ちゃろー(^^)
暇な人は是非、私のお遊びにお付き合いいただきたい。
さて、私の2nd端末選びは一段落したわけですが、道中色々と物色していたこともあって、「Kindle端末としておすすめできるスマートフォン」が、実はけっこう存在していることに気づきました。
私の場合は「防水機能」が「譲れない願い」だったので、画面の大きさ(Kindleリーダーとして重要なのは縦ではなく横幅)との兼ね合いでOPPO Reno Aを選びました。というか選択肢はあまりなかったというのが実情ですが……。
しかし私以外の人にとって「防水」はどうでもいい機能かもしれません。
いえ、たぶんそうなのでしょう。
だって今回色々と調べていてわかったんですけど、防水機能付きのスマートフォンってほとんどありませんからね。
いや、言い換えましょう。
「世の中の殆どの人は防水はどうでもいいと思っている」
ただし、iPhone 7以降のユーザーは除く。
そうなんですよね。
iPhone 7以降のユーザーは、何も考えずに普通にお風呂場でスマートフォンを使っているのです。
「え、スマホって普通にお風呂で使えるよね?」なんてふわっと理解している人もiPhoneユーザーには多いに違いありません。
今後もiPhoneからiPhoneに買い換えれば要らぬスペックチェックなどしなくてもいい幸せなライフが待っています。
翻ってiOS以外のユーザーはどうか?
お風呂で使うためには防水を気にする必要があります。
iPhone 7からうっかりandroidスマートフォンに乗り換えた「ふわっとした理解しかしていない」人は、初日から水没させて新しいスマートフォンをパーにした記憶があるのではないでしょうか?
「お風呂で使ってたらうごかなくなったんですけど!」なんて販売店に殴り込んだ人も多いことでしょう(しらんけど)。
とまあ、そんなわけで、比iPhoneユーザーにとってandroidスマートフォンというのは「防水機能がないのが普通」です。
お風呂で使う場合はジップロックとかに入れて持っていくわけです。
また、どちらがメインかは別にしてiPhoneとandroidの両方を使っている人は、お風呂にはiPhoneを携えていけばいいので、別にandroidが防水じゃなくても構わないわけです。だってその方が選択肢が広がるじゃないですか。
androidスマートフォンの一番のメリットは「選択肢が豊富」ということですからね。
ここに「防水」なんてiPhoneコンプレックスな「しばり」を入れちゃうと、途端に選択肢がなくなって、私のように「タフネススマホに行くべし」みたいな変なスイッチが入ってしまうわけですよ。
これは防水機能だけでなく、無線充電機能、いわゆるQi対応にも言えることです。
そういうわけで、今回は「防水機能にこだわらないKindleリーダーとしてのスマートフォン選び」というテーマで仮想機種選定を行いたいと思います。
それはズバリ、画面の横幅です。縦の長さなんて関係ありません(物理キーボード付きスマートフォンを除く)。
勘違いされる方も多いのですが、「6.3インチ」とかいう画面サイズではありません。
極端な例を上げましょう。
SONYのXperia 1というフラグシップ・スマートフォンがあります。
コイツのいわゆる画面サイズは6.5インチです。
さて、対するは少し昔の機種で恐縮ですが、AppleのiPhone 8 plus。
コイツの画面サイズは5.5インチ。その差は1インチもあります。
これはかなり大きい差です。
ですが、実際にKindleアプリを開くと、実は圧倒的にiPhone 8 plusの方が大きく表示されるのです。
それもそのはず、Xperia 1の横の画面サイズは約64mm。しかしiPhone 8 plusの横の画面サイズは約68mmあるのです。
つまり、いわゆる画面サイズではKindleリーダーとしての資質はわからないと言っていいでしょう。
いくら画面サイズが大きくても、細長い画面はKindleリーダー向きとは言えないのです。
問題はあくまでも横幅なのですから。
問題はスマートフォンのスペック表には画面の横幅のサイズが記載されていないことです。
記載されているのはいわゆる「画面サイズ(対角線の長さ)」と筐体のサイズのみ。
とはいえ、画面サイズが重要な項目であることは間違いありません。
画面サイズが4.7インチのiPhone SE(2)が画面サイズ6インチ以上のスマートフォンより画面の横幅が広いわけがありません。
というわけで、面倒ですがここは自分で計算して横幅を求めるしかありません。
でも、そんなに難しいことはありません。
中学校を卒業している人なら誰でもできる程度の計算です。
