にゃんにゃんぷう~(^o^)
そして、今回たどり着いたのはOUKITELのWP5でした。
今回はそこへ至るロング・アンド・ワインディング・ロード的なレポート。
いえ、全然大したことないんですけどね。
キャリア系スマートフォンばかり使っている人にとっては未知のメーカーかもしれません。
というか、知っている人のほうが少ないはず。
むしろこのメーカーを知っている人は、ほれ、アレです。
「脳内寄生虫に行動を支配されている系の人」でしょう。
宿主となっている彼ら(彼女ら)の殆どはガジェット好きは自分の好みや意思だと勘違いしているわけですが、実は……って、こういう怖い話をしたいわけではありません。^^;
閑話休題。
OUKITELは簡単に説明すると、星の数ほどある中華スマートフォンメーカーの一つです。
例によって?中国は深センに星の数ほどあるという、IT系企業の一つですね。いやあ、深セン、マジすごいとこですよね。
もうすこし掘り下げると「格安」「コストパフォーマンスに優れる」「技適は?」系のスマートフォンメーカーだとお考え下さい。
さっきちょっと探してみましたが日本語の公式サイトは見つかりませんでした。
本サイトはここ。
上記公式サイトにもオンラインストアがあります。でもそこから購入しようとすると海外(中華)の通販サイト、geabestにとばされます。
中華系の新興企業の殆どがそうであるように、自社で一気通貫システムを持つようなムダなことはせず、既存のシステムを「公式ショップ」として使う系ですね。
日本の販売窓口としてAmazonジャパンを使っている小規模メーカーもけっこうありますが、ここはまだ日本人向けに本格的な動きをとっていないもようです。
なので購入はそのgeabestを軸にかんがえることになります。
この手の海外通販サイトは頻繁にセールをやっていて、タイミングが合えばびっくりするほど安い値段で買えたりします。
問題は、このコロナ禍の国際物流の状況が配送時間に直結……ようするに頼んでもいつ来るかわからないという点です。
もちろんサイトにはシッピングの目安が表示されていますが、この時期は全く当てにならないと考えるべきでしょうね。
というわけで、一ヶ月も二ヶ月も待ってられない、挙句の果てに届かないなんてことを避けるために、今回はAmazon.comで購入することにしました。
気をつけなければいけないのは、前述のようにAmazon.comを公式ストアとしている中華メーカーもあって、何も考えずにそこで注文すると、結局中国など海外から発送されることになって納期は海外サイトと買うのと変わらない、ということになります。
値段差も気にスべきですが、この時期は多少の差があってもprime扱い、つまり日本に在庫があるところから買うのが確実であろうと思います。
値段差をどこまで許容出来るかはその人によると思いますが……。
前回の記事、「Titanに飽きたので別のタフネススマートフォンが欲しい」に書いた、購入条件的なものはこれ。
プライオリティが高いものから順番に並べています。
要するにモデル選定の際、下の方の要件は妥協する可能性がある、ということです。
・タフ系のデザイン
・LDAC対応
・防塵防滴
・指紋認証と顔認証のハイブリッド認証
・大容量バッテリー
・Qi対応
これらの条件を下敷きにして、まずはネットで色々と情報収取をしたわけですが、そこで改めて気付かされた事があります。
それはこれら日本でのマイナーメーカーの製品については「(日本語の)情報が極めて少ない」ということです。
まあ、アタリマエですよね。ざくざく出てきたらむしろびっくりしますわな。^^;
日本でちゃんと技適をとってMVNOとかキャリア各社の公式スマートフォンとして売っているものでさえ、マイナー機種の情報はそれなりなのですから、「技適?」みたいな極めてグレーな個人輸入でゲットするような機種について豊富な情報があると考えるほうがアタマがどうかしているというものです。
で、気付かされた事の裏側にあるものが重要でして……。
えっと。
言い換えましょう。
情報はそれなりにヒットします。
私が知りたいスペックはOKです。
問題は「生きた情報」の方、つまりユーザーの声がほとんどないのです。
具体的には「スペックを並べて個人的な感想を付け加えた記事」がほとんどです。
そういう記事を掲載しているのはいわゆるアフィリエイトサイトってヤツでして、機種ごとのスペックを並べて「はい、記事いっちょ上がり」的な感じになっているんです。
最後まで読んだこっちはがっかりを通り越して軽い怒りを覚えます。スペックなど公式サイトに記載されてますからね。
そういうサイトって、内容が殆どないのにあたかも実機使用レビューみたいな書き方をしているんですよ?
