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☆Living in Eorzea ~初心者に捧げるFFXIV~【VI:フリーカンパニーに入る】

私には特技があります

「道を覚えない」という、けっこうクリティカルな特技です。

「クリティカルな特技」って何?
自分で書いて自分で突っ込んでしまう……これも地味な特技です。

◎I was lost. I’m lost. So I’ll get lost!

何がいいたいかと言うと「私、エオルゼアで迷いまくりでっす」という状態なんですよ、これが。
いや、街とかフィールドとか、移動についてはまだいいんです。自己責任ですから。
「これって反対側じゃん!」
「あれあれ? ここ、上の階とつながってない」
「あああああ、また前回と同じ間違いを!」
「私はアホか、アホなのか!」
などと自分にツッコミをいれながらのんびりとやり直せばいいだけの話です。

ちなみにリアルでも対策をしていないと迷います。
高速道路のインターチェンジに入って、目的地とは逆のルートに走り出せる自信がけっこうあります。
カーナビがない時代はまあ仕方がないとも思えますが(?)、カーナビがちゃんと指示しているのにもかかわらず逆方向に走り出した時には私、笑っちゃいましたね。
「笑い事じゃねえ!」
同乗者がいれば、きっとイラっとするに違いありません。
あ、同乗者はいますね、同居人が。
しかし同居人は天使的な性格の人なので私を罵倒することもなく、いつも笑って許してくれます。
……そのうち突然刺されるのかもしれませんが……。

◎ダンジョンでも迷う

さて、こういうのはリアルでもけっこう迷惑な属性ですが、FF14の中だとはっきり言って「やばい奴」です。
少なくとも私自身はそう思っております。

なぜって私、ダンジョンでは「とりあえず死に物狂いで(仲間に)ついていくしかない」からです。
ついていけている時はいいんです。
誰も私が「迷子属性持ち」だとは気づきません。
「しめしめ」ってもんですね。

でも、何らかの要因で仲間とはぐれた時。
一本道のダンジョンならまだしも(それはたぶんダンジョンとは言わない)、そうじゃない場合は合流するのは至難の業。
初見ならまだしも、何度も何度も通っているダンジョンであっても全くそのダンジョンを覚えられないです。
そういう属性なので。

いえ、誤解のないように書いておきますと、「絶対に覚えられない」のではなく、ちゃんと覚えます。
覚えるのに時間がかかる(かかりすぎる)だけなんです。
なので100も行けばきっとはぐれても合流可能です。
残念ながらまだ100回も通っているダンジョンがないってだけなんです。
何度もやればできる子なんですよ。

そうそう、「一度通った道は忘れない」って人、たまにいませんか?
すごいですよね。
私の場合、アレの逆Versionだと思えば納得できると思うんです。
ほら、足して二で割るとちょうどいい、みたいな?
世の中ってうまくできているんですよ。
感心しますよね。

実は同居人がそっちの属性持ちなんですよね。
もちろん完璧ではありません。が、だいたい覚えてますね。大きく外れない。
で、足して二で割ると……。
いや、こういうのは足して二で割れない事に気づきました。
同居人のナビ通りに私が行動すれば問題はないのですが、同居人が気を許しているその間隙をついて逆方向にハンドルを切る私……。

◎しかるに方向音痴ではない

このネタもう少しだけ引っ張ります。
主に私自身の名誉のために。
というのも、誤解している人がいたら嫌だな、と思うからです。
そう、私は「迷子属性」があるだけであって、決して「方向音痴」ではありません。
両者は断じて違うものです。
空間把握能力は標準値のはずです。
だって私に地図とコンパスをあたえてくれさえすれば、そしてそれを真剣にツールとして用いてさえいれば、私は極めて有能なナビゲーターになれるのです。いや、ホンマ。
場所によって磁北と地図の北が違う、とか知ってますか?
地形図にはあらかじめその補正線(磁北線)を入れてから使うこととかも?