パターンは2つあります。
画面スペックに解像度に加えてPPIが記載されていると計算が少し簡単になります。
たとえばOPPO Reno AはスペックシートにPPIが403と記載されています。
PPIがわかっているReno Aの横幅を導き出す為に必要なデータ2つです。
・PPI値
・横の解像度(ピクセル)
横幅を求める計算式は以下の通り。
横の解像度÷PPI×25=画面の横幅(mm)
これをReno Aに当てはめます。
1080÷403×25(1インチ=25mm)=66.99751861042184となり、Reno Aの横幅が約67mmだということがわかります。
スペックシートにPPIが記載されていないことの方が多いと思われます。
その場合はまずPPIを求める事から始めます。
PPIを求めるには次の3つのデータが必要です。
・画面サイズ(インチ)
・縦の解像度(ピクセル)
・横の解像度(ピクセル)
PPIというのは、1インチに何ピクセルあるかを示すものです。
スマートフォンのスペックシートにはディスプレイの縦と横の解像度(ピクセル数)は必ず表記されています。
翻って、実際の長さがわかっているのは対角線の数値。
つまり、対角線が何ピクセルかがわかれば、1インチあたり何ピクセルあるのかがわかります。
要するに対角線のピクセル数がわかれば、それを画面サイズで割れば1インチあたりのピクセル数がわかるという寸法です。
対角線のピクセル数を求めるにはピタゴラスの定理を使います。
「cの自乗=aの自乗+bの自乗」ってやつですね。
日本語で説明すると「直角三角形の斜辺の平方は他の二辺の平方の和に等しい」でしょうか。
つまり(縦の解像度×縦の解像度)+(横の解像度×横の解像度)=(対角線の解像度×対角線の解像度)
OPPO Reno Aの縦の解像度は2340。横の解像度は1080です。
したがって計算式はこうなります。
2340×2340+1080×1080=(対角線の解像度×対角線の解像度)
つまり、5475600+1166400=6642000となります。
対角線のピクセル数の自乗値がこれでわかりましたので、次はこの平方根(アタリマエですが正のほう)を求めます。それが対角線のピクセル数となります。
これでOPPO Reno Aの対角線のピクセル数が2577だとわかります(小数点以下は切り捨て)。
これを実サイズである6.4インチで割ると、1インチあたりのピクセル数(PPI)が導き出されます。
2577÷6.4=402.65625 で、OPPO Reno Aのディスプレイは約403PPIだということが判明しました。
PPIが出ればしめたもの。
あとはパターンAの計算式に当てはめれば、実サイズが出てくるというわけです。
計算自体は簡単ですが、いちいち電卓を使って数値を求めるのは「少々アホが入っている子」と言っていいでしょう。
パソコンが使えない昭和生まれのオジサンじゃないんですから、ここはやっぱり省力化と一覧性を兼ねて表計算ソフトを活用しましょう。
その場合、PPIがわかっていないモデル用のものがあれば全て網羅できます。
モデル名と縦横の解像度、そして画面サイズを入力すれば、あとは画面のような計算式をセルに入れれば横幅が表示されます。
そのあとは片っ端からめぼしいモデルを入力して比較していきましょう。
その際、他の要素で重要視したい項目も入力しておくと検討しやすくなります。
私の場合は、防水機能やQi対応を除くと
1)実売価格
2)SOCの種類(antutuベンチマークのおよその数値)
3)RAMサイズ
4)micro SDカードが使えるかどうか
あたりを検討項目に入れます。
micro SDカード対応であればROMはあまり問題視しません。
なぜならKindleの書籍データは設定でmicro SDカードにダウンロードできるからです。
他の写真や音楽などのデータも設定でmicro SDカードに保存する設定にしておけばオッケーです。
なので本体のROMは32GBあれば問題ありません。
とはいえアクセス速度の問題もありますので、アプリは本体のROMに置いておく方がいいと思います。
つまりKindleメインではなくメインスマートフォンとしても使いたい、アプリもたくさん入れたいという人は本体側は64GB以上のものから選びましょう。もちろん128GBだと更に余裕がでますが、そのあたりは価格と相談したりして総合的に判断していけばいいかと。
なぜ67mmを基準にするかというと、私がKindleリーダーとしてメインとして使っているのがiPhone XS Maxで、それと1mm程度しか変わらないからです。
