やっはろー(^^)
14年ぶりにTVを買い替えました。今回は買い替えにあたり、イマドキのテレビ事情の勉強から、実際の機種選定に至ったお話を今までお世話になったテレビへの鎮魂歌として……じゃなくて備忘録として記事にまとめました。
何度も書いてますが、14年前に買ったテレビは健在でございました。
壊れたのはBlu-rayレコーダーの方でごさいます。
なお、こうやって何度も書くのは全然問題なく使えているモノを廃棄処分にしてしまった後ろめたさというか、罪悪感から逃れたいからです。^^;
さて。
モノはSONYの民生用としては当時最大を誇った52V型液晶テレビで、2006年10月に発売されたもの。
ほぼ14年ものです。
モデル名はSONY BRAVIA KDL-52X2500という、当時のBRAVIAのフラグシップモデルでした。
値段はたしか……記憶にありません。
多分「これは記憶してはいけない」と思ったからでしょう。^^;
その時の買い替えは理由はそれまで使っていたブラウン管テレビ(SONYのトリニトロン系モデル)がダメになったからでした。つまり正当な?買い替えでございました。
「どうせ長く使うものだし、一番いいやつにしとくか」というのが、当時最大だった52V型を選んだ理由だったと思います。
で、その14年前のBRAVIAですが、さすがフラグシップで作りも良かった……のかどうかはわかりませんが、未だになんの問題もなく使えております。私の感覚では色も変わらず鮮やかで実に美しい。もちろん新品の時と比べると色々劣化しているのかもしれませんが、毎日ながめている分にはまったく問題などなく、快適に視聴させていただいております。
かなり高い買い物だったこともあってメーカー保証に加えて販売店の追加保証までつけましたが、結局故障は全くありませんでした。
というテレビ側の事情を書いたところで、Blu-rayビデオが壊れたくらいでなぜ健在であるテレビまで買い換える話になっているのか、という話を始めましょう。
もちろん、言い訳というかこじつけというか、正当な理由があるんです(多分)。
総論としては……簡単に言っちゃうと記述の通り「今のテレビが古い」からです。
テレビって本当に長持ちしますよね。なので今のテレビ自体はまだまだ当分の間は大丈夫そう。
でも古い。
じゃあ古いだけで悪になるのか?という話なのですが、そこはまあ考えようです。
というのも、実はテレビの買い換えについては今のマンションを購入した時に一度検討していたのです。今から2年とちょっと前のタイミングです(2018年3月に引っ越しましたので、検討したのはその少し前くらい)。
その時に「買い換えようかな」と思った理由は次の通り。
・リビングがかなり広くなるので大きな画面にしたい
・SONYとして最初の50インチ超テレビだったので、性能重視だった。言い換えると性能第一で省エネなど考えられていなかった。要するに電気を食うモデルだった(329W)。
画面の大きさについては、「小さくても近くで見れば同じ」なんていう考えもありますが、朝食時などはダイニングテーブルからニュース番組を見るなんてことが日々繰り返されます。引っ越したことによりそのダイニングテーブルからテレビまでの距離が長くなったので、引っ越したことにより画面が小さくなってしまいました。つまり我が家に関しては物理的な大きさは必要なのです。
レイアウト的に以前よりかなり離れてしまう=テレビが小さくなるという図式ですね。
結局買い換えなかったのは、主に経済的な理由でした。
「まあ引っ越し当初は色々と物入りだろうし、壊れているわけではないのでテレビのリプレイスはまた今度」という事になったのでした。
それから約2年半。
この夏の猛暑が原因なのかなんなのかわかりませんが、こちらもけっこう長く(購入後7年)使っているBlu-rayレコーダー(SONY BDZ-ET2000)のHDDが異音を発するようになり、ある日突然お亡くなりになりました。
以下、演繹。
・Blu-rayレコーダーを修理するという手もあるが、HDD交換の修理費は出張費など入れるとざっと最低4万円くらい。ただし今回は「録画を視聴中にいきなり電源が落ちた(その後色々やってみましたが電源は全く入らなかった)」という現象なのでHDDが原因ではない可能性のほうが高い。修理代はたかくなりそう
・仮に修理代が4万円だとしても、今ならあと2~3万円出せば新品の4Kモデルが買えてしまう。つまり買い替える方がいいのではないだろうか?
・待て。4Kチューナー搭載のレコーダーを買っても、今のテレビは2K、いわゆるフルハイビジョン解像度しかない。つまり宝の持ち腐れというか意味がないだろう
・ん? 今のテレビは古いからそんな機能はないが、今どきのテレビならUSB接続のHDDだけ買っちゃえばレコーダーとかいらなくない?(※注)
・それに今どきのテレビなら、今使っている古いテレビよりかなり省エネになるんじゃね?
・レコーダー廃するわけだから、その分さらに省エネになるんじゃね?(※注2)
・つまり今回はレコーダーの修理や買い替えじゃなく、4Kテレビに買い換える事がベストな選択肢ではないだろうか?