視界の中に目標物が2つあれば、地図とコンパス(シルバーコンパス)で自分が今いる場所をポジショニングすることなど朝飯前です。
自分の位置がわかれば、あとはシルバーコンパスさえあれば目標地点へ一直線で向かえます。

「地図? コンパス? 何言ってんの、スマートフォンがあれば問題なし」
などとホザいているそこのアナタ。
あなたの言うことは確かに正しい。地図とコンパス使うより圧倒的に簡単に短時間にポジショニングができることでしょう。
ただし、スマートフォンがまともに動いている場合に関しては。
ただし、そしてGPSをキチンと受信している限りに於いては。

実は学生時代、私は「オリエンテーリング」の指導者の資格持ってました。まあ一番下っ端のクラスで、かつ一度も更新してないのでサクっと失効していますけど。
ガキドモがハイキング的なノリのイベントとしてやっているあのヌルいオリエンテーリングもオリエンテーリングではありますが、「競技」オリエンテーリングは別物ですよ?

遊びじゃないんですよ、アレは。
基本タイムを競う競技なので走るのは当然です。
平面上は各ポストを直線的に繋ぐのが最短ですから、可能であれば山の斜面は当たり前によじ登りますし、少々のがけは飛び降ります。川は水が膝下までで、流れが緩やかであれば、橋など使わず渡ります。
要するにほとんど「クロスカントリー競技」です。
まさに自衛隊員の訓練にピッタリですね。

で、その競技オリエンテーリングの指導者ですよ、指導者。
選手じゃなくて。
日本オリエンテーリング協会、略してJOAの(ヤクルトじゃないよ?)。
(懐かしくなってさっき調べたらJOAがまだ存在していてちょっと安心しました。インターハイとかもあるみたいなのに競技としては相変わらず日本では盛り上がってないようですね)
しかもその指導者試験、筆記とは別に実技、すなわち現役自衛隊員なども参加しての模擬レースがあったのですが、私はそんな並み居るライバルを蹴落として、トップでゴールして資格試験をパスしたのですよ。
まあ、公式戦じゃなくて模擬レースなので、真剣に勝ちに行っていたのが私だけだったのかもしれませんが……。

とまあ、長々と書き連ねてしまいましたが、これが私が方向音痴じゃない証拠です。エビデンスってやつですよ。
やったことがある人はおわかりだと思いますが、オリエンテーリングというのはいくらフィジカルが飛び抜けていても、地図が読めない方向音痴には荷が重い競技なのです。

◎FF14のmap機能がイケてない

そう。
私は方向音痴ではない。
でもなぜか道は覚えない。
なぜならエオルゼアには国土地理院発行の1/50000の地形図も1/20万の地勢図も、当然ながらシルバーコンパスもないからです。
MAP表示機能はあります。Google map的に自分の位置がわかる地図です。
また、自分とごく近くを移すナビゲーション窓もあって、こちらは常時表示されています。

Copyright (C) 2010 – 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

ですが、「コレジャナイ」んです。
FF14で表示されるmapは、いわば「区分地図」。
私は区分地図とは別に全体地図もほしいんです。
いえ、全体地図、出ます。
出ますが、全体すぎる^^;
「此処から先は別のmap」的な先を見たくても、それは表示されないんですよ。
表示させようと拡大すると縮尺がものすごく大きくなってしまう。
大阪府の地図が画面にあったとしましょう。
「島本町(大阪府西の端)の先をみたいな」と思ったとしましょう。
そしてちょっと拡大すると島本町の隣の京都府長岡京市が見えるじゃないですか、Google mapだと!
だがしかし! FF14の場合、いきなり日本全図になってしまう……。
Google mapのようにだんだん広くなったり狭くなったり(大きくなったり小さくなったり)はしないのです。
エリア区分地図上だとそれなりに拡大縮小ができるのですが、エリアの上は大陸図。

こういう時はアレでしたね。
FF14ではお約束の呪文があるんでした。
「吉田ぁあああああああああ」
よし、使い方を覚えましたぞ。
これで私もFF14プレイヤーとして一人前ってもんです。

言うなればエオルゼアは地図ピューリタンな私にとっては完璧にアウェイ。
そもそも私のフィールドではないのです。
道を覚えない私がまともな地図のない「未知の土地で道をロストする」のは当然の成り行きとしか言いようがありません。むしろ物理の法則としてほしいくらいです。

