怪我もなく、何より楽しめたということが本人的には一番。
ライドイベントというのはそこが本質ではないかと改めて感じたりしました。
なお、2018年のコースは2017年のコースとほぼ同じだと思われます。
ホノルル・センチュリー・ライド(以下、HCR)のスタートスケジュールはこんな感じ。
・5:10〜グリッド開放
ランクがAからCに分かれていて、ABCの順番にスタート(さすがホノルル。やはりABCか)していきます。その場所に並び始める時間です。
ちなみにランクは自己申告。
私達のランクは客観的にはBですが、スタート時間を早くしてゴールまでの制限時間を少しでも稼ぎたかったのでAランク申告してAの後半あたりからスタートしました
なお、オープニングセレモニーが始まるとランクに関係なく最後尾に並ぶルールですが、誰も守っていませんでした。
・5:45〜オープニングセレモニー
挨拶やら国歌(もちろん「星条旗」。君が代ではありません)、ハワイイ州歌などがあります。日本語通訳つき。というか、司会者は日本人で日本語がメインみたいな感じ。
・6:15〜スタート
今年はスタートはやや遅れ気味でした(毎年か。挨拶が長いのかもしれない)
我々は自転車で2分もかからないところにホテルがあるので、ギリギリに出ようかとも思ったのですが、グリッドに場所がないとアレなので5:20頃にはグリッドについていました。
前日に現地で知り合った方(日本人)とダベっているうちに開会式。
まだ暗いです。
この写真はスタート直前。
これくらい明るくなった頃にカラカウア公園をスタート。
100マイルのライドイベントの始まりでございます。
天気予報では曇のち晴れ。時々雨。
走り出してから10km地点で雨に降られました。
今回はもともとライド中に雨が降ることは想定内でした。
もっとも大した雨量ではなく、小雨といっていいレベル。しかも降り続かず、2分程度を断続的に数回経験したくらいです。
ハワイイでよく遭遇する、スコール的な土砂降りは一度あっただけでした。
スタートからここまでは高速道路と住宅街ばかりで、はっきり言って楽しくありません。信号も多いです。
また、スタート直後で足がフレッシュなサイクリストばかりですから、整然とした集団走行など望めず、結構カオスが続きます。
追突が怖いのと密集していると路面が見えませんからある程度の車間を開けて走る私ですが、「遅い」とばかりに我先に抜きにかかるサイクリストが多いです。
抜くのはいいのですが、無言で左右から抜いていったりします(たいがい日本人。それが怖い。
現地の人は「左から抜くよ」と声をかけてくれますので問題ないのですが、日本人は本当にコミュ障というか、声かけてくれませんね(もちろんかけてくれる人もいますよ)。
右側通行なので左から抜いてくれる分にはまだいいのですが、あまり隙間のない右側から無言で抜かれるのはちょっとムっとしますね。
二人でつるんで走っている(そういう奴らはずっと並走している)奴らなんて、路面がわるくていい路面を選んで走ろうと思っている時に限って左右から同時に抜いていったりしますので殺意すら生じます。逃げ場がなくて一番路面の悪いところを走らされますし。
グループで参加されている日本人サイクリストはどうあっても集団で走りたいようで、並走はあたりまえ。抜きたくてもかなり左側にはみ出して、かつ長く加速しないといけませんから迷惑なんですよね。
こういうマナーが悪いところが目立っていて、本当に「日本人の面汚し」だと思います。
まあ、ああいう方々は日本のライドイベントでも似たような事をされているのですけど。
一部が悪目立ちするので、日本人参加者全体がマナーが悪いと思われるのがイヤです。
そういえば、ハイウェイが再舗装され路肩が劇的になめらかな部分が増えていて、自転車にとっては非常に走りやすくなっていました。
そして適度なアップダウンの末にたどり着くこの第一エードは実はルート上にはなく、いったん逆方向に戻る道を入って、その道を通ってまたルートに戻るというもの。
100マイルという数字がイージーではない私のような貧脚&メンタルが弱いライダーにとっては「なんか嫌」な位置にあります。
また、個人的に100マイルの完走時間を気にしているサイクリストなどは、序盤であることもあってこのエイドはスルーする人が多いです。
T字路になっていて、特にAグループはスルーする割合が多い事もあって、「え?どっちが本当のルート?」などとこのT字路で混乱して滞留、後続の迷惑になる初心者多し。
せっかく地図も渡されるのに、なんで事前にコースのインスペクションをしないのか……。
地図的に説明するとこんな感じ。
私が初めてHCRに参加した2016年のコースは、地図の左下から上がってきて、ルートの途中にエイドがある設計でしたのでムリがなかったのですが、そのルートは海岸線を通るハイウェイで非常に景色もいいのですが、路肩が狭いため停車が禁止されています。