という感じです。
※注:DVDやBlu-rayディスクが見たい時はPS4や単体の純DVD/Blu-rayプレイヤーがあるので問題なし。そもそも配信サービスが充実してきているのでディスクの必要がほとんどない。あと、PCやMacでもディスク類は見られる。
※注2:外付けHDDにも電力が必要だという事はこの時は頭から抜けている^^;
調べていて一番驚いたのは東芝が無くなっていることです。
いや、現実にはレグザシリーズを売っている東芝という名称の会社は存在していますが、それは東芝の関係会社ではなくなっているという事実(ハイセンスという会社が東芝のテレビ事業をまるごと買い取り、レグザブランドのみ東芝の名がついた子会社に作らせてあたかも東芝が作っているような振りをしている。それ以外の実質東芝のテレビといっていものはハイセンス名で世界中に販売されている)。
これはまあdynabookが東芝じゃなくなっているくらい(今はダイナブックという名前のシャープの100%子会社の製品)なので驚くには値しないというかなんというか。
でもシャープがまるごとホンファイの子会社というような関係とは違いますね。
レノボが買ったThinkPadが近いかな。
しばらくIBM名も使ってましたしね。
私自身も知っていながらついいい加減に使っているテレビサイズの表記について。
液晶や有機ELが主流の現在は、テレビのサイズは基本的に「○○V型」と表記するのが普通ですが、ブラウン管時代を長く経験している私のような世代はテレビといえば「インチ」でした。
なのでふとした時につい「このテレビ何インチ?」「52インチ」なんて会話をしてしまうのですが、今回はテレビの記事なのでちゃんとした表記をするぞ、ということで両者の違いなどを書いておきましょう。
ほとんどの人がご存知かもしれませんが、テレビの表記の場合、インチとV型は明確に違う場所のサイズなのです。
「○○V型」というのは液晶やプラズマなどの平面パネルが登場した時に標準化されたものだと記憶しています。
色々ウンチクはあるのですが、今回は簡単に。
「○○V型」というのは「実表示領域のサイズ」です。
ちなみにVというのはVisual sizeの略です。そう書くと意味がわかりますよね。
翻って「○○インチ」というのは「表示しない(できない)領域も含んだサイズ」なのです。
具体例を上げましょう。次の画像を見てください。映像が表示されている部分が「V」の部分。その外側の黒い部分。同じパネルですが表示されていない部分が少しあります。「インチ」表記ではこの部分も加えたサイズになるのです。
ブラウン管時代を思い出してください。
画質調整とかすると画面サイズが微妙に変わってましたよね?
ブラウン管は表示領域が可変する方式なので「管」のサイズを表記するしかなかったのですが、液晶時代にはいると表示領域は不変になったので表示領域のサイズを表記しよう、という動きになったのですね。
個人的には「だったらその時にセンチとかメートルにしとけよ」とか思うのですが、いきなりインチからメートルに変わるとユーザー側が混乱しちゃうってことで、なぜかインチが使われてます。
まあ、デジカメのセンサーサイズもそうですが、映像系ってインチ法を使いますね。エジソンというか、アメリカ発祥だからでしょうね。
KDX52V2500の取扱説明書を引っ張り出して見ると、14年前にもいろんな機能がてんこ盛りでした。
何も考えずに見ているのですが、メーカー側は「どや!」的に頑張っていたのですね。
で、今回はどのへんの機能を注視すべきなのか、です。
つまり外付けHDDを繋げば録画ができる~とかいう、そういう「これは必須スペック」的な項目を挙げておきましょう。
・録画機能
これについては全部付いてると言っても過言ではないでしょう。考える必要はなかったようです
・エッジ型と直下型
はじめに書いておきますが、今回は有機ELではなくハナから液晶モデルから選ぶことにしていました。理由は有機ELはまだ高価で、今回の予算では収まらないことがわかりきっていたからです。そう、後述しましたが前回の購入時は「テレビありき」でしたが、今回は「予算ありき」なのです。(^^)
で、液晶のバックライトの方式の違いがエッジ型と直下型。
従来方式がエッジ型で、液晶のフチから光を照らす方式。直下型は液晶の裏側から照らす方式です。
もう少しミもフタもない言い方をすると、安いモデルはエッジ型で、直下型はだいたいフラグシップモデルが採用しています。
・2倍速
わかりやすいのはエンドロールの文字のスクロールなど。要するに動くものがなめらかに見えるかどうか。
今のKDL-52X2500は「カクカク」なので、これが改善されるタイプの2倍速モード以上のものがほしいところ。
・8Kか4Kか
4Kですらまだまだなのに今の時点で8Kに投資するのは「ない」というのが結論。しかも8Kテレビを歌っておきながら8Kチューナーは内蔵していない、という詐欺モデルもある始末。
もっとも4Kテレビも出だしの頃は「4K解像度だけど、4Kチューナーは内蔵していません」という詐欺モデルばっかりだったので同じような状況ですね。あ、もちろん今売られている4Kテレビはほとんど4Kチューナー内蔵なのでそこは問題なさそうです。
・VOD
「ビデオ・オン・デマンド」の略。要するにYoutubeとかNETFLIXなんかがテレビ単体で見られるかどうかというお話です。リモコンに専用ボタンがあったりするのが今様のテレビってやつですね。
ただし、テレビ側にアプリが搭載されていなくてもAmazonのFire TVスティックなどを取り付ければ問題はほぼ解決します。今のテレビもFire TVスティック経由でDAZNとかそのへんの配信系メディアを楽しんでいます。なので必須というわけではありませんが、別途電源が必要ないというのは一つの利点でしょう。テレビだけで完結するならそれに越したことはありません。
・サイズ
これは大きければ大きいほどいい、というのが我が家のスタンスです。
置き場所については制限なしです。200V型でもまったく問題ありません。ただし、そこは予算との兼ね合いもありますし現実的には75V型が上限かな、というところです。現在が52V型なので最低ラインは65V型というところでしょうか。つまり65Vから75Vまでが今回の狙いです。
・Works with Alexa認定
Googleでもいいのですが、我が家がメインで使っているAIスピーカーがAlexa搭載のECHO。なのでそれに対応していると音声コントロールが可能なので。もちろんいわゆるスマートリモコンを使えば同じようなことができますし、現時点で我が家はその環境下にありますが、これもリモコン経由ではなく直接制御できるのに越したことがない、という判断です。
今回はメーカーやブランドなどに特にこだわっていません。
機能優先で機種選びを行うことにしました。
必須機能や注目すべきポイントをまとめると次の通り。
凡例ですが「・」は必須、「◇」はあるといいな、「○」はもし複数のモデルで迷った時に優先する項目です
・4Kチューナー内蔵の4K液晶テレビ
・サイズは75V型。最低でも65V型
・USB外付けHDDによるビデオ機能搭載
◇2倍速駆動パネル搭載
◇できれば直下型LED部分駆動方式
◇VOD機能
◇Works with Alexa認定
○デザインがよいもの
ここまでは机上で導き出した「スペック」です。
このメモを携えた私は、ビデオがおなくなりになった翌日に家電量販店に赴いたのでありました。
理由は当然ながら、「スペックはスペック」だから。
毎日見るものですし、実際に映し出される絵(映像)を見て納得するものを選ぶべきだからです。
名前は明かしませんが、今回の遠征では複数の家電量販店を訪れました。
値段の比較もさることながら、納期が重要だったからです。
感想を書きますと「とっても面白かった」です。
店員さんを捕まえてこちらの要望を伝えます。
要望とは、1)75V型か65V型で、2)テレビが壊れたので在庫があるもの(納期が早いもの)、3)古い52V型からの買い替えであること、の3つ。
上で掲げている細かいスペックは伝えていません。
また、今回は家庭内的に予算を設けていましたが、それも伝えていませんでした。
予算は「込み込み」で上限が30万円です。
込み込みとは?
