ちゃろ~(*^^*)
というか、師弟初顔合わせ
兵庫県三田市にある、1周約22kmの周回ルート。
「三田ループ」で検索すると結構な数の情報がヒットすることから、地元サイクリストには定番とも言えるトレーニング?コースです。
また、走ってみて実感しましたが、時計回り・反時計周りで表情が変わりますから、飽きずにたのしめそうなコースです。
ちなみに風を無視すると負荷が小さいのは時計回り。負荷が高めなのは反時計回りです。
そもそもの始まりはこれ。
FF14、すなわち「FINAL FANTASY 14」というオンラインゲーム(MMORPG)でスカタンな私を色々と導いてくれたプレイヤーのAさんがロードバイクに興味を示し、車種選びに悩み(楽しみ)、そしてついに「買っちゃった」となったところから物語?は動き出したのです。
大阪北摂地域在住の私と、兵庫県中部在住のAさんのお宅とは、直線距離で……何キロでしょうかね。^^;
とりあえず車で1時間30分ほどの距離です(高速使わず)。
「むっちゃご近所」というわけではありませんが、車を使えば「けっこうご近所」です。
なので、「バイク買いました!」「おお、是非一緒に走りましょう!」となるのは自然な流れであります。
Aさんが七転八倒?しつつ選んだバイクはSPECIALIZED(スペシャライズド)のRoubaix。
「ロウバイX」ではなく「ルーベ」と読みます。
もちろん2020年モデル(つまり現行モデル)です。
そう、Aさんは私と同じアメ車ユーザーになったのでっす。(*^^*)
ちなみに「ルーベ」というのは「パリ~ルーベ」という100年以上の歴史を誇るサイクルロードレースの名前。その「ルーベ」を冠したバイクなのです。
パリ~ルーベはいわゆる「ワンデイ・クラシックレース」と呼ばれるもので、もちろんプロレースで、スタート地点とゴール地点を表します。
パリとは言わずとしれたフランスの首都。
ルーベはパリから自転車で北へ260kmも走ったところにあるベルギーとの国境になっている町の名前です。
ちなみに私の「MADONE」はフランスの名もない(あるけど)小さな峠の名前なので、有名な町の名前のRoubaixと比較するといきなり小物感が漂いますね。
あと、どっちもアメ車なのに名前がフランス語とかどうなってんだか。^^;
えっと、何が言いたいのかと申しますと、その「パリ~ルーベ」というクラシックレースの特徴は、その過酷なコースにありまして……それがいわゆる「石畳(パヴェ)」なのです。
プロレーサーの多くはこのレースを普段使っているバイク、すなわちツール・ド・フランスなどで使っているフラグシップなエアロバイクや、山岳系フラグシップ軽量バイクではなく、「パリ~ルーベ」に適したバイクをチョイスします。
それはもちろん「振動吸収性能が高いバイク」です。
そう、スペシャライズドのルーベというバイクは、その名前でわかるように「過酷な石畳」を克服できる系のモデルなのです。
そう、振動吸収という要素を性能の柱の一つとして設計されているロードバイクなのです。
ちなみにこの2020モデルのスペシャライズド・ルーベですが、今年のパリ~ルーベで優勝しています。(^o^) ホンモノですな。
スペシャライズドのルーベはいわゆる「エンデュランスロード」に分類されるロードバイク……と言ってしまえば簡単ですが、ルーベくらいになると少し前のエンデュランスロードというジャンルには、もはや当てはまらないほど進化している気がします。
だって、以前私が乗っていたオルベアのアヴァンOMPも「エンデュランスロード」でしたけど、ルーベに比べたら化石みたいなエンデュランス力?ですからね。
何しろルーベには「サスペンション」がついてますからね。
というか、アヴァンの場合はMADONE SLRと比較しても「どっちがエンデュランスなのだろうか?」と疑問に思うくらいでしたけどね。
で、ルーベについているサスペンションはFutureshockと呼ばれるギミックです。
TREKにも振動軽減装置がありますが、TREKのISO Speedは「しならせる」事による振動軽減ですが、Futureshockは物理的な「バネ」が振動吸収の役を担います。
ちなみにFutureshockはフロント用で、フォークの上下動を吸収するもの。
リアはPaveというシートポストをしならせる方式になっているようですが、こちらはFutureshockほどのわかりやすさというか、攻めた感じはないですが、対策はとられている模様。
