やっはろ~
乗るべし!
ということで朝練に行ってきました。
我が家の朝練というのは基本的に走ることだけが目的の、実際の内容がゆるいのは置いといて、志自体はかなりストイックなサイクリングなのです。
「ご褒美は下り坂」という、なんかちょっと違う……的な感じで地味な獲得標高を目標にして日々苦行を行っているのです。
そうそう、たまにボトルの水の補給ついでにコンビニに寄ってアイスなどを食べたりするのがささやかな贅沢でございました。
あ、上の「宇治金時フロート」の小豆をずっと眺めていると気持ち悪くなってきますので推奨しません(私だけ?)。^^;
まあ、そういう感じでずっとやってきた我々でした。
が。
前回の朝練の際、ちょっとした出来心で本瀧寺のお寺カフェ「ほんたき 山のカフェ」に寄ったのがいけなかった。
※その時の記事はこちら。
サイクリングの途中で休憩を兼ねて甘いものを頬張りながらコーヒーを飲む。
そんな「だらだら感」にすっかり味をしめてしまったのですよ。
「ただ走るだけって、どうよ?」
「走ったらご褒美があってしかるべき」
「ダラダラ最高!」
「むしろダラダラが待っていたら坂も登れるかも」
などという「低いところに水は流れる」状態に陥ったのは必定と言えるでしょう。
そんな感じで調べました。
Google mapsで。(*^^*)
よく使うルート上にあるお店をチェックして、めぼしそうなところをピックアップしたりしたわけですね。
懸念は……朝早くに訪れても開店していないということですかね。
前回のお寺カフェはギリ開店直後でしたし……。
というのも「朝練」ですからね。
特にこの夏の暑い時期はできるだけ早く出て、どれだけ遅くても午前中には帰宅。
できればシャワーを浴びて、バイクをきれいにして、ウエアを洗濯して干し、食材のお買い物に出て、そこから帰ったら時点でランチをゆっくり準備する時間があるくらいが理想なのです。
とは言え、朝練+カフェというのは獲得標高のノルマを達成する楽しみ? だけでなくて食べる楽しみがありますから目標がもう一つ加わるわけで、その魅力は∞?
そんな流れで?今日は「いつもいつもいつもいつもその前を走っているのに一度も入ったことがない」というカフェに行ってみることにしました。
店の前にサイクルラックがあって、いつもロード乗りの人がいるようなイメージのお店なのです。
サイクルラックがあるというだけで◎じゃないですか。
サイクリストにフレンドリーだよ、とアピールしてくれてるわけですからね。
だがしかし。
いつものライドに「カフェで美味しいものを食べながらダラダラ」をただ加えるだけではダメなんじゃないかと思った私。
そして出した条件が「カフェに寄るときは、いつもよりちょっと厳し目のコースにしよう」というもの。
意外に本性はストイックなのか、私?
とりあえず本日のお題は、北摂一番の激坂と言われる「天狗岩」へのチャレンジです。
が。
いきなり天狗岩はハードルが高いかもしれない、と考え直し、Mapを再チェック。
すると天狗岩へのアプローチとほど近い所から、多留見峠へのアプローチがあるのを見つけました。
これはいいかも。
ということで、天狗岩の前哨戦として、まずは多留見峠越えを試すことにしました。
そしてむしろ下りが大変だった。(T_T)
後でわかったことなのですが、天狗岩の標高が約600m。
多留見峠ルートのピークが585mほど(私のGARMINによる)。
つまり獲得標高は同じくらいなんですよ。
ええ、しんどかったです。
途中、勾配12-15%がずっと続きます。
勾配が8%とかになったら「やれやれ、一休みできるな」などと、貧脚の私をして意味不明な言葉を口走る始末。
※普通のルートの場合、私にとっての8%は絶望的な激坂区間という認識なので。
幸いだったのは天候で、気温が25~27℃。そして曇りがちだったこともあってほぼ全区間日陰のため、暑さと日差しでメンタルが削られるということがありませんでした。
基本的に二車線もなく狭い道ですが、全行程一応舗装されています。
もっとも倒木や枯れ葉、落下した枝などが路上に散乱してますし、雨が続いて日が当たらない山の道なので、路面は湿っています。
ところどころには水が路面を横切って流れているところもありました。
あまつさえ!
苔むしてるんですよ!!
こんな感じで。
つまり!
