というわけで、今回はC302CAのハードウェアを中心とした全体の使い心地など。
C302CAは本当に使えるやつです。
私なんか、もはや愛しています。
というわけで、だったらブログ程度はもはやコレ一台で完結させようと考えました。
いきなり結論ですが、ご想像どおり何の問題もありませんでした。
最近良く見かけるようになった、「その写真、他のブログでも見かけるんですけど」的なネットに転がっているフリー素材を使ってちゃちゃっと作ってるようなお手軽ブログなら、それこそ問題などあろうはずもありません。
でも、自分で撮った写真を素材として使う事が多い、それなりに手間暇をかける系のブログの場合、用意する写真のクオリティというか、加工をどれくらいするかで、C302CAいや、Chromebookの評価は多少変わってくるでしょう。
単純に、ブログに合わせた写真のリサイズだけならChromebookでも十分です。
むしろそのためだけにWindows PCを使う意味がわからない、なんていってしまいそうなくらいです。
でもブログに載せる写真にはかなりこだわっていて、「俺はいつもRAWファイルをPhotoshopを使って、納得がいくまでガシガシ現像しているぞ」なんて人は素直にリッチOSが搭載されたノートPCを使いましょう。
残念ながらChrome OSにPhotoshopはありませんので。
「Photoshopもどき」はありますが、しょせんはスマートフォン写真にいわゆる「アートフィルター」をかけたりするような、厚化粧ソフトです(薄化粧ソフトにもなるけど)。
ここは噂されているAndroid用のフル機能Photoshop(とCamera RAW)が出るまでの我慢です。まあ、時間が解決してくれると信じましょう。
私の場合、このブログをWordpressで運用しているわけですが、そのWordpressをいじるだけなら、C302CAだとそりゃあもう、サックサクで処理できます。
この手のテキスト打ち以外の、つまりブログ編集などの作業だと、同じChromebookでもC101PAよりC302CAの方がかなり快適です。
もちろんそれは、CPUなどの処理能力の差などではなく、物理的なディスプレイサイズの差から生じるアドバンテージです。
念のために書き添えますが、それは解像度ではなく、本当に物理的なサイズの差によるものが大きいのです。
C302CAの12.5インチ液晶のディスプレイ解像度は、1920×1080です。いわゆるフルハイビジョンサイズですね。
C101PAよりは大きいといっても、12.5インチという小さなディスプレイサイズでフルHDという解像度、つまり1920×1080だと、いわゆるドットバイドットでの運用は無理があります。
いろんなものが小さくなりすぎて一覧性はアップするものの、操作性はかえって悪くなるからですが、ノートPCの歴史とともに歩んできた(※)と自負している私です。ンなことは経験上、最初からわかっている事でした。
※ノートPCと言っていいかどうかは微妙ですが、最初に買ったラップトップPCは東芝初代Dynabook、SS001。Macのラップトップは 残念ながらPowerbook100シリーズではなく、次に出たDUO 230。その後はノートPCという「おもちゃ」の楽しさにどっぷり浸かり、買ったノートPCは少なく見積もっても100台は下らず、という感じです。C302CAがいったい人生で何代目のラップトップPCなのかは、もはや不明。
そんな事はASUSは百も承知ですから、1920×1080という解像度を贅沢に使い、C302CAを起動すると、デフォルトの解像度はダウンコンバートされていました。
1536×864というのが、そのデフォルトの解像度なのですが、まさにこれがドンピシャです。
もちろん1920×1080も含めていろいろと変えて見たのですが、メーカー推奨値は伊達ではないというところでしょうか。
ちなみにドットバイドット(1920×1080)で試してみましたが、私には小さすぎて流石にいろいろ不便、というか疲れます。
そう考えると、C101PAからC302CAに買い替えたって、縦方向には64ドットしか広がっていないわけです。
たかが64ドット、されど64ドットなのですが、やはりそれよりもディスプレイのサイズが大きくなることで、64ドットという数値以上の使いやすさを感じるのです。
実際問題として、私はC101PAを一ヶ月あまり使っていて、Wordpressを積極的に使おうという気にはなりませんでした。十分使えるのは試してみてわかっていましたが、ちょっと面倒だな、というのが使ってみての正直な感想です。
でもこれがC302CAでWordpress画面を開くと、なぜかなんの抵抗もなく使おうという気になっている自分に気づくのです。
たった64ドットですが、当然その差による見晴感の向上もあるのでしょう。
でも、やはりディスプレイサイズがの差が、閉塞感を軽減しているからだと思えます。
C302CAより解像度が高いGPD Pocket(1920×1200)ですが、さすがにあれでWordpressを開こうとは思いませんから。
って、引き合いがGPD Pocketというのはさすがに不適当ですかね?
C302CAのキーピッチは19mm。17.5mmのC101PAより広い、というかデスクトップPC用の、いわゆるフルサイズキーボードと同等のキーピッチを確保しています。
私は17.5mmでもタイピングは特に問題はありませんが、19mmを嫌う理由も全くありません。
それよりも物理的に広くなったC302CAの全幅は、電車の座席で使うにはちょっと大きいと感じます。
人によっては「ギリギリオーケー」と思うかもしれませんが、たぶん隣の人のストレスはアップします。
もっとも恰幅のいい方が使うのであれば、人間の専有幅が広くなるのでC302CAでもまったく問題ないかもしれません。
タッチについては個人的な好みがあるので官能評価は参考程度にしかなりませんが、キーボードの打鍵感も同じ時期に発売された、ASUSのChromebookのシリーズものということもあって、非常に好ましいものです。タッチタイピングしてて、タイピングが楽しく感じるほどです。
ただC302CAはほぼ無音のC101PAと違って、ほんの少しだけ打鍵音がします。パーツの大型化に伴って共鳴点が変化したためなのか……いや、やはりこのへんはただの個体差かもしれません。
C302CAを購入する理由の一つとなったのがこの機能。
実際に使うと、やっぱり快適です。
私は結構早起きなので、暗い部屋でノートPCを使う際にこれがあるのとないのとでは当たり前ですが大違いです。
C101PAの時は仕方がないので部屋の照明を就けていました。
ディスプレイの明かりである程度は判別可能とはいえ、はっきり見えるほうがいいに決まってますよね。
というか、もうC101PAには戻れません。
広くてパームレストとの段差が少ないトラックパッドです。
さすがにMacbook系のそれと比べると感覚との整合性において若干のディスアドバンテージを感じますが、比較しなければ「操作するのが楽しい」としか思えない出来栄えです。
誤解や批判を恐れずに言っちゃうと、そのへんのWindowsノートPCよりは確実に「上等な操作感」です。
いわゆるネットブック時代のASUSの小型ノートPCのあのどう仕様もないトラックパッドを知っている私からすると「ASUSもここまで来たか」とまさに隔世の感を覚えます。
問題は耐久性ですが、それは使ってみないとわかりませんね。
ネットブックは数ヶ月使うとクリックがダメになったりしてましたっけ。
という感じで、いろいろ作業する際に、我慢をするようなことはまずありません。
いわゆる13インチクラスのノートPCの購入を考えている人は、このC302CAを候補に入れていただきたいと思います。
ただし、くどいようですがWindowsではないので、自分おやりたいことがChromebookでカバーできるのか、など考察は必要ですぞ。