そして標準装着のタイヤサイズが28cです。
サスペンションやしなるシートポストに加えて28cタイヤですから、なんというかもう、ルーベが快適性を重視しているのがよく分かるスペックといえるでしょう。
うーん。
もし私が今、「そうだ、ロードバイクを買おう」と思っている入門者だとしたら、スペシャライズドのルーベは「欲しい!」と思うバイクの筆頭になっていると思われます。
「いいバイク買いましたね、Aさん!」でございますよ。
なお、ルーベにもコンポなどで色々とグレードがありますが、帝王Aさんが選んだのはComp。
これはコンポーネントがシマノのULTEGRA仕様のものです。
Compグレードは初期費用は高めになりますが、なんというか、ULTEGRAを選んでおけばコンポをアップグレードする、なんて物欲は基本的になくなりますので、長い目で見ると安上がり……だと思うのは数年ロードバイクに乗っているとしみじみ思います。^^;
物欲が湧くとしたらホイールですけど、これについては何を買っても絶対興味を持つパーツなのである意味問題はナッシングです。
待ち合わせは兵庫県立有馬富士公園。
有馬富士公園には幾つか駐車場があるのですが、帝王Aさんのおすすめで北部にある三田ループにほど近い「休養ゾーン」の駐車場にしました。
ありがたいことに無料駐車場です。
公園も利用する、ということでデポさせていただくことにしました。
待ち合わせ時間の10分ほど前に到着した私が、車からバイクを下ろしているタイミングで帝王Aさんも到着されました。
クルマで。
今回はふたりともに車載です。
帝王Aさんは現地へ自転車で参加可能なところにお住まいですが、現地までのアプローチが登り基調が多いようなんですよね。
「納車されてほぼ1週間」のピッカピカのロードバイク新人の帝王Aさんにとって、その上り基調のアプローチは「ラスボス」に近い心理的ハードルの高さと言えるでしょう。
FF14で例えるなら、「ツインタニア」的な?
いや、私はツインタニアはクリアしてないのでわかりませんけど。^^;
そんなわけでご挨拶もそこそこに? 帝王Aさんの愛車、スペシャライズド・ルーベ・コンプを拝見。
「この色」にこだわった帝王Aさんがチョイスしたカラーは、ライトグレーのフレームに鮮やかなオレンジのロゴタイプのモデル。
FF14でもおしゃれに余念がなかった帝王Aさん、KASKのヘルメットもバイクの色味に合わせていました。
さすがとしか言いようがありません。
そしてなんと! パンツが私とおそろいでした。(^o^)
いやあ、ちょっとびっくりですよ。
ちなみにMADONE SLRが入院中の私は、Bromptonで参戦でございます。
前日MADONEを入院させた私は、急遽クローゼットで惰眠を貪っていたBromptonを引っ張り出して状態をチェックしました。
ほとんど乗っていません……確か前回乗ったのは去年のはず……。
やはりタイヤはぺちゃんこ。
空気を入れて様子を見たところ、静止状態であれば空気漏れなどはなく問題なさそうです。
一度も替えていないタイヤも特にひび割れなどの不安材料はなく、つまり大丈夫そうでした。
買い物やカフェ行きポタリングではなかう、今回はオープンロードをロードバイクと一緒に走るわけですから、Bromptonのアイコン? であるフロントバッグ(バスケットですが)は止めて今回はボトルホルダー付きのサドルバッグを荷物入れにしました。
時計回りに走り出すと、道はすぐに緩やかな上り基調になります。
コース全体の勾配はこんな感じです。
休養ゾーンからアプローチして時計回りで走るう場合は前半が緩やかな上りで、後半は緩やかな下り基調になります。
前半にある長めの上りはピークが7%くらいで、平均は3%といったところ。
反時計回りだと登り基調部分が長く、短いですが最高12%の急坂もあります。
1周目を時計回り、体が温まってきた2周めは反時計回りにするなど、結構楽しめるコースです。
納車後、ルーベと仲良くなるべくちょくちょくご近所を走ってらっしゃる帝王Aさんですが、今回は初めての「長距離」です。
わずか22kmくらいのコースですが、これはベテランだから言えるのです。
初めてのロードバイクで挑む22kmは「未知との遭遇」、つまり「長距離怖い」でしょう。
身長も私よりずっと高くて、フィジカルに恵まれていそうな帝王Aさんですからルーベで走り慣れればすぐに「そんなこともありましたね」なんて感じになると思いますが、それはまた別の話ってやつですよね。