もちろん大会参加規定でも「止まるな。写真撮るな」ときつくお達しがあったにもかかわらず、日本人サイクリスト(ほぼグループ参加組)はそこに自転車を止め、いわゆる「インスタ映え」を狙った写真を延々取り続けたりしていたため、以降、警察側が許可しなくなったという話を聞きました。
良いルートなのに、バカな日本人のせいで本当にいい迷惑という感じ。
当日は走れないため、実は前日にこのコースを朝練で通ったのですが、案の定、バカな日本人サイクリストが「止めるな」という看板の前で自転車止めて写真撮ってました。
捕まって投獄されればいいのに。
エイドの公園は広大な芝生。
イベントに合わせたのでしょう。前々日の金曜日にサイクリングでやってきたのですが、その時にちょうど芝刈りをしておりました。
ええ、もちろん「芝刈りカー」で豪快にやってらっしゃいましたっけ。
おかげで綺麗な芝生にバイクを並べ放題。
Aグループの我々は比較的空いた状態の芝生にバイクを放り出してエイド食(マラサダなど)を頂きにテントのある奥の方に言っていたのですが、後続がどんどんやってくるものだから戻ってみるとバイクの数が劇的に増えていて、自分のバイクを探してウロウロされている方も結構いらっしゃいました。
そういうこともあろうかと、ベテラン(3回目でベテラン気取りとは……)の私はバイクを置く時に位置特定の目印を見つけていたので迷うことはありませんでした。
公式には「50マイル折り返し地点」ですが、実際はここまで46kmあり、「90km折り返し地点」ですね。
ここまでのコースは、一部海を臨むルートもあるのですが、基本的には住宅地などで、基本的には退屈なルートです。
もっとも、日本の状況を考えると断然走りやすいし気候もいいし、何よりドライバーのマナーが天国的に素晴らしいのであまり危険はありません。
北摂の山間ルートではドライバーのマナーもかなりいいのですが、中にはギリギリを追い抜いていく「車両感覚の無いドライバー」がいますが、ホノルルを走っている限りでは「これでもか」というくらいに感覚をあけてくれますし、そもそもゆとりのある間隔が取れない場合は追い越しません。延々と文句も言わずに後ろをゆっくり走ってくれます。
そして対向車のない直線ルートになって初めてゆっくりと追い抜いてくれるのです。
追い抜きざまに「いいバイクだな、頑張れよ」なんて笑顔で応援してくれる人も多くて、何が違うんだろうな、と考えさせられます。
やはり日本人はコミュ障が多のか、気候がちがうからなのか……。
ちなみに路面も北摂の山間ルートよりHCRのコースのほうが断然いいですから。
個人的にはこの第2エイドは「中盤戦」前の心構えをする場所、という感じです。
というのも、ちょうどここでトイレタイムをとることもあって、少し休憩時間が長くなるから。
同じようにここでトイレタイムをとる人が多くて、トイレは長蛇の列。必然として滞留時間が長くなる傾向にあります。
ドーナツとバナナとオレンジをいただき、ここでボトルに水を補給しました。
同居人はブルーのゲータレード。
学校は広く、中庭なんてオール芝生ですぜ。
こんな小学校や中学校で過ごしたかったなあ。
このエイドは参加者にとって、ある意味で最も重要な地点となります。
というのも、このエイドに午前10時30分(日本公式サイトの案内図には午後10時30分と記載されていますが、多分誤植でしょう)までにたどり着かないとこの先の折り返し地点には進めないという決まりがあります。
6時30分スタート下とすると、4時間のうちにここに来い、ということですね。
言い換えるとここまで4時間以上かかるなら、無理せずおかえりということなのでしょう。
なお、10時半過ぎて先に進もうとしても特に停められるようなことはないそうで、日本人の多くはタイムオーバーしても先にすすむのだそうな。
我々は去年も今年もだいたいおなじようなペースで、ざっと9時30分頃に到着しました。
このエイドの特徴を上げると、HCRのエイドの中でもっとも落ち着かない場所という感じでしょうか。
道路とガソリンスタンドの間にある芝生エリアがいちおうエイドなのですが、これがまた狭い。あとスロープになってます。
ガソリンスタンドの奥にセブン・イレブンがあって、エイドの補給食が気に入らなければそこで好きなものを買えや、というお話です。
ここはほとんどの皆さんがショートストップではないかと思われます。
ということで、実はHCRのコースのハイライトは、この75マイル折り返し地点から100マイル折り返し地点までのごく短い区間なんです。
跡は意外に内陸というか海の見えない森コースとか住宅地コースが多いのですが、これから先は「私は今、ハワイイをサイクリングしている」という実感に浸れる区間といえるでしょう。
ということで、後半に続きます。