事実として2nd端末として同じくKindleリーダーとして使っているOPPOのReno AはXS Maxと比べても遜色なく鑑賞が可能です。
なので「どうせ買うならこのサイズ」という私の推奨サイズが「横幅67mm以上」の端末です。
もちろん66mmだとダメだとか言っているわけではありません。個人の判断で考えていただければいいのではないでしょうか。
かくいう私もUlefone 7Eが66mm台ですが、特に不満もなくKindleリーダーとしてつかっていましたので。
ただ、今回はKindleリーダーであることを第一義としたスマートフォン選びというのがお題目ですからね。調べてみるとけっこう豊富にある横幅67mm台の端末から選ぶのが幸せだと思います。
そんな視点で次の表を御覧ください。
これは私がめぼしい端末をチェックして適当に作った比較表です。
横幅が広い順番、同じ横幅なら値段が安い順番に並べています。
なお、microSDやその他については全てを網羅していません。漏れがあると思います。他の数値も同様ですが、私の数値や計算が間違っている事もありますので、実際に購入の検討をされる場合はきちんと調べ直して下さい。
値段はAmazon調べです(一部はヨドバシ)。
要するに「買ってみたけどこの表と違う」と言われても私は責任は負いませんよ、ということです、ハイ。^^;
凡例は次の通り
・イエローで塗っているのはスマートフォンではなく、タブレット
・グレーアウトしているのは横幅が67mm未満の「推奨しない」端末
・オレンジで塗っているのは新品で入手困難な(要するにかなり古い)端末で、比較のために記載しただけです
・ボールド(太字)は私が所有したことがある端末(予約済み端末含む)
というわけで、白い部分の端末がオススメということになります。
私が適当に物色した範囲で取り上げた端末なので、これ以外にも色々あると思いいます。
この表を参考にして当てはめて比較してい選んでいただければ幸いです。
最初に一つお断りしておきます。
技適がない端末がけっこうあります。
なので「使用にあたってはくれぐれもご注意下さいね」というお約束というか「ミランダ警告」的なこと書いておきます。
2nd端末としてならイチオシです。
なにせ表中でぶっちぎりで横幅が広いのがこのK9ですから。
あの伝説の? SONY Xperia Z Ultra(愛称:ズルトラ)とほぼ同等の画面幅を有しているといえば、往年の?ズルトラファンには理解していただけると信じております。
ディスプレイの精細感もズルトラとほぼ同一で、お値段が25,000円ですから、「大きければ大きいほど助かる。でもタブレットはイヤ」という人には、今はもうこれしか無いと思います。
まさに唯一無二。
技適の問題に加えて気になるのがSOCの処理能力です。
しかしantutuのスコアとRAMの容量を考えてもKindle端末としてなら何ら問題はないと思います。
ただ「色々やりたいメイン端末として」考えるとおそらくストレスが貯まるでしょう。
なので、「イチオシ。ただし2nd端末なら」という感じです。
2nd端末として考えると、これはある意味iPhoneユーザー向けのKindleリーダー端末かもしれません。
Andoroidユーザーでも「横幅至上主義」であれば是非もないのですが、妥協できるのであればアナザーチョイスがあります。
アナザーチョイス。(^^)
2nd端末としてならぶっちぎりでイチオシだったK9ですが、メイン端末としても使うのであれば、オススメはこのRedmi Note 9Sです。
iPhone XS Maxより広い横幅を有し、SOCのスコアはハイエンドクラスに迫るもの。RAMも6GBあります。
またmicroSDカードスロットは、2つあるSIMスロットとは独立しています。
2つ目のSIMスロットとmicroSDカードスロットが排他となっている機種が大勢を占める中でこれは大きなメリットでしょう。
もっともSIMカードを2つ使う人はかなりのマニアなので私のブログなど読んでいないと思いますけど。^^;
あと実はこの端末、簡易な防滴能力があるようです。
で、値段が30000円以下。
つまりAndoroidユーザーで、Redmi Note 9Sより明らかにハイスペックの端末を使っている人以外は、メイン端末をこれに買い替えましょう。
これはもう「買うしかない」端末だと思います。
今回の私の「真のイチオシ」です。
問題は技適と、納期。Amazonの業者で買っても届くのは1ヶ月以上先です。海外通販サイトで買うほうが早いかもしれませんが、価格はAmazonのほうが安い可能性もありますのでそのあたりはリサーチの上、自己判断を。
続報!