というわけで、ペースがさっぱりわからないのと、初めてロードバイクに乗る帝王Aさんのライディングフォームをチェックしたいと思ったので、Aさんに先頭を走ってもらうことにしました。
ある程度はショップのスタッフにレクチャーを受けているので「ちょ、なにそれ?」的なことは無いと思っていましたが、基本的大きな破綻はなく、ちゃんとしたペダリングでありました。
後ろから見ただけなのでサドルの前後については不明ですが、サドル高も問題ないし、軽めのギアを回すペダリングも変な癖は無いように見えました。
私もそうでしたが、最初は上りや向かい風などはどうしても大腿四頭筋でペダルを踏みがちですが、これも慣れてくると「ハムストリングを使う感じ」がわかってきますので疲労は軽減されてくると思います。
これはもう「ゆるい坂でよい。ひたすら登るのじゃ」みたいなかんじでしょうか。^^;
あと、初心者なのでどうしても最初は腕を突っ張り気味ですが、肩や腕から力を抜くことを意識して距離を走ればすぐに慣れて状態の筋肉痛はなくなると思われます。
そんな感じで北行きは強い向かい風(木枯らし一号だった模様)、反対にコースが南下すると緩やかな下り基調と追い風でペースも上がりました。
風っは強かったのですが、頗る付きに天気はよく、とても快適なサイクリングでした。
何より三田ループは「日本の農村」的な田舎風景が心和みます。
休日だとトラックなども走っておらず、思っていたより交通量も少なかったです。
信号もほとんどないのでマイペースで走り続けられます。
一部、クルマ同士のすれ違いに気を遣うレベルの道幅になる部分がありますが、三田ループを走っているドライバーは非常にマナーがよく、自転車で走っていても特に恐怖を覚えるようなことはありませんでした。
唯一、後ろからクラクションを浴びせて轟音を立てて追い抜いていったクルマがありましたが、泉ナンバーでございました。
ちなみに黒いミニバンでした。
「定番かよ」とか思っちゃいますね。^^;
三田ループ、とても気に入りました。
「地元ロードバイク乗りの定番コース」と言われているだけのことはあります。
その割にはほとんど見かけませんでしたけどね、ロードバイク。
二人に抜かれただけで、対向を走っているロードバイクは皆無でした。
(一人クロスかMTBの方とすれ違いましたっけ)
というわけで、三田ループ、おすすめです。
お近くの方で、まだ走ってない方は是非一度。
いちおう、休養ゾーンデポを前提としたルートを引いてみましたので、よろしければダウンロードなどして活用してください。
ちなみに「ルートラボ」に上がっているコースを見るとかなり平坦コースに思えますが、下記のRWGの方が実際のルートに近い断面図です。ルートラボには騙されないように。^^;
(駐車場からのスタート/ゴールではなく、ドローイングの都合で駐車場へ向かうロータリーを起点・終点としています)
どうせ車載して遠征するなら、淀川水系のサイクリングコースより断然こっちの方が快適です。
少し遠いですが、ごちゃごちゃした市街地を抜ける事を考えると、アプローチもストレスがありませんからね。
なので私もちょいちょい走りに来たいと思います。
ちなみにループ上にコンビニはありませんが、食事ができるところは幾つかあります。
また、ループを少し外れるとコンビニもありますし、食事処も色々とあるようです。
ループから少し外れたところに、海鮮が美味しいと評判の「木器亭(こうずきてい)」という食事処があるので、バイクを車載した我々はランチをそこで取ろうと向かったのですが……。
「駐めるところがない!」
大盛況です。
そもそもお昼時ど真ん中の時間でしたので、仕方がないところですね。
帝王Aさんにより「バイクスタンド」の存在が確認されていますので、クルマじゃなくてバイクで行くと入れる可能性が高いです。
今回は仕方がないので諦めてルート上にあった「つくしの里」というお店へ。
ここのメニューはシンプルで、基本的にうどんか蕎麦。あとはご飯かおこわを追加して定食にするかどうかを選ぶ程度。
相談したわけではありませんが、帝王も私も頼んだメニューは同じで、「うどん+おこわ」の定食。
税込み950円也。
田舎の独立系の店ですから、カードや電子マネー系は使えないようでした。
で、このメニュー、ちょっと失敗カモ、です。
なぜって?
