まずはディスプレイについて。
スペック的には
サイズ:10.1インチ
解像度:1280×800
駆動方式:IPS
結論から書きますと「十分合格」です。
何が十分で、何に合格してるのかが不明ですね。
順番に説明していきましょう。
安いノートPC なので、実は勝手にTN液晶だと思っていました。
が、蓋を開けてみると(ディスプレイを開いてみると)実際はIPS液晶をおごられていました。
TN液晶とIPS液晶の違いは、ざっくり言うと「視野角」の違いです。
そして差が顕著なのは左右角ではなく上下角です。
最近のTN液晶って、左右の角度は結構頑張っていて、有効な視野角は広くなっています。
ですが、TN液晶の多くは上下の視野角がプアなものがまだまだ多いようで。
ノートPCを普通に使っていて問題になるのはその上下角。
左右なんてさほど広くてもほとんどいみはありません。
だって、普通はディスプレイに正対して使いませんかね、ノートPC。
「プレゼンが〜」などというシチュエーションもあるかもしれませんが、まあ実際の仕様時間の何%をプレゼンに使うのか……。
上下角は結構問題です。
特にC101PAのような表面が光沢仕上げのいわゆるグレアタイプだと映り込みなどを防ぐために角度を変えたりすることはよくあるのではないでyそうか。あと、モバイルノートですから、電車などで文字通りラップトップ(膝上)に置いて使う場合もあるでしょう。そんな時は周りに画面を見せたくなくて、あまり上向きにしたくない……場合もあるでしょう。
つまり、ノートPCのディスプレイにおける視野角が問題になるのは上下に関してなのです。
要するにTNよりIPSの方がツブシがきく、というお話で、C101PAはIPS液晶で良かったなあ、と。
液晶パネルの駆動方式がIPS液晶だったら、画面はTN方式よりだんぜん綺麗だ、というわけではありません。
駆動方式と液晶の「綺麗さ」は比例しないのです。
詳細な記述は省きますが、そもそも発色に関しては、構造的にIPSよりコントラスト比が稼ぎやすいTNの方が上とも言えます。
ですが、実際にはIPS液晶の方がきれいな場合が多いも事実。
それはやはり視野角による色転びの問題があるからでしょうか。
動画に関しても一般的にはIPSよりTNやVAといった駆動方式のほうが応答速度が高いので適しているともいえるのですが、PCでちょっとした動画をみる程度であればもはや応答速度の差などは気にならないレベルになっているのではないでしょうか。
試しにYoutubeやAbema TV、Amazonプライムビデオ、Hulu、DAZNなどをチェックしてみましたが、どれも普通に満足のいく再生品質でした。
私の目では、ですが。
少なくとも私なら、旅先でそれらの動画サイトの配信を十分楽しめる品質です。
自宅のWi-Fi環境なら、コマ落ちや引っかかりなど皆無で、こういうのもノートPCより快適かもしれません。
表面の仕上げが違うのか、同じ反射液晶でも、GPD WIN2に比べるとC101PAの方が見やすい(つまり反射が少なく感じる)です。
Chromebook flip C101PAのディスプレイ解像度は1280×800です。
これは10.1インチのディスプレイの解像度としては悪くはないのではないでしょうか。
もちろんデジカメ画像の鑑賞やらレタッチやらをやりたいのであれば今時フルHDにも満たない解像度では不満が残るところでしょうが、モバイルノートの10.1インチというサイズであまり解像度を上げるといたずらに文字が小さくなって、かえって使いにくいものです。
文字打ちマシンとして考えると全くわるくありません。
むしろウェルバランスなのではないかとさえ感じます。
このあたりは好みや視力などが複合的に関わってきますから、評価に個人差が出るところでしょう。
気になる場合はやっぱり実物をチェックしたほうがいいでしょうね。