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☆今あえてFUJIFILM X-H1を買うということ~もしくは「時は来た!」

ちゃろ~(^^)

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FUJIFLM X100Vは買うべきか、それとも見送るべきか

なんてことを考えていた私を想像してください。

なぜX100Vなのか?
それは、私は歴代すべてのX100を買ってきた、FUJIFILMのカモ お得意様だから。

とはいえ、X100Vについては発表された時点で私はちょっとワクワクして、かなり絶望しておりました。
ちょっとワクワクしたのは「レンズが(ようやく)リニュアルされた」から。
かなり絶望した理由は「手ブレ補正機能が搭載されていなかったから」です。

これはなんというか、クルマに例えるなら「新設計エンジンを搭載した新型車なのに、イマドキACCが搭載されていない」ようなもの。

加えてPR用に流したあのキモチワルイ動画(知らない人は調べてね^^;)。

そんなこんなでX100Vには物欲が口から手を出そうとしているのにその出鼻をくじかれたような感じなのでした(個人的に)。

◎時は流れた

発売されて一ヶ月以上が過ぎました。
新型コロナウイルス騒動のせいもあって、もはやX100Vの発売なんて感覚的には遠い昔の話。
そんなわけで当初の絶望感とキモチワルさもすっかり境界の彼方、じゃなくて追憶の彼方。
なので「そうだ、X100V、買おう」
などと唐突に思いついたのでした。

唐突というのはちょっと嘘。
心友AがMeWeでしれっと「X100Vかちゃってたんだけど。てへ」的なことをゲロ(ゲロ?)。
心友AはX100Vについてことさら熱く語ることはないのですが、そこは長い付き合い。「こいつめ、けっこう(X100Vを)気に入っているな」ということは伝わってきます。

ということもあって「X100V、いいかもね。だって私、X100はいままで全種類買ってきているし」などと思い始め、ネットで情報や価格をあさり始めたのでした。

◎更に(5分くらい)時は流れた

X100Vの情報を漁りはじめて約5分。私のトラックボールを持つ手がピタリと止まりました。
※私は画像処理をするとき以外は家でも会社でも基本的にトラックボール派なのです。故に会社で私のパソコンを動かそうとした人は最初、もれなくトラックボールではなくトラックボールの土台の方を動かします。そのご途方に暮れて固まります^^;

トラックボールを自由自在に動かす私の右手の母指が止まった理由は疲れたからではありません。
寝落ちしたのではありません。
むしろ「値落ち」したからです。

「中古……いやこれ新品……だよね。ってゆーか~、今はこんな値段で売らてるの?」
私は刮目しましたとさ。

「こんな値段で売られている、刮目するほどの新品」とは?
もちろん2020年2月27日に発売されたばかりのX100Vシルバーなどではありません。
前作のX100Fが値落ちしていたわけでもありません。

私はもう一度じっくりとそのサイトに記載されていた機種名を確認しました。
何しろ悪名高きAmazon.comです。悦んで注文したら、届いたのは違うものだった、みたいなことはしょっちゅうあると聞きます。まあ、私にはそんな経験ありませんけどね。^^;

どうやら写真とモデル名は一致しています。
しかし疑り深い私は「そもそも相場はどうなっているのか?」と考え、再び右手母指でトラックボールを縦横無尽に操るのでした。
すると……。
「本当にこの値段なんだ……」

私は天を仰ぎました。しかし、そこにあったのは天井です。まあ、部屋の中ですからね。
なのですぐに冷静になることができました。
そして再びトラックボールを操る右手母指の動きが活発化したのでした。

◎時は来た!

FUJIFILM X-H1の新品価格が崩壊している

理由はこれなんです。
店にもよりますが、税別で10万円を割っているところもあります。
税込みでだいたい10万円ちょいです。


「ふーん」と心動かないアナタ。よく考えてみてください。発売当時26万円くらいだったFUJIFILMのXシリーズの当時の最高峰だったX-H1が、たった2年で半額以下まで値落ちしちゃったんですよ?

Xマウント唯一の手ブレ補正内蔵ボディだったんですよ!

そこ、寝落ちしている場合じゃないんですから!
クルマに例えるなら、ホンダの軽自動車のフラグシップ、S660が80万円に値下がりした、みたいなインパクトなんですよ?

