1.GARMINのリアビューレーダー、Varia RTL510をMADONE SLRに取り付けようとしたら、MADONE SLRのシートマスト(シートチューブの上の方)形状に合うアタッチメントがなかった。
2.翼断面用のアタッチメントはまったく使い物にならなかったものの、なんとか使えそうなノーマルのシートポスト(つまり筒型)用のアタッチメントを無理やり使うことにした。
3.だがしかし、MADONE SLRのシートマストが太すぎて、取付用の輪ゴム(輪シリコン?)では短くてつかえなかった
4.仕方がないので2つをつないでなんとか取り付けてみた
この辺の事を記した記事はこちら。
実はアタッチメント側の引掛け部分の形は、輪ゴムがシートポスト(シートマスト)に対して平行であることを想定したものになっております。
具体的にはこういう具合にゴムが伸びることを想定している引掛け部分の設計かと。
で、「連携輪ゴム」を使うと見たとおり、テンションのかかりが浅くなるように見えます。
ぶっちゃけ、これって外れやすいんじゃね? と思えてしまいます。
そうなると、走行中、段差やガタガタ道を通ったときにはずみで外れてしまい、路上に落下、最悪破損してオシャカになってしまうのでは? という器具が生じます。
そうなると走っているあいだじゅう、それが気になってきになって、なんだかハゲそうになってしまいます。
で、実際に何回か走ってみてどうだったかと言うと……。
いちおう外れてはいません。
が。
段差やガタガタ道を通過した後はズレるんです。左右どちらかに。
つまり「後方レーダー」じゃなくて、「斜め後方レーダー」になってしまう。
そしてズレると外れやすくなります。
まあ、これは想定内でした。
そもそもアタッチメントとシートマストは「点」でしか接していません。面で密着させることによって固定力を稼ぐ方式ですから、その「アタリ面」が二点(正確には点ではなくて線に近い)のみでは固定力を求めるほうが間違っています。あまつさえ固定はゴムですからね。
私はそう決心し、早速事態の打開に乗り出すのでした。
事態の打開。
まずはグーグル先生にいろいろとたずねてみたのですが「これだ!」という対策が見つかりません。
嘘です。
実は「これだ」という製品はすぐに見つかりました。
レックマウントのこれです。
まさにカムテール&RTL510のためにあるセットです。
ゼッケンなどをつけるための汎用台座みたいなものとGARMIN用マウントの組み合わせです。
これがあればRTL510も固定できそうです。
しかし……。
タイラップで固定ってどうなの?
美醜の問題で私はちょっとコレは受け入れられません。
というか、最後の手段として頭の片隅にはとどめますが、見なかったことにしたいと思います。
というか、MADONE SLRにRTL510付けている人って世界中で私だけかも?
いや、MADONEに限らず、カムテール形状のシートポストを持つロードバイク、つまりエアロロードのユーザーはそもそもRTL510を使っていないに違いありません。
つまり、私と同じ悩みを持つユーザーは見つかりませんでした。
情報がないということはニーズがないということ。
ならばめんどくさいけど自分でなんとかせねばなりません。
めんどくさいけど(大事なことなので 以下略)。
困ったらAmazon。
Amazonでいろいろと検索してプロダクトを眺めているうちになんとなく電球マークが出現するのが私のパターン。
さて、ではコーヒーを入れ直して、FF14用に導入した無駄にでかい36インチの4kディスプレイの前に座ってじっくりとやりますか……。
手持ちパーツに使えそうなものがないのか?
