新居への引っ越しを機に生まれて初めてソファのあるリビングライフ? を開始した我が家です。
いろいろ考えて悩んだ挙げ句、店頭でひと目見たソファにあっさり決めてしまったわけですが、そんな「ソファのあるリビングライフもそろそろ3ヶ月くらいになりました。
今の所ソファ自体には大満足しております。
オークの無垢材を使ったウッドフレーム構造はシンプルでイメージにぴったりですし、適当に選んだ?クッションの色柄も部屋の雰囲気にマッチしてると思います。
壁際でなくリビングの中央に置くものなので、裏側のデザインは重要でしたが、ここでもウッドフレームのシンプルなラダー風の構造が、主張しすぎず、それでいて存在感を醸し出してくれています。
まあ、こういうのは好みと思い込みと自己満足の世界なので参考にはならないと思われますが。
デザインだけでなく、このソファには付加的な機能性を期待していたのですが、そちらも大満足。
たっぷりとしたサイズのおかげでベッドとしての利用も実に快適ですし、広大なアームレストはサイドテーブルとして予想以上に活躍しております。
何しろスマートフォンの置台としてはもちろん、GPD WIN2、10インチクラスのタブレット、最近導入したASUS Chromebook flip C101PAなんかを置いても問題ないほどの広大さですからね。
オプションで導入したヘッドレストは、せっかくの北欧家具風シンプルナチュラルなデザインをスポイルしており見た目はよくありませんが、これはほんとに安楽で、もう手放せません。
そういうわけで、ソファ選びは大団円、「そして伝説へ」……という感じで幕を下ろすはずだったのですが、ソファを実際に使い始めると、現状ではやや不足する項目が浮かび上がってきました。
まあ、こういうのは実際に使い始めてから気づくものですからね。
というか、想定と実際は往々にして乖離するものだということでしょう。
問題は2つあって、一つはオットマン、もう一つはサイドテーブルに関してです。
まずオットマンですが、オプションのオットマンを1つ購入済みです。
このオプション、本来はオットマンと言うよりソファと合わせて簡易というかカジュアルな応接セットを組む目的の、背もたれのない椅子なんですよね。ロースツール。
なのでサイズはたっぷりしていて、購入時には「これなら二人で一つを使っても充分じゃない?」となっとくしていました。
加えて、2つ導入するとリビングの広々感がスポイルされるという危惧もありました。
まあ、「(値段が)高すぎる」っていうのが本音かもしれませんが。
で、結論としては二人で一つは無理があるということに。
なので同じものをもう一つ購入することにしました。
もう一つの問題はサイドテーブルの必要性です。
もともと広大なアームレストが左右にそれぞれあるじゃん。10.1インチのノートPCでも置いておけるくらいなのに、それで何が問題なの? って話ですが、それら、ガジェットや本、雑誌といった系の置き台としては極めて優秀、というかコレを超えるソファはないんじゃね? と思えるほどの高性能振りなのですが、もう一つのサイドテーブルの用途には向かないことが判明したのです。
そう、それこそ「使ってみてわかった」事なのですけどね。
本やスマートフォンなどの紙もの、機材系の置台としては優秀。
ではそれらとは違うもう一つの用途とは?
すでにおわかりかもしれませんが、それは「カフェテーブルとしての用途」です。
ええ、お茶やお茶菓子などを置いてくつろぐ為のソファなので、その用途は重要です。
左右にある広大なアームレストがこの用途に向かない理由は2つ。
一つは輪染み問題。
我が家のソファのフレームはオークの無垢材ですが、表面処理がオイル処理なんです。
これは一般的な家具の表面処理としては素材である木の感触が一番感じられる、つまりもっとも生木にちかいフィーリングが得られる手法なのですが、その特性上表面保護能力はほぼありません。
表面の乾燥をある程度防止する程度のものなので。
つまり、冷えたグラスから滴る水滴やこぼれたお茶などでつく水染み、輪染みに対する防御力がないんです。
なので置きにくい。というか、長くきれいに使いたいので置かないようにしようということになりました。
もちろん、下に何かを敷いたり、トレイに乗せた上でアームレストに置く、なんていう手法もありですけどね。
でも、もう一つの問題も複合的に絡んでくるんですよ。
その2つ目の理由が、習慣による違和感。
すなわち「体の横にカフェテーブルがあるのはちょっと違和感がある」というもの。
飲み物や食べ物が目の前でなく、視界の外にあるというのはけっこう不安があるんです。
いちいち顔を飲み物の方へ向ける必要があるので、例えばテレビを見ながらだと画面から視線が外れてしまう時間が存在するわけです。
視線だけでなく、体の向きも少し変える必要がありますしね。
でも、多分ですが、私は横着なのでそのうち目は画面に釘付けのまま、手探りでカップを探ってしまうようになる気がします。
