やっはろー(^o^)
さて、履き替えたタイヤの1st.インプレッションです。
ちなみに今回の記事は空気圧はフロント:67psi、リア70psiでのものです。
人によって重要なポイントは色々あるでしょうが、私の場合は乗り心地が一番気になります。
このブログでは何度も書いていますが、我が家の朝練コースって路面状態がかなりのひどいのです。基本的にすべて舗装路なのですが、アスファルトのひび割れや穴などでけっこうボロボロです。
田舎の山道にふんだんな予算がつくはずもなく、ひび割れなどは放置されたまま「早や幾星霜」という感じです。
山間路なので道路にはほぼ全行程に勾配がついています。ようするに登りと下りしかないのです。
で、そのひび割れ路面ですが、下りは当然のこと、登りでも走るのはヤなもんなんですよ。
もちろんあえてひび割れ部分を走っているわけではなく、可能な限り回避していますが後ろからクルマが来ている場合はできるだけ左端を走らざるを得ませんし、実際問題としてはなかなか回避できないことが多いのです。
つまり、私にとっていいバイクとは、そんなひび割れアスファルトを走る時に体に伝わる衝撃が少ないものなのです。
最初に買ったロードバイクはそもそもかなりライダーへのインパクトが強いバイクでした。
パーツやホイールを替えたりタイヤを太くしたりしてなんとかごまかしておりました。結局その後タイヤをチューブレスにすることで「なんとかがまんできる」ようになったのでした。
去年買い換えたバイクは最初から太め(26C)のタイヤをオーダーしたこともあって、それまでのバイクより2ランクくらい乗り心地がよくなっていました。
乗り心地重視で選んだバイクではなかったので、本当にラッキーだったのです。
そして今回更に太いタイヤをチョイスしたわけです。
更に乗り心地が改善されるのでは? 当然ながらそう期待が膨らむのは止めようもありません。
で、期待に胸を膨らませて走りだしたわけですが……。
「こ、これは!」
はっきりいいましょう。
「BONTRAGER R3 TLR 26Cには二度と戻れない」と。
まあ、戻りたくてももう廃盤らしいのでアレなんですけどね。
ええ、かなり違っていました。
もちろんいい方に。
とはいえ空気圧が下がっているのですから、当たりが柔らかくなるのは当然です。
乗る前から分かりきっている事をことさら喧伝するのは本意ではありませんが、乗り心地がよくなっているのは事実。そしてそれが嬉しいと感じるのは仕方がないことなのです。
ええ、乗り心地は快適です。
競技志向のアスリート系サイクリスト以外の、つまり「レース」じゃなくて「サイクリング」を楽しみたい人は、タイヤはもはや28C以上の太さを選ぶべきでしょう。
私はそう断言したい。
路面が鏡のようなところしか走らないような人は好きにすればいいですけどね。
というわけでインプレ終了。
私にとってタイヤの性能とは「乗り心地がよければそれでいい」みたいなところがあるわけですが、せっかくなのでもう少し感じたことを書いてみたいと思います。
路面の当たりが2段階ほど柔なくなった事はすでに書きました。
ではその「当たりの柔らかさの質」についてはどうなのか?
それはズバリ「悪路でのハネ感が軽減された」です。
ひび割れたアスファルトを通過する際、タイヤはドドドっと跳ねるわけです。ひび割れって要するに段差ですからね、ハネ感は当然あるわけです。
Continental GP5000TL 28C(以下、GP5000TL)に替えた後と以前のタイヤとの感覚的な違いを言葉にするなら、「上下動が減った(気がする)」です。
同じ場所を同じ速度で通過しても、GP5000TLの方が上下動が少ない、という言い方になるでしょうか。もちろん実際の上下動が変わるわけではないのでしょうが、感覚的には凸凹の部分を乗り越える際、以前のタイヤだとバウンドしていたのに、GP5000TLはバウンドせず舐めるようにトレースしているような、そんなフィーリングの違いを感じるのです。
まあ、物理的に空気圧が減っているのでバウンド力?は下がっているわけですからあながち間違っていないのではないかとも思えますが。
これは速度が早い下りよりも、ノロノロと走っている登りの方が顕著に感じます。
タダでさえしんどい登りで、そこにひび割れアスファルトがあるとイヤーな気分になります。フロントフォークを通じてガタガタと路面の突き上げが入力され、疲労感が増すのです。
GP5000TLに替えた後はハンドルに伝わるガタガタの角がかなり丸く感じました。
「いや、これくらいなら不快ってほどじゃないぞ?」とまで思いましたっけ。
下りでももちろん恩恵はあります。
普段なら手前でかなり減速するような下りのひび割れ地帯ですが、それまでの乗り心地に気分を良くしていた私は、無謀にも減速せずに突っ込んでみる事にしました。
結果「イケるじゃん!このタイヤだと怖くないぜ」と気が大きくなってしまいました。
ええ、今までだとガタガタガタって感じですバイクが暴れるというか壊れるんじゃないかと思うようなデンジャラスなゾーンなのです。
しかし今回、そのデンジャラスゾーンを通過しても「バイクが暴れている」感がありません。「ああ、ガタガタ道だな」なんて感じる程度です。少なくともチェーンが外れたりフレームやホイールが壊れるんじゃないかなんて想像は全く生じず、つまり恐れをいっさい抱かずに通過できました。
むしろ「大げさな。この程度でチェーンは外れねーよ」と強気になる始末。
もちろんサイドカットなどの問題もありますし、色々危険がありますから次からは今まで通り減速しますが、知らない道路でカーブを曲がったら路面が荒れていた、なんて場合でも必要以上に緊張する必要がなくなりました。緊張で体を固くこわばらせていいことはありません。自分の機材に対して「これくらいはイケる。楽勝」と思える方がいいのです。
GP5000TLに替えたことにより、物理的に(数値的に)50g軽くなりました。
なので、登りで軽く感じるのはアタリマエ。
でしょうか?