国土地理院の地図もGoogle mapもない世界。
それがFF14、それがエオルゼアなのでした。

◎つまるところ

まあ、アレです。
地図がイケてないこととダンジョンで迷子になることはぜんぜん別の話ですよね。
わかってます。
なんというかこう、ゲームの画面って遠近感がないのがアカンのですよ。
空間把握とかそういう問題じゃないんです。
そんなこんなで、そろそろ話を本題に戻しましょう。

過去の記事にも書きましたが、画面が暗くて見えにくいノートPCで挑んだダンジョンで、私はとっとと進む仲間に遅れを取り、気がつけば迷子になってモンスターの餌食になり、戦闘不能になったわけです。

というか、みんなよく覚えてるよね。
そういう覚えの悪い私のようなプレイヤーが、皆さんの足手まといにならない方法。
それが「予習」というヤツでしょう。
つまりあらかじめダンジョンの地図を手に入れ、それを頭に叩き込んで実践に挑むのです。
「ついていけばいいんだし」と甘えて予習を怠っている私はダメなプレイヤーなのでしょう。
というか、ヒーラーって先頭にたって皆を導く役割じゃなくて、むしろそんな事をしたら「俺達より前に出るな!」とたしなめられる立場なので「道を覚えよう」なんて気にならないんですよね。
つまりこれは……甘えた性格の問題だったのかorz。

というか、熱心なプレイヤーってたぶん地図とかを用意するわけですよね。
ネットとか関係ない自己完結型、つまりローカルだけでやるゲームであれば、ガイドブックとかを買えばそこに載ってるわけで、私も利用します。というか首っ引きでやります。
ですが、先導者がいるという安心感(甘え)があるので、FF14ではあまりダンジョンの地図の必要性を感じていない(誰かについていけばいいと考えているから)こともあってFF14のガイドブックはまだ買ってません。
というか、載ってるのか、ガイドブックにちゃんと地図は載っているのか、各ダンジョン。
それより公式サイトを見ろよ、という話ですね。
公式サイトになければ、プレイヤーのブログを漁れよ、という話でしょうか?
見つけたら必要に応じて紙にプリントして使えばいいだろ、と。
ネットありきかよ!
(いや、ネットゲームだし)

◎猛る焔神イフリート

それがレベル20で受けることになるメインクエスト。
そして当時既にレベル45だった幻術士(白魔道士ではないことに注意)である私の場合、「まだかよ?」「なんでレベル45でやってないの?」「ガタガタ言わずとっととやれ」ときっと言われるに違いないクエスト。

なので予習することにしました。
はぐれても二度と迷子にならないように。つまりパーティの皆様にご迷惑をかけないように。

もちろんネット検索です。
そしてある事実を知り愕然としました。
「こ……これは……!」
まさに絶句。

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ネットがどうのこうのと書きましたが、最近は本当に便利というか「予習って要するにカンニングじゃないの?」「というかネタバラされて楽しいの?」などといろいろ考える部分はあるのですが、私としてはストーリーは楽しみたいものの、イフリートと戦うこと自体は別に楽しくない、顔くらい見てもいいけどできたら戦闘はパス、と思っているくらい(だから先延ばしにしていたとも言える)なので、ネタバレ上等、予習こそ正義、という感じで、まずはYuTubeの動画を見ましたよ。
いやあ、いくらでもありますな、FF14の攻略動画。
なんというか、ありがとよ、みんな!

で。
「猛る焔神イフリート」
見ました。
そして驚愕の事実を知りました。
「ダンジョンじゃないじゃん!」

そうなんです。
クエスト「猛る焔神イフリート」はダンジョンではありません。バトルフィールドと言うやつですかね。それとも部屋?
とりあえずクエストが始まると、件のイフリートたんは既に目の前でスタンバっていらっしゃるのです。
「迷いようがねえ!」
まさに私向き。
私はニンマリわらってそこで動画を見るのをやめました。
最後までみていればよかったんですが……。

道に迷わないなら、全く問題なし。
今までのボス戦は、特に私のようなヒーラーにとってはぜんぜん大したことがなかったこともあって「ふふん。イフリートなどおそるるに足らず」と気が大きくなったていた私。
ファンのコントロールソフトも入れ、クリーンインストールで甦ったiMacでログインすると、「いざ、イフリート戦」と相成ったのでした。

