ちゃろー(*^^*)
漠然としたテーマ、「イージー」ですが、まずは「その心は?」を説明しておきたいと思います。
・無線イヤホン
そう、簡単に説明するとそういう事です。
少し説明を付け加えておきますと、私が現在使用している春夏秋用イヤホンがワイヤードなイヤホンで、装着方法がいわゆる「SHURE掛け」なのですよ、イヤホンがSHUREだけに(SE215SE)。
バランスケーブルにリケーブルしたSHURE SE215SEを、普及モデルながら2.5mmのバランス出力端子があるDAPに繋いで「それなりにいい音」を楽しんでいるわけです。
で、「SHURE掛け」。
あ、「SHURE掛け」をご存じない方はGoogle先生にでもお尋ねください。
イヤホン装着が毎回面倒なのですよ。
SHURE掛けの手順もそうですが、そもそもケーブルが存在すること辞退が面倒くさいんです。
そもそも冬場がイージーすぎるのです。
何しろワイヤレスヘッドフォンですからね(SONY WH-1000XM3)。
「DAP+バランス接続」には音質の点では叶いませんが、LDACで接続できるので単体運用ではBluetooth接続ヘッドフォンでも不満なく楽しめているわけです。
しかし春夏秋は蒸れて暑い。
なのでイヤホンなのですが、このところ「いい音だな」と思うより「面倒くさいな」と思うことのほうが多くなってきたのです。
まとめましょう。
「コード付きのイヤホンが煩わしくなってきたので、無線イヤホンにしたい」
無線イヤホンと一口にいっても、大きく分けて2つの種類があります。
一つはAppleのEar Podのように左右が独立した「完全な」無線イヤホン。
もう一つは首などにまくベースに左右のイヤホンが「コード」でつながっている無線イヤホンです。ここでは「ネックバンド型」と表記しておきます。
実は私、完全無線型イヤホンには抵抗があるんですよ。
抵抗というか苦い経験ってやつです。
ええ、片側を道路に落としてクルマに轢かれるという残念な経験です。
しかもそのイヤホンが当時のハイエンド系でして、つまりダメになった金額が……。
W800BTについては過去にインプレ記事を作成しておりますので、興味がおありなら。
購入から色々試して結構満足行く音になるまで、合計6本くらいの記事があります。
「6本も読めるか」というせっかちな方にかいつまんで説明すると、「完全ワイヤレス初期のモデルなので充電ケースがバカでかい、しかも突き出た端子にイヤーピースをブスっと刺さないと充電できない、当然左右別々に。そしてそもそも駆動時間が短い……等々運用に色々問題があり、音切れも激しい。音についてはプレイヤーやDACを替えていって最終的には大きな文句はなく、一応満足ができるものになった」という感じです。
SBC接続の当時の完全分離型イヤホンとしてはかなり頑張ったモデルであろうと思います。値段も値段でしたしね。
長くなりました。
そういうわけで、高額なイヤホンをダメにしちゃったトラウマがあって、完全分離式を再導入するのにはちょっと抵抗がある私……という前提を頭に入れておいてください。
要するにネックバンド型からチョイスの旅は始まったということです。
これはんというか、大した労力もなく1モデルで決着がつきました。
そのもでるとは?
SONY WI-1000XM2
です。
決めては「LDAC対応」でした。
冬用のWH-1000XM3に満足しているのは、やっぱりLDACによるハイレゾ……というか、音質の良さ。
でもってLDAC対応の無線イヤホンってほんとんどないのです。
というか、私が見つけたのはこれだけでした。
チョイスしたというか「これ以外の選択肢がない」と言ったほうがいいくらいです。
買うべきモデル選びに悩まずに済んだわけで、めでたしめでたし、と相成りました。
で、早速ポチろうとしたのですが、私の中の人(?)が難色を示しました。
「これって高すぎない?」
まあ、3万円超ですからイヤホンとしては高額です。
でもまあ、W800BTだって購入当時は3万円でした。
2019年の年末に発売された最新モデルですし、W800BTと比べてもスペック上明らかに性能が上がっている。なのにお値段は大して変わらないと考えるとむしろ「安い」といってもいいのかもしれません。
だがしかし、それを素直に安いとは思えなくなっている自分がいるわけです。
ネックバンド式のメリットはわかります。
イヤホンを無くす可能性が低いということです。
耳からポロリしても、地面に落ちない。
これなら再び苦い経験を味わうこともないでしょう。
でも「即ポチ」を回避した私は、ここで少し想像してみることにしました。
ネックバンド型を運用する自分を。
すると……ある時点でイラっとする自分の姿が浮かんできたのです。
それは充電です。
無線イヤホンはどうあっても「充電」という宿命を避けて通ることは出来ません。
WI-1000XM2の充電方法は、ネックバンドにあるUSB端子にケーブルを挿して充電するタイプです。
「うーむ……面倒くさい」
私はUSBケーブルを本体に挿す度に間違いなくイラっとするでしょう。いや、絶対イラッとします。
毎日通勤で使うものですから、充電頻度はそれなりに多いはず。
私は果たしてその強いストレスに耐えられるのでしょうか?
