にゃんぱす~(^^)
ロードバイクを壊滅的にダサく見せる装備。
その名もバーミッツ(的なもの含む)。
だがしかし。
私はすでにマヒしており、理容二回目にしてすでにバーミッツ(的なもの)をつけていることに美醜的な抵抗がなくなってしまいました。
いわゆる「慣れって恐ろしい」というアレです。
それでもまあ、ダサいんですけど、今はむしろ頼もしい眼差しで見つめている私がいます。
ではなぜ当初「壊滅的」だと思ったのか?
それはたぶん「見慣れないから」でしょう。
amazonでバーミッツのパチもん(失礼)をポチり、バイクに取り付けた時には思わず「うわっ」という嫌悪の雄叫びを挙げた直後に目眩に襲われましたものです(大げさな)。
それは私にとってバーミッツ(的なもの)をつけたロードバイクが異形の存在であったからです。
なんというか、アレです。
先生が「今日は皆さんに転校生を紹介します」なんて言ったとしましょう。
その後で「入りなさい」なんて言われて扉を開いて現れた女の子が耳の尖ったエルフだったりしたら「うわっ」ってなるじゃないですか?
もうすこし想像しやすい例を上げると、転校生がエルフじゃなくて巨大な「G」……だったりしたら「うわっ」ってなりますよね?
まあ、エルフならまだしも巨大Gだと「うわっ」どころか教室全体がパニックで逃げ惑う生徒が出てきそうですが、まあそういう事です。
でも、です。
もしもエルフが普通にいっしょに生活しているとしたら?
クラスメイトの13%くらいはエルフだったりしたら?
転校生を紹介する先生自体がエルフだったら?
もしくはあなたのガールフレンドやボーイフレンドがエルフだったら?
そんな世界だったら、エルフの転校生が扉を開けて入ってきても誰も「うわっ」とは思わないのではないでしょうか。
(この想像をする場合、エルフをGに置き換えた世界は想像しない方がいいと思います)
いやいやいやいや。
ちょっと例えがアレですよね。
うーむ。
なんかこう、もっとわかりやすいものはないものか……。
\(^o^)/
アレですよ、アレ。
ロードバイクにおけるバーミッツ(的なもの)とは、まさにアレじゃん。
冷え性のお年頃女子が履く「毛糸のパンツ」と「おばシャツ」的な!
あと、ファッションリーダーっぽくおしゃれに気を使っているイケメンビジネスマンが冬場にする「腹巻き」と「股引(ぱっち)」的な!
ほら、途端に身近に感じて、かつバーミッツ(的なもの)の立ち位置がわかりやすくなったように思いませんか?
まあ、それらは皆、基本的に外からは見えないのでバーミッツ的なものに比べると存在感はアレなんですけどね……。
だから、ね?
何が言いたいのかと申しますとですね……。
みんな、冬場は無理せずにバーミッツ(的なもの)を着けて走ればいいんです。
バーミッツが日常になればいいのです。
いや、さすがにみんなとまではいいません。
冬場に見かけるロードバイクの、せめて13%くらいがバーミッツを装着していれば、それはもう「うわっ」的な異質なものではなくなります。
私のように、すれ違ったサイクリストに振り返って二度見されるようなこともなくなるのです。
そうなれば「オレは硬派だから、冬になってもバーミッツなんて着けないぜ」と強がるライダーに我々バーミッツァー(?)は優しくほほえみながら「お可愛いこと」とかぐや様ばりに言ってのけることができようというもの。
なので!
自称バーミッツ・エヴァンジェリストである私が、バーミッツの良さを皆さんにお伝えしましょう、というのが今回の記事の主旨でございます。
\(^o^)/
身を切るような寒さの中であろうと、足湯ならぬ「手湯」の快適さでライドを楽しめる魔法のアイテム、それがバーミッツ(的なもの)なのです。
苦行だった真冬のライドが、バーミッツさえあればむしろ「楽しみ」に変わります。
騙されたと思って是非一度お試しあれ。
という過去記事はこちら。
長期間お借りしていたDOMANE SLR7に装着して試しに走ってみました。
するとめっちゃ快適、というか暖かかった。
結果、「もうこれなしには(冬は)走れない」体になってしまった。
という感じでございまして、早速同居人用にも追加購入しました。
同じものでもよかったのですが、せっかくですから(何が?)他のモノと比べてみよう、と思い立った私がチョイスしたのは本家バーミッツでした。
本家を知っておいて損はないですからね。
本家バーミッツは昨シーズンにモデルチェジを行っておりまして、現在は「バーミッツ デュアルポジション」という製品名(たぶん)になっています。
「デュアルポジション」のデュアルというのは、いわゆる「下ハン」ポジションも使えるもの、という意味らしいです。
アップデートしてますね。
私は油圧ディスクブレーキのバイクに買い換えてからは、ブレーキを握る握力があまり要らなくなったので下ハンの必要性があまりなくなりましたが、同居人はまだリムブレーキのままなので下ハンポジションがとれるに越したことはないでしょう、というのも「バーミッツ デュアルポジション」のチョイスの理由の一つではあります。
で、本家とパチもんを比べてみました。
バーミッツは7500円くらい、パチもんは3000円くらいなので、価格差は2倍以上です。
果たしてバーミッツはパチもんより2倍以上温かいのでしょうか?