◎フリーカンパニーに入る

唐突ですが、ここでようやく今回のメインテーマの話になります。
話はそのイフリート戦に挑む数時間前にさかのぼります。
つまり復活を果たしたiMacでログインする前です。

起動しなくなったiMacと格闘しつつ、ビジネスノートPCでFF14にログインして処理待ち時間に伐採作業を行っていた時の事です。
モンスターを尻目に斧で木を叩く日々……というかそういう絵面を延々と眺めていると、なんというかこう人恋しくなってきたわけですよ。
そこでフト思い立って、はじめて公開掲示板的なものをチェックしてみることにしました。
公開掲示板というのは私が勝手に呼んでいるだけです、念の為。
メニューに「パーティ募集」的なものをチェックできる機能があるのを思い出したのです。

これは自分でやりたいクエストなどをクリアしたいなんてときに「◎◎を一緒にやりませんか? 当方呪術師」とか書いて置くとその掲示を見た人から「やろうぜ!」と申し込みが来る、という出会い系にぴったりな……げふんげふん……仲間募集掲示板機能なのです。

私などはさしずめ「猛る焔神イフリートに一緒に行ってくれる人募集。当方初見の幻術士」なんて書いておくといい感じです。

説明が前後しますが、この手のダンジョンに挑む場合、方法は大きく分けて2つあります。
一つは、これがデフォルトですが、とりあえず単身で飛び込む方法です。
私はずっとそれでそれまでのクエストダンジョンをこなしてきました。

もちろん一人でダンジョンを進んでボスを倒す、なんてことはしていません。
ダンジョン攻略を始める、というボタンを押すと、「どこの誰かもわからないけど、同じ目的でボタンを押している人」同士をシステムがマッチングしてダンジョンに送り込んでくれるのです。

ここでもう少し細かい説明をします。
なぜそういうシステムをとっているのかですが、その仕組を知って私は感動したので特記しておきたいと思いました。
FF14には「ワールド」と呼ばれる多くのサーバーがあり、プレイヤーのキャラクターはそのワールドのどれかを選ぶことになります。すると文字通りそのキャラクターにとってそのワールドがFF14の舞台となり、人間関係などもすべてそのワールド内で完結します。
まあ、パラレルワールド的な考え方ですかね。
つまり同じワールドでないと会話もできませんし、そもそも出会うことができません。
パラレルワールドですから。

で、例外がこのダンジョン・マッチング制度。
ワールドによっていわゆる人口の多さが違います。
過密なワールドや過疎ワールドがあります。
過密なワールドならいいのでしょうが、過疎のワールドではこういうマッチングをしてもなかなか揃いません。
なので、この手のダンジョンに限ってワールドの壁を超えてマッチングできるのです。
そうなると過疎のワールドは当然として、過密なワールドであってもさらなる大人数からのマッチングになりますのでメリットしかありません。
当然ながらどこ誰ともわからない(まあ、キャラクターネームはわかりますが)というのは文字通り日本人ではない可能性も多々あります。実際私は外国人と思しき人とよくマッチングしてもらってます。

そんなわけで、「原則として四名さまが揃わないと始まらない」このダンジョンイベントはけっこう合理的に運営されているのです。

ちなみに4人揃わないとスタートしませんが、4人ならなんでもいい、というわけではないのがミソです。
そこには「タンク1名、DPS2名、ヒーラー1名の4人」というルールがあります。
どうやらプレイヤーの少ないタンク(攻撃される壁役の人)やヒーラーは待ち時間が短く、圧倒的に数が多いDPS(アタッカーのこと)の人は待ち時間が長くなる傾向にあるのだとか。

私は今までほとんど待ち時間なくプレイできていたのはクラスがヒーラーだからのようですね。
要するにタンクやヒーラーは不人気クラスなのでしょう。

閑話休題。
そういう「おまかせパーティ」とは別の方法が、あらかじめ4人のパーティを組んでからスタートするというやり方です。
この場合は4人である必要はなく、二人パーティ+おまかせの二人などのようなバリエーションもOKです。

何がいいたいのかと言うと、「仲間と一緒に行くか、一期一会で行くか」でけっこう違うんだよ、ということです。
私はずっとその「一期一会」でしたから、ダンジョン攻略は単なる作業みたいなものでした。