ええ、落としますね、アームレストから、カップ。
自分の粗忽さ、アホさはよく知っていますのでその時の様子は克明かつ鮮明に想像できます。
この問題についてはソファを使い始めた初日に顕在化しましたので、すでにある洋風ちゃぶ台(ローテーブル)をソファの前に持ってきて、ローテーブルとして利用することにしました。
ですがそのローテーブル、ちょっとでかいんですよ。
あと形がひしゃげたハート型みたいな感じで使いにくいんです。
なので「これはソファ用のサイドテーブルを導入するしか」という流れになった次第です。
ソファのオプションにオットマンはありましたが、残念ながらサイドテーブルは設定されていませんでした。
なので純正品? 以外から見つけるしかありません。
そういう感じでサイドテーブル選びが始まったのですが、実はある程度のイメージは出来ておりました。
まあ、今あるソファに合わせる事が決まっているので、イメージは固めやすいのです。
・できればソファと同じ材質で。ダメでも色みだけは揃えたい
・飲み物や食べ物を置くことが前提なので、表面仕上げはウレタン塗装
・サイズはできるだけ小さいものを。とは言え二人分のカップやグラス、ケーキ皿程度は余裕で乗るもの。
・ノートPCなどを使って作業することも考えて、その台くらいのサイズは欲しい。
・できるだけ安価で。
まあ、最後のは実際の品物に似合う値段かどうかがあるので絶対的な予算上限は決めませんでしたが、それでも4万円を超えたら高すぎるな、という漠然とした線引きをすることにしておりました。
あとはまあ、デザインイメージとしてはもう、「コの字」がいいな、と。
何より形がシンプルですし、使わない場合でもソファ側に入れ込んでおけば場所を取りません。
そうやってダブルアームレスト的にも使えますしね。
ということで、デザインは「コの字」、材は「オーク」で「リーズナブルな値段のもの」……という条件でいろいろと探す日々が始まりました。
まあ、一日のすべての時間をサイドテーブル探しに費やすわけにも行かないので、思い出したようにネットで探しては「うーん」と「コレジャナイ」感に浸る日々が続きました。
「コの字」型のサイドテーブルは大流行、というわけではないものの、一つのジャンル的なものは構築されているようで、選択肢はそこそこあるようです。
が。
リーズナブルな値札がぶら下げられている、つまり我が家でも買えそうな値段のものは材質がイマイチ。
だいたい2万円以下で販売されているこの手の多くの製品は「無垢材」ではなく「突板」仕上げのものばかりなのです。
「天然木使用」なんて大きく書かれているのに限って、よく見ると仕様表なんかに小さい文字で「突板仕上げ」などと書かれているのですよ。
「突板」というのは、簡単に言うと合板の表面に薄く削った「天然木」を「貼った」ものです。
プリントではない、というだけで、私に言わせれば基本的に「合板」なんです。
メリットは、パッと見「無垢材」に見えるところでしょうか。
まあ、表面は本物の木ですから、手触りなども木。
でも、よく見ると貼りだということがわかります。
しかし、値段はその分リーズナブル。
もちろん「コの字」型サイドテーブルに無垢材のものがないわけではありません。
「コレはいいなあ」というものもいくつか見つけました。
でもね……。
ええ、値段がすごいんですよ。
「なんで?」って思うくらい。
予算4万円じゃとてもとても。鼻で笑ってあしらわれそうです。
なので、カップボードと棚板と飾り棚を発注している知り合いにこれも材質やサイズを渡してフルオーダーしようかと考えたのですが……。
お友達仕事ということで、納期がまったくわかりません。そもそもそれらもいまだに納期不明な状態ですからね。
頼んだら、届くのは元号が平成でなくなっている気がしてなりません。
なのでその案は採用しないことにしました。
多分7万円と10万円とかふざけた(失礼)値段がついているサイドテーブルと同じデザインと材質でお願いしても1万円そこそこじゃないかと思うんです(原価なんてそれ以下でしょう。要は人件費)けど、そこはグっとこらえて毎日リラックスタイムに使いたいものですから、納期優先です。
で、いろいろ探したところ、結局は
「無垢材だけどお高いモノ」と「リーズナブルだけど突板仕上げ」の二極状態のうち、どちら側にするか、という決断をしなければならない期限が刻々と迫っておりました。
いえ、別に期限なんてないんですけどね。
早く欲しいな、という気持ちのほうが盛り上がってきてしまっているわけです。
要するに
「別に突板でもいいじゃん。こういうのは機能優先でオッケーでしょ? それにパット見は無垢材に見えるわけだし、そもそも表面は天然木だから手触りは変わんないよ。あと、断然財布に優しいんだから」
という感じで、「突板リーズナブル」路線で行くことに決めました。
ああ、私が異能者で……じゃなくてお金持ちであったなら!