・税込み本体価格
・配送および設置料
・リサイクル費用(引取費用)
の3種類。
ハイセンスやLGなどをすすめる店があるのかな、と思っていましたが異口同音に「国産から選ぶことをおすすめします」ということでした。
理由としては「心理的な安心感」「サポートがいい(一部「悪くない」という表現も)」という、かなりファジーなものでしたが、実際問題として売り場面積はほとんど日本メーカーで占められていました。
実は個人的に密かに楽しみにしていたハイセンスのU8Fシリーズ(ハイセンスの液晶フラグシップモデル)というのがあるのですがお目にかかれませんでした(そもそも在庫がなかった)。
タイトルの通りですが、ショップ(店員さん?)によって分かれてました。内部的なキックバックが多いとかキャンペーン期間なのかわかりませんが、傾向としてはこの2派。
オススメの仕方はまちまちですが「(当店では)人気があってよく売れています」「画質の評判がいい」という感じ。
もちろんおすすめポイントは「そうなんですかー」って感じで聞きますが、それを納得するかどうかはまた別の話です。
これは複数のお店で、SONYのBRAVIA同士でデモ映像を使って実演していました。要するに「2倍速モデル推し」のエビデンスとして設置しているコーナーです。
もちろん「差が出やすい(差がわかりやすい)」ような映像を使って比較していますが、まあ一目瞭然で1秒見れば違いがわかりますし、そもそも今までのテレビで常々気になっていた部分なので「2倍速駆動パネルがほしい」という思いを新たにいたしました。
お願いしてデモ映像ではなく現在放映中の地上波を映し出して各社のモデルを見比べてみました。
テレビなどの場合、店頭では「店頭デモンストレーションモード」みたいな設定で映し出していることが多いので、設定をいじって「自宅で実際に使うであろうモード」に変更させてもらって見比べることにしました。
だいたいバックライト最大の派手派手映像になってますからね。
ムリ言ってすみませんでした、各ショップの皆様。m(_ _)m
今回、一番気になっていたのは「地上波放送のアップコンバート能力」です。
4K放送などまだまだ少なく、しばらくは今のままでしょうから、現在の放送を違和感なくきれいに見られることのほうが重要だと判断したわけです。
特にスーパーインポーズされる文字。
ここが汚いと「4Kテレビに換えたら画質が悪くなった」感がつきまといますからね。
で、そのへんを軸に色合いやコントラスト、HDRの調整などなど見比べた結果、その時の放送番組を見比べた限りでは、SONYの2機種が私の目に止まりました。というか消去法で残ったのが2つともSONYのBRAVIAでした。
細かいところですが、私にはデザインもSONYのモデルが一番かっこよく見えました。
もっとも今の大型のテレビはフチはほとんどなくて本体側のデザインはどれも同じで、違いはスタンドだけと言っていいでしょう。壁掛け前提だとデザインについてはほとんど考える必要がありませんが、我が家はスタンド派。よってスタンドのデザインがポイントになります。
これは独り言ですが、シャープってなんでスタンドがあんなにダサイんでしょうね……。
なお、付け加えておきますと今回のテレビ選びについては、画像やデザインについて同居人の感想は私と全く同じでした。
SONYの2モデルとは、X8550HとX9500Hです。どちらも2020年モデル。
ちなみにX9500Hが液晶系フラグシップで、X8550Hがミドルレンジのモデルです。
見比べて同等レベルなら、文句なく値段の安いX8550Hをチョイスしたいところ。
両者の違いは細かい部分は色々ありますが、バックライト方式の違いが大きいです。
「X9500H:直下型LED部分駆動」
「X8550H:エッジ型」
で、両者の比較と相成りました。
「直下型もエッジ型も、実際に見ると実は大した違いはないだろうな」と思っていましたし、店員さんも「びっくりするような違いはありませんよ」みたいなことを言っていたのですが……。
いや、全然違いました。
あまりに違うのであれこれと設定画面を呼び出して画質モードをいじって(もちろん同じモードにして)見比べてみましたが、なんというか、アレです「見比べなければよかった」というヤツです。
比べてしまうとX8550Hを買うという選択肢は出てきません。
もちろん単純に直下型がすごいというわけではなく、そもそも映像エンジンなど重要なサポート技術が上位のものなので、バックライト方式のみの差ではないかもしれませんが、モデル間の違いはあからさまにあります。
「あちゃー、こんなに違うのか」というのがその時口をついて出た言葉でした。
「比べると確かに多少違うけど、あんまり変わらないね」って言いたかったんです。
何故か?