いろんなワールドからダンジョンに飛ばされて一同に介した四人は「よろしく」と挨拶すると即スタートします。
事件がなければ会話はまずありません(ギミックをクリアするために必要なコミュニケーションというか、業務通達程度の会話があるダンジョンもありますが)。
そしてボスを倒してクリアしたら「お疲れ様でした」で終わりです。

味気ないというかなんというか……。
まあ、NPCとプレイしているわけではない、というのはプレイヤーの動きが毎回全く違うのでそのあたりは救いというか、「今日のパーティはどんな感じかな」くらいの楽しみはあるのですがね。

話をもとに戻しましょう。
そういうわけで、知人というわけでもないけれど、同じワールドで掲示板を見て集まったパーティで挑むのは、システムが勝手にマッチングしたパーティとは少しは違うウェットな手触りがあるのではないか、と私は考えたわけですね。

で、まずは告知をいろいろ眺めました。
多いのは高レベル用プレイヤー向けの募集です。難易度が高いイベントをクリアしましょう、というヤツですね。
普段は固定のメンバーなどでやっていて、たまたま欠員が出た時の補充ともとれるような書き込みもありましたが、まあ実際はそういうことが多いのでしょう。

そこで私はパーティ募集とは違う一文を見つけたのです。
それがフリーカンパニーの募集でした。

フリーカンパニーというのは、直訳すると「自由な仲間」。
実に意味不明ですね。
要するにプレイヤーが勝手に(フリー)に立ち上げるギルド(チーム?)的なものです。
いわゆるパーティはその場、そのイベント限りのリミテッドなチームですが、フリーカンパニーは言ってみればアンリミてえっどなパーティ。
「一度参加すると、いつもそこに所属している事になっている大人数パーティ」みたいなものでしょうか。
もちろん普通のパーティは別に組みます。

んー。
もう少しわかりやすく説明すると「○○一家」とかギャングのファミリー的な集まりです。
なんとエオルゼアにアジト?を持っているフリーカンパニーもあります。
フリーカンパニーは4人以上で自由に設立でき、最大512人の定員規模を誇ります。
フリーカンパニーに所属するといろいろ細かいメリットもあるようなのですが私はまだそこまで勉強していないので不明。
むしろ一番のメリットは「仲間ができる」事でしょうか。
もっとも人間関係が発生するわけで、それはデメリット発生の始まりという言い方もできますが、私はそこまでシニカルな人間ではないのでここは「そろそろ仲間がほしいし、これもなにかの縁のような気がする」という感じで、メンバー募集に応募することにしたのでした。

◎とりあえずはお試し中

私がそのフリーカンパニーに入ろうと思ったのは、もちろん「縁」の部分もありますが、「絶対に入ってはいけないフリーカンパニー」ではなかったことが大きな理由です。
「絶対に入ってはいけないフリーカンパニー」とは?
あくまでも「私にとって」という接頭語が必要ですが……。
「極タイタン討伐用固定FCです。毎週土曜日21時集合。ブリーフィングの後突入するというスケジュールです。必ず参加できる方」
的な「FF14は遊びじゃないんですよ」感がビシバシと感じるのが私にとって「絶対に入ってはいけないフリーカンパニー(FC)」なのです。
最も私が声をかけても「何言ってんのお前?」って感じで相手にしてもらえません。つまりそういう募集の相手は間違いなくレベルはカンスト(最大)で、装備も現時点で手に入れられる最強装備であることが前提なので、レベル50に近くなってるのにいまだにレベル16の、それもクエストで頂いた装備をきたままの私など、入ろうと思っても入れません。なので問題は無いのですがね。

私が声をかけたFCは、設立間もなく人数もあまり多くなく、しかも「まったり系」を標榜しておりました。
「まったり系」
意味はわかりませんが、言わんとしている事は理解できます。
というか、別に募集要項に「まったり系」などという単語はありませんでした。私が勝手に書いているだけです。
要するに「私でもオッケーかな」と思わせてくれる募集要項だったのです。

