OpenHomeとはトヨタ・セリカ(ただしGT)なのか!?
トヨタ・セリカと言えば、もはや鬼籍に入った「リフトバック」というトヨタ用語を思い出します。
ハッチバックの事をトヨタは頑なに「ウチはリフトバックって言うんだよね」と言っておりました。
リフトバックといえば、思い浮かべるのは「スプリンター・リフトバック」。
そしてスプリンター・リフトバックといえば、後醍醐、じゃなくてゴダイゴ。
いろんな自動車CMソングがありますが、ゴダイゴのスプリンター・リフトバックの歌。
「あいむ いん さんしゃいん・かんとり~」の、あの「スプリンター・リフトバック」のCMソングは間違いなく歴代の「自動車CMソング」カテゴリーでも10本の指に入る名曲です。
ちなみに「自動車CMソング」カテゴリーにおける不動の歴代第一はBUZZの「ケンとメリー ~愛と風のように~」でしょう(BUZZのオリジナル以外にも、小田和正が歌っているCMもありましたね)。
異論は認めません。むしろ異論を聞く耳を満ちあわせておりません。(^_^;)
ゴダイゴの「スプリンター・リフトバック」は私的には5位くらいかなあ。
ちなみにその他の「ベストテン」はこんなかんじでしょうかね(順不同)。
風の回廊(コリドー) (本田インテグラ:山下達郎)
ボレロ(本田プレリュード:ラヴェル)
この素晴らしき世界(本田ワンダーシビック ルイ・アームストロング)
Prelude(本田プレリュード:ゴダイゴ)
シティ・イン・シティ(In The City) (本田シティ:Madness)
本田ばっかりか!(^_^;)
あとベスト10なのに10も曲ないし。
まあ、偶然です。というか、昔から本田は曲と映像を絡めたイメージCMが日本のどのメーカーよりうまかったと思います。
その最たるものがプレリュード。
初代プレリュードのゴダイゴも「かっこいい(クルマじゃなくて)CMだなあ」って思いましたし、特にブレイクした二代目のプレリュードのCMの「ボレロ」は映像イメージとのマッチングが強烈でした。実物のプレリュードを伍割増しイケメンに見せてますね。ええ、実車見るよりCM見ている方が満足感の高いクルマでしたっけ。
あれって、「クラシックの名曲をCMに使う」というブームのハシリだったように思います。
あのCMを見て「ボレロってかっこいい曲だなあ」とレコード(当時はレコード)を買う人が増え、そこが入り口になってクラシックファンが増え、クラシックレコードの売上枚数が増えたなんて話もありました。
初代CityもあのCMで爆発的に売れたようなものですし、「CM見てもどんなクルマかわからない」などと言われた初代インテグラの映像と曲の融合度合いはいまだに軍を抜いている気がします。山下達郎は名曲メーカーですが、このインテグラ用に書き下ろされた「風の回廊」の醸し出す透明感は彼の曲でも屈指といえるのではないでしょうか。
古い曲ばかりですが、今の車のCMって昔に比べるとなんかインスタント過ぎませんかね?
