ご覧のような無塗装のダンボール箱です。
iPadとは違うのだよ、iPadとは
はいはい
いや、これは悪い意味ではありません。
こういうシンプルな外箱は個人的には大好きです。
つまりiPodを引き合いに出したのはむしろ肯定的な逆説比喩というか。
「無駄に着飾らない」ことへの賛美です。
ただのダンボールに黒印刷って最近増えていますが、これはかつてのMacintosh Quadra 700の箱を思い出しますね。あの時代のMacがこの手のハシリだったきがします。
届いた箱、かっこよかったなあ。
iPodやiPhoneなどもそうですが、今ではシンプルでも雰囲気が瀟洒なイメージの外箱の代名詞になってしまったAppleですが、私はあの時代(Quadra 700とかⅡciとか)の方が外箱だけでなくプロダクトそのもののデザインもクールだった気がしています。
まあ、おかげで未だにQuadra700とSE/30だけは捨てられずにいるのですがね。
Ⅱciは断腸の思いで手放しちゃいましたが……。
で、Chromeboo flip C101PAの好ましいクールな外箱ですが、実はただのダンボール箱ではありません。
開けてみて気づいたのですが、構造に一工夫あって、上蓋の裏側にあるメッセージが斜めにせり出してくる仕組みになっているんです。
飛び出す絵本ってほどじゃないですが、このメッセージを反復させる為の手法なのでしょうね。
ASUSの意気込みと、そしてちょっとした遊び心、それにプライドをも感じます。
ええ、もちろんこういうギミックは大好物です。
外箱と同じメッセージが書かれているのですが、改めて読めば、なるほど期待が高まるような気がします。
「信じられないモノを探して(いる最中)」とでも訳すのでしょうかね。
いえ、私、英語全然だめなんで勝手な意訳ですけどね。
it’s a sonyみたいな驕ってスカしたキャッチフレーズと違って「ユーザー参加型」的なイメージがします。
「よし、(こいつで)楽しもう」と思えるような。
ASUS、実はもともとファンですけど、更なるエールを送りたくなりました。
というわけで私はもう、外箱だけでお腹いっぱい。
「いい買い物をしたなあ」感を覚えたのでありました。
こちらも最近のプロダクトらしく、シンプルです。
・本体
・日本仕様のプラグを持つACアダプタ
・日本語マニュアル
入っていたのは基本的にはこの3つ。
ACアダプタは小型でいいのですが、プラグ部分が固定式、つまり普通に出っ張ったままなので、先端恐怖症の人は……じゃなくてモバイル用途にはその突き出た金属部分がちょっと煩わしい気がします。他への攻撃性が高いという意味で。
コストや強度などを考えるともちろん「理解はできますが、納得は出来ない」系。
わがままを言わせてもらえるなら、ここは折りたたみ式プラグにしてほしかったところ。
だって本体の属性は小型モバイルノートなんですから。
ちなみに本体との接続端子はUSBのTYPE C。
なのでこのACアダプタ、ある意味汎用ACアダプタとも言えます。TYPE C給電(充電)のデバイスがけっこう増えてきていますので、使い回せる場合も多いでしょうね。
GPD WIN2などもそうですし、これからはTYPE CのACアダプタが加速度的に増えてくる予感がします。
例によって本体は向こうが透けて見えるくらい薄い袋状の不織布に包まれています。
その袋から本体を取り出すと、思わず笑みがこぼれちゃいました。
なぜって、本体の外装マテリアルが金属だったからです。
値段からして、勝手に「まあシルバー塗装のプラスチックだろうな(まあ、しかたない)」と思いこんでましたから。
冷却が足りていれば、という前提は必要ですが、こと耐衝撃や堅牢性を考えると実はモバイルPCって樹脂系のほうがいいわけですしね。
ガシガシとカジュアルに使うためにあえて樹脂、という選択肢は大いにアリ。
つまりそういう側面を考えても樹脂系、つまりプラと思っていただけに、これは嬉しい誤算でした。
機能性の面ではプラも嫌いじゃありませんが、私は金属属性(?)が強めなのです。
でも冷静に考えてみれば、小型に慣ればなるほど放熱性が厳しくなってきますので、小型だからこそ金属ボディにする必要があったのかもしれませんね。
コストはボリューム効果を見越せば問題にならないのかも。むしろ最近は型が必要なプラより安いのかもしれません。
本体を手にとった私は、ASUS Chromebook flip C101PAという、4万円を下回るノートCPが、実は全然安っぽくないノということを認識しました。
いろいろ侮っていて本当にすみません。
そういうわけで、私はもうここで、Chromebook flip C101PAにけっこう惚れてしまいましたとさ。
まあ、ノートPCは飾りじゃないので、問題はここからなんですけどね。
続く。