとってはベルランゴは最初から当て馬で、本命は他にあったのです。
つづく。(^^)