SONY初期のタブレット端末。
Xperia Tablet SとP。
私は両方持っていましたが、今回はPについて。
そのXperia Tablet Pの仕様はこんな感じ。
モデル:SGPT211JP/S
OS:Android 3.2
プロセッサー:NVIDIA Tegra 2 モバイル プロセッサ
動作周波数:1GHz
メインメモリー:搭載容量 1GB
液晶表示装置:5.5型 ウルトラワイドVGA(1024×480)×2(TFTカラー液晶)
ストレージ:4GB
GPS、Bluetooth2.1 + EDR準拠、3軸加速度センサー、ジャイロセンサー、デジタルコンパス、照度センサー、赤外線通信、赤外線リモコン機能搭載
microSDメモリーカードスロット ×1
FLAC対応
フロントカメラ;30万画素
リアカメラ:511万画素
バッテリー駆動時間:スタンバイ時 約120時間 約260時間
バッテリー充電時間:約7.5時間
外形寸法:本体(幅×高さ×奥行) 開いたとき:約 幅180mm×高さ14mm×奥行158mm
閉じたとき:約 幅180mm×高さ26mm×奥行79mm
質量;本体 約372g
発売当時(2012年)に手に入れていたようで、当時、記事を書いておりました。
私としては奇跡的に記事が残っていました。
とにかくSONYらしく尖った端末という印象です。
SharpのIS01は全く忘却の彼方でしたが、XTPは不定期に思い出す端末でした。
不定期に思い出すというのは、「アレがリニューアルしないかなあ」という願望と二人連れです。
最新のandoroid OSでリファインしたモデルが出たら、相当イケている端末になるとおもうんです。
早出の天才をまだ幼なかった世間は理解できずにいたあの頃と違い、そろそろ舞台は整ってきたのではないかと思うのですが、残念ながら今のSONYにそんな体力はないのかもしれません。
というか、今発売したらいったいいくらになってしまうのか……。
それくらい凝った作りの唯一無二の存在でした、XTP。
タブレット端末なのに折り畳めてポケットに入れられる。
それが最大の特徴といえますが、更にSONYらしい遊び心が加えられていて、シェル、つまりカバー部分がきせかえ方式になっており、標準のシルバー意外にブラックやレッドなど、いくつかのバリエーションが販売されていました。
私もいくつかかいました。
加えてレザー製のケースまで買ったりしてかわいがっていたのですが、カバーとケースはすでに手放していたようで、手元に残っているのはノーマルのシルバーカバーの状態です。
加えて言うなら、新品同様の状態でした。
というか、新品で売っても騙される人いるんじゃね? 的な状態です。
私が気に入っていたのは、DNLA機能。
当時使っていたnasneに録画していた番組を手元で見られるという「手のひらテレビ&ビデオ」が楽しいな、と思ったものでした。
まあ、さっき試してみたら手持ちのDNLAクライアント内の動画には対応できていないようで実に残念でしたが。
今となっては珍しいというか必要がないレガシー機能なのでしょうが、赤外線搭載というのも特徴の一つでした。
学習リモコンとして使うことを想定していたようです。
さすがAVメーカーのSONYです。
USBはmicroUSBなのですが、残念ながら充電用にはつかえません。
充電は独自のジャックで純正のアダプタが必要。
もっともこのXTP、電源ジャックはPSP互換なので、それ用のものであれば充電可能だと思われます。
andoroid 1.6のSharp IS01がPlayストア自体に弾かれる仕様だったのでアプリの追加は基本的にできませんでした。
じゃあ、Xperia Tablet P(以下、XTP)はどうか?
結論からいいますと、Playストアにはつながり、アプリは落とせます。
でも、実際にAndroid3.2で使えるアプリは限られます。
具体的には、私の運用上必要なdropboxアプリが対応しておらず、かつJota+ editorも対応外でした。
幸いなことにフリー版のJota Text Editorはなんとか対応していたので文字入力環境は問題ないのですが……。
本家のChromeがそもそも対応しておらず、純正以外ではOperaあたりが現実的です。
キーボードはもちろん物理キーボードではなくタッチパネルキーボードなので、物理キーボード付きハンドヘルドの執筆マシンなので迷走の旅の伴侶としてはふさわしくないのかもしれませんが、こいつはクラムシェル型のなのでつまりは下半分はキーボード専用エリアなのでマシンとして使えるわけで、こいつは私が妥協できれば、通勤電車執筆マシンとして使えなくもないのです。
要は使い心地は実際にどうなのかというお話です。
発売当初の自分の記事を読む限りではタッチパネルの操作性にげんなりしていた様子が見てとれますが、当初はあくまでもはタブレット端末として評価していたので、今回は違う感想になる可能性があります。
そもそも当時はタブレット端末で文章作成するなんて考えてませんでしたので、そのあたりはまったく検証してなかったはずです。
まあ、ぐだぐだ言ってないで実際に文書を書いてみましょう。
というか、この記事はXperia Tablet Pで書いているわけですが、結論から言うとけっこう使えます。
意外にも。
XTPは写真を見てとれますがおわかりいただけるとおり、現在の常識からは考えられないほどベゼル部分が大きくて、つまりは実際の画面は小さいわけですが、これがかえって親指タイプに向いてます。SONY幸いの中の人は、その辺りも考えてベゼルと画面のサイズバランスを探ったのかもしれないな、なんて考えてしまいます。
言い換えるならテーブルトップではキーボードはちょっと小さいじゃね?と思ってしまうということになります。
キーボードはPlayストアで無料から落とせる範囲では使い物になる可能性がありますものはなさそうで、すなおに標準キーボードを使う方がいいいいとおもいます。
Google 日本語キーボードがAndroid3.6に対応していないのが痛いですね。
とはいえSONY
謹製の標準キーボードはけっこう使えます。
予測変換もまあまあですし、そこそこ省力化も期待できそうです。
不満を挙げるとすると、数字を打つためには呼び出しキーをいちいち押さないといけないところでしょうか。
肝心のタッチパネルの操作性ですが、文字をタイプするも限りに於いては、ぜんぜん問題ありません。
もちろん物理キーボードの確実性には叶いませんが、十分使えるレベルという感じ。
うーん、2012年の時に親指タイプマシンとして活用することを思いついていれば、もっと使ってあげられたのになあ、と思うと少し申し訳ない気持ちになります。
結論から言いますと、IS01と同じことが言えます。
要するにテキストデータの使い回しが一方通行なのです。
ブラウザ経由でdropboxにアクセスして、とも考えましたが、XTPで使えるブラウザはOpera含めてdropboxには対応していない様子。
つまり、やはりコンテンポラリなOSを搭載したものでないと「今」使うのにはいろいろとストレスがあるということです。
そういうわけで、改めてデスクトップ用フルOSのWindow 10を搭載しているGPD WIN2の使いやすさが際立つ2つの古いデバイスの再評価としての温故知新シリーズでした。