その借りたMTBの管理状況があまりに想像の斜め上、というかヤバ目だったのでご紹介。
大人の事情で宿の名前は敢えて明かしません。
「タダほど高いモノはない」を地で行くのはこういう事じゃないかな、という一例としてお目に掛けようと考えた次第です。
数台あったMTBですが、1台を除いて全部これでした。
これが「走行状態」です。開放した状態ではありません。
この写真を見て「え、【これ】ってどれ?」なんて言う人はスポーツ自転車にご縁のない方だとお見受けします。
問題はクイックレリーズ(クイックリリース、クイックレバーとも言う)なんですが、そのレバーがなんかサビているとか、そういう指摘ではありません。念の為。
私の警鐘写真の意味がわからないという方には私などが拙い説明をするよりも、わかりやすく解説しているサイトを2つほどご紹介しておきましょう。
おわかりいただけたでしょうか。
この位置でホイールが固定されているという事がそもそもの大問題なんですが、付随して
1)レバーの固定位置が悪い
2)レバーが開いた状態で固定されている
まあ、大問題の前にはどちらももはやどうでも良いかもしれませんが、2はともかく1は接触などが起こった場合に問題になりますのでダブルギルティとしておきます。
つまり、この宿、人命を運ぶ自転車という乗り物をお客に貸しているにもかかわらず、その自転車に関してほとんど無知。
「レンタバイクは無料」というサービスの目的の為に、まさに形だけ体裁を整えていると指摘されても仕方がない常態だと言えるでしょう。
お客に貸し出す乗り物に対して無知では通らないと思うのですがね……。
ちなみにちゃんとした状態に戻そうと試みたのですが、素手では回せないくらい固着しておりまして「これは下手にいじるとやぶ蛇になるのではなかろうか?」と思い、「ヤバイ」事を承知で使いました。
宿のお姉さんの「その辺だけにしといてね。あまり遠くに行っちゃだめですよ~」という言葉の真意をはかりつつも、タイヤへの空気入れとチェンへの給油だけはちゃんとやっているのでまあ、距離としてはざっと15kmほどなので「その辺」レベルと判断。そして「ままよ。自己責任、自己責任」と呪文を唱えながら行って、そして無事に帰って参りました。
ちなみにこのヤバいMTBで走ったのは山岳地帯。
往復で約16km。
獲得標高は530mでございました。