「お前、実際にはまったく使ってないのによくそんな事かけるな」って感じの記事ばかり。
アレで稼げるっていのなら、まったく良い商売だな、と思います。羨ましい限りです。
それなりにスペックが読める人なら誰でも書けますよ、あんな記事。^^;
って心の底から思いますが、「だったらお前もやればいいじゃん」って言われたらそれまでですからね。ああいうのは目をつけて以前からやっている人の勝ちってやつですね。
なんというか、そういう先見の明があるというか頭がいいというか、マジで尊敬してしまいます。
おっと、嫉妬と羨望が入り混じったグチになってしまいましたのでこれくらいに。^^;
要するに実際に使用している人の使用レポートが少ない機種ばかりなので、この手のプロダクトについてはカタログデータを読んで自分で判断するしかないと考えたというお話でした。
なんだかんだいって携帯電話黎明期からのユーザーですからスペック自体は読めるのでその辺は問題ありません。
問題はスペックシートのどこに注目するかで、そこは個人に依って違うだけ。私の場合はまずは上記の条件から。
タフネススマートフォンって、日本のメーカーではほとんど作ってませんね。なのにいわゆる中華メーカーまで視野を広げると、これがけっこうな数のモデルが流通していることに驚かされます。
つまりタフネススマートフォン、外国人的な言い回しだとラギッドフォン(Rugged Phone)と呼ばれるジャンルは、それなりの需要があるということなのです。
今回、私は初めて「タフネススマートフォン」というジャンルに絞って比較検討をしたわけですが、気づいたことがいくつかあります。
一応、まとめておきます。
・大半が(SOCの性能的に)ミドルレンジかエントリーレベルである(ハイエンドモデルはないと言っていい)
・新旧モデルが併売されている(旧旧旧もでるなども平気で併売されている)
・個人的な予想より値段が安いモデルが豊富
中でも感心したのは「この機能と性能をあの値段で売れるなんて……」というところです。
これじゃ日本メーカーから発売されないわけですね。競争にすらならないんじゃないでしょうか。
で、そんな憐憫とともに最終的に私がチョイスしたのは、前述のOUKITELというメーカーの旧機種であるところのWP5という機種です。
けっこうな数の機種を比較検討する事になったので、今回は比較検討ツールとしてエクセルを使いました。
多分同じことをやっている人はけっこういるんじゃないかと思います。セルにスペックを入れて表にすると比べやすいですからね。セルの色付なんかもできますし、使い勝手が良い。
スプレッドシートっていうのは原爆やJALパックと並んで20世紀の7大発明に入れてもいいと思うくらい、すごい発明だと思います。いや、マジで。
WP5はそんな感じでスペックを比較して、消去法でチョイスしました。
・タフ系のデザイン
・LDAC対応
・防塵防滴
・指紋認証と顔認証のハイブリッド認証
・大容量バッテリー
・Qi対応
これだけでは相当な機種が該当してしまうので、予算上限という項目でフィルタリングしました。
予算は送料込みで2万円以下です。
予算が低い?
いや、メイン端末じゃなくて遊びの端末、いわばおもちゃ扱いなので個人的にはこれくらいかな、と思うんですよね。
まあ、ここのさじ加減は各自それぞれってことで。
予算条件でフィルタリングすると、実は当初の条件を全て満たすものがなくなりました。
つまり妥協する条件がでてきました。
それが「Qi対応」です。
Qi対応についてはプライオリティがもっとも低い条件だったので、2万円以下ならQi対応なしでもOK、という事になりました。
Qiはあればあったで便利ではあるんですが、2nd端末の場合はバッテリの減りがかなり少ないんです。そもそも大容量バッテリーモデルを買うつもりでもありましたので、充電頻度はすくなくなります。それはunihertz Titanの運用でわかっていました。むしろケーブルでつないで急速充電するほうが運用は快適ないのです。
なので「なにがなんでもQi対応」なんて考えはありませんので、Qiなし、OKです。これがメイン端末だと「何が何でもQi対応」になるんですが。
とはいえ、Qiはないよりもあったほうがいいのも確か。なので予算を3万円まであげようかとも考えましたが、予算重視でいくことにしました。
「安く遊びたい」優先です。
人によって条件が違うでしょうし「3万円」でも「4万円」でもいいと思います。もちろん逆により低くするのもアリですね。1万5千円とか。
さすがに1万円までにすると選択肢が少なすぎて「悩む(選ぶ)楽しみ」が少ないんじゃないかと思いますが……。
条件から「Qi」を抜いたことで、選択肢が増えてきます。とはいえ実質的には4,5機種からの選択になりますね。
というか、これはこれで迷います。なので新たなフィルターが必要です。
そこで次の条件として「パフォーマンス」条項を追加。
むしろここはスマートフォン選びで真っ先に条件に加えるべき項目ですが、何度も言うように2nd端末なのでそれほどのハイパフォーマンスは望みません。用途を考えてもそこそこでOKなのですよ。
とはいえSOC(CPU的なもの)の種類(パフォーマンス)、RAM(メモリ容量)、ストレージ(容量)、画面の大きさ、解像度、外部ストレージ対応かどうか(micro SDスロットがあるか)あたりをチェックしました。
すると……。以外にも簡単に機種選定ができてしまいました。
2万円以下のタフネススマートフォンの場合、SOCはまあたいしたことがなくほぼ横並びという感じです。多少の差はあっても個人的に目くじらを立てるほどの違いとは思いません。
同様にRAMも3GBがスタンダードで安いものは2GBというかんじ。その中にあってRAMが4GBあるOUKITEL WP5は頭一つ上のモデルに見えたのです(2019年モデルのWP5は3GB RAMなのでお間違いなく)。
SOCがそこそこなら使い勝手に差が出るのはRAMです。
しかもOUKITELというメーカー名には個人的にちょっと心がときめきましたし。
だってオウキテルですよ、オウキですよ?