それはズバリ、予算の問題です。^^;
X8550Hであれば、75V型が買えます。
でもX9500Hの場合、65Vまでしか買えません。
65Vだとなんとか予算内に収まるのですが、75Vだとざっくり10万円もオーバーするんです。
こういう時に迷わないために「絶対予算」を決めていた我が家は、この時点で75V型は諦め、購入機種をKJ-65X9500Hというモデルに決定したのであります。
65Vでも13インチ大きくなりますからね。
「今回はこのくらいにしておいて、次に買うときに85Vくらいにしようか」という感じで納得することにいたしました。
X9500Hが店頭になく、X8550Hだけであれば、比較後に残ったX8550Hの75V型を買っていたでしょうし、それしかしらないのであれば普通に満足してこの先十年くらいは楽しめたと思います。
「知ってしまう」事の是非というやつを今回チラっと考えたりいたしました。
あとは値段ですが、例によって我が家はふたりとも価格交渉というやつが苦手でして「お願いします」程度でお願いするだけですが、実は他所の差であれば納期優先でショップを選ぶことにしておりました。
結果は圧倒的に早い翌々日の午前中配送(お盆休み中に完結した)を確約してくれたお店で購入することにいたしました。
最安ではありませんでした。
ちなみに最安のお店は「在庫はあるが配送スケジュールがパンパン」状態で、10日以上後の配送になるのだとか。週末しか立ち会えませんから、実質2週間後。なので涙をのんでお断りさせていただくことになりました。
というわけで我が家にやってきた新しいテレビです。
色々と満足感が高い買い物でしたが、実は全てにおいて満足するスペックかというと、そうではありません。
実は現行の液晶BRAVIAシリーズには大きな弱点があって、今回もSONYをちょっとだけ迷ったのですが、その機能よりも個人的な画質評価を重視しました。
で、その弱点とは……。
「2番組同時録画ができない」
これです。
今回は「壊れたBlu-rayレコーダーのリプレイスはせず、録画機能をもつテレビで賄う」というチョイスを行うわけなので、同時録画ができないのはチト困るのです。
今までのBlu-rayレコーダーは3番組同時録画ができましたので、そりゃあもう大きなスペックダウンです。
ちなみに今回見比べて購入を検討した他社のテレビは基本的にBRAVIAより録画スペックは上です。2番組同時録画は普通。ハイセンス下にある東芝REGZAの「タイムシフトマシン」機能搭載機種であれば6番組同時録画可能ですから録画については他社の継い付いを許さず最強と言っていいでしょう。
SONYは次モデルではそこのネガを潰してくる必要があるとは思いますが、自社でBlu-rayレコーダーを展開している手前、あまりテレビ側の録画機能を充実させると自らの首を絞めかねないというジレンマもありますから、悩みどころでしょうね。
でもまあタイムシフトマシンを見習えとはいいませんが2番組同時録画は最低ラインではないかと思います。
このあたり、SONYのBRAVIAは2019年モデルからまったく進歩がないわけですが、実はSONYは2019年モデルと2020年モデルの違いはほとんどないんですよね。
「2020年モデルはスタンドのデザインをブラッシュアップしました」程度じゃね?みたいなところがあるので、多分来年のモデルが真の「新モデル」ということになるのでしょう。
なので、BRAVIAを検討している人で、急を要するわけではない場合は来年モデルの発表を待ってから機種選定するほうがいいかと思います。
同時録画機能はありませんが、そこはそれ一応逃げ道はあります。
というのも我が家はCS系番組はeoひかりTVを契約しておりまして、セットトップBOX(以下、STB)経由で視聴しています。そしてSTBには録画機能があるのでテレビ側で取りこぼす番組はSTBの録画機能で補填可能なのです。
ちなみにSTBでは3番組同時録画が可能です。
もちろん4Kチューナーではありませんので4K録画はできませんが、4K録画に関してはそもそも他社のTVも2番組同時録画可能なモデルはまだあまりないのではないでしょうか。
つまり、問題なし。
そのうち4K番組が増えてきたら、STBを4K対応のものにチェンジすればオッケーでしょう。
それから、STBがなくてもバックアップできるという思惑もありました。
というのも我が家の録画事情としてはアニメが主。
なので、それらは配信サービスを利用することで視聴が可能なのです。
ドラマが主体の方でも多分同様に配信サービスでカバーできるはず。
というわけで、BRAVIAのプアな録画機能については「妥協できる弱点」ということです。
ちなみに我が家はAmazonのプライム会員なので、Amazon Primeビデオでだいたいのアニメはカバーできます。言い換えるとAmazon Primeビデオで配信されないアニメをTVで録画すればいいということになります。
では、ここからは数日使ってみたごくごく初期の印象について書いておきます。
この手の初期の感動は少し経てば「普通」になってしまいますので新鮮さが命でしょうから。
75V型狙いでしたが結果として65V型に落ち着きました。
今までが52V型だったので、対角線的に13インチ大きくなるわけですから、それなりに大画面的な感動はあるはず……だったのですが……。
設置直後は「あんまり変わらない」という残念感が漂いました。
というのも、今までの52V型はたしかに映像表示部分は52V型でしたが、周りにけっこうおおきな「フチ」があったのです。主にスピーカーですね。
筐体ベースで比べると、KDL-52X2500の横幅は1415mmです。
対してKJ-65X9500Hの横幅は1450mm。その差たったの35mm。
つまり画面が映っていない時は「大きさは変わらない」というイメージなんですよ。
とはいえ、画像が映し出されてると「お、おっきくなったな」と確かな満足感が得られました。
なんというか、画面の大小より、フチが殆どない事による違和感のほうが勝っていたような気がします。
その違和感時期を乗り越えた?あたりで「ああ、画面でっかくなったなあ」と実感します。
一番実感するのはTVから離れている時。
具体的にはキッチンで作業をしながらニュースなどを見ている時ですね。
なんといっても今までより断然文字が読みやすいのです。