「このクルマのために名曲を作る」というのではなく、「人気曲(やそのアレンジ版)を使ってCMを作る」という本末転倒というか、「そのCMに使うクルマは別にそのクルマじゃなくてもいいよね」と思えるようなCMばかり。
「ばかり」じゃないかもしれませんが、そもそもほとんど最近はCMなど見ない私が言うことなので温かい目で戯言扱いしていあだければ幸いです。
長い前振りは、要するに聴き比べをした曲が、「スプリンター・リフトバック」と「ケンとメリー 愛と風のように」そして「風の回廊」だったから、でございますよ。
アイ・オー・データ純正のOpenHome対応ソフトで、Soundgenic内に放り込んだ音楽ライブラリを適当に選びながら聞いていたのですが、その時にゴダイゴのアルバムを見つけてその中に入っていた「僕のサラダガール」とか「プレリュード」とか「スプリンター・リフトバック」などを見つけて「なつかしー」という感じで、むしろ前振りの「スプリンター・リフトバック」から「リフトバック」「セリカ・リフトバック」「セリカと言えば、あの有名なコピー」と連想していったものを逆に並べてみた、ということなんですよね。
もちろんボレロもいくつか持っていますが、アレは長いので聴き比べに不向きなのでパス。
本田プレリュードに使われているのはボレロの最後の最後の全合奏部分なので、むしろあそこだけ聴き比べてもいいのかもしれませんが、実はオーケストラの全合奏って個人的に聴き比べに向いてないような気がするんですよね。なのでボレロならむしろ全部聞き通さずに冒頭のフルート(実際はドラムのリズムがあるけど)一本の部分だけを聴き比べたほうがいいのかも……と今になって思いました。
ちなみにご存じない方もいらっしゃるようなのですが、ボレロはバレエ音楽です、念の為。
と言っても、私は映像でもバレエでもボレロは見たことがありません。生演奏もオーケストラ曲としてしか聞いたことがありませんねえ。
もう一度ちなんでおくと、私が最初にボレロと出会ったのは、小学校の時に市内の市立小学校を市民会館に集めて行われた加害音楽授業のコンサートで、でした。
豪華なことにオケは大阪フィルだったと記憶していますが……あやふやです。
記憶に残っているのはボレロという曲がとてもおもしろい構成だったことと、ハイドンの交響曲の第四楽章の冒頭だけを演奏していたこと(ええ、「驚愕」のあそこです)。
今思えば本物のオーケストラを使ってクラシック音楽を小学生にとっつきやすく教えてくれるありがたい課外授業で、私がクラシックを好きになったのもその課外授業で生のオーケストラ演奏を聞いたからだと思います。
言ってみれば私がクラシックを意識したのはボレロを聞いたからなのかもしれません。
閑話休題。
ボレロ使ってませんからその辺にしておきましょう。
というか、今回、本題の尺(というか文字数)が短すぎていろいろ盛らないと間が持たないんですよ。
結論から先に書きますと、SSDを使ったPCオーディオよりHDDを使ったSoundgenic(ただしハイグレードモデル)の方が音がいいです。
「音がいい」というざっくりした言い方がアレだと思う方のためにカメラ的な表現を使ってもう少し説明すると、
まず誰でも違いがわかるのは「解像感が高い」ということでしょう。
私でもわかりますからこの違いはきっと誰でもわかると思います。
最初に聞いた「風の回廊」の冒頭部分だけで「ああ、これは別物だな」と。
最初にPCで一曲まるまるじっくり聞いたあと、Soundgenicに切り替えて同じ曲を聞いたのですが、曲が始まって数秒で「あ、これは違うわ」なんてことになるとは……。
解像感が高いだけではなく、音場が上下左右に広がりました。更に奥行きも。
雑味がとれたのでしょうが、加えて艶も乗ってきました。
オカルト?