それは言わない約束でしょう
ということで、突板モノの中からデザインが気に入ったものをチョイスすることにしました。
苦渋の決断でございました。
まあ、大げさですが。
突板で自分を納得させたのにはオプションをつけることを考えたからです。
少しズルい考えなのですが、こういうオプションです。
・今回はとりあえず安い突板モノを買う
・「お友達」にフルオーダーで本命を発注
つまり「ツナギ」として買う、という選択肢。
これで納期が長くてもその間はサイドテーブルの問題は発生しないわけです。
本命が来ても、別の用途で使えるようなモノをチョイスしておくことは前提ですが。
そう決心したら話は早いのが私のいいところ。
早速「突板だけどコの字型」リストから最終選考をはじめました。
リストから最終的に「コレ」というのを選ぶ選考作業を始めたのですが、そう考えると意外に一つに絞り込めなくなってしまいました。同じような値段とデザインのものが複数あって、そのうちのどれかに決めきれないというか、決め手がないんです。
なので、再度web上であれこれチェックしていたところ……。
「コレ、いいんじゃね?」
何度も何度も仕様表をチェックした私は、ある一つのサイドテーブルを買うことを決めました。
そう、最終的に購入したのはコレです。
材質はオーク無垢材。
表面はウレタン塗装仕上げ。
サイズはW250mm × D420mm × H480mmで、ノートPC台としても十分ですし、ソファ側に入れ込むのにも理想的なサイズ。
しかも価格は二万円台に収まっています。
一点だけ問題があるとすれば純粋な意味での「コの字」型ではないことです。
「コの字」のいいところは、天板を3方向で選べることだと私は思っています。
通常は「コの字」で使って、もう少し広さが欲しい場合は少し低くなるものの、倒して使えば便利だと考えたからです。
が、コイツは正式名称が「BOOK マルチサイドテーブル」で、単純なコの字サイドテーブルではないのです。
つまり倒して少し広いテーブルとしては使えません。
その点にだけ目をつぶれば、材質といい表面仕上げといい価格といい、まさにドンピシャです。
まあ、最悪? 商品ページにあるように、別途トレーを乗せれば広いテーブルとして使えなくもありませんのでツブシはきく、という判断もできなくはありません。
FLANNEL SOFAなんて、ごくごく初期にチェックしていたのに、コレが引っかからなかったのはナゾです。
私の検索スキルもまだまだだってことなのでしょう。
でも今回、別のものを買う段になって偶然見つけられたのですから、これはもう運命のようなものですね。
最初にチェックした段階では、材質や表面仕上げはオッケー、値段もそれなりなのに、キャスター付きだったり、一部突板だったり、どう見てもスツールにしか見えなかったり、Z型の複合素材だったりで、「うーん、残念」って感じでサイトを閉じたんですよね。
そういうわけで、迷ったのはほんの数秒でした。
というか、ほぼ迷っていないということですね。
なのでそれ以上他のものなどチェックせず、勢いのままポチりました。
平日に受け取りできない関係で、納期は実質約一ヶ月くらいでした。
届いた実物を見ると、webサイトの写真で見る以上に我が家のソファにマッチすることがわかって一安心。というか、パッと見だと「純正オプション」に見えます。
まあ、ディテールを見ると、単純に板を切って貼ってコの字型にしました、というのではなく、テーパーがついていたり、繊細なデザインがされていますので、直線的なソファのフレームとは違うテイストであることはわかります。
でも、やはり材質を合わせたのは大正解で、本当にマッチングはコレ以上は望めないほどです。
まあ、本来? のブックスタンドとして使うことはないでしょうから、撮影用に無理やりブックスタンドにしてみたり。
表面仕上げは「ウレタン塗装」ということでしたが、こちらもパッと見というか肌触りも含め、オイル仕上げとあまり変わりません。なので余計に「純正オプション」感が高いわけです。
たっぷりコーティングされたウレタン塗装をイメージしていたので、これはいい意味でも悪い意味でも予想外でした。
いい意味とは記述のとおり、本体? であるソファと同じテイストであること。
悪い意味とはウレタン塗装だから表面保護はそれなりにOKと考えないほうがいいな、ということ。つまりなんだかんだで気を使って使え、という事ですね。
全体の作りも文句はありません。
さすがメイドインジャパン。
中国生産とは違って、国内輸送で事故が少ないですし、検品力が違うと思います。
当然ながら表面にキズや凹みなど皆無。狂いもありません。
使い心地は予想通りで、アームレストには食べ物飲み物意外のモノをちょっと置いておく場所として。
眼の前、つまりソファとテレビ画面の間にコンパクトなサイドテーブルを置き、その上にはアームレストには置きたくないカップやケーキ皿をおく。それらは視界にあり、必要に応じてストレスなく手を伸ばせる環境が整いました。
ということで我が家にサイドテーブルがやってきたというお話でした。