困った。
勘弁してほしい。
と愚痴っていればマイカーの乗り入れ許可が出るというようなものではないので、ここは対策を練る必要があります。
それはもう、自転車を運ぶには、家から空港まで自家用車を使う方法がもっとも楽ちんだからです。
1.自宅で自転車を梱包
2.クルマに載せる
3.空港の駐車場(予約済み)にデポ
4.そのままチェックイン
というシンプル&イージーかつファイン&クールなオペレーションで過去二回はホノルル・センチュリー・ライドに参加していたのですから。
しかし、今回はにっくきあのタンカーのせいで現時点(2018年9月11日現在)で9月末の自家用車乗り入れのセンは限りなく「無理」な雰囲気が漂っています。
まあ、そうは言っても修復を頑張ってくれて当日になってみたらオッケーだった、なんてことになればそれに越したことはないのですが、いくら「かなりのオプチミスト」を自称する私でも、今回ばかりは「きっと当日は大丈夫さ」と出発日をただ座して待つのみ、というわけにはいきません。それはもう「スカポンタン」もしくは「ホビロン」です。
交互通行が始まった連絡橋は、マイカーはダメですが緑ナンバー系はオッケーです。
なので一部路線が復活しているリムジンバスを使うことを考えてみましょう。
我が家は、自転車を運ばない海外旅行の場合、このリムジンバスという京阪神の主要駅からKIXに直行するバスを使っておりました。
何しろこれ、楽ちんかつ安いので庶民の味方なのです。
だがしかし。
リムジンバスに自転車は載せられそうもありません。
荷室に空きがあれば物理的に載せることはOKですが、運転手さんやかかりの人の許可が下りるかどうか。
たまさか許可が下りただとしても、あのバスの最下部のスーツケースを放り込んでおく空間に自転車(を入れたケース)を横倒しにして入れて平気でいられるような図太い神経を私は持っておりません。
メンタル弱いので。
さらに言えば、今年の春により郊外へと引っ越しをした結果、当然の帰結として最寄りのリムジンバス発着場所までがイージーではなくなってしまいました。むしろ「最寄りってどこ?」状態です。
結論としてリムジンバスの案は「却下」でございます。
バスがダメなら電車ですが……。
各社ごとに輪行のルールが違いますが、JRを基準に考えるとシーコンのエアロコンフォートはサイズ的にはOKです。
ちなみにJRの輪行ルールでは縦・横・高さの合計が250cmです。シーコンのエアロコンフォート(私のは旧型の2.0TSA)の外形サイズ:は長さ118㎝x奥行き25㎝x高さ90㎝で、合計232cm。
詳細は調べていませんが、JRがOKならよりゆるいと思われる他社もOKでしょう。
問題は……。
自宅から最寄りのJR駅までの乗り換え回数が多すぎてこれはやってられません。
そもそも出発日に鉄道が開通している保証はないので、これはちょっとダメっぽい。
※9月11日現在、鉄道再開は10月上旬予定だそうです
ということで、持っていけそうですが鉄道利用そのものが開通しないので、この案はそもそも却下。というより不可能。
宅配業者を使ってKIXまで自転車を送りつけて、人間は身軽にKIXまでアプローチする方法です。
まあ、スーツケース転がして駅のコンコースとか歩くことを考えるだけでよその方々に迷惑ですし、気が滅入るし、そもそもスーツケースがある時点で全然身軽じゃないんですが……。
ちょっと調べたところ、ヤマトは昨年大幅なサイズ規制が入って自転車みたいな大物は運んでくれなくなりました。
使えそうなのは佐川急便です。
佐川さんを使ってKIXの荷物受け取り窓口へ発送して、そこで荷物を受け取る、という手法です。
値段は窓口の利用料を入れると、片道一台あたり6,000~7,000円にもなります。
つまり、我が家の場合2台×往復ということで、24,000~28,000円かかります。
費用が高すぎて、ちょっとなえるので却下したい方法です。
実はこれは最終手段と考えています。
理由はレンタルバイクなんか借りたくない。つまり「自分の愛車で走りたい」からです。
そういうのを気にしない人もいるのでしょうが、私の場合はレンタル系はちょっとダメなんですよね。
誰が使ったかわからないモノって気持ちが悪くて……。
ほら、トイレに行っても手も洗わず、そのまま鼻くそほじった手でベタベタ触っているに違いないでしょ?
レンタカーも同じで、そういうのに対して愛着が全くわかないし気分が全然あがらないんです。
せっかくホノルル・センチュリー・ライド(以下HCR)を快適に楽しめるようにと、悩み楽しみながら装備や調整をいろいろ整えてきたわけですから、そんな愛車が本番では「使えません」とか、ないわー。がっかり感マックスですよ。
ちなみにざっと調べた現地でのバイクレンタル料ですが、アルミフレームのドロップハンドルのロードレーサーで一泊二日で200ドルくらい。カーボンロードで250~300ドル程度です。
固くて疲れそうですがコストの安いアルミロードを二台借りたとして、これもざっと24,000円くらい。
というか、レンタルバイク借りてまで私はホノルル・センチュリー・ライドを走ろうとは思いません。
なので、個人的には却下。
※同居人は最悪の場合はレンタルバイクで走るつもりでいる為、実はコンセンサスは取れていない。
大阪在住なので一度も使ったことはないのですが、実は便利なのかもしれないな、と思ってはいることもあって、その存在だけは知っているベイシャトル。
港から海路を使って海上空港に上陸するという、ある意味正攻法とも言える交通手段です。
「これだとクルマでベイシャトルの発着場所まで行けば、ターミナルまで多少歩くにせよ、自転車オッケーなんじゃね?」
そう考えた次第です。
調べてみると、嬉しいことにベイシャトル利用者は駐車場料金が要らないそうな。
1週間程度の海外旅行であれば駐車オッケーなんだそうで。
それに比べてKIXの駐車場、どんだけ高いのか。
すげー、この手があったか!