いや、なんというかこれはもう確かめて見てよというしかありません。
ちなみに、これは逃げというかあらかじめ防衛線をはっているように聞こえるかもしれませんが、あくまでも「私のPC環境」と比べての話です。
Soundgenicは誰が買っても同じモデルなら同じ音だと思われますし、そこから先のレンダラー(USB-DAC)とスピーカーは同じものを使っているので、私的には違うのはPCかSoundgenicかの違い。
で、そのPCは人それぞれかなり違うでしょう、というか。
そもそも私のPCは、ビジネス用。というか、オフィス・スイートを使うにはリッチなスペックのPCですが、音楽とか映像とかクリエイティブなどという部分は全く考えられていません。
独立したグラフィックボード(GPU)はなく、スリム筐体なのでその増設も不可(空きスロットなどない)。
したがってファイナルファンタジーXIVのプレイ用には使えず、私はFF14をiMacでやっている始末です。
PCとして見るとそんな感じです。
大きなファンは複数ありますし、ノイズ対策などは無縁ですが、せめてもの情け?でHDDをSSDに換装して多少ノイズの発生を抑えているかもしれません。
つまり、PC音楽用としては「底辺」に近いと考えています。ノイズ対策などはむしろノートPCの方が上でしょう。
要するに音の差は私のPCのレベルが低い事によるものが大きいということになります。
言い換えるなら、「よいオーディオPC」を使っている人であれば、あまり差がでない可能性が高いです。
とはいえ、音楽用にいろいろ気を使って構築されていても、所詮はPC。不要な回路が山盛りです。音楽用に作られた、つまりノイズ対策もそれなりにしているシンプル回路構成のSoundgenicにノイズ面で勝てるわけがありません。
(ただし、ノイズ面では勝てないけど違う部分でスペックアップできるの可能性が高いのはPCのほうですが)
まとめますと、「頭がおかしい人がカネに糸目をつけずに作り上げた魔改造PC」を使っていないミュージックPCならば、きっとSoundgenicに買えたら音は良くなるということです。
まあ、私は保証はしませんけどね。
少なくとも私の感想はこれです。
もう、PCミュージックに戻ることはないと思います。
このジャンルはまだまだ黎明期で、一部のマニアしか使っていませんが、そのマニア向けにつくったSoundgenicが、発売当初は市場からモノが払底するほど売れたという事実は、この流れ(OpenHomeによるネットワークミュージックサーバの個人利用)がやがて大きなうねりになるに違いないと思わせるのに十分なものではないでしょうか。
そして近い将来、複数のメーカーから似たものが出ると、やがてもっと安価でもっと音質の高いものが手に入るのではないでしょうか。
まあ、それまで待つもよし、3~5万円で楽しめるなら今始めようと思うもよし、ではないでしょうか。
とタイトルしましたが、これは間違い。
OpenHomeというか、ネットワークミュージックの問題点と言ったほうがいいでしょう。
私が考えたのは……。
「アレクサ、なんか音楽かけて」
自分が音楽CDや音楽ファイルを持っていなくても、今やこれでオッケーです。
音楽は所有する時代じゃないんです。
音質も問題です。
というか、問題にしない人が多いと思うんです。
たとえば「アレクサ」でお馴染みの? Amazon Echoですが、あれもPlusになれば低音が沈んだリッチな音がします(まあ、ステレオ感はないんですが)。
そもそも昔から音質にこだわってあーだこーだって言っている人はほんの一部のマニアだけです。昔の人はラジカセで十分でしたし、今ではほとんどの人はiPhoneの音でオッケーなんですから。
いります。
しかも昔のオーディオの知識だけではそもそもネットワークオーディオなんて概念が理解不能でしょう。
「同じデジタルデータなのになんで音が違うの?」
なんて疑問を持っている時点でちょっとハードルが高すぎますし、そもそもネットワークとか音楽ファイルのフォーマットの違い、取り扱える機器の組み合わせ等々、およそ冷蔵庫や洗濯機と同レベルに扱えるシロモノではありません。
少なくともボタンやレバー、ダイヤルが多いラジカセすら使えない人が電源スイッチが一つあるだけの黒い箱を前に途方にくれる事はあっても「よーし、パパ、我が家にネットワークオーディオを導入しちゃうぞ」とはならないと思われます。
私にすれば導入することで超便利になったOpenHomeによるネットワークミュージック視聴ですが、一般的には「便利でもなんでもなくて、なんかめんどくさいだけ」のシロモノなのかもしれません。
それでも私はこのSoundgenic。オススメしておきます。
CDをたくさん持っている人などは、このSoundgenicとiPhoneがあれば(あ、あとWi-Fi機能付き家庭内LANがある人)、PCなんて使わずに直接CDをSoundgenicに取り込みできますから、その後は手元で自分のCDライブラリをたのしめますので、検討する勝ちはあるんじゃないでしょうか?
あ、CDドライブはついてませんので、別途USB接続のCD(DVD)ドライブが必要です、念の為。