「ネックバンド型はやめよう」
3秒ほど熟考した結果、WI-1000XM2を購入する件は白紙に戻すことにしました。
そもそも今回は「有線から無線にすること=イージー」というスタートラインでした。
が、少し調べてみて「イージー」にもう少し意味合いを付加することにしました。それはネックバンド型はやめてターゲットを完全分離型に変更した事に起因します。
というのも、完全分離型のイヤホンで、LDACに対応しているモデルが見つからなかったからです。
当初「ネックバンド型がダメなら、同じSONYの完全分離型で決まりかな」って文字通り「イージー」に考えていて、実際に一度はポチってしまったのでした。
が、ポチったあとにスペックをチェックして驚愕の事実を知り、すぐにキャンセルしてもらいました。
同じSONYの1000番シリーズなのに、完全分離型のWF-1000XM3はLDACに対応していなかったのです。
本家本元のSONYのプロダクトがLDACに対応していないのですから、後は推して知るべしです。
「まさか」と思って調べましたが、私には見つけることは出来ませんでした。
そこにいたって、私は解脱したのです。
「別にLDACでなくてもいいや」という妥協です。
なんというか、普通に考えるとLDACにこだわっている人のほうが圧倒的な少数派といっていいわけで、むしろアタリマエの思考になったと言ったほうがいいのでしょうが……。
あ「LDAC」について「なにそれ?」と思いながらここまでこの記事を読んでいる人は、Google先生にぜひお尋ねしてください。
解脱した私は改めて今回の選択条件を明確にすることにしました。
・完全分離型である
・aptX対応である
・10000円以下
そもそも「充分満足できる」音質だったW800BTが対応していたのはSBCのみ。要するにベーシックなコーデックだけで頑張っていたのです。
今回もコーデックにはこだわらないようにしようと思ったのですが、「できれば音はいいほうがいいでしょう」と思い直して、できればaptX-HD、悪くてもaptX/AACには対応しているモデルから選ぼう、と考えたのです。
予算にも上限を設けることにしました。
LDAC対応ならそれなりのお金を払う用意はあるけど、そうじゃないなら財布の紐は緩めないぞ、という感じです。
例によって母数が多い? Amazonで探し回った結果、予算は1万円も必要ないことが判明。
というか、5~6千円もあれば選択肢は豊富にありました。
なのでそのあたりを上限に改めて篩をかけて最有力候補としたのが、ANKERのこれ。
上記の基本条件を満たしている事は当然として、その中からこれを選択した理由は1)個人的にある程度信用できるメーカー(ブランド)であったこと、2)充電ケースがコンパクトだったこと、3)イヤーピース本体が小型だったことなどです。
値段も手頃だし、早速ポチろうかなと思ったものの気になる点がどうしてもつきまとったままで、結局一旦保留としました。
気になる点、それは「EarPodのマネだな」とひと目見てわかるそのカタチです。
もちろんマネですから、本家よりケレン味が多くてダサいわけです。いっそ全く同じカタチにしてくれたほうが潔いのではないかと思える劣化ぶりですから。
あと、私はそもそもEarPodのデザインが嫌いなんですヨ。^^;
まあ、このへんは個人の好みですけどね。
ということで、再び探索の旅に出た私が気になったのがこれでした。
結果としてそのまま購入。今回レビューするモデルです。
決め手になったのは「デュアル・ダイナミックドライバー」というスペックです。
バランスド・アーマチュア型、いわゆるBA型のドライバー搭載イヤーチップは複数のドライバーを搭載しているのはアタリマエなのですが、完全分離型の無線イヤホンの場合、そもそもBA型ではなく主流はダイナミック型。
で、複数のダイナミック型ドライバーを搭載しているモデルは(私的に)珍しく思えたのです。
そして間違いなく未経験。
その技術的な部分に対する好奇心が決め手です。
同社のデュアル・ダイナミックドライバー搭載モデルはいくつかありますが、シリーズ最小となっている最新モデル、3SEをチョイスしました。
改めてこのイヤホンを選んだポイントを列挙しておきます。
・クーポン使用で5000円台あと、手頃な価格帯でお試ししやすかった
・aptX/AAC対応
・ノイズキャンセル機能搭載