50gでっせ。^^;
なのに登りでは明らかに「ちょっと楽になった(気がする)」のです。
ここで重要なのは「気がする」というところです。
なんというか、これはもう実に数値化が難しいというか、思い込みが為せる技である可能性を否定できないというか、オカルト系の話題というか……。
だがしかし。
乗り心地が向上し、路面追従性が上がったことによりストレスが低下したのは事実で、それが「楽」だと感じるのはアタリマエであるとも言えます。
これが「勝尾寺ヒルクライムで30秒短縮しました」なんて書くとむしろ「アホかしら」という感じではないでしょうか。
もっともどちらにせよ全く同じ条件で比較できないのは同じなのでどちらも「アホかしら」と言っていいレベルの話なのかもしれませんが……。
まあ、そういうわけでかなり曖昧な官能評価になってしまいますが今までより登りがちょっと楽に感じるようになったのは確かです。
替えたばかりなのでフィーリングの違いを如実に感じている段階ですから、必要以上に「差」を意識しているのかもしれませんが、どちらにせよこれからしばらくお付き合いするGP5000TLなので、「去年よりどうなのか」なんてことは今後も意識して感じていきたいと思っております。
とりあえずは「ロングライフ」です。
新車についてきたBONTRAGER R3 TLR 26Cは1年も保ちませんでした。
ゴム層が薄い自転車用、特にロードバイク用のスポーツタイヤは、走行距離でも経年劣化においても自動車用やオートバイ用のタイヤよりライフが短いのはアタリマエですが、それでも経年劣化で1年ももたない(ひび割れが出だしたのは新車購入後半年くらい)のはまあちょっと異常だと思います。
なので比較対象にはならないでしょう。
まさかGP5000TLも半年くらいでサイドにひび割れが出てきたらビビりますが……。
なので比較対象は以前履いていたMAVICのTLR、YKSION Pro UST(以下、YKSION)になります。
YKSIONのライフはざっと2年でした。
使い始めて2年を過ぎた当たりからサイドにひび割れが発生し出しました。
GP5000TLも2年間はひび割れなど発生せずにいてくれれば合格とさせていただこうと思います。
走行距離?
いや、我が家のロードバイクの使い方だとタイヤがチビって使えなくなるより先にひび割れが発生するはずです。
とはいえ、いきなりガンガン走行距離を稼ぐような乗り方になるかもしれません。
そうなってもGP5000TLはシロート的に「チビりかた」がわかりやすいような手法をとってくれています。
自動車用のタイヤにある、いわゆるウェア・インジケーターがGP5000TLには装備されているのです。
わかりにくいかもしれませんが、踏面の左右にある2つの穴がそれ。穴が見えなくなるほど減ったら、交換してね、というものです。これはGP4000SⅡの時代にもありましたので、良きキャリーオーバーだといえるでしょう。
自動車用と違って自転車用のタイヤにはウェアインジケータ装着が安全基準として義務付けられているわけではありませんから、こういうのはContinental社の良心と捉えていいでしょう。
以前の記事にも下記忘れていたのですが、重要なことなので書いておきます。
GP5000TLはチューブレスタイヤです。
「チューブレス・レディ」タイヤではありません。
同居人が履いているMAVICのYKSION Pro USTも、私が直前まで使っていたBONTRAGER R3 TLR 26Cも「チューブレス・レディ」タイヤです。
「レディ」が付くか付かないかですが構造的には(現時点では)空気漏れ対策用の堅固なシールド層があるかないか、です。
運用的にはズバリ「シーラントが必須かどうか」の違いと言っていいでしょう。
とはいえ、主にリム側の問題、個体差や精度などがあってタイヤ側だけで密閉を保証できるわけではないので、チューブレスタイヤであっても「シーラント」は推奨、もしくは必須とされています。
もちろん私もシーラントを入れてます。
まあ、そもそもリム側がチューブレス・レディ仕様なので、入れて然るべきなのですが、ね。
「シーラント前提だったら、チューブレスレディでいいんじゃね?」
私はまあ、そう思います。
シーラント運用前提なのであれば、わざわざ重くなるシールド層を付加する必要がなくなりますからね。
とはいえContinental社はGP5000 TLをチューブレスタイヤとして設計したというのが事実です。
ようするに私はチューブレスタイヤをえらんだのではなく、GP5000TLを選んだら、それはレディじゃなくてチューブレスタイヤだった、というだけのお話です。
ロードバイクでもこれからチューブレスが主流になっていくと思われますし、現実的にContinentalもチューブレスタイヤをラインナップに加えましたから、今後は競争により改良が加速して、チューブレスでも軽いモデルが出てくる事を期待しております。
土曜の朝、走る前に規定の空気圧を入れました。
日曜の朝、走る前にチェックすると……。
前輪:-4psi
後輪:±0
という結果です。
前輪は少し(それでも5%超)抜けているのが気になるものの、個人的にはかなり優秀な結果かと。特に後輪。24時間くらいでは、すくなくともフロア式の空気入れについているインジケーターではわからない程度しか減らないわけですから、ロングライドで空気圧低下を気にせずに走れますね。
タイヤを入れ替えた直後はまったくタイヤをほとんど動かしていませんので、シーラントを行き渡らせたのは土曜日のライドが初めて。後輪はすぐに効果が出たものの前輪についてはシーラントが回り切ってシールが行われる前にある程度抜けたのかもしれません。つまりもともと前輪側の嵌合性というかシーリングはやや低かったのかも。
エア漏れなどについては今後も継続的にチェックしていきます。
以上、2日間走った程度ですが、ファースト・インプレッションとして。