ある意味、ソファでじっくりビデオ鑑賞などしているときには大きさはあまり問題ではありません。だってある程度でかい画面になると、TVとの距離で画面サイズはどうとでもなりますからね。そういう意味において52V型でも大きさ的にはけっこう満足できていたのです。
そして75Vではなく実際に65Vを導入して良かった点もあります。
それは65Vでいったん「大きさ」を体感して満足できたという点です。
言い換えると「次に75V型を買っても満足できる」だろうということなのです。
今回いきなり75V型を買っていたら、そりゃあ対角線が57.5センチもでっかくなるんだから明らかな「でっかいどー」感により大きな満足が得られたことは間違いありません。
が、画面の大きさなど1週間も経てば普通に感じてしまうでしょう。そうなると「次の買い替え時」に悲劇が繰り広げられる可能性が高いのです。
75Vの次は「買い換えるんだから今より大画面。最低でも85V。できれば90Vか100Vかな」なんて事になる可能性が高い。ようするに「(値段が)高い」買い物を強いられるでしょう。
しかし、現状65Vであれば、「最低ライン」が75V型まで下がってきます。
いつになるかわかりませんが、その時75Vは今よりもかなり買いやすい値段設定になっている可能性が高いのです(8K時代になって実は下がっていないかもしれませんが)。
少なくとも85Vや90Vよりは75Vはリーズナブルなはず。
つまり、幸せ感を安く得られる権利を得たといえるのです。
今回、予算の関係で52V型から一気に75Vにいかず、65Vにとどめたことは英断と言ってもよかったのでは?
などと本気で思った私でした。
ええ、65Vでも十分「大画面に買い替えた」感は得られました。(^^)
サイズに関係しますが、両者の違いで驚かされたのは寸法よりもその「重さ」です。
KDL-52X2500は実測で55kgほどありましたが、13インチも画面が広がったKJ-65X9500Hはわずか実測31kg強。24kgも減量に成功しました。
厚みなんて半分になって、イマドキの液晶テレビって「うすうす」なんですねえ。気持ちがいいわけです。^^;
本格的なスピーカーの存在も関係しているのでしょうが、KDL-52X2500の場合はスピーカーの外側に透明アクリル版を取り付け、その外側をステンレスで覆うといういう、素材にも工程にもコストがかかったデザインをとっているため、その時代の他社の同サイズのテレビ(って当時は52V型はあまりありませんでしたが)に比べても重くなる原因がありました。まあ、SONYですからデザインに力を入れるのは「仕様」といっていいでしょう。そのデザインが気にいるかどうかは人それぞれです。まあ私はこの「フローティングデザイン」と呼ばれる個性的なデザインに魅せられたクチですけれど。
デザインは好き好き、つまり好みです。絶対的な指標など存在しません。
特に最近の大型液晶テレビの本体側には既述したようにデザインはほぼ存在しません。
各メーカーが個性を発揮できるのはスタンドだけといっても過言ではないでしょう。
言い換えるなら昨今のメーカーはテレビのデザインにコストは全くかからなくなっているというわけです。これは過言でしょうかね?
これは言い換えると「スタンドのデザインは重要だ」ということにもなります。
もちろん、これも記述の通り壁掛け方式を取る場合はそもそも視界にスタンドは存在しないので液晶テレビにかんしてデザインという煩悩からの解脱が行われているということです。
喜んでいいのか悲しんでいいのか……。
翻ってKJ-65X9500Hのスタンドですが、個人的にこれは2020年モデルの液晶テレビのスタンドの中でも秀逸なデザインだと思っております。
シンプルかつスマート。フチがほぼない大型テレビのスタンドとして脇役に徹しながらもクールな自己主張は少しあるという、かなり小癪なデザインと言えるでしょう。
我が家の場合、設置場所には余裕があるので安定感が得られ、視覚的にもスッキリするスタンド部分が筐体の外側ギリギリで支える取り付け方にしました。
でも例えばTV台の横幅が145cm未満の場合でも調整が可能です。最も狭くする場合は反対向きに取り付ける感じで、こういう調整可能な設計にもちょっとしたトンチを感じます。
耐震性能に特化したPanasonicの真面目なTVスタンドの安全性の高さには尊敬の念を禁じえませんが、テレビっていうのは毎日目にするものですからスタンドといえど、あまり野暮ったいデザインではないほうがベターだと思う今日このごろです。
SHARPさん!!!^^;
KDL-52X2500に比べるとかなり削ぎ落とされた「機能」が前に出てくるデザインです。
リビングの主役としての存在感は薄れましたが、その分画面がおおきくなったことにより、名脇役としての貫禄があるように思えるのは、贔屓目すぎでしょうかね。
なおTVの表面にあるのはSONYのロゴのみ。BRAVIAというブランドネームもKJ-65X9500Hという機種名は裏面にしか見られません。まあ必要ないっちゃ必要ないのでしょうね。表に出ているSONYのロゴも本当に小さくなってしまいました。
結論を先に書きますと、現時点では「大満足」です。
色は非常にきれいで鮮やかすし、階調表現にも満足。
今まで気になっていたバンディング(グラデーション部分にできる年輪のようなスジ)も今の所発見できておらず、地味ながら今回最も「時代の流れ」というやつを実感した部分です。
この手の映像処理についてはBRAVIAが誇る? Super Bit Mapping HDRという演算処理のおかげでしょう。
セットトップBOXで録画し、HDMIケーブル経由で映し出される8bitの地上波番組でも、Super Bit Mapping HDRが14bit相当まで「均して」くれるので今までながくお付き合いしていたバンディングノイズと今生の別れを告げることができた私は感涙にむせび泣いたのであります。
さて、画質設定ですが大まかな部分はプリセットから選びます。
「スタンダード」「ダイナミック」「シネマ」など、予めバランスされたプリセットから選べば特に問題などはないように思われます。
プリセットでは我慢できない人向けに更に色合いなどの複数のパラメーターをいじることも可能です。
まあ、そこまでこだわって追い込む人は少ないと思いますが、お好きな人はけっこう遊べるようになっています。
私は現在、デフォルトのモードは「シネマ」をチョイスしています。
細かいパラメーター調整はしていません。