・比較的小型軽量なドック(充電ケース)
・ダイナミック型ドライバーを二個搭載
・イヤホン単体で6時間駆動、BOXに収納充電で都合30時間使え、ケーブル挿し充電回数が抑えられる
・充電BOXのインタフェイスがUSB Type C
・コンプライ製のフォーム型イヤーチップを同梱
・TWS Plus方式の接続方式
いやあ、ONKYOのW800BTに比べると随分豪華な内容で価格はバーゲン価格。いい時代になったものですね。
とはいえ、問題は実際の音。
さて……。
なお、週末は「満充電 > 再生」を繰り返しつつ、毎日往復4時間の通勤に使用、都合1週間ほどエージングをした時点でのインプレということをはじめにお断りしておきます。
一番気になるところですね。
私はむしろ音より装着感が気になりますが、そこは後述します。
なお、Android スマートフォンとaptXでつないでいます。またイヤーチップは標準のシリコンのものではなく、同梱されているコンプライのフォームに付け替えて評価しています。
結論を簡単に書くと「もうこれで私は充分満足。コイツが5000円なら3万円のW800BTとは何だったのか?」という感じ。
各論にいきます。
使い始めは低音域がだらしない感じでしたが、使い込んでくるとだんだんしまってきます。
高音、中音、低音のバランスがよく、特に中音が元気に鳴っているのが◎。
ダイナミック型はドンシャリに味付けされている物が多かったり、低音をそもそも諦めているセッティングのものが合ったりしがちですが、コイツは中音をたっぷり撮った上でその上下も不満なく出してきている感じで、正直にいって想像していあよりもあまりに音がいいので驚いています。
手元にW800BTがないので直接対決はできませんが、私の中ではこっちのほうが明らかに音がいいのではないかと思います。
少なくとも通勤電車の中でKindleコミックスなどを読みながら音楽を流している限りでは「いい音で鳴っているな」と思いますし、不満がまったくありません。
次にオーディオ的な聞き方をした場合です。
具体的には目を閉じて音楽に集中するような聞き方をした場合。
これだとさすがに指摘する部分があります。
私の拙い言葉では表現しにくいのですが、全体の「クリアネス」とヴォーカルの「艶」という評価軸において「もう一つ」と言わざるを得ません。
また、「音場」の広がりも「あと一歩」といったところ。
とはいえ、それはDACとバランス接続で繋いだイヤホンとの差であって、「この音ならもう文句はない」という、一定のレベルは余裕で超えていると考えます。
これ以上を求めるのなら、完全分離型用のLDAC対応チップを搭載したものが出回ってからまた選び直せばいいのではないかと思います。
少なくとも私はしばらくはこのイヤホンで通勤音楽を楽しもうと思っています。
特に問題なく装着できました。
私は標準のシリコンタイプのイヤーチップとの相性が悪く、大型だと耳に入れると痛かったり、小さいと首を大きく振ると外れてくるなど、落ち着かないのです。その点フォーム型イヤーチップであればフィット感に嫌な感じがないので、それが標準で同梱されているのは実にありがたいです。
同梱されていなければフォーム型のチップだけ別途購入する必要がありましたから、地味ながら助かります。
重さは1個あたり5gといったところなので耳に突き刺しても重さを感じることはありません。
自重が小さいということは外れにくいということでもあります。
これは、なんというかよくわかりません。評価はビミョー、もしくは保留です。
そもそもOFFが出来ないので常時ONですから、効き目がわかりにくいのです。
そもそもチップがフォームタイプ。なのでそれだけで結構な遮音性がありますから、ノイズキャンセル効果がわかりにくいというのもありますね。
というようなことを書いて公開したところ、知見ある読者様からコメントを頂きました。
私の勘違いを指摘してくださったのです。
私の勘違いとは商品説明にあったノイズキャンセルを「常時外部からのノイズをキャンセルし続ける」タイプのノイズキャンセル機能だと思いこんでいたことです。
サイトの商品説明にはそんな事はかかれていません。
素直に読めば気づいていたのですが、ノイズキャンセル機能=常時外界音をキャンセルし続ける、いわゆる「アクティブ・ノイズ・キャンセル機能」だと思いこんでいたのでした。
商品説明にはこう書かれています。