……王騎照る……王騎、照れる……うわ、見たくねー! みたいな連想ゲームが脳内で沸き起こり、「むふふーん」っと笑って「ポチ」っとしたのでした。
ええ私、王騎のファンなので。^^;
そうそう選択基準に「デザイン」がなかったのは、アレです。
「なんかみんなおんなじに見える」という理由です。
言い換えると「どれもみんなそれなりにかっこよく見えるからどれでもOK」みたいな?
私の中でタフネススマートフォンに対する美醜というか評価基準がまったく定まっていないのでしょうね。
普通のスマートフォンについてはあるんですけどね。
OUKITELのラギッドフォンラインであるWPシリーズはWP6という、より新しい機種が販売されていて、つまるところWP5は旧機種です。
その分、割安に購入できるということです。
なおWP6はWP5より上位のSOCが搭載されていてRAMはたっぷり6GBもありますが、Qi未対応で、かつ予算を超えます。WP6の価格帯である3万円ラインまで予算上限を上げる場合は迷わずQi対応端末の中から選びます。なので、WP6のセンはどちらにしろありません。
以下、WP5のスペックです。
備忘録としてリプレイスするunihertz Titanと比較してみました。
モデル名 | OUKITEL WP5 | unihertz Titan |
サイズ | 153.8mm×74.2mm×18mm | 153.6mm×92.5mm×16.7mm |
ディスプレイ | LCD(IPS) | ← |
ディスプレイサイズ | 5.5インチ(1440×720 18:9 295PPI) | 4.6インチ(1430×1438 1:1 440ppi) |
RAM(メモリ) | 4GB | 6GB |
ストレージ | 32GB | 128GB |
重さ | 276.5g | 303g |
防塵防滴 | IP68 | IP67 |
無線充電 | × | ○ |
SOC | MediaTek Helio A22(2Ghzクアッドコア) | MediaTek Helio P60(2Ghzオクタコア) |
AnTuTuベンチマークスコア | 62,000 | 135,000 |
バッテリー容量 | 8000mAh | 6000mAh |
SIMスロット | NanoSIM×2 | ← |
OS | Android 9.0(Pie) | ← |
リアカメラ | 3カメラ 13MP(F2.0)+2MP+2MP | 1カメラ 16MP |
フロントカメラ | 5MP(F2.2) | 8MP |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax(!) | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | v5.0(AAC/LDAC/aptX/aptX-HDをサポート) | 4.1(AAC/LDAC/aptX/aptX-HDをサポート) |
外部接続端子 | USB Type-C | USB Type-C(キャップレス防水対応) |
イヤホン端子 | × | ○ |
認証方式 | 指紋認証センサー, 顔認証 | ← |
技適 | × | ○ |
その他 | OTG | OTG、NFC |
こうやって比較するとある意味でunihertz Titanの優秀さが光りますね。
完全に世代が違う、あるいはランク上位の機種って感じがします。というか、クラス違いますね。TitanからWP5に買い換える人って私しかいないんじゃ……^^;
キーボードを無くして画面を上下に伸ばしてくれていたら言うことなしだったんですが……って、それはTitanじゃない、って感じですけど。^^;
antutuベンチマークスコアが2倍ほど違うのが気がかりですが、まあもともとパフォーマンスはさほど求めていないのでその辺は使ってみての判断としましょう。
パフォーマンスを求めないとはいえ、イライラさせられるほどノロマなのはいただけませんからね。
WP5で特筆すべきはWi-Fi6に対応しているという点ですが……これ、たぶん誤記でしょうね。^^;
だってWP6が対応してませんから。
そんなわけで突如始まったunihertz Titanのリプレイス選びは、OUKITELのWP5というタフネス・スマートフォンに決定しました。
こういうひと目見てアウトドアギアっぽいデザインの携帯電話って、個人的にはカシオのG’zONE W62CA以来かな。Titanはアウトドアというより中二病系でちょっと違うしね。W62CAも車で例えるならクロカンというよりはシティSUVっぽいし、クロカン系は初めてってことになります。