これはかなり勝手というか個人的な意見ですが、基本となるモードはプロによってかなり追い込まれたものなので、シロウトが下手にパラメーターをいじってもあまりいい結果にならないと考えております。経験上。^^;
自称「テレビの画質にうるさい」人んちの「俺様画質モード」には謎が多いものです、経験上。
画質モードなんていうものは、ソースによってその都度好みのものに変更すればいいとは思いますが、一旦設定しちゃうと結局そういうのはめんどくさくなってやらなくなってしまうのですよね。なのでデフォルトはそれなりに重要度が高いと言えるでしょう。
ちなみにKJ-65X9500Hの画質モード変更はかなり楽ちん。面倒さはほとんどありません。
なのでササっと呼び出して画質比較をしながらチョイスする、なんてことが楽しくできそうです。
輝度も画質モード同様、リモコンの「クイック設定」ボタン一発で呼び出せます。
こちらは15か20で迷い中です。
従来の地上波及びBS放送を視聴する際は部屋が明るい日中は20で、カーテンを引いた夜間は15という感じでしょうか。
さすがに輝度まで都度変えるなんてしておりませんので、15のままだったり20のままだったり、と言った具合です。
このあたりも直下型LED駆動方式なのであまり輝度は必要ないのかもしれません。
BS4K放送についてですが、少し前に「4K放送が暗くて視聴しづらいテレビが多い」なんていうニュースを見たことがあって少しだけ心配していたのですが、KJ-65X9500Hについては「まったくもってなんの問題もないな」というのが嘘偽らざる感想です。
同じ15や20といった輝度で美しい映像を楽しんでおります。
ちなみに販売店のSONYの店頭デモ機の場合、画質は「ダイナミック」モード、輝度は「最大」に設定してありました。
今回、機種選びのポイントにしていたのは「地上波(2K)番組を4Kディスプレイにアップコンバートする」能力です。
理由は「まだまだしばらくの間は2K番組を多く見ることになる」からです。
結局私の目には、他社のフラグシップ同士と比較してもSONYが一歩上手であると思ったからこそBRAVIAシリーズを選んだわけですが、改めて正解だと思いました。
少なくとも地上波を映し出していても違和感をおぼえることはありません。
「4Kテレビに買い替えたら、画質が悪くなった」なんてことは一切ありません。
一番気になるのがテロップなど表示される文字まわりのノイズですが、このノイズ処理がSONYは秀逸だと思います。
中には同居人をして「えー、こんなテレビに買い換えるのは嫌だなあ」と言わしめた処理のメーカーもありましたからね。
一言で表現すると、「どの番組を見ても今までのテレビよりきれいに見える」です。
2K放送恐るるに足らず、でございます。
実は少しだけ期待しておりました。
が。
残念ながら薄っぺらいというか「テレビごときが音質を語るな」というレベルですね、ハイ。
さすがにこのレベルでは評価以前の問題です。
テレビのスピーカーに満足がいかず、音声を外部スピーカーから出していた私のような人は多分皆さん同じような感想を持たれると思います。
なんというか、頑張っていても、テレビのスピーカーは所詮テレビのスピーカーで、ちゃんとしたオーディオ用アンプとスピーカー経由で出た音とは根本的に違うものなのです。
最近は「サウンドバー」という外部スピーカーを使って、主に低音を補うことでテレビの音質を底上げする手法が流行っているようですが、言い換えるとサウンドバーがないとまともな音がでないという事なのです。
でも、それは仕方がないといえます。
画面サイズが大きいテレビほどベゼル面積が小さくなります。
「フチ」をなくしてかっこよく見せるというのが主な目的でしょう。
したがって前面を向いたスピーカーがありません。
ではスピーカーはどこにあるのかというと、KJ-65X9500Hの場合、筐体両サイド上部と下向きに設置されています。
上部にツイーター、下部は中低音担当というわけです。写真は横向きのツイーター。
もちろんSONYのことなので上下で離れたところにある2種類のスピーカーをきちんとコントロールしており、定位について不自然な感覚をはありません。
この方式は物理的なスピーカーが4つ以上ありますし、チューニング用にそれなりの回路(というかまあ、開発費用)も必要でしょう。要するにけっこうコストが掛かっているな、という印象です。
とはいえ、頑張ってはいますが、スピーカーは横向きと下向きです。
なので、そもそもオーディオ的環境としていいとは言えないのですよね。
はっきり言って各社いろいろと知恵を絞ってますが、そもそもの前提が「無理ゲー」なわけですよ。
「筐体は薄いです」
「音は下か、横からしか出せません」
「スピーカー部にあまり予算はありません」
「感動する音を出してください」
無茶振りです。^^;
翻って50V型以下の小型の画面だとちゃんと?前面向きスピーカーがあったりしますね。小さいモデルは安い、つまりコストをあまりかけられませんから、従来方式の「フツーのテレビ」方式です。
存外、音は小さいテレビのほうがいいかも……。
なお、音質についてもプリセットでいくつかあります。
「ドルビーオーディオ」とか「スポーツ」なんてのもありますね。
一応色々と試していますが、「くっきり音声」モードはけっこう使い勝手が良いのでは?と思っています。ニュース番組などは当然ですが、アニメなどもけっこうマッチしている気がします。
というわけで「音がいい」とは口が裂けても言えないレベルではありますが、妥協点を見つけようとしている段階です。
トスリンク(光)ケーブルをAVアンプにつないで、音声だけAVアンプ経由で外部スピーカーから出して今まで通りのクオリティで楽しむのもアリなのですが、今回はこの部分でも妥協しようと考えているのです。
理由は「シンプル化」です。
映像部分に関しては今までのBlu-rayレコーダー → AVアンプ → テレビという複雑な? 経路から脱却できたのです。できれば音声のためだけにAVアンプを通電したくないのです。
私は自分の胸に手を当てて考えてみました。
いや、問いかけてみました。
「なぜアニメ番組を楽しむのにオーディオレベルの音を求める必要があるのか?」と。
映画館のようなサラウンドとかそういう環境は不要なのです。純粋に左右2chの音がいいことが私に撮って重要。
でも、本当にそれって重要なの?????