デュアルマイクノイズキャンセル機能により、喧噪な環境でもノイズを抑え、クリアな通話を実現。
そう「通話時」に通話をクリアにする機能です。
外界音を打ち消すとは一切書かれておりません。
いや、早とちりでした。
納得です。
というわけで加筆して理解不足を補わせていただきました。
ご指摘ありがとうございました。
AppleのEarPodについて「耳から白い棒が出てるみたいでダサくて(自分で使うのは)御免こうむる」と言っちゃう少数派の私ですが、よーく考えたらイヤホンって装着しちゃうと自分では見えません。
つまりデザインとかどうでもいいんだ、ということを理解することが出来ました。
また、この手の完全分離型無線イヤホンって、使わない時には充電ケースに保管しちゃいますので、オーバーヘッドタイプのヘッドフォンのようにヘッドフォンハンガーに掛かった姿をみて「かっこいいデザインだな」などと酒の肴にすることも出来ません。
強いて言えばこの手のイヤホンでデザインを語るのは本体ではなく充電ケースなのではないかと。
で、その充電ケースですが、思ったとおり小型軽量。容積が小さいのはどこにでも放り込んでおけるという気楽さがあります。プロテイン塗装でしっとりした感触があり安っぽさは全く感じません。
また下方が丸まっているのでなにかに角を引っ掛けるのでは?という心配をしてストレスを溜め込むこともないでしょう。
また化石時代のW800BTと違い、突き出た端子にイヤーピースを「ぶっ刺す」なんて野蛮なことをしなくてすむのも助かります。
おそらく今はこの手のイヤホンは殆ど同じでしょうが、決まった場所にスッと近づけると磁石で正しい位置に収まるようにスルッと装着できます。それで接点同士が近づいてピッタリ装着、充電開始という感じで非常にスムーズ。というかむしろ充電ケースに装着するのが快感ですらあります。
W800BTなどの時代に無線イヤホンの構造的な問題として挙げられていたのが、接続方式です。
従来は右か左のどちらか一方(多くは右?)がマスターとなっていて、まずDACやスマートフォンとペアリングします。そしてもう片方はそのマスターと信号のやり取りをしていたのです。
これはどういうことかと言うと、右耳と左耳の間に人間の頭、つまり「大きな水分」が挟まる形になるのです。
そして電波にとっては水は大敵。
つまり様々な外因で電波状態が良好でなくなると途切れやすくなっていたのです。
で、今はその問題を解決したTWS(Plus)方式というのがトレンドになっています。
これは簡単に言うと左右別々にペアリングする方式です。
この方式のおかげで、劇的に安定性が増したそうです。
まあTWS Plus方式云々はべつにして、安定性は本当に抜群です。
この2週間でノイズが入ったり途切れるような素振りは一回もありませんでした。
充電ケースに格納すると電源オフ(スリープか?)。
充電ケースから取り出すと電源ON → ペアリングとなります。
ペアリングも安定していて、ケースから取り出して耳に装着する間にすでに準備は整っている感じです。
イヤホンのインタフェイスはなんとタッチパネルです。
長押しで電源オフ。ダブルタップで一旦停止。右タッチでボリューム+、左タッチでボリュームーなど。
小さいながらも、慣れればタッチパネル自体の操作性も良好でストレスはありません。
というわけで、音質、通信の安定性、運用性など全てに渡って優等生といっていいイヤホンです。
好みのものにたどり着くまではいくつか買い替えないとダメかななんておもってましたが、一発合格してしまいました。
あとは耐久性ですかね。
という感じで、個人的にはオススメします。
あ、そうそう。
技適はちゃんとありますのでご安心を(充電ケースの裏)。
同じくらいの値段であることが前提ですが……
・LDAC対応
・充電ケースがQi対応
この2つが加わったら120点じゃないかな。
同じ製品を使っている読者から質問があったので、私が使う範囲のみで恐縮ですが、基本的な操作方法を書いておきます。
ボリューム↑:右ユニットのタッチパネル(以下、右側)を1タップ
ボリューム↓:左ユニットのタッチパネル(以下、左側)を1タップ
一旦停止:右側をダブルタップ
一曲送る:右側をタップ&ホールド(1秒位)
一曲戻す:左側をタップ&ホールド(1秒位)
電源オフ:右側をタップ&ホールド(5秒位)
こんな感じです。