その答えは「その時私が本当に欲していたのは、劣化GR2などではなく、便利ズーム付き旅カメラだったから」
これってこっそりXF10をディスっているように見えますが……やっぱディスってる?
いや、違います。
本当に違うんですヨ。
これはもう、なんというかタイミングの問題です。
XF10は本当に買うつもりだったんですよ、本当です。
発表直後くらいに予約してましたもん。
GR2と比べる為に、ね。
そして「やっぱりGR2の方が使いやすいよね」と確認するために。
いや、違う。
「GR2をこの先も使う決心をする為の生贄が欲しかった」
コレですな。
※この記事を書いた時は、実はまだGRⅢの発表前だった。今は「来年春に手ブレ補正機能付きのGRⅢがでるなら、GRⅡはもういいや、と思っている
まあ、ぶっちゃけ発売日の8月23日という時期が良くなかったんですよ。
この頃の私は、二週間後に行われる「2018高島ロングライド100」と、一ヶ月後の「ホノルル・センチュリー・ライド」に向けた準備というか、そういうマインドで色々とチェックしてしまう時期だったんです。
ちなみにその時の私の脳内。
「APS-Cの28mm相当単焦点コンパクトカメラを買うとかバカなの? スリムでポケットに入るコンパクトカメラとか言っている割にレンズバリアすらないポンコツでしょ? 手持ちのGR2より使い勝手がいいとか本気で考えてる? ありえないでしょ? え、色? ンなもん、RAWで撮っとけよ、スカポンタン! それよりも今はRX100M6が旅カメラとして使い物になるかどうかを検討すべきだろ?」
なんというか、今考えても我ながらごもっともなセルフご指導ご鞭撻でございますな。
レンズバリアがなくてもいい28mm単焦点カメラを使いたいなら、私には既にフルフレームのQがあるわけですし。
というわけで、予約したカメラ屋さんには申し訳ないけど「いらんわ、XF10」と連絡をさせていただきました。
ごめんねー。
で、代わりといっちゃナンですが、PanasonicのDC-TX2を購入したわけでございます。
「ちょ、SONYのRX100M6は?」
「慎重に検討を重ねた結果、我が座右の銘に従ったまで」
その座右の銘とはこれです。
「寄れないカメラはクソカメラ」
そもそもRX100シリーズは「寄れない」ですね。
だからいつも買ってはすぐに手放すんですよね。
まあ、それでもRX100はM1からM3までは律儀に予約して発売日ゲットして付き合い続けた私って……学習能力がないのか……?
M6はM5までと違ってレンズが変更になったので「もしかしたら?」と思ったのですが……。
まあ、そういうわけです。
SONYのRX100M6がダメなら、高倍率ズームを搭載した1インチ以上のセンサを搭載したレンズバリア付きコンパクトカメラって、私の記憶にある限りに於いては他にはDC-TX2しか選択肢はないのですよ。
奇しくも親友Aに「高倍率ズーム搭載のコンパクトカメラで、最近のおすすめって何?」などという質問を受けて「あんまりないよ。しいてあげればTX2とかどうよ?」などとご紹介したりしていた直後ですよ。
親友Aは結局TX2を買ったそうなんですが、そういえば感想聞いてなかったな、と思いつつ。
まあ、感想聞いてたら買ってないかもですけどね。
「ああ、ならもういいや」と。
あ、これは親友Aがネガティブな感想しかしないだろうという前提ですけどね。
※その後「思っていたのと違った」という「やっぱりな」的な情報をいただきましたが、その時はとっくにTX2買ってたので。
まあ、買う前には当然ながらネガティブな想定はするわけですよ。
TX2の場合はこんな感じでしょうか。
・高倍率ズームの特性とはいえ、レンズの開放値が暗いよね。特に広角端でもF3.3とか
・コンパクトカメラとか言って、RX100M6なんかに比べてもブタすぎね?
・なんだよ、背面ディスプレイってチルトしないのかよ、ふざけてんの?
・おいおい、F8までしか絞れないのに内蔵NDフィルターもないのかよ、気が利かねえなあ
・デザイン、野暮ったすぎじゃね?
まあ、色々ありますが「高倍率ズームレンズを搭載した、レンズバリア内蔵型のコンパクトカメラ」で、現行機種はTX2とRX100M6の2つしかありません(見落としてないですよね?)。
あとの基準は「寄れる方」ってだけです。
なので上記のネガティブ要素は全く払拭されているわけではありません。
むしろちょっと使って「やっぱいらんわ」となる可能性が高いです。
とはいえ、実は意外に? ポジティブな私はネガティブ要素を次のように変換しております。
「嫌ならRX100M5AとかRX100M6を買えばいいだろ?」
「いや、それはちょっと……」
「ないものねだりしてるんじゃねーよ、シロートが!」
「チルトが絶対に必要な場合って、たいしてないよね? どうしても必要ならノーファインダーで撮れや。昔はみんなそうやってたんだよ、あまえんじゃねえ!」
・おいおい、F8までしか絞れないのに内蔵NDフィルターもないのかよ、気が利かねえなあ
「だから電子シャッターが1/16000まであるだろ? Tri-Xで最高F16、機械式シャッター1/2000しかないフィルム時代過ごしてきたんだろ? それに比べたら天国的に恵まれてんだよ、贅沢言うな!」
「お前にだけは言われたくねーよ!」
うむ、解決。
でも、冷静になると「いろいろとツーマッチ」であることを認識。
とはいえ、望遠系はちょっと欲しいな、と思っている時に「28mm単焦点のXF10が入荷しました」とか言われて「はあ? オッサン何いってんの」と。
八つ当たりとはこの事ですな。
E-M1 mk2と12-100mmの組み合わせは、自宅内撮影向きですよね。
しばらく使ってみて、実感しております。
バッグにスルッと入る大きさで、さっと取り出せる気楽さ。
スマートフォンよりいくぶんはマシな画質。
レストランやカフェで「写真とってもいいですか?」と尋ねつつ取り出しても「うわ、引くわー」と思わせない存在感のなさ。
その実、24mmから360mm(相当)の画角をカバーしてしまうバーサタイル振り。
「何も考えずにとりあえず任せられる」おまかせモードの中で、個人的に最も信頼しているPanasonicのiAモードを搭載している点(つまりPanasonicのカメラである)。
さて、一週間のホノルル旅行で、果たしてTX2は「私のハートを鷲掴み」(死語?)にしてくれるのでしょうか?
乞うご期待。