いや、音がいいのは重要です。
でも、アニメに限らず殆どの映像番組は言葉が主体です。もちろんSEといわれるような効果音に迫力がないとアレでしょうけど、それでも映像とセリフがあればだいたいの番組は楽しめます。
さらに言えば映像、すなわち視覚さえあれば、人間の脳は色々と補完して(騙されて?)対応している音については「いい音」だと言うと思わせてくれます。
音の違いを思い知らされるのはOPやED、つまりそれぞれ90秒間流される「主題歌」でしょう。
お気づきの方も多いとは思いますが、番組で流されている主題歌はけっこうそれ用に音質をチューニングされています。
なんというか「ダイナミックレンジが全く違うな」と思うような「ハッ」とするくらいクリアでいい音がする主題歌なんかだと「ああ、大事に作られている作品なんだろうな」なんて勝手にきたいしてしまうくらいです。
たしか今回「うわ、薄っぺら!」と思ったのもアニメの主題歌の最初に入るバスドラの音でしたから。
言い換えるとOPとEDだけ我慢すれば、本編については妥協点はけっこう低いはずなのです。
要するに私が妥協しさえすれば、AVアンプは我が家に不要になるのです。
すると、今までテレビ、Blu-rayビデオ、AVアンプと3系統が消費していた電気はテレビ1つに収れんされます。
すなわち電気代が助かります。
今回、現行モデルに買いかえた事により、テレビ本体の消費電力がそもそも下がっています。
そう、私の意識は音質より省エネに向いていると言えるでしょう。
今なら、そう「電気代が節約できる。しめしめ」状態の今であれば、妥協できるのではないでしょうか?
というわけで、一応トスリンクケーブルをAVアンプにつないでいつでも外部スピーカーで楽しめる環境は構築してはいますが、それらを使わなくても生きていける?かどうかを検証中なのです。
テレビのスピーカー位置の問題などから、左右に空間がある方がいいでしょうし、オーディオ用のスピーカーの感覚を少しずつ広げて聴き比べなどをして、TV本体の持つ音質的実力?を吟味中です。
スピーカーについてはまだエージングも終えていないので、今より多少は良くなるであろうという期待も込みで。
なおいわゆるサウンドバーってやつも検討から外すつもりはありませんが、できれば使いたくないというのが本心です。
確実に音の底上げは達成されますが、それをわかっていても使いたくない理由は「冗長化」を嫌うからです。
せっかくBlu-rayレコーダーもAVアンプを廃して、TVのリモコン一つですべての操作を完結できるようになるのに、サウンドバーのボリューム調整のためだけに別途リモコンとか使いたくないですから。
ここでは主にVOD系の話をします。
今までのテレビにはVOD機能はありませんでした。
あまりに古いですからね、「アクトビラ」すら存在しません。
Blu-rayレコーダーにもその手のサービスはありませんでした。
強いて言えばひかりTVのSTBにはプリセットで主要なVODアプリが搭載されていましたが、実のところ反応速度など基本的な操作性の問題であまりSTBを使いたくないというのがホンネ。
なので、私のVOD利用はAmazonのFire TV スティック(旧モデル)経由でした。
Amazonプライム・ビデオはもちろん、DAZNや、Hulu、Netflix、NHKオンデマンドなどなど、私が必要とするVODはすべてFire TV経由で楽しめますからね。
で、KJ-65X9500Hです。
イマドキのテレビには、それらVODがアタリマエのように搭載されているのです。
SONYのBRAVIAやPanasonicのVIERA系は「Android TV」を搭載していて、その中にあるVODアプリを呼び出して視聴する、というスタイルです。
Android TVですが、Amazon プライムビデオアプリも存在します。
つまり!KJ-65X9500Hを購入したことで、今まで使っていたFire TV スティックが不要となりました。
これによりさらなる省電力が実現。
また、操作はすべてKJ-65X9500Hのリモコンで操作できますので、Fire TVスティックのリモコンは不要になりました。
ここでも「シンプル化」「単純化」が一歩進んでしまったのであります。
と、偉そうな事を書いていますが、白状しますとKJ-65X9500Hを購入したその日の晩に、ワタクシFire TVスティックの4K版をポチってしまっておりました。
「4Kテレビにかえるわけだし、Fire TVスティックも4K対応にしとかなきゃ」なんてあんまり疑問を抱かずにポチり、配送業者さんがKJ-65X9500Hを設置してくれた直後に鼻歌混じりでその4K版Fire TV スティックをHDMIポートにぶっ刺してドヤ顔をしていたのですよね……。
で、色々触っているうちに「あれ?これってFire TV スティックは必要ないのでは?」という事実を知って愕然としたものでございます。
KJ-65X9500HはAndroid TV搭載というだけあって、「Googleアシスタント」推しです。
なんとリモコンにGoogle アシスタント呼び出しボタンがあります。
とはいえ、Googleアシスタント対応オンリーというわけではなく、Amazon エコーユーザーのためにWorks with Alexaも認定済みです。
Googleアシスタントと違って専用ボタンはないのでコントロールには別途エコー端末が必要ですが、それは全く問題ないでしょう。KJ-65X9500HをECHO端末で操作したい人はすでにECHO端末を持っている人ですからね。