たぶん、ですが、この手のフリーカンパニーを立ち上げてメンバー募集をしているプレイヤーって、とっても世話好きで親切な人に違いない、というのが私の推理です。
そもそもこの手のFCを立ち上げる人は行き止まりの高レベルプレイヤーであることが多いです。
そういう人達は間違いなく別のFCに所属していたはずです。
それこそ「極タイタン戦~」的なFCでブイブイ言わせていた人かもしれません。
そんな人が「初心者歓迎」「まったり系」的なFCを立ち上げたということは、これはもう、知識も経験も豊富な上に世話焼き属性があるのはもう確定です。
いまだに何がなんだかわからずにプレイしているようなプレイヤーにとってはほとんど救世主、いやもはや神的な存在ですよね。

一から十まで頼りまくり、甘えまくりというのは私の矜持に悖りますが、助けてもらいたい時に頼める相手がいるというのは安心感があります。自分が先輩に甘えた分は、新人の世話を焼くことで恩返しになる、という学校のクラブの先輩後輩的なつながりは嫌いではありません。
何より「どこの誰ともわからないプレイヤーと行う作業」ではなく「チームメンバーとダンジョンを楽しむ」ことができるじゃありませんか。

それに「ヒーラーはあそこで○○をしたほうがいいよ」などと大先輩からのアドバイスが貰えるなら、これほど嬉しいことはありません。ポンコツな私も少しはマシなヒーラーになれる、ひいてはエオルゼアの皆さんのお役にたてるようになるかもしれませんからね。

最初の説明の時に「社会人が多い」といっていたのも私向きだと思いました。
対応してくれたのは副官的な人でしたが、「社会人が多いので、いつも複数のメンバーがいるわけではないから、お手伝いするにしてもあまり手厚くないかもしれないけど」というニュアンスでした。
「一週間に3日は必ず顔を出してね」なんて言われるとちょっとハードルがあるなあ、と思ってしまうところでしたから、すっかり肩の荷が下りた感じでございました。

まあ、そんな簡単な説明と面接?(チャットですが)の末、晴れて体験入団が認められました。

◎そしてイフリート

FCに入った事で、チャットウインドウが増えました(増やしました)。
FC会話専用です。
そういう設定ができることもはじめて知りました。
「よろしく」
「おつかれさま」
というパーティ会話?でしか使っていないチャットウィンドウに、FCメンバーのチャットが流れるようになりました。

そんなこんなでiMacが復活。
ファンコントローラーアプリで熱問題はなんとかなりそうだという事にもなり、その勢い? を借りて「よし、イフリートに行ってみよう」という事になった私。

とりあえずやってみて、失敗したら先輩諸氏にレクチャーを受けようと思ってスタートしたところ……。

例のおまかせシステムに突入したところ、4人枠のうちあっという間に3枠が埋まりましたが、タンク枠がなかなか埋まらず、イベントに至りません。
(とはいっても2分程度しか経っていないのですが、いつもはほぼ一瞬、長くても1分もかからずマッチングしている私にとっては「なかなか集まらない」などと思ってしまうのです)

「タンク枠がなかなかうまらない」
それをFCチャットで流すと、「おや、だったら自分のタンクを出すよ」とFCメンバー。しかも二人も。
さすがベテラン、複数ジョブを自由自在に操ってますな……。

というわけで最初に声をかけてくれた先輩メンバーがその私が挑もうとしている「イフリート」戦にタンクで申請し、あっという間にイベントが始まったのでした。

ここでちょっと補足ですが、FF14は「一度経験したこの手のバトルフィールドやダンジョンは、何度も遊べる」のです。なのでこういう「お手伝い」が可能となります。
もちろん私のような初見がレベル20のメインルートのイベントとしてプレイする場合は、レベル補正がかかるので「レベル100のあんたが一人入れば後は誰もいらない」というイージープレイにはなりません。
少なくともレベルだけは揃えられるわけですね。
レベルだけは。
問題はプレイヤースキルですから。

というわけで迷子になるわけでもなく戦いは始まりました。
私とタンク役が同じFCでいわば仲間(もっとも知り合って数時間。そしてそのイフリートの前ではじめて御対面しました)、あとのDPSの二人は……よくわかりません。少なくとも一人以上……たぶん二人共……は私と同じルーキーだと思われます。
なぜなら……我がパーティはイフリートに屈した……つまり全滅したからです。

原因……はFCメンバーのタンクさん以外、私を含めてたぶん初見で、そもそもイフリート戦を予習していなかったから。

◎「猛る焔神イフリート」の顛末(ネタバレあり。注意)

FF14では、実はイフリート戦は複数あって、レベル20で挑むイフリートは「弱イフ」などと呼ばれる攻略自体は簡単な相手なのです。
ではなぜ全滅したのか?