この記事をアップした直後に^^; この機種が日本で発売されることが決定したという報道がありました。つまり技適OKで、docomoのプラチナバンドなどにも対応する「おひさまのもとで使える」端末として入手可能です。使用などが変わる可能性がありますし値段などはまだ未定ですが、気になる人はもう少し待ちましょう。
続報その2!
本日(2020年6月2日)、正式に国内版が発表されました。スペックなども発表済みです。
それに依ると6月9日発売で、6GB/128GB版が税込なんと29,800円定価だそうです。
「技適とか色々面倒なことは避けたい」人向けのイチオシはこれ。
MVNO各キャリアの公式スマートフォン?として発売されています。
しかも29,800円というリーズナブルな価格。
この値段は同じく技適が通っているOPPO Rino Aより安いですからネ。
防水スマートフォンが不要な方はReno Aではなくこちらを選ぶのもありでしょう。
推奨理由は「安い」ことです。
価格は13,000円。
K9がほしいけど、主にKindle端末として使うだけに25,000円はちょっと高いな、という人に向けたもう一つの候補がこちら。
「横幅67mmクラブ」なのでサイズの問題はなしです。
SOCのスペックはK9より少し上くらい。
そしてA5 ProはmicroSDカードスロットが独立しています。
同じ13,000円クラスだとBlackviewのA80 Proがありますが、こちらはディスプレイの解像度、つまりPPIが小さいので精細感でA5 Proの勝ちです。
AmazonではS95 Proしか出品されていないようですが、この端末は予算に余裕がある人にはオススメです。
もっともS95はラギッドフォン、いわゆる「タフネススマホ」なので「重厚長大」です。
大きさ(というよりゴツさ?)重さが許容できるのであれば、防水でQi対応、かつバッテリーも大容量なので「全部入り」といっていいでしょう。
かつ、計算上はK9を除くと今回では唯一の横幅70mm超えです。
「アウトドア用Kindleリーダー」としてはまさに頂上に君臨していると言っていいでしょう。
まあ、技適とFeliCaは無いわけですが(NFCはある)。^^;
iPhoneユーザーにはこれ。
って、発売されてませんけどね。
とはいえまことしやかに「XRの代わりとしてもうすぐ出るぞ」なんて噂に上がっていますので「もし発売されたら」という「たられば」系の気分でオススメしておきます。
もちろん架空の端末なので表には載っていません。
が、しかし。
簡単にスペックの予想はつきます。
画面のサイズについてはiPhone 8 Plusのスペックを。
それ以外のSOCの性能やその他の機能についてはiPhone SE(2)を見れば、この架空のiPhone SE Plusのけっこうすごいスペックがわかっちゃいます。
すなわち、iPhone XS Maxと同等のKindleリーダー能力。
iPhone XS Maxなど軽く凌駕してしまうハイエンドなSOC性能。
iPhone XS Maxと同じく防水で無線充電も可能。
お値段は5万円くらい?
発表されたら検討の余地あり、ですぞ。
以上、Kindleリーダーとしてのスマートフォンのオススメをご紹介しました。
今回は主に画面幅で選んでいきましたが、それ以外にも人にはそれぞれ「譲れない機能」というのがあると思います。
そうは言っても「価格は青天井でおっけー」という妬ま……羨ましい一握りの人を除くと、すべてを満たすものはなかなかないもの。
妥協点をどこに置くかが、この手のガジェット選びのキモであり、楽しみなのでしょうね。
私はこの表を埋めるのが楽しかったです。
皆さんも大いに楽しんで下さい。(^^)