比較はこんな感じで行いました。
左にバーミッツ デュアルポジション。
右にGIYOというロゴが入ったパチもんバーミッツ。
こうすればリアルタイムに左右の差がわかりますからね。
バーミッツはデュアルポジションになってから、ハンドルへの装着方法が変わりました。
従来はパチもんと同じくハンドルバーに「通して」カバーしていたのですが、デュアルポジションはハンドルバーごとカバーする方式になりました。
私のMADONE SLRの場合、ハンドルの右バーエンドにはご覧の通りバックミラーを装着している関係で、実は本家バーミッツのデュアルポジションは選択肢に入りません。構造的に使えないのです。
バーエンドミラーを使っている方はその辺を考えてバーミッツ的なものをチョイスするほうがいいと思います。
バーミッツ デュアルポジションであっても、穴をあけるなりしてカスタマイズすればもちろん使えますが……。
装着方法以外の両者の違いですが、写真で見る通り開口部がかなり違います。
バーミッツは開口部がガバっと広いです。
これは下ハンのポジションを取りやすいように横方向に余裕を持たせるためだと思います。
パチもんはそのあたりは割り切っているので狭くしているのでしょう。
また、バーミッツは内側にジッパーがあってブラケットの横からシフトケーブルが出ているモデルにも対応するようになっています。パチもんにはそんなものはありませんので、ブラケットの横からケーブルが出るタイプのコンポを使っている人には基本的に使用不可でしょう。
マテリアルについても両者はかなり違います。
本家であるバーミッツは裏が赤になっていますが、基本的にいわゆるネオプレンのみ。厚手ではあります。
写真ではちょっとわかりにくいですが、パチもんは表側はネオプレンですが内部には裏地があります。
裏地? はアルミ蒸着をした内張りです。
このあたり、結構コンセプトが違うな、と感じました。
「下ハンが使える」という触れ込みのバーミッツですが、個人的に「ちょっとムリがあるんじゃ……」と思える装着感でした。
パチもんはそもそもムリっぽいですから、それに比べればやりやすいといえるのかもしれませんが、使う気にはなりませんでした。
このあたりはハンドルの形状やサイズ、ブラケットの位置や大きさなどの要素が絡みますので私の感想がすべてではありません。
そのあたりはご理解くださいますよう。
ブラケットポジションに関しては両者とも問題はありません。
手の抜き差しはバーミッツがやや良好。パチもんは見た目どおりやや狭いです。
ですが、使えば慣れますので、どちらを使っても手の出し入れがしにくいということは無いと思います。
肝心の保温力についてですが……。
この項目についてはパチもんの圧勝でした。
以外かもしれませんがパチもんにあって本家にはない「裏地」の存在がかなり大きいと思います。
実際に使ってみると、アルミ蒸着裏地の恩恵はかなりありました。
感覚的な違いを書きますと、「温かいパチもん」「冷たくないバーミッツ」といったところです。
なので個人的な感覚では「夏用の指切り手袋でOK」なパチもん。「フルフィンガー手袋が欲しいバーミッツ」といった感じでしょうか。
また、速度が上がるに従って風が内部に回り込んでくるのですが、これも開口部が広いバーミッツの方が風の巻き込みが多いので、速度が上がれば上がるほど差は開く感じです。
ちなみに内部に風が巻き込み始めるのはざっと33~35km/hくらいからです。
以上、かんたんではございますがバーミッツvs.パチもんの感想文でした。
さあ皆さん、冬はバーミッツ(かパチもん)だぜ!\(^o^)/