それは、このイフリート戦ではプレイヤーが「あること」をこなさないと強制的に全滅させられるようになっているからなのです。

正直にいって何が起こったのかわかりませんでした。
「地獄の火炎」とかいう必殺技が出たと思ったら画面が暗転して「リスタート」的な画面になっていたのです。
「え? 全滅したの?」
タンクさん以外の、私を含めた全員がそう思ったに違いありません。

タンクさんはここで自分を除く他のパーティメンバーのスキル(が低いこと)を把握したのでしょう。
全滅した理由と対策をレクチャーしてくれました。
「!」

まあ、知らなければ最初は絶対に全滅しますね、それ。
という内容でございました。

種明かしをすると、こうです。
討伐対象であるイフリートのヒットポイント(HP)が半分くらいになると、ヤツは何やら中二病的なセリフを吐きます。
するとフィールドに「楔」という名の楔(だってそういう名札が付いてるんだもん)が突き刺さるんです(正確に書くと「炎獄の楔」)。
実はこの楔が出現した時から我々が知らないうちにカウントダウンが始まっており、そのカウントダウンが終わるまでに、つまり一定の時間内にその楔を撃破しないとイフリートと楔が繰り出す極大攻撃(かどうかはしらんけど)「地獄の火炎」が襲ってきてパーティは全滅するしかない……というもの。

一回目の戦いでは誰も楔に攻撃していなかったと思われます。みんなイフリートに寄ってたかってタコ殴りにしておりましたっけ。
つまり我々は当然の結果として全滅したのです。
何しろ「いい感じ。あと少しで倒せるな。なんという楽勝感!」なんて思っていた矢先の突然の全滅でしたからね。

そしてリトライ。つまり二回目。
イフリートの中二病セリフが出て確かに楔が突き刺さりました。
レクチャーを受けたDPSの二人は言いつけを守り、即そちらに攻撃目標を変更。
その後全力で削りにかかります。
その間タンクさんは一人でイフリートをひきつけておく役目を果たします。
イフリートをほうっておくとグダグダになりますからね。

レクチャーを受けた「一定時間」というのがいったいどのくらいなのかは不明。
でも「全力で!」と言われた我々はマジで全力です。
私はタンクさんのHP回復役ではありますが、回復については余裕があるので攻撃にも参加します。
なにしろ「全力で!」と言われましたからね。

そんな感じでタンクさんに回復魔法をかけつつ、合間に楔に攻撃魔法をかけていると……。
「あれ?」
なぜか私、死んでおりました。

ええ、死ぬのにはわけがあります。
今度は私しか死んでませんから例の全体攻撃ではありません。
単純に私が攻撃されたといことです。
まあ、避けきれなかった範囲攻撃のダメージが蓄積してHPが無くなったということなのでしょう。
打たれ弱いですからね、ヒーラーって。

もっとも繰り出される範囲攻撃もある程度は避けたつもりだったんですが、ポンコツな私はどうやらけっこう痛いやつを食らっていたようです。
それでも一回でぽっくり逝くほどやわでもないので、複数回食らったのでしょうね。
だったらHPが減った時点で自分自身に回復魔法をかけていれば問題なかったわけですが……恥ずかしながら私、自分のステイタスを全く見ておりませんでした。
でもまあ、とりあえず他の三名は生きたまま? クリアできたので良しとしましょうか。

というわけで、FC仲間と組んだ私の初めてのバトルは、ちょっとほろ苦い結果に終わったのでした。
「どちくしょー! 覚えてろよ、イフリート。この借りはそのうち必ず返す!」
そう誓った私でした。

なんというか皆さんには「ヘボいヒーラーだな」と呆れられたことでしょうね。トホホ。

N.A.

記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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