我ながらベイシャトルを思いつくとか、何という天才!
ということで、これに決定。
早速予約を……という段階になって「ちょっと待てよ」とばかりに、「船内に持ち込み可能な荷物のサイズ」とやらを念のためにチェックしたところ……。
「縦横高さの合計が2mまでならOK」という記述が。
くっ……。
嗚呼!
全然ダメじゃん(´・ω・`)
というわけで、ベイシャトルのセンは儚くも消滅してしまいました。
ただし、KIXへのアプローチ自体はベイシャトルが良さそうだということは認識しました。
サイズ的に超オッケーなので、ベイシャトルが使えます。
ただし、私にはBROMPTONで160kmを走り切る気力も体力も尻力もありませんから、フルコースはムリ。長くてもハーフコース(90kmくらい)になるでしょう。
それでも愛車でホノルルポタリングができますし、誰が使ったかわからないようなレンタルバイクを借りることに比べれば断然楽しいホノルル滞在になるはずです。
問題は……。
BROMPTON用の輪行ケースを新たに用意しなければならない事です。
専用ハードケースはざっと37000円/1台で、これは結構なコストがかかります。
レンタルバイク代の比ではありませんね。
だったらプラダンを使ってケースを自作するか……。
うーん、めんどくさい。
同居人に相談すると……。
「頭おかしいんじゃないの? HCRのハイライトは折返し地点の10マイルでしょ? ノースショア走らないと意味ないじゃん!」
と、ショートコースを全否定されましたので、この案はそもそも没となりました。
「マイカー廃絶とか、やってられるか!」と反旗を翻してすっぱりKIX利用を諦めるという考え方です。
こんな状況だから、無理して自転車を持っていかない。
そんでもってレンタルバイクなんてつまらないものも借りず、HCR参加もすっぱり諦める。
これだと気は楽です。
無駄に高いエントリーフィー(18,000円/一人)がパーですが、受付をすれば参加賞のTシャツだけはもらえますから、高いTシャツを買ったと思えば多少は気も晴れるでしょう。
問題は……。
実は私は……
「海外旅行なんて大嫌い」な人間だということDEATH。
HCRに参加するため、更にはホノルル近辺でサイクリングをする為に「しかたなく」飛行機に乗り、「しぶしぶ」異世界……じゃなくて異国へ足を運ぶという苦痛を我慢しているわけです。
なのでHCRという眼の前の人参が消えてしまった今、ホノルル観光の為に海外旅行に行くなどという愚行は私の辞書には存在しません。
行きたくもないところにしこたま年次有給休暇を使ってまで行くとか、私はMか?
まさに時間の無駄、人生の喪失と言っていいでしょう。
これこそ「頭、おかしいんじゃないの?」状態です。
ホノルル・センチュリー・ライドに参加しないんだったら旅行とかやめやめ。
会社に行って給料分程度は働かねば。
キャンセル料が多少かかったとしても、海外旅行にいく苦痛を考えれば安いものです。
なので、この案はすべてを否定することになるので一応、ボツ。
少し話をまとめてみましょう。
移動の面倒くささを極力排除するなら、我が家からKIXへのアプローチはベイシャトルがベストと思われます。
公共交通機関とかやってられません。
というか、KIX遠すぎです。
もう、KIXがポンコツ空港なのは露呈しているのですから、もっと近くにちゃんとした新しいのを作ってくれませんかね?
とと、話が脱線しそうですね。自重自重。
さて、ベイシャトルにはシーコンの輪行ケースはサイズオーバーで載せられません。
なので、ここは逆転の発想です。
「だったら乗せられるサイズにすればいいんじゃね?」
という案が浮上。
それはこういうことです。
1.普通の輪行袋に入れる
2.車に載せて神戸港へ行く
3.輪行袋でベイ・シャトルに堂々と乗船する
4.KIXに上陸したら、輪行袋から別途持参したシーコンのエアロコンフォートに自転車を入れ替える
5.JALのチェックインカウンターへ預ける
さあ、どうだ?
詰め替え作業が発生しますが、輪行状態にしていれば、実は大した手間ではありません。輪行袋なんて本当に小さくたためますし、あんなものはシーコンに放り込んでおけばオッケーでしょう。
我ながら何という天才!
ただし……この「プロジェクト・ハーミットクラブ」には大きな欠点があります。
シーコンのエアロコンフォートをどうやって運ぶのかという大問題が。
畳んだ状態でも相当でかくてかさばるんですよ。大きめのスーツケースにも余裕で?収まりません。
ちなみにシーコン・エアロコンフォート本体の重さは7.7kgもあります。
それが二個。
うーむ。
悩める日々はまだ続く。