それを自分で作ったパンに塗って食べるのは至福ってやつでしょうか。
以前だと、私がジャムを作るのは「いいものが安く(あるいはタダで)手に入った」時が多かったように思います。
例えば道の駅などの産直売り場で、箱売りの新鮮なイチゴなどがお得な値段だった、みたいな感じでしょうか。
すぐに食べきれない食材を無駄にしないために、ジャムという保存食にしておく、と言い換えてもいいかもしれません。
そんなジャム作りの時は、大量にストックしている食品瓶が活躍するわけですね。
そんな私でしたが、ホームベーカリーを使ってパンを焼くようになってジャム作りのパターンが変わりました。
何が変わったって「大量に作らなくなった」んです。
もちろん大量に作ることもありますが、「一瓶だけ作る」でも「こまめに作る」という感じに変化しました。
理由は簡単。
ホームベカリーでジャムを作るようになったから、です。
何しろ
1.材料(300gとレモン果汁15g)と砂糖(100g)を切って窯に入れ
2.スイッチを入れて
3.放置
これで出来上がるんですから、そりゃあ楽ちんです。
ただし、一つだけ注意点があります。
それは「ジャムにする食材は300g」という制限です。
もう少し詳しく説明すると、300gの倍数であればオッケーです。
ホームベーカリーで一度に作れるのが300gを基準としたレシピだからです。
もちろん290gでも310gでも仕上がりに対した違いなく作れるんですけどね。
そうは言っても300gを基本とした調理レシピになっているので、大幅に変えないに越したことはありません。
個人的にはプラスマイナス5%を限度にすることにしています。
砂糖の量は食材との比率にしますので味は一定(3:1)です。
この「一瓶だけつくる」というのが実は自作ジャム作りとしては快適だということがわかってきました。
「保存食」という名目で大きめの鍋に入れてドヤっと作る豪快な感じも季節のイベントっぽっくて悪くないのですが、なんというかイベントって言うくらいなので「よしやるぞ」的なモチベーションが必要な感じがするんです。
あと、「買ってしまったからにはすぐに作らないとダメ」という強迫観念も加わってきます。
まあ、それも含めて楽しく作るんですが……。
ホームベーカリーを使い始めてからは、ジャムづくりは「安全なジャムを食べるために自分で作る」という考え方にシフトしたように思います。
なので「そろそろジャムを作っておこう」という「使い切り視点」で食材を買います。
何しろ300gあれば、あっという間にジャムが一瓶出来上がっちゃうので、普段の買い物のついでにジャムの食材をチェック、という感じです。
なので、「自作だから安い」的なパターンではなくなりました。
むしろ普通に売っている得体の知れない? ジャムのほうが割安ですから。
今年の夏は旬のブルーベリージャムをよく作りました。
よく行く産直スーパーで、出処がわかっている新鮮なブルーベリーが手に入ることを知ったのでこれ幸いという感じ。
我が家のベランダ果樹園のブルーベリーは未だに実をつけていますが、残念ながらジャムを作るほどの収穫はありません。
そんな感じで色々とジャムを作っていますが、今年のアタリは「いちぢくジャム」です。
ブルーベリーもそうなんですが、ガスの火と鍋で作っていたときより、悔しいかな断然仕上がりがいい。
皮を使うマーマレード系は目で見ながら煮詰める方がタイミングが取りやすいのですが、柔らかい食材で作るジャムはホームベーカリーのほうが上手です。
つまり信頼できる相棒にジャムはお任せしちゃおう、という感じです。
私がやるのは食材を洗ったり皮を向いたり、いらない部分をとったりする作業と、軽量のみ。
あとはスイッチを入れて1時間で、いろんなジャムが一瓶できあがる寸法です。
というわけで、手持ちのホームベーカリーにジャムのレシピがある人は、一度試して見ては?
ちなみにいちぢくは感じで無花果。英語ではfigといいます。
そして私はドライフィグが大好きでございます。