具体的には「使えそうなGARMINマウント」があれば、そこから考えてみようという感じ。
実はORBEAを購入した初期の頃、GARMINの取り付け方法に試行錯誤をしていたじきがあって、RECマウントのGARMINマウントのパーツは色々と在庫があります。
ガラクタ箱にあるそういう「結局使わなかった小物たち」の値段を合計すると……いや、そんな事を考えるの早めましょう。^^;
で、その「ガラクタ箱」をひっくり返すと、ありました、使えそうなヤツ。
REC-MOUNTSの製品です。
◆変換アダプター GP規格→GM規格用[GP-GM-A]
ご覧の通り、これはいわゆるGP規格、つまりGoProマウントに取り付けるGARMIN用のマウントです。
取り合えず「何かを取り付けるベース」を考える時、現在ではGoPro用のマウントが事実上の汎用マウントになっています。
BONTRAGERの純正マウントシステム、BlenderのベースもGoPro互換ですし、ガラクタ箱から見つけ出したGARMINマウントもGoProマウントを使って固定するものです。
というわけで、GoProマウント、それもサドルレールに取り付けるものを探しました。
場所については、決めていました。
つまりシートマストやシートピラーに取り付けるのはいったん諦めることにしました。
だって独自形状のカムテールですから、ピッタリフィット自体が難易度高いじゃないですか。
前述のタイラップでベースをくくりつけるヤツが「なんかヤダ」な私としては、もはやサドルに取り付けるしか選択肢はありません。
つまりMADONE SLRに純正でついているテールランプはいったん諦めるという事になりました。
まず見つけたのが、その名もCorki Varia マウント Garmin用 Varia Rtl510 レーダーマウント Varia リアシートポスト サドルマウント。
これはサドルレール用のベースとGARMINマウントのセット品で、これさえ買えば、もうそれでオッケーというオールインワンのパッケージです。
悪くない商品だと思います……が。
チトお高い。^^;
あと、私はすでにGARMINマウント部分は持っているので更に割高感があります。
ベース部分だけでいいんですよね、私の場合。
シンプルなのはこの手のヤツで、色々見つかります。
値段も安いのですが……。以前この手のやつを使って破損・ネジ山舐めなどという痛い目に、それも立て続けに合ったトラウマもあって、名が通ったメーカーもしくはプラ系の方が好みなのです。
こだわりのない人はこの手の物を使ってみてください。安いので。
そんな感じで私が探し当てたのは、TOPEAKの【PanoComputer Mount w/ SC Adapter】です。
基本はTOPEAKマウント用の前後アダプターセットなのですが、私が必要なのはサドル用のみ。
セットでしか売っていないようなので、残りのパーツはまあ、ゴミになってしまうわけですが、値段を考えると落とし所としてはわるくないのかな、と判断しました。
後は組み付けるだけですが、その前にちょっとした加工が必要でした。
REC-MOUNTSのGP-GM-Aですが、これはGARMINのサイクルコンピュータを「フロント周り」に取り付けるものなのです。
なのでご覧の通りスレッドが縦になっています。
ここにRTL510を取り付けるとレーダーが地面に対して垂直に装着されてしまいます。
問題なく動作はするでしょうけど、見た目がちょっとアホっぽいので、このスレッドを90度回転させました。
プラスドライバーでマウント部を外して90度回転させてネジで止めるだけ。
わずか2,3分の手間でアホっぽさが解決されました。
ちなみにAmazon価格同士で計算すると、前述のCorkiのオールインワンパッケージより、Rec-MountsのGP-GM-AとこのPanoComputer Mount w/ SC Adapterの合計の方がお安いので、じーっくりと比較検討されるとよいでしょう。^^;
ん。
いいんじゃないでしょうかね。
この状態で試走してみましたが、アタリマエながら問題なく動作します。
リアビューレーダーですが、RTL510はテールランプとしても機能しますので、純正テールランプを外しても問題はありません。
TREKによるとロードバイクの場合、後続車に対する視認性がもっとも高い位置がサドル下らしく、なので純正テールランプをそこにインテグレートしたわけです。
なので視認性はバッチリでしょう。
ちなみにMADONEの純正テールランプですが、つい先日発表された新型のDOMANE SLRにも同じものが装備されるようで、これからのTREKのスタンダードになる模様です。
でも、サドルバッグキラーですよね、これ。
まあ、アタッチメントを買ってサドルバッグの後に取り付ける事も可能ですけど。
というわけで、リアビューレーダーの取り付け問題も解決しました。
しかも、この移設・テールランプ撤去により、プラスマイナスで14gも軽量化できました。
どんどん軽くなる我がMADONE SLRでした(それでも依然として9.3kgもあるわけですが)。