まずはご覧ください。
おわかりいただけますか?
・うどん
・もち
・ごはん
ですよ?
炭水化物オンパレードです。^^;
もっと見本をよく見ておくんでした。お餅入りだと気づいていたら「おこわ」は割愛していたんですけどね。
実は帝王Aさんの当座の目的は「AACR(アルプス・安曇野・センチュリーライド)」を走る事。
もちろんいっしょに走りましょうぞ、ということで、日程が決まるのをまって休暇取得の算段をすることになりそうです。
確か12月中旬くらいに日程発表、翌年の1月上旬にエントリー開始、という感じではなかったかと思います。楽しみです。
あとは……。
・アワイチ
・しまなみ海道
などが帝王の征服計画に上がっています。
しばし語らったあと、次なる目標である「エスコヤマ」へ。
三田ループにほど近い三田ウッディタウンにあるエスコヤマ。社長の小山氏がそりゃあもう、大変なサディストであるところからつけられたのが「(ド)エス(の)コヤマ」という店名……かどうかは知りませんが、私の脳内ではそういう事になっています。
ここは「小山ロール」が有名(なのかな?))なスウィーツなお店です。関東の方はご存じないかもしれませんが。
一番人気はロールケーキ系のようですが、最近ではチョコレート。
というか、実はここ、洋菓子系なら何でもあり、みたいなところです。パンもありますし。
それから私も初めてだったので見るまで知らなかったのですが、「エスコヤマ」は「お店」じゃありませんでした。「村」です。
ウッディタウンという住宅地の一角に「村」作っちゃってますね。
今風に言うと「スイーツタウン」って感じでしょうか。
そう、売るものを窓口ではなく、建物で分けているんですよ。
つまり建物が沢山。
チョコを売る建物、パンを売る建物、バウムクーヘンを売る建物、マカロンを売る建物、という感じです。
いやもう、その経営手腕に対して「すごい」という思考停止な感想しか出てきませんでした。
ズラッと並ぶお客さんを尻目に、帝王Aさんに導かれ、我々はVIPルームへ……じゃなくて「予約専用お渡し窓口」と呼ぶべき建物へ。
そうなんです。帝王は私のために「田舎ケーキ」を予約しておいてくださったのでした。
おかげで待ち時間なく人気のケーキをゲットさせていただきました。
ケーキを手にした私は、ズラッと並ぶお客さんの列を見て思いました。
「わっはっは。この愚民どもめ!」
という感じで、帝王Aさんとの初めての朝練は無事に終了。
チーズケーキをお土産に、私は新名神を使って帰路についたのでした……。
あれ?
いつまでたっても新名神に乗らないんですけど?
あ、あそこが入り口じゃないですか?
ここ、右じゃなくて左にまがるんですか?
という感じで、Yahooカーナビ様のお導きに従ったところ、ずっと地道でございました。
私のクルマの純正カーナビには新名神が存在しないのでわざわざYahooカーナビ使ったのに!
いや、地道がおすすめのルートってことは一番合理的だったんでしょうけど、私、新名神を走って見たかったんですよ!^^;
ということで、仲間といっしょに走るのは楽しいな、というお話でした。