下りで下手にスピードなんて出せない、ということなんです。
チキンな私は最高でも15km/hくらいにセーブして下り続けました。
そしてアレです。
もう何度も何度も言ってますけど、また言います。
「油圧式ディスクブレーキ、サイコー!!!!!!」
13-15km/hをキープするために、下りはずーっとブレーキを掛けていました。
激坂ですからね、マジな気持ちでブレーキかけないと速度はえらいことになってしまいます。
折りきったところが府道110号線、いわゆる余野茨木線の上音羽付近でございまして、心からホッとしました。
音羽付近からみた分岐はこんな感じ。
写真だと今から登るような感じですが、降りてきたところです。
リムブレーキバイクの同居人は「手が痛い」とボヤいていましたが、スルーして「ご褒美」目指して出発です。
その前に「ついでだから」と、これまた気になっていたのに一度も訪れていないところへチャレンジ。
「切畑下所地蔵石仏」といって、桃山時代のものだそうです(嘘かホントかしりませんが)。
あ、磨崖仏を破壊するためにビームを照射しているのではなく、リアビューレーダーの光です。
暗いので意外に赤くてびっくりです。
ここは蚊が多くて、写真を撮るとほうほうの体で逃げ出すことにしました。
ここ、写真だとわかりませんが、背中側はジメジメした藪ですからね。
ちなみに私は全く刺されませんでしたが、同居人は一箇所刺されたとのこと。
そして写真右上に向かって少し走ると府道109号に。その後はいよいよご褒美です。
で、今日のご褒美はここ。
無知な私はずっと「中西商店」という名前の喫茶店だと思っていました。
もう何十回もこの店の前を通っているのですが、入るのは初めてなのでした。
看板にはsince 1919-2014-と、ちょっと変わった表記がされていますが、多分1919年創業なのは「中西商店」で、EMMA COFFEEになったのが2014年、ということなのでしょう。
これ、帰って写真をチェックしていて気づいたので、未確認ですけどね。^^;
ちなみにサイクルラックは金属でした。
残念。
店に入るといらっしゃい、とスタッフの方がフレンドリーに声をかけてくださり、なんかホッとします。
そのまま進んで、レジ横にあるショウケースからパンを選び、お金を払ってから席につくシステムのようです。
パンの種類は調理パン、クロワッサンなど3種類くらいでいわゆるパン屋ではありませんが、パンが売り物であることは間違いなさそう。
どれにしようかな、とチェックするまでもなく、私と同居人は「あんバター」という丸パンの間につぶあんとバターを挟み込んだシンプルな菓子パンに即決です。
&コーヒーを頼んでテーブル席へ。
こうして目の前にバイクラックがあると安心ですよね。
あんバターはバターが少し溶けてパンに馴染むくらいに温めてから出してくれます。
これがけっこう美味しゅうございました。
食べる前はけっこうガッツリしたものだと予想していたのですが、意外にあっさり。
コーヒーも雑味がなくスッキリとした味で何倍でも飲めそうなのがちょっと怖くて、つまりは非常に気に入りました。
EMMA COFFEEはR423に面していて、能勢地域をサイクリングするロード乗りの皆さん的にはそれこそ「しょっちゅう」通る地帯にあります。それこそ能勢妙見山ライドの場合は「ちょっと寄ってく?」的な立地の良さ。
とても気に入ったので、機会があればちょいちょい寄らせていただこうと思いました。
さて、ダラダラと休憩した後はもう少し走ろうかとも思ったのですが、雷の音を耳にしてしまったので、本日はそのまままっすぐ帰宅するルートをとりました。もっとも帰宅するのにもそこそこ登らないといけないのですがね。
そしてチョイスした帰路がいけなかった。
何がって、水が道路を横断している場所が多く、それも筋みたいなかわいいものじゃなくて川みたいになっているところが多くて、結局雨には逢わなかったのに、バイクはドロドロになってしまいましたとさ。
ウエアの背中もけっこう泥はねが来ておりましたね。
というわけで、バイク全体がドロドロだったので、本格的に洗車をすることにしました。
上からスプレーで水をかけまくってざっと流した後に前後輪を外して、あとはウエスで拭き取るだけなので簡単ではありますが、ベランダはさすがにあつい。^^;
シャワー浴びたばかりだったのに、再度浴びる羽目に。
というわけで、本日の朝練は、35km。獲得標高800m。ただし強度高め、でございました。