ここまで下がる理由は一つ。
X-H1がディスコンになり、意外に多い在庫を抱えているということなのでしょう。
ただでさえ売れていないであろうX-H1ですし、このままX-T4が発売されてしまうと全く売れなくなるのは必定。
だったら不良在庫を抱えてしまうよりは、損を切ってX-H1を「撒き餌」としよう、ということ。

私はかつてFUJIFILMのXシリーズのユーザーでした。
その後色々あってレンズ交換式のシステムカメラはもういいや、と思っていたのですが、この値段を見てそのポリシーが崩壊してしまったのでした。
X-H1発売当初のことを知っている私にとってこの値段は、それくらい衝撃的だったとお考えください。

◎今買うべきはX100Vではない。X-H1である

そう、X100Vを買うカネがあるなら、今買うべきはX-H1でしょう。
少なくとも私はそう思ったのです。
思い込んだのです。
「思い込んだら」そりゃもう「試練の道」を行くしかありません。

◎今買うべきはX100Vではない。XF23mm F2 WRである

X100Vを買うつもりだった私は、X-H1とXF23mm F2.0を買うことを決心しました。
「この組み合わせは実質的に手ブレ補正付きのX100Vだから」と自分を納得させながら……。

同じ23mm。そして同じF2.0。しかも同じFUJIFILMのカメラ同士。
「同じじゃん!」
そう思い込むのになんの問題があるでしょう?
たとえその容積比が2倍であったとしても。

というか、沸騰しているようにみえて私は結構冷静です。
X-H1とXF23mm F2.0の組み合わせが、X100Vと同じだなんてファンタジーを信じてはいません。
「寄れる」のは圧倒的にX100Vです。同じ画角・同じ明るさなら、寄れるほうがいいレンズです。その一点でのみ、X100Fのレンズが勝っておりました。
その撮り比べた記事です。

★X100FのFはFinalのF【FUJIFILM X100F レビュー】その4
さて、ディテールはじめ細かい部分についての言及はまだまだあるのですが、この辺で大物について書いていこうと思います 大物。 それはレンズ。 このX100Fの一連のレビューのタイトルとしている「X100FのFはFinalのF」ですが、レンズはま...

ただし、それ以外はXF23mm F2.0の方がいいレンズです。
いや、言い換えます。「私はX100FのレンズよりもXF23mm F2.0の描写のほうが好き」です。
これはそのXF23mm F2.0の記事。

★FUJIFILM XF23mmF2 R WR レビュー
現時点で3本でているFUJIFILMのF2ラインの広角担当のレンズです。 135判換算でざっくり35mm相当。 このF2ラインはさしずめフィルム時代に置けるF1.8/F2.8シリーズの立ち位置にあるレンズというころでしょうか。 要するに「お...

FUJIFILMのXFレンズには、同じ23mmでF1.4という古い設計の明るいレンズがありますが、23mm F2が出たあとではもはや検討するに値しないレンズです(個人の感想です)。


理由は「でかくて重くて寄れないレンズ。おまけに高い」だからです。特に花形フード込みの「実働サイズ」を見ると「ないわ~」と鼻水がでます。
XF23mmはX-Proに取り付けても光学ファインダーがケラれないように用意されたモデルですが、「F1.4の明るさがないと死ぬ」人以外はもはやまともに取り合う必要がないレンズだというのが私の勝手な見解です。^^;

ちなみに、X-H1とXF23mmを合計してもX100Vより安いです。

◎毒を食らわば皿までも?

言い換えると「システムカメラなんだし、レンズはもう一本買っておこう」です。

とはいえ、これには悩みました。冗談抜きで2日ほど悩みました。^^;
悩んでいるうちにX-H1が売り切れたらどうしよう、なんて真剣にビビったりしておりました。
X-H1を買ったとしてもわざわざ持ち出すことなどほとんどないでしょうし、そもそも私には「史上最高の万能レンズ」と言われる(私が言っているだけですが)オリンパスの12-100mm F4.0がありますから、ほとんどの撮影はそれでカバーできちゃいます。

あえてX-H1を買う意味を持たせなければいけません。
1つは「X100Vの代わりになること」ですが、そちらの解はXF23mm F2で決まりです。


なのでもう一本は「X-H1だからこそのレンズ」という漠然としたテーマで選ぶことになったのですが……。

まあ、そのレンズの話はおいといて、「今更ながらX-H1買っちゃったよ」というお話でございました。

というか、X-H1がほしいけど高いと思っていたXマウントユーザーと、キヤノンの一眼レフユーザー(なぜキヤノンユーザーなのかは、別記事にて)はX-H1は間違いなく買いです。
そしてぼやぼやしていたら在庫がなくなります。
「そんな事言われても」と迷っている人に私からアドバイスを。

「買わずに後悔するよりも、買って後悔するほうがずっと幸せだ」

悩める子羊に、幸多かれと祈る。\(^o^)/

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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