設定は簡単です。TVをネットワークにつないでからスマートフォンのAlexaアプリを立ち上げ、「デバイス」から「TV」を選んで「追加」を押すと少し待てばKJ-65X9500Hが登録され、音声制御できるようになります。デフォルトでは名前は「TV」もしくはすでにテレビを登録していると「○番目のTV」みたいな名称になりますが、ここは任意の名称に変更可能です(あまり変なものは登録してもコントロールできません。あしからず)。
Alexaとの接続手順について、記事を訂正させていただきます。
当初記載していた手順はいわゆる「スマートリモコンのスキル」経由での接続でした。
AlexaとKJ-65X9500Hを繋ぐ場合は「BRAVIAのスキル」経由での使用を推奨します。
手順は次の通り。・スマートフォンのAlexaアプリを立ち上げる
・ホーム画面から「Amazon Alexa連携設定」アプリケーションを起動する
・あとは画面の設定に従う基本的にはスマートフォンのAlexaアプリのスキル画面から「BRAVIA」スキルをインストールしてTVを検索すれば完了です。
詳細はこちら
※KJ-65X9500HはWi-Fiでも有線(LANケーブル)でもどちらでもOK。我が家は基本的に安定性重視でLANケーブルでつないでおります。
というわけで、これも実に快適。
スマートリモコンを経由しなくていい、ということはスマートリモコンの「位置」を気にしなくてすみます。
人によって色々と都合はあるとおもいますが、我が家の場合はスマートリモコンが設置できる場所に制限があるので、テレビの受光部を気にしなくてよくなるのは非常に助かります。
まあ、実際はテレビの電源ON/OFF程度しか使わないのですけどね。
「ON OFF程度しか使わないなら、そんなのリモコン使えばいいじゃん」
そう思うでしょ?
多分それはAIスピーカーを日常的に使わない人の意見ではないでしょうか。
いいですか、リモコンでテレビの電源を操作する場合、リモコンがないとテレビの電源を入れたり切ったりできないのですよ?
アタリマエだろ、と思いますか?
ええ、アタリマエですがライフスタイル的には両者の差はけっこう大きいんです。
例えば朝、起き抜けのシーンを想像してみてください。
私はリビングにドアを開けると「アレクサ、TVオン」と声をかけます。
この時点でテレビの電源が入るわけですね。
番組がNHKの「おはよう日本」であればそれで良し。違う番組なら「アレクサ、TVのチャンネルをNHKにして」といえば良し。
夜モードの音量だと小さすぎると感じた場合は「アレクサ、TVのボリュームを上げて」といえばいいわけです。
ここまでリモコンはいっさい手にとっていません。
リビングのドアを開けた私はECHO端末に声をかけながら、直接キッチンに入ってすぐに朝食準備に取り掛かるわけです。
リモコンベースだとこうはいきません。
起き抜けにリビングに入って、まずやることはリモコンを探すこと。
ソファの上にあったリモコンを手にするとTV画面に向けたままチャンネル操作やボリューム調整を行うわけですね。
で、リモコンを手に持ったまま朝食の準備に入るわけですが、作業中にテレビの音声がちょっと低くてもう少し上げたくなった場合は作業の手を止めてリモコン操作をしなければいけません。ソファにリモコンをおいてきたままなら、またソファのところまでイカなければならないわけです。
運が悪い場合はそもそもリモコンが見つからない、という事案が発生する場合もありますからね。忙しい平日の朝はこういう「ちょっとしたストレス」があるのとないのとでは生活の質がけっこう変わってくるものなのです。
寝る時も同じです。
リビングを後にする時、リモコンは一つも手にしません。
「アレクサ、リビングをオフ」と声をかければエアコンと証明、テレビなどすべての電源がオフになります(「リビング」というグループに複数の家電をまとめておけけばOK)。
布団をかぶった瞬間には「あ、エアコン消したっけ?」なんて気にして起き上がる事もなくなります。
って、この記事はAIスピーカー推しの記事ではありません、念の為。^^;
最近のテレビリモコンというものを知らなかった事もあり、一番驚いたのはリモコン上部。そこにあるのは独立した6つのVODボタンです。チャンネルを変えるような感覚でVODサービスを起動できるのは便利です。
残念ながら私が普段使うVODサービスのボタンはありませんが。
DAZNとAmazon Primeがあると個人的に完璧なのですが、SONYに「お布施」を渡していないのでしょうね。このあたりは大人の事情でしょう。
残念ながらボタンに別のVODを割り当てるようなカスタマイズ機能はないようです。
TVerを押すとDAZNが立ち上がる、とかやりたかったんですがね。
記述の通り独立したGoogleアシスタントボタンがあるのも時代の流れというものなのでしょうね。つまりマイク内蔵です。
Amazon的に言うとリモコンはECHO端末のようなものですから。
もちろんPrime Videoを立ち上げると、音声検索なども行えます。
個人的にこのリモコンで気に入ったポイントはコントロールに赤外線に加えてBluetoothでも接続できるハイブリッド方式であることです。AmazonのFire TVスティックのリモコンと同じですね。
いちいちテレビの受光部にリモコンを向ける必要がないのは非常に楽です。
これについては後日(気が向いたら)別記事にて。
今までと全く違うインタフェイスなので最初は戸惑いましたが、慣れると使いやすい、とだけ言っておきましょう。