地域差があるかもしれませんが、わらび餅屋さんが「わらび~もち~」と叫びながら屋台をひいて売り歩く声を聴くと「ああ、夏が来たんだなあ」と鬱陶しく? 感じる人も多いのではないでしょうか。
まあ、屋台じゃなくて軽トラ、声も録音を拡声器で流しているだけという現代風のものが主流だとは思いますが。
そうそう、そう言えば焼き芋屋と夜鳴きそばと竿竹とわらび餅の屋台は知っていますが、いろんな媒体で当たり前のように出てくる「金魚売り」には遭遇した事がありませんねえ。
やっぱり地域差?
いつものスーパーにて。
「暑いねえ」
「夏だねえ」
「なんか夏っぽいおやつを食べたいよね。アイスクリーム系以外で」
「だったら回転焼き」
「なんでやねん」
「エアコンでキンキンに冷やした部屋で熱々の回転焼きをホットコーヒーとともにいただく幸せを世界の人にわかってほしい」
「いやいやいや」
「だったら水ようかん?」
「あんなゆるい羊羹とかありえへんから」
「ゼリーとかプリンとかは?」
「うーん、それもなんとなくオールシーズンなメジャーさがちょっとウザい。なんかこう、もっとあるでしょ? というかあったような気がする」
「葛まんじゅう……というかわらび餅とか?」
「それだ」
という家族会議@スーパーを経て、昼食後のお茶請け用に出来合いのわらび餅を買う事になったのですが、いつものようにパッケージの原材料を眺めていて「いろいろ入りすぎ」などと考えていると、フト思い出したのですよ。
「そう言えば、我が家のホームベーカリーでわらび餅が作れる」
「ほほう」
「少し時間はかかるが、添加物が入っていないわらび餅を作ろうではないか」
ということでできあいのわらび餅を買うのをやめた我々は、代わりにわらび粉を購入したのでした。
こうしてジャム、ケーキ、生パスタについで「パンでないもの」を作るシリーズに新たな歴史が刻まれたのでした。
レシピは超簡単。
35℃のぬるま湯:400ml
わらび粉:100g
砂糖:40g
※お好みのトッピング(きな粉とか黒蜜とか)
手順としては、
1.ボウルに材料をすべて入れ、混ぜてとりあえず溶かす
2.溶けたらすぐにホームベーカリーの焼き釜に投入(パン用のコネ羽を装着)
3.「わらび餅コース」を選びスイッチオン
スイッチを入れて22分後に出来上がりました。
この後の手順は、
4.ざっと水をくぐらせたバットに流し込む
5.表面を平らに均す
6.洗い桶などに水を張り、氷を入れたりして冷水にしてバットを浮かべて冷ます
7.熱がとれて冷えたらスプーンなどで適宜ちぎって器に入れ、好きなトッピングをかけて召し上がる
シンプルですな。
ざっと30分もあれば出来上がりですよ。
レシピどおりだと我が家の基準ではざっと4人前ができます(2人で二回分)。
ちなみに35℃のぬるま湯は、キッチン用の温度計で限りなく35℃にちかいものを用いました。
今回はゆであずき(つぶあんの少し手前あたりのモノ)をトッピングしていただきました。
ええ、美味しくいただきました。
「プルプルで美味しけど、ちょっと粘度が高い気がする」
「粉との相性があるかもしれないけど、確かにもう少し水を多くするか粉を減らして粘度を落とす方が好みですな」
そんなわけでリトライを誓いつつもこれはこれで「成功」でございました。
いやあ、ホームベーカリーって本当に楽しいッスね。